番外編【特攻! バイス先生のナンパ教室!?】


ブラッド「……ブラッドだッ!
     今回も登場人物、視聴者共に少数精鋭でお送りさせてもらおう…」
コルト「視聴者が少数精鋭じゃダメだろ…
    …オレはコルト・ロングショットだ。
    知らねえヤツは旧作やれ…」
ブラッド「今回はある事情によりアシスタント役は呼ばなかった…
     代わりはこのゴミが兼任する…」
コルト「…で、今回は何すんだよ? 料理じゃねぇみてぇだけどよ。」
ブラッド「…今回は番外編だ。裁判での処分に加え、茶道教室での和室破壊やらが今更バレてしまい
     ただでさえ低予算な我が番組の予算が……より切り詰められてな!
     高価なネェルDG細胞を使ってしまったのが……特に良くなかったようだ…
     …ともかく、またも料理をしている場合では無くなったぞ…」
コルト「…ったく、そんなことになってんならやめちまえばいいんだよ!」
ブラッド「黙れ! まだ終わらんよ!
     そもそもこの番組が終われば…キサマも無職だぞ、ゴミが!」
コルト「チッ、それは言うなよな…」
ブラッド「…ともかく! 今回は番外編だ! 料理を楽しみにしてた視聴者よ!
     しばしの間辛抱してくれ…」
コルト「そんなヤツいねぇよ…」
ブラッド「フン、いちいち口うるさいゴミだ…
     …今回やる企画か? 今回はある者の持ち込み企画だ。タイトルを見ればわかるとは思うが…」
バイス「ヒュー♪ みんな見てる?♪ 今回で何連続登場だろ〜な♪
    某所でシリアスな小説にも出演中の、バイス・シュート様だぜぇ♪」
ブラッド「ええい、急に出てくるなゴミめ!
     段取りというものがあるのだ…」
バイス「い〜じゃね〜か別によ♪
    今回はこのクールでプレイボーイなオレ様が♪
    アンタらにナンパのテクを伝授してやるって企画だぜェ♪
    名付けて「バイス先生のナンパ教室」だ♪ 興味あんだろ〜♪」
コルト「…ねぇよ。」
ブラッド「同感だな……」
バイス「おいおい、ノリが悪ぃなァ〜♪ アンタらって女にモテねぇだろ♪
    視聴者のみんな〜、コイツらは悪い例だぜ♪
    モテるための秘訣その一は「とにかく明るく」だぜ♪」
コルト「こんだけ説得力のねぇ語りもそんなないよな…
    何でよりによってコイツなんだよ? 他にいるだろサエンとか、トニーとかよ…」
ブラッド「このゴミを治したが為に経費削減の憂き目に遭ったわけだからな…
     その責任を取らせるのも含め、今回はこのゴミの教室となったわけだ。
     ……バイス! 大した自信だな!」
バイス「おうよ♪ さ〜てと、シロッコもアスランも真っ青のモテ男のオレ様に♪
    モテるための秘訣をガンガン質問してくれよな〜♪」
ブラッド「フン、そこまで自信があるのなら…口ではなく行動で証明するんだなッ!
     こんな下らん内容にあまり時間もかけたくない、早速実践に移るぞ…」
バイス「おいおいせっかちだな〜♪ ま、いいけどな♪
    さ〜てと♪ オレ様のナンパテクを見せてやっかな♪
    クリスマスもそ〜遠くねぇんだ…♪
    テレビの前のアンタもロンリークリスマスはヤだろ?♪ 今のうちにこれ見てしっかり勉強しとけよなッ♪」



