第三十回【静寂! スーパー無口タイム!】
助手:オグマ・フレイブ、ルナ・シーン、ガイ
料理:ロールキャベツ



〜調理室前〜
ジュナス「まずいな、まだ二回目なのに遅刻だなんて…
     これじゃ怒られるだろうな…」
プシュー(ドアの開く音)
ジュナス「すみません、遅れました…」
ブラッド「………」
オグマ「………」
ガイ「………」
ルナ「………」
ジュナス(うわ、凄い空気だ…)
ブラッド「……ジュナスか。遅かったな…」
ジュナス「も、申し訳ありません……でも何でこんなに人が?」
ブラッド「……今回はマンネリ防止の為に、久々に料理対決をすることになったのだ。」
ジュナス「対決ですか…」
ブラッド「……だが、発注しておいた材料がまだ届かんのでな。
     今全員で待機している所だ……つまり、キサマも待機だ。」
ジュナス「は、はい!」

〜中略〜
ブラッド「………」
オグマ「………」
ガイ「………」
ルナ「………」
ジュナス(静かだな…
     …何か話した方がいいんだろうけど)
ルナ(……ジュナス。)
ジュナス「うわ、ビックリしたぁ!」
オグマ「………」
ガイ「………」
ブラッド「………何がだ?」
ジュナス「い、いえ、何でもありません…
     (…ルナさん、急に頭の中に呼びかけないで下さいよ、驚きますから…)
ルナ(……ごめん。)
ジュナス(いえ、いいんですけど…何ですか?)
ルナ(……気まずい。静かすぎて…)
ジュナス(それは僕も思いました。何か、何でもいいから会話してみましょう!)
ルナ(……何を話していいかわからない。ブラッド達と…)
ジュナス(た、確かに…)
ルナ(……どうすればいい?)
ジュナス(どうしましょう…)
ブラッド「…キサマら、NT同士で脳内会話するな…」
ジュナス「うわ、ブラッドさん何でわかったんですか!?」
ブラッド「いや、なんとなくな…」
プシュー(ドアの開く音)
ドク「ヒャアーハッハァー!! おぉぉまたせぇぇぇ!!
   ざいりょぉぉぉ持ってきてやったぜぇぇぇ!!」
ブラッド「……フン、ようやく来たか…」



ジュナス(ドクさんが来てくれた!
     良かった、とりあえず賑やかにはなるかな…)
ドク「見ろぉ見ろぉぉぉ!!
   産地ちょくそぉぉのキャベツがいっぱいだぁぁぁ!!」
ブラッド「クククク… まぁ、産地直送とは言ってもコロニーの農業ブロックからの直送だがな!」
ジュナス「こんなに…今回はキャベツを使った料理なんですか?」
ブラッド「その通り……ククク、聞けゴミども!
     今回の対決の料理品目は「ロールキャベツ」だッ!」
ドク「おぉぉぉッ!! うまそぉぉだなぁぁぁ!!」
ブラッド「中々難しい料理だぞ……覚悟をするのだな!」
オグマ「………」
ルナ「………わかった。」
ガイ「ロールキャベツか。」
ブラッド「そうだ…ロールキャベツだ。ガイ、これを料理した経験はあるかね?」
ガイ「いや…無いが。」
ブラッド「そうか……ではオグマはどうだ?」
オグマ「そんなもの………喰った事も無い……」
ドク「えぇぇ!? そりゃかわいそぉぉぉなヤツだなぁぁぁ!!」
ブラッド「そういう者もいる…… ルナ・シーン! キサマも喰ったことすら無いのかね?」
ルナ「………なめるな、食べたことはある。」
ブラッド「フン、全員その程度か……
     ……なる程、ならば腕は互角という事か! 面白くなりそうだ……」
オグマ「………」
ガイ「………」
ルナ「………」
ブラッド「……ともかく、食材が来たのでな。ワタシは料理対決前の準備をさせてもらおう!
     その間キサマらは待機だ……」
ガイ「了解した。」
ルナ「………私も。」
ドク「オレも待つ待つぅぅぅ!!
   待って待って、待ちまくるぅぅ〜!!」
オグマ「………」
ブラッド「……オグマ、返事はどうした…?」
オグマ「…わかっている……」
ブラッド「ならば返事をして欲しいものだが……まぁいい、準備に移るか…
     ……ジュナス! キサマにも手伝ってもらうぞ…」
ジュナス「は、はい!」
ブラッド「……ドク、静かにしていろよ…」
ドク「まっかせぇぇなさぁぁい!!」



