【ラ・ミラ・ルナのSS（題名は特に無し）】萌えないか？スレより氏
エリス「もう止めて下さい！！貴方の機体ではもう無理です、投降を！！」
旧クロスボーン兵「けっ、ふざけやがって……。誰がお前らなんぞに投降するか！！」
エリス「何故なの……？私達は同じ人間同士、仲間じゃないですか！！」
旧クロスボーン兵「仲間ぁ！？貴様ら地球の屑共は俺達の事をまるで別の生き物の様に扱っている癖にッ！！」
エリス「例えそうだとしても、今ここで血を流し合うのは間違いです！！」
旧クロスボーン兵「間違い？俺達は正しいと思ってここに居る。お前だってそうじゃないのか！？」
エリス「そう、だけど、違う……」
旧クロスボーン兵「違う？何が違う？現に貴様はそこに居るじゃないか！！」
エリス「そうじゃないの……！！そうじゃ……ないの……」
旧クロスボーン兵「だったらどうなんだ？答えてみろよ？言えるんだろ？」
エリス「……分からない……。私はただ争いを無くそうとしてここに居るのに……」
旧クロスボーン兵「詭弁だな！！食らえ！！！」
エリス「きゃああああ！！！」
旧クロスボーン兵「そのまま、墜ちちまいな！！貴様の理想と共になッ！！何ッ！？ぐあああああ！！」
ラナロウ「何故、敵を仕留めない？奴等に何を言っても無駄なのは分かっているだろう？」
エリス「ラナロウさん……何故、私達は争うのでしょう？」
ラナロウ「俺達が人間生まれちまったからだ」
エリス「それが分からないんです……。人間だからこそ争いを無くす事も出来るのに……」
ラナロウ「難しい問題……だな……」
ラ「……異常無しっと……。別に私達が警戒しなくても大丈夫なのに……」
エイブラム「警戒するのは当たり前だ。既に奴等のテリトリーに侵入しているのだぞ」
ラ「でも、交戦地帯はまだまだ先ですよ？」
エイブラム「その油断が命取りなのだ。良いか、いつも気を引き締める事で――」
ラ（長話になりそう……切っちゃえ）
エイブラム「回線を勝手に切るな！！」
ラ「うわああ！！バレたああ！！」
エイブラム「ったく、お前はいつも……ん？敵影だ！！５時の方向に三機」
ラ（た、助かった〜）
エイブラム「私が応戦する、お前達は引き続き警戒しろ」
ビリー「了解」
ラ「りょ、了解」（で、でもこれは近くに敵が潜んでるって事だよね？お願いだから私の近くに）「！！反応しちゃった！！ビ、ビリーさん！！」
ビリー「どうやら木星の奴等が近くに潜んでいた様だぜ。見ろよ、俺の方にも反応があるぜ？」
ラ「って事は私の手助けは……」
ビリー「お前は何言ってんだ？」
ラ「で、ですよね〜……」（でも良かったまだ三機で……）
ビリー「言っとくが木星の雑魚相手にやられたらお前……ち、来やがったか」
ラ「な、なんですか！？」
ビリー「良いか、絶対やられんなよ！？」
ラ「が、頑張ります」（色んな意味でやられたくない……）
ラ「うぅ……出来るかな？出来ると良いな……。相手はたった三機だもん……。私だって、でも……」
木星残党兵Ａ「やっぱり居たな。ウロチョロとしたネズミが」
木星残党兵Ｂ「やはり、あの方の言う通りでしたね」
ルーク「エターナさんに間違いなんて無い」
ラ「どうせなら、昨日のケーキ今日に残さず食べれば良かったな〜……。それだけが、いや、ちょっと待って！！ああ！！そういえば昨日あの漫画の新刊も出てたんだった。なんて可哀相な私……」
木星残党兵Ｂ「敵は一人、独自の世界に入ってます。仕掛けるなら今のうちかと……」
ルーク「そうだな。一斉射撃用意、狙いは目の前の機体だ」
木星残党兵Ａ「了解」
ラ「男性と手ぐらい繋いで歩きたかったな〜、出来ればキスも……」
木星残党兵Ａ「き、利いてない！？」
ルーク「な、何だって？直撃した筈だ！？」
木星残党兵Ｂ「お、思い出しました！！あれは飛び道具は利かない機体です」
木星残党兵Ａ「それを早く言え！！」
ルーク「いや、でもそのおかげでまだ気付いて無いみたいだ。接近して格闘を仕掛ける」