〜廊下〜
バイス「おし♪ ここなら人通りも多いだろ♪
    入れ食いってヤツだな♪ さ〜てと、はやく誰か来ねぇかな♪」

ブラッド「…我々はあのようなゴミと同類と思われたくないのでな…
     …距離を置いて調理室から撮影している。
     音声拾い及び連絡は…このスパイ作戦用の極小トランシーバーセットでとれる!
     相手には気付かれず、我々とバイスの間でだけ通信が可能だ…
     そして撮影だが…これもバイスのサングラスに極小カメラを仕掛けたッ!
     何の問題も無い……」
コルト「ったく、もう仕事が無くなっちまったよ…」
ブラッド「ともかく、艦内の女をここ調理室へ連れてくるのがヤツの指令だ…
     バイスに熱源探知機も取り付けた、ヤツに近寄る人間がいればこちらで探知できるというわけだな…
     …ん、バイス! 早速来たようだぞ。その腕前とやらを見せてみろ…」
バイス『お、マジか♪ 誰かな〜♪ …キリシマちゃんか♪』
コルト「キリシマ? あぁ、あのお嬢様モドキか…」
ブラッド「クククク、いきなり強敵だな! どう出る…」
バイス『………』
コルト「…お、おい! 声かけねぇのかよ!」
バイス『ん〜…あ〜いうのは、ちょっとオトさないかな♪
    死にかけたのも昨日の今日だし♪ 命は惜しいんでね♪』
ブラッド「おとせないの間違いだろう…」
コルト「おいおい、大丈夫かよ! 一人目からスルーなんてよ!」
バイス『な〜に、まだまだこれからだって♪ そう焦りなさんな♪
    それによ♪、あんまり話しかけまくるのは勘弁な♪ こ〜やって返事してるだけでも
    ハタから見りゃブツブツ独り言言ってるあぶねぇヤツじゃね〜か♪』
ブラッド「そうか…それならば返事はしなくても構わん。
     好きに聞き流すことだな…」
バイス『黙る気は無しってか♪ ま、いいけど♪
    口説いてる時は静かにしててくれりゃあい〜さ♪』
リコル『バイスさん、さっきから一人で誰と喋ってるんですぅ?』
バイス『お、リコルちゃんじゃね〜か♪ いいとこに来たね〜♪』
コルト「おい、システムオペレーターが来たぞ…」
ブラッド「バイスめ、あんな子供まで口説くというのか…」



バイス「…いちいちうっせ〜な♪ ちょいと黙っててくれよ♪」
リコル「あ〜、ひどい!
    わかりましたよ、もう話しかけませんから!」
バイス「ち、違うよリコルちゃ〜ん♪ キミに言ったんじゃないって♪」
リコル「…本当ですかぁ? じゃあ誰に話してたんですぅ?」
ブラッド『バイス、撮影の事は洩らすなよ…』
バイス「あ…あれだよ♪ 妖精さんさ♪
    オレにしか見えね〜のさ♪
    これはみんなには内緒だぜ♪ オレとリコルちゃんだけの秘密さ♪」
リコル「バイスさんとだけの秘密なんてイヤですぅ!
    みんなに言いふらしちゃおっと♪」
バイス「…ま、いいさ♪ リコルちゃんの好きにしな♪
    そんなことよりさ♪ ヒマだったらオレ様とちょっと遊ばない♪」
リコル「ヒマですけど遊びません! 大人の女ですから!
    それじゃ私はこの辺で〜」
バイス「待ってよリコルちゃ〜ん♪
    どうせヒマなら…オレ様が色々楽しいことしてあげっからさ♪
    ま、色々とさ♪ 一緒に大人の階段のぼっちまお〜じゃね〜か♪」
リコル「バイスさん? それ以上こっちに来ちゃうと、防犯ベル鳴らしちゃいますよ〜。
    どうなるか楽しみですぅ!」
バイス「マ、マジかい…♪ わかったよ、今日はこのぐらいで勘弁しといてやらァ…♪
    …それにしても準備いいねリコルちゃん、防犯ベルなんてさ〜…♪」
リコル「はい! ブラッドさんから貰いましたぁ!
    それじゃあ私はこれで!」
バイス「お、お〜♪
    …………
    ……………」
コルト『おい、何とか言えよ。』
バイス「おいブラッド〜……♪ リコルちゃんに何あげてんだよッ!♪
    お陰で大ピンチだったじゃねぇか♪」
ブラッド『いや…近頃は色々と物騒なのでな…』
バイス「悪党のアンタが余計な心配してんじゃねえ!♪
    これ以上ここの女の子達のガード固くしてどうすんだよ♪」
ブラッド『フン! ワタシの責任ではないわ、ゴミが!
     今の流れを見る限り……キサマの腕前自体に欠陥が見られるようだったが?』
バイス「うるせぇ!♪ アンタらが色々邪魔ばっかすっからだよッ!♪
    …もうムダに話しかけんなよな〜♪
    黙ってみてなって♪ 次こそ決めるぜェ♪」
コルト『…早速来たぜ? 二人組みたいだけどよ。』
バイス「ヒュー♪ きたきた、ありゃラちゃんにパメラちゃんじゃね〜か♪
    オペ娘の負けにゃオペ娘でリベンジってか♪
    ここは一発…クールに決めてやるぜ♪♪
    …アンタら、うっせ〜から通信機能は切っちまいな♪」
ブラッド『フン、了解した…』



