第十一回【強烈!北極からの闇鍋X!】
登場:いろいろ
料理:鍋



ブラッド「フン…紆余曲折合ったが何とか放送にこぎつけたか…
     「ブラッド先生のお料理教室」第十一回目の今回は拡大版でお送りするぞ!
     …それにしても二月も終わりだというのに寒い日が続くなッ!」
ラ「ロケ地を北極基地に設定したらそりゃ寒いでしょうよ…
  復帰後初の放送なのに何でこんなまた病気になりそうなところでやるんですか…」
ブラッド「クククク…今回は鍋料理を紹介するからな…
     鍋は寒いほど美味い!よってガンダム世界で最も寒冷地であるここを選んだのだッ!」
ラ「極端すぎますよ…
  それにこの基地の調理室…暖房が効いていないような気がするんですが…
  外用の防寒服を着てもまだ寒いですよ…」
ブラッド「いいところに気付いたな…何でも現在ここに敵MSが攻めてきているようでな!
     MS発進やらHLV発射準備やらに電力を使わなければならないらしく、調理室なぞにあてる電力は無いそうだ!」
ラ「そ、そんなぁ…
  それにこの条件って明らかに0080の一話じゃないですか、いいんですか我々が支援に行かなくても…」
ブラッド「構わん!ここの寒冷地ジム部隊もいつまでも我々に頼っているからゴミのように瞬殺されてばかりなのだ!
     たまには原作のように自分達だけでHLVを守り抜いてみさせようではないか…」
ラ「そうは言いますが、この調理室が戦闘に巻き込まれる可能性だってあるんですよ!
  そうなってからじゃ遅いんじゃあ…」
ブラッド「ククク、それはそれでスリリングな料理教室になっていいではないか!
     では早速調理開始…と行きたいところだが、たった二人で鍋をしても盛り上がらないだろうな…」
ラ「それもそうですけど…それは今更言ったところでどうにもならない問題なのでは…」
ブラッド「安心しろ…すでに隊の中の暇そうな者に食材を持参して北極基地に集まれと連絡してある!
     そろそろ来る頃だと思うがな…」
ラ「いつの間にそんなことを…今回はいつに無くやる気ですねぇ。
  しかしこの状況下でオリキャラ軍が出撃もせずに揃って鍋を突つくというのはどうなんでしょうか…
  ジムもすでに何機か撃破されているようですし…」
ブラッド「知らぬ存ぜぬ省みぬ!さて、ゴミどもが来るのを待つ間に下ごしらえでもするかッ!
     今回使うのはこの大型の土鍋だ…ククク、フタをするとまるでアッザムのような風貌になるな…
     …とにかく土鍋は急激な温度変化に弱く、このような状況化で一気に熱すると簡単に割れが入ってしまう。
     弱火→中火→強火というような形で暖めていくといいだろう…
     また底などが塗れたまま加熱するのも良くないぞ…ちゃんと拭いてから加熱する事だな。」



ビリー「…邪魔するぞ。」
ライル「たまにはこういうのに出席するのもいいものですね。」
エイブラム「そうだなッ!」
ラ「あ、早速来たみたいですよ。」
ブラッド「おお、来たか…何だ、誰かと思えば魅力値3と格納庫常連組か。」
ビリー「何だとは何だ!魅力値ならキサマだってそう変わらんだろうが!」
エイブラム「まぁ格納庫常連というのはその通りだから認めねばなるまい…」
ライル「いつも愛機を磨いてますからね。僕はいいと思いますよそういう姿勢…」
ブラッド「…何でもいいが食材は持参しているだろうな?
     手ぶらで来る者は足を踏み入れることは叶わんぞ…」
ビリー「オレは海鮮セットを持ってきたぞ。お好み焼きの時の余りだが…」
ブラッド「お好み焼きというと…二週間以上前ではないかッ!大丈夫なのか期限は…」
ビリー「他に食材がないからな。使うまでだ!」
ブラッド「まぁ熱すれば大丈夫だとは思うがな…格納庫組は何か持って来たか?」
ライル「一応ラーメンの麺を…」
ブラッド「ほう、一段落した辺りに投入すればいいアクセントになるだろうな!」
エイブラム「私は鶏団子を持参したぞッ!」
ブラッド「なるほどな…キャラ通りに堅実な材料を持ってきたな。地味ともいうが…
     しかし闇鍋風の鍋を予想していたが、意外とまともな食材が集まっているな。」
ラ「現時点ではそうですが…私はジャブローでの料理教室の人達が何を持ってくるか心配です…」
ブラッド「ククク、ワタシは期待をしているがな!
     …他のゴミどもを待つ間に今度こそ下準備をするぞ!
     まずは煮汁を作る。水を入れ土鍋を熱し、だし汁、醤油、酒、みりんを目分量で加える。
     そして少し煮立った程度で火を止める。まだ具の準備をしていないからな…」