〜待機中〜
オグマ「…………」
ガイ「…………」
ルナ「…………」
ドク「……ぁぁ…」
オグマ「…………」
ガイ(オグマやルナと直接顔を合わすのも、思えば久しぶりだな…)
ルナ(…………気まずい…)
ドク「……うぁぁ…ぁぁ…」
オグマ(………暇だな…)
ガイ(挨拶以外にも何か、話した方がいいのだろうな…)
ルナ(………まぁいいか。)
ドク「………ぁぁぁ…」
オグマ(………だが料理か。久しいな…)
ガイ(この中で最初に話しかけるとすれば……ドクか?
   いや……今のドクと、まともな会話ができるとも思えん…)
ルナ「…………」
オグマ(……ロールキャベツとか言ったな…
    …キャベツなど……巻いても仕方ないと思うが……)
ガイ(なら……オグマか?
   いや、そもそも対決の前だからな……あまり馴れ馴れしくするのも非礼か。)
ルナ(………眠い。)
オグマ(まぁ……何とかなるか……
    ………格の違いを教えてやるだけだ……)
ガイ(そうだな。非礼になるだけだ……ここは黙って時が過ぎるのを待つのが得策か。)
ルナ「…………」
ドク「う、うぁぁぁッ!!
   静かだぁぁぁぁ!! しずか過ぅぅぎぃるぅぅぅ!!」
ルナ「…………!」
ガイ「…………」
オグマ「………騒ぐな。」
ドク「んなこと言ったってぇぇぇぇ!!
   …もぉぉぉこんなヤツらイヤだぁぁぁ!! もう帰るぅぅぅ!!」
オグマ「………」
ガイ「………」
ルナ「………」
ドク「とッ…止めてくれねぇぇのかよぉぉぉ!?」
オグマ「消えるなら消えろ……うっとうしいわッ!」
ドク「ひ、ひでぇぇぇ!!」

ジュナス「……!」
ブラッド「どうしたジュナス…」
ジュナス「いえ、向こうの……人見知りオーラがとてつもなくて…」
ブラッド「…「寡黙」と言え。「人見知り」ではあまりに身も蓋も無い……
     本来、ワタシもあちら側の人間なのだからな……」
ジュナス「す、すみません、失言でした…」
ブラッド「フン、まぁいいがな……
     ……それにしても…三点リーダの多い放送だな……」



〜中略〜
ブラッド「フン、気がつけばドクがいないが……まぁいいだろう!」
ジュナス(せっかく賑やかになると思ったのに…)
ブラッド「さぁ、料理対決を開始するぞ!」
ジュナス「皆さん、準備はいいですか?」
ガイ「万全だ。」
オグマ「………」
ルナ(………ジュナス。)
ジュナス(なんですかルナさん?)
ルナ(……ロールキャベツの作り方がよくわからない…
   今始められると……困る…)
ジュナス(そうですか…)
ルナ(作り方を説明してくれるように……それとなくブラッドに頼んで。)
ジュナス(…わかりました!)
ブラッド「一部返事が聞こえんが……まぁいいだろう。早速調理開」
ジュナス「待って下さいブラッドさん!
     今ロールキャベツの作り方がわからないので教えてほしいってルナさんが…」
ルナ「……ジュナス!」
ジュナス「うわ、なんですか!?」
ルナ「それとなくって言ったのに……」
ジュナス「あ…」
ブラッド「……何でもいいがな、そんな事は直接言え…」
オグマ「……オレにも教えろ…」
ガイ「こちらにも頼む……… 経験が無いので正直不安だった。」
ブラッド「ええい何だキサマらは…一人が聞けば次々とッ!
     …人見知りか!?」
ルナ「………」
ガイ「………」
オグマ「………」
ブラッド「……否定してくれぬかな…?
     いいのかキサマら、本当にただの人見知りという事になってしまうぞ…」
オグマ「いいから教えろ……教わりさえすれば後は上手くやる……」
ブラッド「……フン、安心しろ!
     はじめから料理行程については……教えながら進めることに決めていた!」
ガイ「そうだったのか…… なら先にそう言ってくれれば…」
ルナ「………意地が悪い。」
オグマ「…全くだ……」
ブラッド「クッ、非難する時だけは一致団結しおって……」