パメラ「あの人…バイスさんでしたっけ。
    一人でずっと喋ってますけど、どうしたんでしょう?」
ラ「…パメラちゃん、目を合わせちゃダメ!」
パメラ「は、はい!」
バイス「お、お、お♪ ラちゃんにパメラちゃ〜ん♪ オペ娘二人でお出かけかい♪
    いいね〜♪ オレも混ぜてくんない?♪」
ラ「(やっぱり話しかけてきた…)
  すいません急いでますので…」
パメラ「またの機会ということで…」
バイス「つれないねぇ♪ そ〜言わね〜で今遊んじゃお〜ぜ♪
    こないだの続きもあるしな〜、パメラちゃん♪」
ラ「本当に急いでますから! パメラちゃん、行くよ!」
パメラ「はい!」
ガシッ!
ラ「ちょ…ちょっと、何するんですか!」
バイス「ま〜落ち着きなって♪ 悪ぃよ〜にはしねぇからさ♪
    こっちももう後には引けね〜事情があってさ…♪
    今日こそ遊んでもらうぜぇ〜♪」
ラ「は…離してください!」
バイス「冷たいね〜♪ でも、そろそろツンデレは古いと思うぜぇ?♪」

〜調理室〜
コルト「…ひどいなこりゃ。」
ブラッド「これでは暴漢だな…コルト、バイスのサングラスにはこちらからのボタン操作でいつでも電流が
     流せるようになっている。気を失わん程度のな…
     ヤツが一線を超えるようなら…容赦なく叩き込め!」
コルト「…どんだけサングラス改造してんだよ。」
ブラッド「毎度のことだが、改造はライルにやらせた…
     しかし……この状況、どう動く!? クククク…」

〜廊下〜
バイス「新コスでそんな足見せちゃってさ〜♪ ホントは欲求不満なんだろ?♪
    オレ様はわかってんだぜ〜?♪」
ラ「な、何言ってるんですかぁ! そんなわけないでしょ!」
バイス「そうかいそうかい♪ さ〜てと、じゃあそろそろ行こうか♪
    人通りの少ね〜とこにさ…♪」
ラ「ちょっと…本当にやめてくださいって! やめてぇぇ!!」
パメラ「わ…わ…私が何とかしないと!
    …バイスさん、ごめんなさい!」
バイス「ん?♪ なんであやまるのかn
ビリビリビリ!!
バイス「ちょ、いた、何すんだパメラちゃ…
    あれ♪ 力が入らね〜や♪ 何しちゃってくれちゃったのかな…♪」
パメラ「もってて良かった護身用スタンガン…」
バイス「か……かわいい顔して…やることキツいね〜…♪」
ラ「あ、ありがとパメラちゃん…
  …バイスさん! いい加減にしないと本当に訴えますよ!?」
バイス「少しはいたわってくれてもいいじゃね〜か♪
    ジョークだってジョーク…」
ビリビリビリ!
バイス「うわわわ♪ 何だ♪」
コルト『やべ、間違って押しちまった!』
ブラッド『ゴミが、気持ちはわからんでもないが…』
パメラ「何もしてないのにまた痺れてる…」
バイス「き…キミの魅力に…痺れちゃったのさ♪」
ビリビリビリ!
バイス「いてててて♪ ちょ、またかよ♪」
コルト『ブラッド、お前…』
ブラッド『……すまん、ついな…』
ラ「もう…行くよパメラちゃん!」
パメラ「はい! それでは…」


バイス「いたたたた…♪ スタンガンってのは想定外だったな〜♪
    思ったよかずっとガードがかて〜や♪」
ブラッド『…功を焦りおって、一歩間違えば犯罪だぞゴミが!
     裁判を受けてからまだ日が浅いのだ、少しは自重したらどうなのだ…』
バイス「何だよブラッドまで♪
    揃いも揃ってジョークが通じねぇな〜♪」
コルト『何でもかんでもジョークって言えば許されんのかよ…』
バイス「そ〜ゆ〜もんだって♪ ま、このオレ様はな…
    こんなことであっさりめげるようなタマじゃないんだよ♪
    …早速また誰か来たみて〜だし♪ 通信切っとけよなぁ〜♪」
ブラッド『…了解した、くれぐれも放送コードは超えるなよ…』