ビリー「おい、もう例の連中が来たようだぞ。」
ニードル「ヒャヒャヒャ、元気にしてたかァ!?」
ドク「うぉぉぉぉ!外寒いってレベルじゃねぇぇぇぇ!!」
ニール「この悪状況の中わざわざ来てやったんだ、有難く思うんだな!」
バイス「オレ様も来ちゃったよ♪またラちゃんに会いたくってさ♪防寒着も似合ってるねぇ♪」
ラ「ど、どうも…」
ブラッド「おおよく来たなゴミども!持ってきた食材を出すのだ!さぁ早くしろ!」
ニードル「第一声からそれかよ…まぁいいけどよォ。オレが持ってきたのはこれだよこれ!
     来る途中にアラスカのなんたらとかいうヤツから買ったムースとかいう動物の肉だァ!!」
ラ「ムース…どんな動物ですか?」
ブラッド「極北に生息するヘラジカのことだ。またマニアックな食材を持ってきおって…」
ドク「オレは何もってくりゃいーのかわかんねーからとりあえずうま○棒を一杯持ってきたぜぇぇぇ!」
ブラッド「う○い棒だと…子供の遠足ではないのだぞ!
     そんなものドロドロに溶けてしまうに決まっているだろうゴミが…」
ドク「そうかなぁ…そうだよなぁぁぁひゃっはっはー!」
ブラッド「やはりキサマは鍋物の趣旨をよくわかってないようだな…
     …まぁいい!次はキサマだ!キサマも持ってきたのだろう?」
ニール「オレが持ってきたのはコイツだ!コイツでたっぷり地獄を味あわせてやる!」
ブラッド「こ、これはサドン○スソースではないか!なんてものを持ってくるのだゴミが!」
ラ「えっと、どういうソースなんですか?」
ブラッド「世界有数の辛さを持つ市販ソースだ…」
ラ「そ、そうなんですか…個人的には辛いものはあまり…」
ブラッド「まぁ少量加えるくらいなら調味料として使えない事もないがな…
     …バイス、キサマは何を持ってきた?」
バイス「待ってました♪オレ様は地元からフルーツ盛り合わせを持ってきたぜ♪」
ブラッド「キサマも鍋物をわかっていないな!それともわざとか…」
ラ「やはりというか何というか、闇鍋の様相を呈してきましたね…」
ブラッド「全くだな…まぁ想定の範囲内ではあるがな!
     それに視聴者も普通の鍋よりもこのような具材を使った鍋の方が見ていて面白かろうッ!」
ラ「見る分にはいいでしょうけどね…」