木星残党兵Ａ・Ｂ「了解！！」
ラ「あれ？私、いつの間にプラネイトＤを展開したっけ？ってあれ？高速で、ああああ！！私の馬鹿！！今交戦中だった！！」
木星残党兵Ｂ「気付いたみたいです」
ルーク「だが、もう遅い。一気にけりを付ける」
木星残党兵Ａ「へっへ〜、今更ビームを撃ったって遅いぜ。って何！？ギャアアア！！」
木星残党兵Ｂ「あ、当てた？動いているクァバーゼを！？」
ルーク「怯むな！このまま接近する！止まったら終わりだ！」
ラ「倒せた？もしかして、あの特訓の成果？って感心してる場合じゃない！もっかい、狙って、狙って……そこおおお！！！」
木星残党兵Ｂ「ぐあああああ！！」
ルーク「よくも仲間を……！！僕はお前を許さない！！」
ラ「もう一人残ってる。でも近い……。なら、ビームサーベルで！！」
ルーク「あっちから突進してきた！？でも、それは好都合だ。僕が必ず仕留めてみせる！！うおおおおお！！」
ラ（あれ？遅く感じる……。前は反応するのがやっとだったのに……）
ルーク「避けられた！？こんな奴に！？そんなの有り得―」
ラ「やった、私にも出来た！！」
ルーク「有り得ない！！有り得ない！！僕が負けるなんて……」
ラ「あれ？仕留め損なったの？でも、いっか。敵さんは逃げたみたいだし……」
ラ・ミラ・ルナ戦果
量産型クァバーゼ三機と交戦。内二機撃破、一機逃すも中破
ネリィ「さあ……一思いに楽にして差し上げますわ」
シャノン「動け！！動け！！アタシがこんなところで終わってたまるかってんだ！！」
？？？「システムとの連動ＯＦＦ。狙いは黒いあのＭＳです」
エルンスト「くそ！！間に合え！！」
ネリィ「ごきげんよ……はっ！」
？？？「ドラグーン、第一射、目標をし損じるも、味方ＭＳの破壊を防ぐ事に成功」
ネリィ「誰ですの！？」
？？？「ただの運び屋です」
ネリィ「ふふふ、どうやら骨のある方が来ましたのね……。よろしいですわ、纏めて相手をして差し上げ」
ぴぴぴ
ネリィ「何ですの！？私は今」
旧クロスボーン兵『ネリィ様、撤退です』
ネリィ「撤退！？何故ですの！？」
旧クロスボーン『それが……所属不明のＭＳが２機現れ我が軍は壊滅的なダメージを』
ネリィ「２機相手に貴方方は何をなさってますの！？エルフリーデは！？」
旧クロスボーン『エルフリーデ様もビギナ・ロナを破損され』
ネリィ「エルフリーデに任したのが間違いでしたわ！！ああ！！これでは私がお姉様に叱られますわ！！」
エルンスト「話は終わったか？」
ネリィ「まだですわ！！」
ギルバート「そうか、じゃあ続きはあの世でするだな！！」
ネリィ「くっ！！不覚を取りましたわ！！」
エルンスト「そのまま墜ちてくれれば良かったんだがな」
旧クロスボーン兵『どうかなさいましたか！？』
ネリィ「貴方の性ですわよ」
旧クロスボーン『え！？』
ネリィ「分かりましたわ、今回は撤退させて頂きます。また、お会いしますわ」
ギルバート「待て！！」
エルンスト「追うな！ギルバート。大丈夫か？シャノン」
シャノン「……なんとかね。だが、この機体はしばらく修理が必要みたいだ」
エルンスト「深追いするからだ」
シャノン「………五月蝿いね、アンタがあんな女にやられなければこっちだって……」
エルンスト「俺の性ってか？」
シャノン「ふん！」
エルンスト「さて、お前は何処の誰だ？」
ニキ「ニキ・テイラー、貴方方と同じです」
エルンスト「そうか、お前がもう一つの部隊か」
シャノン「ご大層な機体に乗ってだ事……イタタタ！！ギルバート、優しく扱えないのかい！？こっちは怪我人なんだ！！」
ギルバート「無茶言うなよ」
マーク『そっちはどうだ？』
ニキ「仲間の支援は完了しました。そちら側の事は敵から聞いています」
マーク『これで後は運ぶだけだな』
ルナ『帰ったら、お風呂に入りたい……』
ニキ・テイラー：プロヴィデンスガンダム