ブラッド「…こちらの電流には気付いておらんようだな…」
コルト「どういう神経だよ…」
ブラッド「…あのスタンガンもワタシが渡したものだが……バイスには言うなよ。」
コルト「オマエも何してんだよ…」



バイス「…何だニードルかよ♪ つまんねぇな〜♪」
ニードル「つまんなくて悪かったなァ!!
     こんなとこで何やってやがんだテメェは?」
バイス「ま、ちょっとした任務だよ♪
    アンタは邪魔だからどっか行っててくれよな〜♪」
ニードル「ケッ、わかったよォ…」

〜数分後〜
バイス「お、ルナちゃんじゃね〜か♪」
ルナ「…………」
バイス「どうだい♪ これからヒマならオレ様と一緒に遊ぼ〜ぜ♪」
ルナ「…………」
バイス「お、その沈黙は了承と受け取っちゃっていいのかなァ〜♪
    教えて♪ ルナせんせ〜い♪」
ルナ「…………」
バイス「だが♪ 何も起きなかった♪
    ヒュー♪ 相変わらずミステリアスな魅力持ってんね〜♪」
ルナ「…………」
バイス「なになに♪ そんなに黙りこくっちゃって、もしかして照れてんのかな〜♪
    かわいいね〜♪」
ルナ「………邪魔ッ!」
バイス「うわ♪ 怒った♪ そんなツンケンすんなよな〜♪
    なかよくしよ〜ぜ♪ リストラ仲間同士なんだしさ〜♪」
ルナ「…………」
バイス「…あれ、行っちゃうの♪ つれないねぇ〜♪
    ………こりゃあ………いよいよヤベぇかなぁ〜♪」

〜数分後〜
バイス「ジェシカちゃ〜ん♪ 久しぶりだね♪ 北極基地以来かァ〜♪
    相変わらずい〜スタイルしてr」
バキ!
バイス「い、いた♪ また殴ったね♪」
ジェシカ「邪魔するな! どけ…」
バイス「そ…そういうプレイだってんなら大歓迎だぜ♪ さぁ、もっとぶって♪」
ジェシカ「…気味の悪いヤツだな。もう知るか…」
バイス「待って女王様〜♪」
ブラッド『…もういいバイス、引き上げだ。これ以上は見てられん…』
バイス「な、何だよ〜、これからが本調子だったのによ♪」



〜調理室〜
ブラッド「やはりというべきか……予想通りの結末だったな。」
コルト「…こんなの放送していいのかよ…」
バイス「うっせ〜な♪ まだまだこれからだったんだよ♪
    今までのはウォーミングアップだ♪」
ブラッド「…もう喋るな、見苦しい…」
コルト「お前本当にダメなんだな。これならオレのがまだマシだよ…」
バイス「…言うねぇ〜♪
    じゃ、コルトもやってみろよ♪ アンタの腕前見せてもらおうか♪」
コルト「な…何言ってんだよ! やるわきゃねーだろ!」
ブラッド「……魅力値2の分際で大口を叩いた罰だ、キサマも行け。」
コルト「ブ、ブラッドまで…ちくしょう、わかったよ! やりゃあいいんだろ!」