ブラッド「……まぁ細かい事は気にせん…
     せっかくの料理対決だからな。ジュナス、各員の決戦前の意気込みでも聞いておけ…」
ジュナス「わかりました! では皆さん、順番に意気込みを!」
ガイ「全力を尽くす。」
オグマ「……特に無い…」
ルナ「……美味しくつくる。」
ジュナス「い、以上ですか…」
ブラッド「全く手短な事だな……」

〜調理開始〜
ブラッド「さぁ、対決開始だッ!
     まずは材料の確認からだ…」

「ロールキャベツ」材料紹介
・キャベツの葉  
・合挽き肉  
・卵
・食パンの耳   
・玉ねぎ
・にんにく  
・バター
・塩・コショウ
・ナツメグ
・コンソメスープ
・オリーブオイル
・バジル     
・トマト  
・ケチャップ  
・片栗粉  
・水

ブラッド「さぁ…どう料理して欲しい!?
     …と言っても今回料理するのはワタシではないのだが…」
ジュナス「あれ? 分量は…」
ブラッド「……例によって分量は表記しておらんが、そこは目分量だ!
     そうでもしないと、三人とも全く同じものが出来上がってしまう恐れがある…」
ジュナス「なるほど…
     それにしても結構な数の材料ですね。パンの耳なんかも使うんですか?」
ブラッド「そうだ、肉ダネ作りに使う…… 一般的な手法ではないがな。
     …ともかく調理開始だ! まずは肉ダネの下準備からだ…… よく聞いておけ!
     まずは、にんにくを微塵切りにし……パンの耳は水に漬けておけ!
     そしてフライパンにバターと先程微塵切りにしたにんにくを入れ弱火で熱し、香りが出たなら
     玉ねぎを入れ狐色になるまで炒める……ここまでだ! やってみろ!」
ガイ「了解した。」
オグマ「…………」
ルナ「………わかった。」
ブラッド「どの程度できるか、我々が視察してやる! 有難く思え…
     ……ジュナス、行くぞ…」
ジュナス「はい! でもブラッドさんって、カメラマンもやるんですね…」
ブラッド「稀にな…… ドクめ、どこに消えおった…」



〜中略〜
ブラッド「どこも無難にこなしていたな…
     …まぁ、特に難しい行程も無かったので当然といえば当然なのだが…
     …前回の料理対決に比べ、面白みの無いことだ。」
オグマ(簡単過ぎる行程だ………つまらん。)
ガイ(本当にこれでいいのだろうか…
   …いや、ブラッドは無難にこなせていたと言っている。きっといいんだろう…)
ルナ(…ジュナス、本当に狐色というのはこれでいいのか?
   狐さんはもっと…)
ジュナス(ブラッドさんがいいと言ったんです、それでいいんですよ…
     …それよりにんにく抜いちゃって、良かったんですか?)
ルナ(……にんにくは嫌い。)
ジュナス(そうは言っても…)
ルナ(……本当は肉も嫌い。入れたくない…)
ジュナス(それじゃただのキャベツですよ…)
オグマ「……次の説明はまだか…」
ブラッド「……教えを請う立場で偉そうだな…
     …まぁいちいち気にしてもいられんか。
     次の行程だが……合びき肉に塩・コショウ・ナツメグを振り、先程用意した
     パンの耳と玉ねぎ、そして卵を加え……とにかくよくこね、混ぜるのだ……」