ラ「あぁそれにしても寒い…風邪引くかも…」
バイス「安心しなよ♪ラちゃんが風邪引いちゃったらオレ様が暖めて直してあげるからさ♪
    もちろんベッドの中で…ゴフッ!」
ジェシカ「相変わらず品の無い男だな!戦士の風上にも置けん…」
ラ「ジェシカさん!貴女も来たんですね!」
ジェシカ「まあな…戦士探しの旅のついでだ。」
バイス「は…腹が…♪」
ブラッド「雉も鳴かずば撃たれまいに…
     しかしまさかキサマも来るとはな、食材は持ってきたか?」
ジェシカ「当然だ!キサマらはどうせロクなものを持ってきていないだろうと思って
     鍋物の基本的な具材を持ってきてやったよ!」
ブラッド「ほう…長ネギに白菜、えのきにしらたき、焼き豆腐か…」
ラ「さすがジェシカさん!これで鍋らしくなりますね!」
ブラッド「まぁ手遅れ感も強いがな…
     そういえばさっきまでいた連中が何人か見えんようだが…どこに消えたあのゴミども!」
ビリー「…エイブラムとライルは格納庫を見学させてもらうと言って出て行ったが。」
ブラッド「どこまで格納庫厨なのだ!完全に手伝う気が無いな…」
ニール「ハゲとバンダナは外に雪だるまを作りに行くとか行ってたぞ!」
ブラッド「何だと…この寒さでMSが交戦中だというのによくやることだな。」
ラ「そうですn…わぁ!ブラッドさん!窓を見てください!」
ブラッド「何だ騒がしい…なにッ!ハイゴッグが二機すぐそこまで接近しているだと!」
ラ「だから言ったじゃないですか!まだ死にたくない〜」
ジェシカ「アタシが行って破壊してきてやるよ!」
ビリー「やめておけ、ガンダムファイターじゃあるまいし…」
ブラッド「もう全滅したのか寒冷地ジム部隊め…不甲斐ないゴミどもが!」
ニール「そんなこと言ってる場合か!さっさと逃げるぞ!」
ライル「…安心して下さい。アレはうちの隊のハイゴッグですよ。」
ラ「ラ、ライルさん!格納庫に行っていたんじゃあ…」
ライル「MSは全て出払っていて、見ていても面白いものはなかったから戻ってきたんだよ。」
ビリー「何故あの機体がオレ達の軍の機体だと言い切れる?」
ライル「僕だって整備員です、自分の整備した機体くらいは見分けられますよ。
    それに色も赤軍じゃなくて青軍じゃないですか。」
ブラッド「青軍とか赤軍とか言うな…しかしこのタイミングでよりによってハイゴッグで来るヤツなぞいるとは思えんがな。」
ラ「あ、ハイゴッグからパイロットが降りてきますよ!」
ブラッド「どうやら本当のようだな。誰だこんな紛らわしい真似をするゴミは…」



コンコン!(窓を叩く音)
デニス「オレ達だ!入れてくれよ!」
グレッグ「早く入れないとコイツ(クランプが使ってた爆弾)で窓を吹き飛ばすぞ!」

ブラッド「…こいつらか。」
ラ「入れろって言ってますけど…」
ブラッド「…窓を破壊されたらこの程度の寒さでは済まないだろう。止むを得ん、窓を開けてやれ!」
ニール「くそっ、しょうがねぇな」
ガラッ!ビョオオオオオ…
グレッグ「へっへっへ…すまねぇな!」
デニス「流石に中は暖かいもんだな!」
ラ「うぅ、寒い…早く窓を閉めてください…」
ジェシカ「全くまともに入ることもできないのかオマエらは!戦士として恥ずかしくないのか!」
グレッグ「いやな、普通に入ろうとは思ってたんだがハイゴッグで来た所為か連邦の若造どもに絡まれてなぁ!」
ビリー「当たり前だろ…」
デニス「ちょっとヤキ入れてやってたら、お前らがいる部屋が見えたから直行したってわけだ!」
ブラッド「どういう視力だキサマら…」
ラ「…まさか、ここを襲撃していたMS隊ってサイクロプス隊じゃなくてグレッグさん達ですか!?」
グレッグ「多分な!俺達の他には寒ジム以外のユニットはいなかったからな。
     勢いで全滅させちまったが。」
ラ「な、何てことを…」
ブラッド「ククク、しかしこれでジャブローの時の人員は勢揃いしたことになるな!」
デニス「ニードルとドクも来てるのか!?」
バイス「ああ♪あそこで雪遊びしてるぜ♪」
ブラッド「動じない連中だな…まぁいい、キサマら食材は持ってきているだろうな!?」
デニス「レーションの余りを持ってきた!肉の缶詰だ!」
ブラッド「ま た 肉 か」
グレッグ「まぁそう言うな!オレはコイツを持ってきた!」
ニール「おぉ、酒じゃねぇか!」
ブラッド「しかもウィスキーとはな…食材を持ってこいと言ったというのに、ゴミめ!
     …まぁこれだけ肉があれば酒も進みそうだがな。ククク…
     さて、具材もあらかた揃ったようだしそろそろ調理を開始するか!」
ラ「まだ誰か来るかもしれませんよ。始めてしまっていいのですか?」
ブラッド「声をかけた者はこれで全員だ!あまり多くいても鬱陶しいからな…」
ラ「そうなんですか…」
ブラッド「三人程度集まれば良い方だろうと思っていたが、まさか全員来るとはな…
     全くどこまで暇なのだキサマらは!」
ニール「お前だけには言われたくねぇ!」
ブラッド「では調理開始だッ!どう料理して欲しい!」