ブラッド『極小カメラはバンダナにセットした…』
バイス『頑張れよコルトッ!♪ 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるってな♪』
コルト「誰が下手な鉄砲だよ! 狙撃するぞ!」
バイス『お、元気いいね〜♪ じゃ、そのちょ〜しでガンガン行ってくれよな♪
    そのあたりにゃまだジェシカちゃんがいるはずだぜ♪
    あの娘のハートをしっかり狙い撃ちしてやんなッ♪
    狙い撃つぜ〜、ってか♪』
コルト「あいつかよ…
    チッ…! やるしかねえのか…」
バイス『お、いたいた♪ よし、行っちまいなァコルト♪』
コルト「待てよ、まだ心の準備が…」
ブラッド『早くしろ、もう何レス目になると思っている!
     …まさか怖いのか? ククク…』
コルト「な…なめるなよ!オレはナンパするのが恐いわけじゃないんだ!
    じぇ、ジェシカ! ちょっといいか!?」
ジェシカ「…なんだ? 何か用か!?」
コルト「いや…別に大した用じゃねぇんだけどよ…」
バイス『じれって〜な♪ 素直にデートしてくれって言えって♪』
ブラッド『尺がだな…』
コルト(うるせぇな…)
ジェシカ「用があるなら早く言ったらどうだ!」
コルト「い、いや、何でもねぇ! 悪かったな、もう行っていいよ!」
ジェシカ「…なんだ、変なヤツだな…」
コルト「すまなかったな…」
バイス『おいおい♪ 何がして〜んだよ♪』
コルト「うるせぇ! オレはもう戻るぞ! こんなのガラじゃねぇ!!」



〜調理室〜
ブラッド「…結局、バイスの人間性とコルトのヘタレさが露見しただけか……」
コルト「うるせぇ!! ヘタレで悪かったな!」
バイス「さ〜て、と♪ オレもコルトもやったんだ♪
    まさか、アンタは行かねぇって言うんじゃねぇだろ〜なブラッド〜♪」
ブラッド「…ゴミが、何を言うかと思えば…」
コルト「そうだよ、オマエも行けよ! きまずい思いしやがれってんだ!」
ブラッド「ク…… いいだろう! キサマらとは違うということを見せてやる!
     必ず数分後、ここに女を連れてきてやろう…」
バイス「お、言うね〜♪ そんじゃ、せいぜいバケの皮が剥がれんのを楽しみにしてっぜ♪」
ブラッド「フン、ほざいてろ…
     では行ってくるぞ…」

プルルルル…
ブラッド「…リコルか? ブラッドだ!
     仕事が入ったぞ! …そうだ、料理教室だ! パメラも連れて来い…
     ラはいい、忙しいだろうからな…… ともかく調理室に集合だ!」

〜数分後〜
リコル「皆さんこんにちわ〜!」
パメラ「遅れました、すいません…」
ブラッド「クククク、どうだ! 女を連れてきてやったぞ!
     それも二人もだ…」
コルト「…ちょっ待てよ、そりゃ反則だろ!
    ったく、仕事だって言ったら誰だって来るだろ!」
ブラッド「黙れ! そのような取り決めを事前にしたか? しとらんだろうがッ!」
コルト「チッ、ひでぇ屁理屈…」
ブラッド「クククク…要は任務を達成できさえすればいいのだ! …どんな手を使ってでもな!」
コルト「…しかも誰だよコイツは、さっきも見たけどよ…」
パメラ「あ…はじめまして、パメラ・スミスです!」
リコル「NEOのチュートリアル娘だったんですよ! スピリッツにも出てましたぁ!」
ブラッド「……まぁ、コルトは知らんだろうな。
     何せ知識がFで止まっている男だからな…ククク!」
コルト「悪かったなオイ…
    …オレはコルト・ロングショットだ。二度と言わねぇから覚えとけ…」
パメラ「はい!」
ブラッド「名前の割に射撃値が微妙だからな、それで覚えておけ…」
コルト「うるせぇよ!」
リコル「ところでブラッドさぁん、私たち仕事ってことで呼ばれたんですけど。」
パメラ「違うんですか?」
ブラッド「ん? …あぁ、キサマらはもう帰っていいぞ。用済みだ…」
パメラ「そうですか…」
リコル「も〜、気まぐれですねぇ。
    あ、そうだ! ブラッドさんから貰った防犯グッズ、早速役に立ちましたぁ!
    ありがとうございます!」
パメラ「私もです。貴方が貸してくれたスタンガンのおかげで、ラ先輩を助けられました…
    ありがとうございました。」
バイス「……へぇ〜……♪」
パメラ「あ…」
リコル「あれ、バイスさんいらしてたんですか?」
バイス「ま〜ね♪ で、さっきのスタンガンもブラッドにもらったってマジ?♪」
パメラ「はい。前回の収録の後に…」
ブラッド「そ…その話題はよせ! いいからさっさと消えろ、これ以上話がこじれる前に…」