エルフリーデ「さあ、ゆくのだ我が同士達！！貴族主義の名の元に！！」
旧クロスボーン兵（以下ＯＣＢ兵※オールドクロスボーン兵）「エルフリーデ様」
エルフリーデ「なんだ？」
ＯＣＢ兵「こちらに急速接近する機体が１機」
エルフリーデ「１機？ふっ、見上げた度胸だな。我が剣の錆としてくれよう！！」
ＯＣＢ兵「ですが、これは早ぐああああ！！」
マーク「お前が敵のリーダーだな？」
エルフリーデ「そうだ」
マーク「悪いが、お前を討つ！！」
エルフリーデ「やれるものなら！！」
マーク「避けられるか？ファンネル！！」
エルフリーデ「無駄だ！！そんなもの私のバスターランサーで捕らえられない訳がない！！」
マーク「なら、これはどうかな？」
エルフリーデ「ビームなど……！！」
マーク「遅いな」
エルフリーデ「何！？くっ、ビームサーベルを投げるとは……ちょこざいな……！」
マーク「どうした？尻尾を巻いて逃げるかい？」
エルフリーデ「舐めるな！！」
マーク「こっちだ」
エルフリーデ「てぇや！！」
マーク「こっちだぜ？」
エルフリーデ「調子に乗るな！！」
マーク「何処を見ている」
エルフリーデ「くぅ……何故だ！？何故、私は奴を捕らえられない！！」
マーク「分からないのか？これが俺とお前の実力の差だ」
エルフリーデ「わ……私は騎士だ！！誇り高き騎士だ！！貴様に負ける筈が無い！！てぇぇぇい！！！」
マーク「………そろそろ本気でいかせて貰う」
エルフリーデ「な！？」
マーク「………動力部を外したか……」（いや、外れたのか？）
エルフリーデ「………ぐすん………ぐすん、私は……騎士だ！！！うわあああん！！」
マーク「………面白い奴だな」
ルナ『マーク、こっちは終わった。連邦も撤退した』
マーク「俺も今終わったところだ。大将は逃したがな」
ルナ『遊ぶからだ……』
救援のお陰で辛くも退ける事が出来たキャリー・ベースはもう一つの護衛部隊であるキャリー・アークと合流していた
―キャリー・ベースブリッジ―
ゼノン「初めまして、私の名前はゼノン・ティーゲル。あの艦、キャリー・アークの艦長を務める者です」
トリッシュ「トリッシュ・ベネットだ。馬鹿共が世話になっちまったね」
ゼノン「いえいえ、お陰で相手の虚を突く事が出来ました」
トリッシュ「始めからアタシ達を囮に使うつもりだったってのかい？」
ゼノン「かもしれませんな」
トリッシュ「言ってくれるね。アタシ達に敵と間違われて撃たれない様注意するんだね」
ゼノン「はは、背中には気をつける事にしますよ」
艦長達が互いに牽制をしあってる頃、ハンガーでは違う人達が火花を散らしていた
ビリー「せっかく美味しい所を持って行ったのによ。先輩達には失望しましたよ」
ギルバート「なんだとひよっこがッ！！貴様が行った所で死んで帰るのが落ちだ！！」
エルンスト「止めろギルバート。失望されて当たり前だ。そもそも仲間割れしてどうする？」
エイブラム「ビリーも口を慎め！」
ビリー「はいはい、分かりました。俺は“大した損傷も無い”ので哨戒に行ってきますよ」
ギルバート「くっ……！！」
エイブラム「ビリー！！……ったく、本当にこの艦の連中は……」
エルンスト「ま、しょうが無いですよ。ここはそういう奴らの集まりなんですから。さて、ミンミの手伝いでもするか……。ギルバート、お前は？」
ギルバート「……。もう一度シュミレーションからやり直してくる」
エイブラム「ギルバート……。なんなら、私が」
ギルバート「いや、良いです」
エイブラム「そうか……。そういえば、あいつは何処へ行った？」
その頃のあいつ（ラ）……
ラ「うわあ〜、凄いですね。私達と同型艦なのに設備が全然違う……」
ルナ「そうなのか……？普通だろ……」
一人、キャリー・アークにお邪魔していた
ラ「違いますよ！！私達の艦はこんなに柔らかいベットじゃないですよ！！うわ〜、お風呂もでかい……」
ルナ（……見る所はそこなんだな……）
ラ「ところでルナさん」
