第十四回【天然!? 新アシスタント登場!】
助手:リコル・チュアート
料理:春巻き



リコル「皆さ〜ん!「ブラッド先生のお料理教室」はじまりますよ!」
ブラッド「…何故プギャ娘がここにいる!」
リコル「あ、はじめまして! ブラッドさん…でしたっけ。
    ラ先輩に代役を頼まれてやってきました、リコルですぅ!」
ブラッド「いや…はじめましてではないだろう流石に… 何度か共演はしていた筈だぞ…
     …ラはどうした、ズル休みか?」
リコル「よくわかりませんけど「体調不良ってことにしておいて」って言ってました!
    あと「できれば今度からはずっと代わりに行って欲しい」とも言っていたような…」
ブラッド「そこまでは聞いとらん… あのゴミめ、前回の収録が大分こたえたようだな…
     ククク、ダメな先輩を持つと大変だな!」
リコル「そうなんですよ〜」
ブラッド「いや、そこは否定しておけよ…
     あのゴミの立場が無いだろう…」
リコル「やだなぁ〜冗談に決まってるじゃないですかぁ。
    ダメじゃないですかちゃんとツッこんでくれないと!」
ブラッド「……何だその面倒なノリは、クレア辺りの影響か…?
     キサマ少なくともFの頃はそんなキャラでは無かっただろう…」
リコル「そうでしたっけ?
    それはそれとして、アシスタント役って具体的に何をやればいいんですか!?」
ブラッド「……キサマ、この番組を見たことは無いのか?」
リコル「はい、ないです!」
ブラッド「…ラから何か聞いてはいないのか?」
リコル「え〜と、何か言ってたような気がするようなしないような…」
ブラッド「何だそれは…しっかりしろよキサマら… そんなことだから…いや、やめておこう。
     まあ、アレだ。この番組のアシスタント役というのはだな…
     …どう説明したものか… まあ、適当にやってくれ。」
リコル「はい! わかりました!」
ブラッド「よくわかったな今の説明で… まぁ気楽にやるがいい…
     そういえば今回は助手を申請しておいた筈だが…キサマ、誰が来るのか聞いているか?」
リコル「はい、私が助手役も兼任で呼ばれています!」
ブラッド「……
     大変そうだな、今回は…」



ブラッド「…キサマ、参考までに聞いておくが、料理は出来るのか?」
リコル「はい! できません!」
ブラッド「返事だけはいいなキサマ… だがそこまで自信満々に言う事ではないぞそれは…」
リコル「そうですね! では早速調理に移りましょう!」
ブラッド「さっきから思っていたが、キサマ相当マイペースだな…
     それに今の話の切り上げ方が少しラに似ていたようだが…何か言われていたのか?」
リコル「はい、先輩に「面倒な感じになったらとりあえず調理に移らせろ」と教えられていました!」
ブラッド「ク…ラのヤツめ、そんなことを… 道理で最近…」
リコル「それでは料理紹介です! ではブラッドさんお願いします!」
ブラッド「……手がつけられんなキサマは… どこまでマイペースなのだ…
     …フン、料理紹介か…今回は餃子か春巻きを作る予定だったが…
     気が変わった! ズル休みしているラにおかゆでも送りつけて気まずい思いをさせてやろうか…」
リコル「それいいですね〜私も楽そうで。」
ブラッド「…いや、やめておこう… キサマにはあまり楽な料理はさせたくないからな…」
リコル「へぇ、ブラッドさんって、先輩から聞いた通りの意地悪な人ですね!」
ブラッド「フン、褒め言葉かな?
     やはり当初の予定通りにいくべきだな! 今回は春巻きにするとしよう…」
『タコとホタテの春巻き』
・ゆでだこ
・帆立貝
・ゆでタケノコ
・ミツバ
・ショウガ
・長ネギ
・春巻きの皮(市販のもの)
・小麦粉
・水
・卵白
・しょうゆ
・片栗粉
・塩コショウ
・ごま油
ブラッド「ククク…具にはあえて一般的な肉類は使わず海鮮物で攻めてみた…
     そもそも春巻きというものは
リコル「そうですね! では調理を始めましょう!」
ブラッド「キ、キサマ…」



ブラッド「……まずは下ごしらえからだ。最初はタケノコ、ミツバ、ショウガ、長ネギを
     微塵切りにするのだ…」
リコル「大変そうですね…でも負けませんよ!」
ブラッド「…微塵切り程度でそこまで決意を新たにするな…
     …まあこのあたりの具材は細かく切れてさえいればそれでいい。
     ある程度は適当で構わんぞ…」
リコル「了解です!」

ブラッド「…さて、ヤツが下ごしらえをしている間に皮の準備の説明をしよう!
     この工程で春巻きそのものの出来が決まってくるからな…素人には任せられん!
     …とはいっても使うのは市販の春巻きの皮セットだがな。
     皮はサイズが大きいものを選び、一枚を二枚の三角形に切る。
     一枚は『下敷き』用に使うぞ。これを縦2cmヨコ5cmほどの長方形に切るのだ!
     これは三角形に切った皮分必要だ!」