バイス『さ〜てと♪ いろいろと余計なことしてくれやがって♪
    こりゃあ自前で誰か連れてきてくれねぇとなァ〜♪』
ブラッド「ク…ナンパなど無印時代以来だな…」
コルト『あんまり無茶はすんなよ。せいぜい頑張れよな。』
ブラッド「ええい、仕方あるまい…さっさと片付けてしまうぞ!」
バイス『その意気だ♪ こりゃあ見物だぜ〜♪』


バイス『お、食堂にてルナちゃん再発見♪
    あ〜、ハラ減ってたから相手してくれなかったのか〜?♪
    ま…ガンガン行っちまいな♪』
ブラッド「クッ…ルナ・シーンか、よりによってNTが相手とは…」
コルト『とにかくさっさと行っちまえよ! その方がダメージが少なくて済むぞ…』
ブラッド「経験者の意見は重みがあるな…」
ルナ「…………」
ブラッド「(ク…行くしかないか…)
     …ルナ・シーン! こんな時間に食事か!?」
ルナ「………ああ、昼に食べそびれた。」
バイス『お、返事もらえたじゃね〜か♪ やるね〜♪』
コルト『ハードル低くねぇか…?』
ブラッド「(ええい、予想以上に通信が煩わしい…)
     ……食堂は昼は午前11時から午後2時までだッ!
     もう午後2時半だ、待っていても無駄だ…」
ルナ「…………そうだったのか。」
ブラッド「何だ、知らなかったのか…」
ルナ「………知らなかった。」
ブラッド「そうか…」
ルナ「…………」
ブラッド「…………」
ルナ「…………」
ブラッド「…………」
バイス『おいおい♪ 黙っちまってど〜すんだよ♪
    男が率先して話さなきゃ〜よ♪』
ブラッド(鬱陶しい…話題などあるものか!)
ルナ「………帰る。」
バイス『オイオイ帰っちまうってよ〜♪
    じれってぇ〜♪ 何でもいいから話しゃ〜いいんだよッ♪』
ブラッド「…待て、今日は特別だ。…この時間に料理を出してやるッ!」
バイス『お〜♪ こりゃ前代未聞の出来事だぜぇ♪』
コルト『時間外だと何言っても出しちゃくれなかったよな…』
ルナ「………いいのか?」
ブラッド「気にするな…今日はそんな気分なのだ!
     どうせ時間外労働だ、代もいらん!」
バイス『お〜♪ あのドケチのブラッドが♪
    人間、追い詰められると何言い出すかわかんね〜もんだな〜♪』
コルト『お前ホント楽しそうだよな…』
ルナ「………本当にいいのか?」
ブラッド「構わん! さぁ、はやく注文してしまえッ!」



ルナ「……そうか、じゃあこれにする。」
ブラッド「…なんだ、それでいいのか。意外に少食な…」
バイス『意外にとか言うなよな〜♪ 女心がわかってね〜♪』
コルト『それぐらいはオレにもわかるぜ。
    デリカシーがねぇってヤツだろ?』
ブラッド「……ええい、キサマらいい加減に黙らんか!」
ルナ「……………」
ブラッド「き…気にするな! ただの独り言だ!」
ルナ「………お前も聞こえるのか、自分にしか聞こえない声が…」
ブラッド「な…」
バイス『ちょ♪ まさかそう来るた〜な〜♪
    くっそ〜、オレもその手使っときゃ良かったぜ〜♪』
ルナ「……大変だろ、私もそうだ…
   ジュナスは宇宙の声と言っていたが…」
コルト『そういや言ってたな、宇宙の声がなんだとか…』
バイス『ヒュー♪ NT様も色々大変なんだな〜♪』
ブラッド「……少し待っていろ、調理開始の前に…少し席を外す。」
ルナ「………どうした。声が激しくなったのか?」
ブラッド「そのようなものだ…」
ルナ「………大丈夫か? さっきから何か隠しているような感じがするが。」
ブラッド「(ク…NTめ…)
     …ともかくワタシは行くぞ。」