〜中略〜
ブラッド「またも無難にこなされたか…
     …やはり対決を行う際は……アホを一人くらい入れておいた方がいいようだな…
     番組的に考えて……」
ジュナス「いや、料理番組なんだから全員上手くていいと思いますけど…」
ブラッド「そんなもの視聴者は求めてはおらんのだ…」
ルナ(……肉の感触が気持ち悪い…)
ジュナス(そんなこと言われても…)
ブラッド「……オグマ! この辺りで何か冒険をしてみたらどうかね?
     突飛な具材を入れるなど…」
オグマ「これは戦いだ……遊びじゃない…」
ブラッド「そうか……」
ジュナス「(意外と本気なんだな…)
     オグマさん。調理のペースがこの中では一番速いみたいですね。
     料理が得意なんですか?」
オグマ「……話しかけるな…集中したい…」
ジュナス「…わ、わかりました…」
ブラッド「……オグマともな、人手不足の際にグレッグと共に調理場で戦った時期がある…」
ジュナス「そうなんですか、意外です…」
ガイ「次の説明を頼む。」
ブラッド「フン、いいだろう…
     次はな…まずは耐熱ボールにキャベツの葉を敷き……
     肉ダネを詰めキャベツの葉で蓋をし、コンソメスープ、オリーブオイルを回し入れるのだ。」
ガイ「成る程…」
ブラッド「……どうせ無難にこなされるのだろうからな、さらに続きも説明しておくぞ!
     そこまで終わったらラップをかけ……電子レンジにて加熱する!
     「強」に設定し……まぁ、十五分程度温めればいいだろう!」



ブラッド「…その待ち時間にソース作りの準備だッ! 片栗粉を水で溶き、トマトを1cm角に刻んでおけ…
     その後、温めた際に出る煮汁に、先程刻んだトマトとケチャップを加え煮詰め……
     …水溶き片栗粉でとろみをつければソースは完成だ!
     あとはロールキャベツを上手い具合に皿に盛り付け…ソースをかければ完成だ。
     以上だ…理解したかね?」
オグマ「………」
ガイ(いきなり覚えるべきことが増えたな…)
ルナ(………わからなくなったら、ジュナスに聞く。覚えてて。)
ジュナス(ブラッドさんに聞いてくださいよ…)
ブラッド「返事が無いようだが……」
ガイ「すまない、こちらは理解した。」
オグマ「……同じく…」
ルナ「………(ジュナスが)覚えた。」
ジュナス(そんな…)
ブラッド「フン、ならいいが…」

〜中略〜
ブラッド「フン……特にツッコミ所もなく調理終了か。
     面白みに欠ける放送だが……まぁいいだろう。」
オグマ(…手ぬるい料理だ……)
ガイ(これでいいのだろうか……いや、ブラッドはツッコミ所も無いと言っていた。
   これでいいのだろう…)
ルナ(………できた。)
ジュナス(優勝できるといいですね…)
ブラッド「…特に反応は無しか。それもいいだろう…
     ……ともかく審査だな。ジュナス、キサマにも審査を手伝って貰うぞ…」
ジュナス「え? 僕もですか…?」
ブラッド「そうだ…… 出来たロールキャベツは二つに切り分け、このワタシとジュナスが別に審査する!
     ワタシ一人でも十分なのだが……一般的な味覚による審査も必要だと思ってな!」

〜審査開始〜
ブラッド「……まずはオグマのロールキャベツからいただくとするか。」
オグマ「どれ程の味覚か………試させてもらおうか!」
ブラッド「審査される身で偉そうなゴミだな……まぁいい、喰うとするか。」
ジュナス「はい。でもはじめてなのに、見た目もちゃんとロールキャベツらしく出来てますね。
     ではいただきます!」
オグマ「………」
ジュナス「…って、ちょ、ちょっと…辛い…!?」
ブラッド「キ……キサマ…な…何をした……!? 」
オグマ「……冒険しろと言っただろ? ソースで冒険をしたまでだ……」
ジュナス「ぼ、冒険しすぎですよオグマさん……何入れたらこんなに辛く…」
ブラッド「さては……サドン○スソースか…?」
オグマ「よく……わかったな……」
ブラッド「バ…バカな、またあのソースとは…… ええい、何という事だ!
     …だがジュナス、残すことは許されないぞ……出された分は完食せねばな…」
ジュナス「や…やってみます…」