ルナ「なんだ？」
ラ「この間は助けて頂き、本当に」
ルナ「礼は要らん……」
ラ「え？あ、そうですよね。言葉より謝礼金ですよね。私、給料安いから」
ルナ「だから、礼は要らん！」
ラ「でも〜……」
ルナ「前にも言った筈だ。偶然だとな」
ラ「もう一度くらい助けて欲しいですし……」
ルナ「二度目が無ければそれで良いと私は言った筈だが……。私の勘が外れたか……？」
ラ「へ？」
ルナ「正直、お前には期待している」
ラ「ええ！？」
ルナ「いや、正確には“していた”か」
ラ「ですよね！ですよね！？私なんか期待しても何の得にもならないですから！！」
ルナ（何故だろう、話す度に助けなければよかったと思えてくる……）
パメラの戦艦メモ
キャリー・アーク
ゼノン率いる私設部隊の母艦。キャリー・ベースの色違いの同型艦である。が、多少装備に違いが見受けられる。例えば、ルナ・シーンのサザビーに搭載されているシステム、ミラージュ・コロイドシステムが採用されており（但し元々は無かった）、奇襲や敵から逃れる為に使用されている。
現在判明している搭載機はマーク・ギルダーのフェニックスガンダムカスタム、ルナ・シーンの専用サザビー、ニキ・テイラーのプロヴィデンスガンダムの三機。
旧クロスボーンバンガードの旗艦ザムス・ガル。そのブリッジに先程痛い敗退をしたネリィ・オルソンと未だに泣きじゃくっているエルフリーデ・シュルツの二人が。彼女達は前方にある巨大モニターに敬意を払う様に膝を曲げて見ていた。そのモニターに映し出された人物こそが今回の一大反旗を企てた一人、シャロン・キャンベルその人だった
シャロン『さてと、困ったものですわね』
エルフリーデ「……ひっく……ひっく……」
ネリィ「……」
シャロン『ネリィ、今回の件貴女はどう責任を取るおつもりですの？』
ネリィ「お言葉ですが、お姉様。今回の件、私に非はありません。全てこのエルフリーデの失敗ですわ」
エルフリーデ「そ、そんな…ひっく……」
シャロン『お黙りなさい！』
ネリィ「！」
シャロン『そもそも、ワタシは最初から貴女に指揮を委ねた筈ですよ。それなのに何故貴女はエルフリーデに任せたのかしら？』
ネリィ「そ、それは……」
シャロン『責任逃れも良いところですわね。あまり、ワタシを失望させないで下さい』
ネリィ「お、お姉様〜……。」
シャロン『ワタシの御機嫌をどう取れば良いのか……。よく考えて行動なさい。もし、又失敗するようであれば……その時は分かりますね？』
ネリィ「……はい」
シャロン『それでは、朗報を楽しみにしてますわ』ブォン
ネリィ「……ふぅ」
エルフリーデ「……ひっく……ひっく…」
ネリィ「貴女はいつまで泣いてますの！？」ゲシ
エルフリーデ「きゃう！！」
ネリィ「良いことですの！？この際、連邦軍の事は目を瞑りますわ！！あの邪魔物一般人共を叩き潰してきなさい！！」
エルフリーデ「で、でも……それじゃあ……ひっく……」
ネリィ「大丈夫ですわ。聞いた所に因りますと彼等は何かを運んでいるらしいですわ。それをお姉様に献上すれば、ふふふ……。」
エルフリーデ「……ひっく……。で、ネリィ様からのご褒美は……？」
ネリィ「……なでなで十回でどうですの……？」
エルフリーデ「……ひっく……足りない……ひっく……。」
ネリィ「……わかりましたわ！私の秘蔵のプリンをお口にアーンして差し上げますわ！！」
エルフリーデ「ひく……ふふふ、ははは！！分かりましたネリィ様！必ずこのエルフリーデめがきゃつらの物資を盗んできましょう！！」
ネリィ「では、頼みましたわ。」
エルフリーデ「行くぞ、我が精鋭諸君！！私のビギナ・ロナを用意しろ！！」
旧ＣＢ兵「はっ！エルフリーデ様！」
ネリィ「……ん？あれ？」（何故、私はミスを犯したエルフリーデにご褒美をあげますの？）
次回
再来ビギナ・ロナ
エルフリーデ「次回も私の活躍を期待しているのだ！ハハハハ」
ネリィ（何ですの？これ……）