ブラッド「ククク…しかし拡大版とはいえ前置きだけで通常放送の一回を軽く超えるとはな!
     さて、まずは改めて今回集まった食材を確認するぞ!」
・だし汁、醤油、酒、みりん(ブラッド)
・海鮮セット(ビリー)
・ラーメンの麺(ライル)
・鶏団子(エイブラム)
・ムース肉(ニードル)
・○まい棒(ドク)
・サ○ンデスソース(   )
・フルーツ盛り合わせ(バイス)
・長ネギ、白菜、えのき、しらたき、焼き豆腐(ジェシカ)
・肉缶詰(デニス)
・ウィスキー(グレッグ)
ブラッド「よく見たら肉だけではなく酒も被っているではないか…
     …!ラ!キサマ何も食材を持ってきていないなッ!」
ラ「す、すいません!
  でもしょうがないじゃないですか、そんなこと聞いてなかったんですから…」
ブラッド「ダメだ許さん!手ぶらで来る者は鍋を突く事は許さん!今すぐ歩いて帰るがいい!」
ラ「そ、そんなぁ…」
ジェシカ「そんな小さな事でいちいち喚くな!そんなことだから器が小さいんだ!」
ブラッド「何だと…」
ライル「まぁまぁ、二人とも落ち着いて…」
ジェシカ「どうしてもと言うなら、アタシの持ってきた食材を一部ラのものだったことにしてやればいいだろう?」
バイス「おぉ♪それはいいアイディアだな♪なんならオレ様がその役引き受けてやってもいいぜ♪」
ブラッド「…フン、キサマらがそこまで言うなら仕方あるまい…
     ラよ、せいぜい連中に感謝するのだな!」
ラ「あ、ありがとうございますジェシカさん!」
バイス(オレはぁ…?)
ビリー「…まぁ、そこまでして喰いたいような鍋でもないがな。」
ブラッド「そこは言わない約束だゴミが!さぁ、今度こそ調理を開始するぞ!
     前置きだけでこれ以上使うのは流石に不味いッ!
     …海鮮セット、麺、鶏団子、しらたき、焼き豆腐は特に加工する必要は無い。
     だが鹿肉と肉缶詰、長ネギ、白菜、えのき等は切っておく必要があるぞ。
     適量に切り分けたら早速投入していく…」
ニール「ちょっと待て!俺たちの持ってきた食材が使われてねぇぞ!どうなってんだザコォ!」
ブラッド「黙れゴミが!キサマらの食材などキワモノもいいところだろうが…
     最初は普通の鍋を楽しむ!キサマらのビックリドッキリ食材はその後のお楽しみだ!」
バイス「なんだ♪そういう事か♪」
ビリー「…つまり最初の段階だけ出席してキワモノが混ざってきたら帰ればいいということだな。」
ラ「なるほど…」
ブラッド「なるほどじゃない!全く何処までも空気が読めんゴミめ…
     そんなことだから魅力値が低いのだ!」
ビリー「何時までそのネタを引っ張るつもりだ…料理の方が押しているんじゃないのか?」
ブラッド「そうだったな!では煮汁が温まってきたら具材を投入だ!
     本来は入れる順番等、色々と面倒な事は多いがこういう席であまり煩くすると
     「鍋奉行」として嫌がられることもある。特に気にせず適当に投下するぞ!それが男の料理だ!」
ビリー「肝心な所はいつもアバウトだな…」
ブラッド「まぁラーメンだけは最後にしておくか…」



ガラッ
ドク「ひゃぁぁぁ!楽しかったぜぇぇぇ!!」
ニードル「お、いい匂いがしてるじゃねぇか!」
エイブラム「ほう…中々美味そうに煮えているなッ!」
ラ「あ、皆さんいいタイミングで帰ってきましたね。」
ニール「いつの間に空気と合流してんだよ…」
ブラッド「ククク…煮えたら後は食べるだけだなッ!」