ブラッド「さて、皮の説明も終わったし向こうを見てくるかな…
     ……な、何だその切り方は! 雑すぎるぞ!」
リコル「え? だってテキトーでいいって言ったじゃないですかぁ。」
ブラッド「ほ、本当にここまでテキトーに切るとは… もう少し細かく切っておけ!
     それらが終わったらタコとホタテも同じく微塵切りだぞ…」
リコル「あ〜私って魚介系はダメな人なんですよ。手が臭くなりそうで…
    悪いんですけど、代わりに切っといてくれませんか?」
ブラッド「な…怖いもの知らずだなキサマは…
     …まあ、メインのこれらをあまり雑に切られてはかなわんからな…今回は特別に
     ワタシが切っておいてやる! 有難く思え!」
リコル「ありがとうございます!」
ブラッド「…その間に小麦粉を水に溶いておけ!
     分量は水3、小麦粉2だぞ…」



ブラッド「下ごしらえは終了か…ここからが本番だ!
     …しかしラがいないとつまらなそうだな総合演出!」
NTレンタル兵(ラ紳ry)「…そんなことは…ない…」
ブラッド「ククク… わかりやすいヤツだ…」
リコル「ラ先輩はファンが多いですね〜。私もあやかりたいです!」
ブラッド「そういうセリフだけは気持ちが篭っているな…
     …そろそろ再開するぞ。まずはボールに…」
リコル「ボールといっても連邦のモビルポッドではありませんよ!」
ブラッド「…進行の邪魔をするな。」
リコル「すいません、つい…」
ブラッド「…気持ちはわからなくはない。
     どこまで言ったかね…そうだ、ボールに下ごしらえで切った具材を全て入れ
     醤油、塩、胡椒、ゴマ油等の調味料を加えてよく混ぜるのだ!
     調味量の分量は適当でいい…」
リコル「了解です!」
ブラッド「…物分りがいいな。……なッ!キサマそれは入れすぎだ!」
リコル「え? そうですか? 私って加減が出来ない人なんですよねぇ…」
ブラッド「……もうキサマには「適当」という言葉は使わん!」
リコル「いや、でもこのくらいなら大丈夫でしょう!
    過ぎたことをいつまでも言っても始まりません! 気を取り直して続けましょう!」
ブラッド「それは自分で言う事か…?
     全く、同じオペレーターでもラとは正反対なヤツだな…
     ……混ぜ終わったらいよいよ皮で具材を包むぞ!」
リコル「はい!」
ブラッド「返事はいいな本当に…
     まずは三角に切った皮をだな…」
リコル「あれ? いつの間にそんなの準備してたんですかぁ?」
ブラッド「キサマが微塵切りをしていたあたりだ…
     …この皮の底辺中央に下敷き皮を置き、その上に具材を大さじ二枚分乗せ
     左右へ折りたたむ。」
リコル「ブラッドさん、『底辺』って聞いたら子供の頃の算数の授業を思い出しません?」
ブラッド「だからな、本来アシスタント役のキサマが進行の邪魔をするな!
     そもそもキサマなど今も子供のようなものだろ…」
リコル「そんなことはないですよ。ね、スタッフさん!」
レンタル兵伍長「お、おう…」
ブラッド「…急に振るな!驚いているだろうが… とにかく調理を続けるぞ!
     折りたたんだ皮の先端に水溶き小麦粉を塗り、向こう側へくるりと巻けば春巻きの形となる…」
リコル「う〜ん…文章だとわかりにくいですねぇ。」
ブラッド「身も蓋も無い事を言うなゴミが…」



ブラッド「ここまでくればあとは揚げるだけだ…」
リコル「油って怖いですよね〜。燃えるしハネるし…」
ブラッド「…ワタシにやれと言いたいのだろう? 安心しろ、もうキサマなどに任せる気は無い…
     揚げ油を中温で熱して揚げるだけの作業だが……
     皮の色がキツネ色になるまで揚げる…この見極めが肝心なのだ!」
リコル「へ〜そうなんですか。」
ブラッド「……ほら、揚がったぞ。」
リコル「お疲れ様です!調理終了ですぅ!」

〜食事タイム〜

リコル「しょ、しょっぱいですね…」
ブラッド「当たり前だ、あれだけ調味料を入れればな…
     具も大きすぎる…何だこのゴミ春巻きは…」
リコル「これじゃダメダメですねぇ…
    …悪いですけど、私はこのくらいで遠慮しておきます!
    油分と塩分の摂りすぎは体に悪いですから。」
ブラッド「挙句の果てには残すだと…そんなことは許されんぞ!
     …考え方を変えろ、これほど米に合う春巻きはないぞ…
     米が無いと食えないということでもあるがな…」
リコル「ごはんですか〜、炭水化物もあんまりたくさん摂りたくないんですよねぇ。」
ブラッド「どこまでもマイペースなヤツだな…
     ……それにしても、大したことはしていないのに疲れたな今回は…
     もう当分キサマと絡むのは御免だ…」
リコル「それは困りましたね〜、ラ先輩からこれからはちょくちょく
    この番組の手伝いをして欲しいって言われてるんですよ。
    これからは一緒にお仕事させていただく機会も増えると思いますので、よろしくお願いします!」
ブラッド「………」
リコル「あ、そうだ。もう一つ先輩から頼まれた事が…
    では今回はこの辺で!! 次回もお楽しみに!」
ブラッド「次回は無いかもな…」