【ラ・ミラ・ルナのSS(題名は特に無し)】萌えないか?スレより氏



エイブラム「ラ・ミラ・ルナ!!貴様はやる気があるのか!?お前は今日も撃墜数がワースト一位ではないか!!」
ラ「だ、だって〜……。私、MSのパイロットじゃあ……ごにょごにょ」
エイブラム「言い訳をするな!!」
ラ「ひっ!!」(本当の事なのに〜!!)
エイブラム「情けない貴様の為に、これから私がマンツーマンで指導する!!さあ、練習用のザクに乗れ。基礎から叩き直してやる」
ラ「は〜い……」(トホホ……)
エイブラム「なんだその弛んだ返事は!!」
ラ「は、はい!!」(うぅ……実家に帰りた〜い……)

エイブラム「違う!!全く違う、そうではない!!貴様は本当に養成学校を卒業したのか!?」
ラ「一応……」(私の専攻はオペレーターなのに……)
エイブラム「……ち、どうも反応速度が遅い。それでは戦場で良い的だぞ」
ラ(これでも頑張ってる方なのになあ……)
エイブラム「余所見をするな!!」
ラ「キャー!!」
エイブラム「ったく……。ん?何!?レーダーに反応が……」
ラ「うぅ……う……」(練習用の弾倉とは言っても撃たないでよ〜……)
エイブラム「ラ・ミラ・ルナ!!敵だ!!反応が五つ……。これは、連邦兵か……」
ラ「え?連邦って私達の味方じゃ無いんですか!?」
エイブラム「馬鹿者!!ここでは敵同士だ!!ちいっ、量産型のF91か……厄介な……」
ラ「も、もしかして、応戦するんですか……?」
エイブラム「するしかあるまい……。振り切れる宛は無いしな」
ラ「む、無理無理無理!!だ、だって、私達はザクですよ!?」
エイブラム「戦場では機体の性能では無くパイロットの腕がモノを言う。お前なら出来る筈だ!私はお前を信じているぞ!!」
ラ「え……?」
エイブラム「さあ、来るぞ!!」
ラ「は、はいッ!!」



ラ(はいって返事はしたものの……)「やっぱり、私には無理です〜!!」
エイブラム「泣き言を言う暇があるなら応戦しろッ!!」
ラ「うわあ〜ん!!来ないで〜!!F91なんて無理〜!!」
エイブラム「くっ!!流石、ガンダムの名を冠するだけはあるな……。やはりザクでは少々難がある」
ラ「有り過ぎですよ!!それにまともな装備がヒートホークだけなんて……」
エイブラム「ふっ……人は逆境の中に在ってこそ進化する。この境地を乗り越えれば必ず強くなる筈だ」
ラ「進化する前に死んでしまいますよ!!」(あ〜あ、こうなるんならオペレーターにならなければ良かった……。そもそも、安易に軍なんて選べなければ良かった……)
エイブラム「ラ・ミラ・ルナ!!前を見ろ!!」
ラ「え……?」
連邦兵「落ちろー!!」
ラ「ヴェスバー!!?よ、避けきれない!!」
エイブラム「くそッ!!」
ラ(ああ、私ってなんて不幸なんだろう……。お母さん、先立つ不幸をお許し下さい……)「……ってあれ?」
エイブラム「ぬうううう!!」
ラ「エ、エイブラムさん!!」(わ、私を庇ってくれた……?)
エイブラム「………安心しろ、何とか大丈夫だ……。だが、機体が大破してしまった。これ以上の戦いは無理のようだ」
ラ「良かった……って良くない!!」(もしかして、私一人!?)「無理だよ〜……」

オリジナル軍
ザクK(ラ)

連邦軍
量産型F91×2
ヘビーガン×4



 
エイブラム「避けてばかりでは、敵は倒せんぞ。近付いて反撃を行なえ!!」
ラ「避けるので精一杯ですぅ〜!!」
エイブラム「くっ……!!動くことさえ出来れば……!!」
連邦兵「ちょこまかと……。さっさと落ちろ、旧式め!!」
ラ「ひっ!!突撃してきた!!」
エイブラム「好機だ!!躱してて反撃に転じろ!!」
ラ「こんな近くじゃ、躱しきれませんよ!!」
???(右だ……)
ラ「え……?」
連邦兵「くらえ〜!!」
ラ「ひぃぃ!!」(ああもう、こうなったら一か八か……!!)
連邦兵「何ッ……!?」
エイブラム「今だッ!!」
ラ「ええい!!」
連邦兵「うわああああ!!」
ラ「………やった?私にも出来た!!」
エイブラム「ヘビーガンを落とした位で浮かれるな!!まだF91は残っている!!」
ラ「は、はい!!」(………でも、さっきの声って一体?)