〜調理室〜
プシュー(ドアのry)
ブラッド「…キサマら少しは黙れんのか!?」
バイス「お、来たな〜♪
    席外すんじゃなかったの♪」
ブラッド「黙れ! クッ…まさかこのようなことになるとは!
     …調理開始だ! キサマら手伝え!」
コルト「マジかよ…」
バイス「りょーかいりょーかい♪
    にしてもよ♪ ブラッドにしては話盛り上がってた方じゃね〜か♪
    ま、アンタにしてはだけどな〜♪」
ブラッド「黙れというに…まさかあのような方向に話が膨らむとは!
     あのようなNT特有のオカルト染みた話題にはどうにも付いていけん…」
コルト「OTだからな、仕方ねぇよ…」
ブラッド「……そうだ、そもそもヤツはNTだ!
     ああして話をしていただけでも…考えを見透かされているようでどうにも居心地が悪い…
     何かを隠しているようだとも言われたぞ…考えが看破されつつあることの証拠だ!」
バイス「別にい〜だろそんなの♪ ここはアタックチャンスだろ?♪
    恩売っときゃ〜誘いも断りづらくなるんだぜぇ♪」
ブラッド「黙れ黙れ… ヤツは自分にしか聞こえない声が聞こえるそうだぞ…
     全く別の世界の人間だ……」
バイス「そんなの気にすんなって♪」
ブラッド「…ともかくだ! 万が一、ワタシが自分をNTと偽ってルナ・シーンの気を引こうと
     していたなどという噂でも流れたら……双方の名誉に関わる事だ!
     料理を作り、出し終えたら……この件からは手を引かせてもらう!」
コルト「それがいいな…」
バイス「マジかよ♪ もったいね〜な〜♪」
ブラッド「全く、無駄な出費だ…」
バイス「いやそっちじゃなくてさ〜♪」



〜中略〜
コルト「…結局、釣果ゼロかよ。」
ブラッド「残念なことだな…」
バイス「おし♪ じゃ、オレ様がもう一回行ってくっかな〜♪
    今度はドクと一緒にさ♪ アイツこないだ見たら魅力値カンストしてたし、いけっだろ♪」
ブラッド「やめておけ、もううんざりだ…
     もう二度とこのような企画はやらん…」
コルト「ハナからやるなよな…」
バイス「何だよアンタらメンタル弱ぇな〜♪
    もっと鍛えなきゃダメだぜ♪」
ブラッド「黙れ黙れ……ワタシは気付いたのだ!
     所詮、我々のようなキャラクターは仕事以外で女と絡むことなぞ…望まれていないのだ!
     需要もなければ誰も得をせん……
     そんなものは部隊の二枚目連中に任せておけばいい…そんな気がしてならん。」
バイス「お…おいおい♪ そこまで卑屈になるこたね〜だろ♪
    な♪ コルトだってそう思うだろ♪」
コルト「正直…ブラッドと同意見だよ。
    オレらみてぇなのに言い寄られても、相手の女に迷惑がかかるだけだよな…」
バイス「お……おいおいおい♪ そりゃ〜ないぜ♪
    そんな暗くてど〜すんだよ♪ もっと前向きに行こうぜ〜♪
    恋愛の無い人生なんて真っ暗だぜ?♪」
ブラッド「フン、男だてらに恋愛脳か……ご苦労なことだな。
     …我々には下らん恋愛などというものなど必要ない!
     我々には戦闘がある! 戦争こそ…我らの生きる道なのだッ!」
コルト「そ…そうだよ! オレたちは戦いに生きてりゃそれでいいんだよな!」
ブラッド「クククク…その通りッ!
     さぁ、結論が出たところで締めるとするか…」
バイス「…盛り上がってるところ悪ぃけど♪ オレら三人ともリストラキャラじゃね〜か♪
    戦闘なんてする機会めったに無いぜ〜♪」
ブラッド「ゴ…ゴミがッ! せっかく綺麗にまとめたというのにッ!
     何とも後味の悪いオチとなってしまったではないかッ!!」
コルト「ったく、どーしてくれんだよ!」
バイス「あ、あら〜…♪ オレ様、またやっちゃったみたいだZE☆♪」
ブラッド「ク、戦闘は無くとも……ワタシには料理がある!」
コルト「オ、オレには射撃しか…」
ブラッド「射撃も微妙だろう…」
バイス「最後まで暗ぇ〜な〜♪
    そんじゃま、また見てくれよな〜♪」
ブラッド「…全く、ロクな企画ではなかったな…
     次回は料理をするぞッ! 楽しみにしておけ…」
コルト「たまには旧作もやれよな…」