数分後…

ビリー「…結構美味かったな。」
ラ「そうですね、調理前はどうなるかと思いましたけど」
ブラッド「ククク、ワタシの腕前のお陰だなッ!」
ジェシカ「また調子に乗って…」
ニール「だが楽しい時間もここまでだ。ブラッド!そろそろお楽しみの時間だよなぁ!」
ブラッド「クククク…その通り!これからが我が料理教室の本領発揮だ!」
ドク「ひゃっはははー!闇鍋タイムだぜぇ!!」
ビリー「…さて、帰るか。」
ジェシカ「そうだな。」
ラ「あ、私も一緒に行っていいですか?」
ブラッド「…何だキサマら!本当に帰るつもりか!?」
ビリー「…オレは鍋を食べにきたのであって、食べ物を粗末にする遊びをしにきたのではない!」
ライル「あの…僕もあまり遅くなるとダイスさんにどやされるので…」
ジェシカ「各々に事情があるということだ!」
ブラッド「全くつまらんゴミらめ…まぁいい、こういう事はやりたい人間だけでやるから楽しいのだ。
     帰りたくば帰るがいい!さぁ行った行った!」
ラ「それではお先に…」
ブラッド「…だがジェシカよ。キサマが『逃げる』のはまずいんじゃないか?
     この程度の苦境から逃げたとあっては『戦士』の名に傷が付くぞ…ククク」
ジェシカ「アタシが逃げる、だと…戯れ言をッ!
     いいだろう!どんな鍋になるか見届けてやるよッ!」
ラ「ジェシカさん、挑発に乗っちゃダメですよ…」
ビリー「残りたい者は残らせておけ。そろそろ行くぞ…」
ラ「あ、待って下さ〜い!」





ブラッド「さてここからが本題だ…ククク、食材は鍋の残りに加え
     ○まい棒、○ドンデスソース、フルーツ盛り合わせにウィスキーか…」
エイブラム「…普通の鍋の具材として見れば突飛だが、闇鍋の具材と考えると少々インパクトに欠けるな。」
ブラッド「連中が消えたのもそうだが、キサマが普通に残ったのが一番意外だったぞ…
     …まぁ意見は最もだ。そこでだ!見ろ!」
ドサッ!
ブラッド「先程紹介した具材の他にこの基地の食料庫から無断でいくらか調達してきたぞ!」
デニス「やるなブラッド!」
ニードル「まぁ犯罪だけどな!ヒャヒャヒャ!」
ブラッド「ククク…バレたら始末書ではすまんかな…
     一箱目の中身はジャム、粉末コーヒー、ミルク、シリアル…朝食セットか、わかりやすいな!」
ドク「ひょおおおお!こっちの箱はお菓子詰め合わせだぜ!」
バイス「饅頭やケーキやらもあるぜ♪お歳暮の余りかな♪」
グレッグ「…ここの兵士は甘党揃いか?道理で甘っちょろい若造ばかりだと思ったぜ。」
ニール「お、これは納豆に焼き魚!日本系の食事もあるのか!」
〜〜中略〜〜
エイブラム「…本当にそれらを鍋に入れて食そうというのか?」
ジェシカ「食材への冒涜以外の何者でもないな!」
ブラッド「ククク、常識に囚われているようではまだまだだなキサマらも!
     味の探求とはこういうことから始まるのだ!新境地が見えるかもしれんぞ…
     さぁ、早速ごった煮にして食そうではないか!」
さらに数分後…
ブラッド「ククク、さぁ、煮えたぞ!」
ドク「…」
ニードル「…」
ニール「…」
デニス「…」
バイス「…♪」
ブラッド「何だキサマらキャラにも無く黙りこくりおって…」
エイブラム「外観のあまりの凄まじさに気後れしているのだろう…」
グレッグ「色々ととんでもないモノを喰ってきたつもりだったが、ここまでのものは初めてだぜ…」
ジェシカ「最初で最後である事を願いたいな…」
ブラッド「案外不甲斐ないなキサマらも…まぁ正直…ワタシも食べる前から失敗であることはわかっているが…
     物体Xもかくやという気味の悪い料理になってしまった…
     だが残すことなどは許されないぞ!何としてでも完食するのだ!」
エイブラム「かくも過酷な任務は就任以来初めてだ…」



翌日、艦内にて…
ニキ「こ、この多額の請求書は一体…」
マーク「北極基地からか…内容はMS修理代に食料費?
    全く覚えが無いな。間違いじゃないのか?」
ニキ「確認してきましょう…
   しかしこの請求額、戦艦が買えるレベルですよ…」
マーク「もし何か間違いじゃなかったらえらい事だな…」

コソコソ…
ブラッド「やはり始末書では済まなかったか…」
ニードル「やばいんじゃねぇか?確かゼノン艦長もテメエの番組の視聴者だったろ?
     バレるのも時間の問題じゃねえか。」
ブラッド「証人も何人もいるしな…ク!
     ほとぼりが冷めるまでグレッグ、デニスとどこかに高飛びでもするかな…」