オリジナル軍

ザクK(ラ)

連邦軍
量産型F91×2
ヘビーガン×3



連邦兵「旧式め……調子に乗るな!!お前じゃ、F91には勝てないんだよ!!」
ラ「また突っ込んで来た!?よ、よし……今度も躱して……」
連邦兵「その程度の動きで……迂闊なんだよ!!」
ラ「キャアアアア!!」
エイブラム「ラ・ミラ・ルナ!!」
ラ「そ、損傷率80%……!?たった一撃で……!?」
エイブラム「ぼやぼやするな!!素早く反撃に移れ!!」
ラ「そうだ……やらなくちゃ……。敵はすぐ側に……居ない!?」
連邦兵「何処を見ている!?こっちだ!!」
エイブラム「ラ・ミラ・ルナ!!上だ!!」
連邦兵「落ちろ!!」
ラ「………」
エイブラム「ラ・ミラ・ルナ!!どうした返事をしろ!?」
ラ「……か……」
エイブラム「ラ・ミラ・ルナ……?」(まさか……!?)
ラ「結婚する前に死んでたまるもんかあああ!!」
連邦兵「な、何!?うわあああ!!」
ラ「はあ……はあ……」
エイブラム(覚醒値が大幅に上昇している……。まさか、この境地の中でNTに覚醒するとは……)
ラ「こ、こんな職場辞めてやるううう!!!」


オリジナル軍
ザクK(ラ)

連邦軍
量産型F91×1
ヘビーガン×3
 


エイブラム(NTへの覚醒……。これで能力が上昇した筈だ)「これなら……!!」
ラ「ごめんなさ〜い!!もう、出来ませ〜ん!!ENが……」
エイブラム「何!?まだ二回しかヒートホークを使って無いだろう!?」
ラ「だって、エイブラムさんが〜……」
エイブラム「ちっ、さっきの演習の性か……」
連邦兵A「ふふ、どうやらENが底をついたみたいだな」
連邦兵B「さっきまでは、少し油断していたがもう油断はしない。これで決めさせて貰う」
連邦兵C「俺が牽制を仕掛ける、お前らは後に続け」
連邦兵A・B「了解!!」
ラ「ヘビーガンが三機も!?今度こそ、もう無理です〜!!死ぬのは嫌あああ!!」
エイブラム「くそ!!万事休すか……?」
???「ファンネル」
連邦兵A「何!?」
連邦兵B「避けきれん!!」
連邦兵C「うわあああ!!」
ラ「え……?」
連邦兵D「貴様ら、何をしている!?」
???「俺に隙を見せるとは……全く、なっちゃいないな」
連邦兵D「後ろだと!?ぐああああ!!」
エイブラム「どういう事だ?四機の反応が一斉に消えた……?」
ラ「きゅ、救援……?で、でも、こんな識別コード私達の軍には……」(味方なの……?それとも……敵?)


オリジナル
ザクK(ラ)

所属不明
???(???)
???(???)
 


