【最後の前に。】あいかむうぃざれぃん氏




「レ、レイチェル…」 僕、シェルド・フォーリーは最後の戦いの前に言うことを言おうと、格納庫で整備を手伝っている彼女に話しかける。 「どうしたの?私に何か用?」彼女、レイチェル・ランサムはそういって僕に向かい合ってくる。 「あ、あのさ。次の戦いが終わったら…その、どこか二人で出かけない?」僕は目を泳がせながらそういった。すると彼女は…
「いいけど、どこ行くか決まってるの?」小首を傾げて聞く彼女に僕はハッとした。
「あ……」そう、肝心のどこに行くかを僕は全く決めていなかったのである。
「ご、ごめん!せっかく誘ったのに……」慌てて謝罪する僕に彼女は笑って言葉を返す。
「じゃあ、終わったら考えよう?」そう言って彼女は指きりの形で指を出す。
「う、うん!分かった!」僕も指切りの形で出して彼女と共に言う。
「「指切りげんまん、嘘付いたら針千本の〜ます、指切った!」」そう言って僕と彼女は自分の持ち場に戻る。
次に会う時を僕は楽しみにしていた。