〜中略〜
ジュナス「辛いというより、痛いです…」
ブラッド「いきなり舌を破壊されるほどの衝撃があったな…
     ……次はルナ・シーンのロールキャベツを審査するか。」
ルナ「………どうぞ。」
ブラッド「ホウ、これもまた無経験ながらよく出来てはいるな…
     ……しかし、少し小さくは無いか?」
ルナ「………普通にやったらそうなった。」
ジュナス「ルナさんは少食なんですよ…」
ブラッド「そうだったな……まぁいい、早速審査するぞジュナス!」
ジュナス「はい!」
ルナ「…………」
ジュナス「(ルナさん、無言のプレッシャーをかけるのはやめて欲しいな…)
     …これは美味しいですねブラッドさん!」
ブラッド「…確かに悪くは無いが…何か風味が足りんな。
     にんにくか…? そうか、にんにくが足りんのだな!」
ルナ「………バレた。」
ジュナス「だから言ったのに…」
ルナ「………嫌いだから抜いた。それだけ…」
ブラッド「ええい…リコルもそうだったが、女というのは何故にんにくを嫌がるのだ…
     吸血鬼じゃあるまいし…」
ルナ「………吸血鬼に似てるのはブラッドだ。」
ブラッド「何を言うか……」

〜中略〜
ブラッド「さぁ、最後はガイだが……フム。」
ジュナス「これは美味しいですね!」
ブラッド「そうだな……可もなく不可もない……完全なる普通のロールキャベツだ…」
ガイ「少なくとも、普通レベルまでには至っていたか。」
ブラッド「…全く、理想の低いゴミが…
     ……ともかく、審査だったな…どうだろうな。オグマは論外として、ルナ・シーンはにんにくを抜きおったし
     ここは……消去法でガイが優勝だと思うのだが……」
ジュナス「そうですね…僕も異論はありません。」
ブラッド「……という訳だ。
     今回の料理対決の覇者は……ガイに決まった!
     料理対決の決着が付いたのはこれが初めてだな……」
ジュナス「ガイさん、おめでとうございます!」
ガイ「ああ、ありがとう。」
オグマ「………」
ルナ「………おめでとう。」
ガイ「あぁ、ありがとう…」
オグマ「………」
ルナ「………」
ガイ「………」
ブラッド「いや…ガイ、キサマは勝ったのだぞ…もっと勝ち誇れ!」
ガイ「過度に自分の勝利を喧伝するのは、相手に非礼になる。」
ブラッド「クッ…まぁいい。 問題はキサマらだ!
     キサマらは負けたのだ、もっと悔しがる等…何かあるだろう!?」
ルナ「………別に。」
オグマ「………」
ガイ「………」
ブラッド「………」
ジュナス「………」
ルナ「………」
オグマ「………」
ガイ「………」
ブラッド「…ええい、キサマらには感情が無いのかッ!?」
ガイ「いや、そんなことはないが…」
オグマ「正直……料理対決などと…言われてもな……」
ルナ「………最初から、あまり乗り気じゃなかった。」
ブラッド「ええい、何だそれは…
     このメンツでの料理対決というのは……やはり失敗だったというのか!?」
オグマ「気付いた時には、手遅れだよ…」
ブラッド「バカな……記念すべき第三十回が、こんな尻すぼみな終わり方だと…」
ジュナス「ブラッドさん、そろそろ終了の時間ですが…」
ブラッド「…もうどうでもいい、適当に締めろ…」
ジュナス「はい、それでは今回はこの辺で!」
ガイ「…また機会があれば、その時は仲良く料理したいものだな。」
ブラッド「このメンツでは無理だな…」