エイブラム「お前達は何者だ!?」
???「俺達は、キャリー・アーク所属のパイロットだ。安心しろ別にお前らに危害を加えるつもりは無い」
エイブラム「キャリー・アーク?私達の船、キャリー・ベースと同型艦か?」
???「そうだ。それから分かるようにどちらかと言えばお前らの味方だな」
エイブラム「お前達は何の為にここへ来た?」
???「何の為?それはお前らが一番分かってるんじゃないのか?」
エイブラム「どういう事だ?」
???「私達はただ救難信号を拾い、それに応じたまで……」
エイブラム「何だと……?私達はそんなもの」
ラ「す、すみません!!エイブラムさん!!私が、出しちゃいました……」
エイブラム「……ったく。お前はそういう事には対応が早いな……。もし、他の敵が拾っていたらどうしたんだ?」
ラ「………ごめんなさい」
エイブラム「まあ、良い。助けが来たのだ。それで目を瞑ろう。だが、二度目は無いぞ?」
ラ「……はい」
???「後は俺達が居なくても大丈夫みたいだな。引き上げるぞ」
???「了解……」
エイブラム「待て」
???「なんだ?まだ何か用か?機体位は自分で運んでくれ」
エイブラム「お前達の名前を教えて貰おうか。私とて命の恩人の名前位は知りたいからな」
マーク「マーク・ギルダーだ」
ルナ「……ルナ・シーン」


キャリー・ベース所属
ザク?(ラ・ミラ・ルナ)

キャリー・アーク所属
???(マーク・ギルダー)
???(ルナ・シーン)
 


マーク「ふ……。珍しいなお前が誰かを助けだそうだなんて、あのまま放って置いても良かったんだぜ?」
ルナ「………あのラ・ミラ・ルナと言う女。あの女が私の頭の中で五月蠅く騒ぐから」
マーク「確かに救難信号とは別に甲高い女の声が聞こえたな。だが、俺達が助けずとも落とされて消える筈だったんだが?」
ルナ「……私にも分からない。何故か助けるしか声をかき消す方法が思い付かなかった」
マーク「……まあ、俺も同じか……。お前の言葉を素直に受け入れちまったからな」
ルナ「………」(ラ・ミラ・ルナか……)
ニキ「マーク!!」
マーク「っおわ!!」
ニキ「一体何処へ行ってたのですか!?作戦が終わったら直ぐに帰還するよう、あれ程……」
マーク「悪い。俺も直ぐ帰ろうとしたんだが、少し人助けを……」
ニキ「言い訳は帰還後たっぷりと聞きます」
マーク「言い訳じゃなくてだな……。おい、ルナお前からも」
ルナ「……面倒だ」
マーク「おい!!元はと言えばお前が……」
ニキ「ルナさん、貴女も同罪です。理由はどうあれ命令違反として厳しく処罰を受けて貰うつもりです。覚悟して下さい」
ルナ「……痴話喧嘩に私を混ぜるな」
ニキ・(マーク)「痴話喧嘩(じゃない!!)ではありません!!」
ルナ「………誰か突っ込め」


キャリー・アーク所属
???(マーク・ギルダー)
???(ルナ・シーン)
???:キャリー・アークに搭載(ニキ・テイラー)
 


ラ「………」

マーク『今度こそ、さようならだ』
ラ『あ、あの!!』
マーク『未だ何か用か?』
ラ『ルナさんですよね?あの時私に声を掛けてくれたのは』
エイブラム『声?そんなもの……』(まさか……。奴もNTか!?)
ルナ『……言う事はそれだけか?』
ラ『え……えと、ありがとうございました』
ルナ『礼は要らない。二度目が無ければそれで良い』
ラ『………はい』

ラ「………」
パメラ「……これはどうでしょうか?」
エイブラム「………違うな」
ラ「……ところでエイブラムさんは何をしてるんですか?」
エイブラム「奴等の機体を調べている」
ラ「奴等って、マークさんとルナさんの事ですか?」
エイブラム「そうだ」
ラ「……必要ありますか?」
エイブラム「無論だ。こんな世の中だ、昨日の友は今日も友であると限らん」
ラ「そうなんですか……。あ、パメラさん!!さっきの!!」
エイブラム「………」
パメラ「これですか?」
ラ「良いなあ、フルクロス……。戦場に出されても安心出来るだろうなあ……」
エイブラム「お前にそれほどキャピタルを割く程、ウチは豊かでは無い。ビルゴ?で我慢しろ。大体、お前はそんな事ばかり気にしているからいつまで経ってもワーストなんだ」
ラ「……は〜い……。でも、良いな……フルクロス……」
エイブラム「だったら撃墜数を稼ぐ事だな。そうしたら、私も艦長に掛け合ってやろう」
ラ「……ああ……。フルクロスと私の未来設計……どちらも夢のまた夢……」
エイブラム「……これは、精神面から直す必要があるな……」