またも番外編【ドク極刑!? ビックリドッキリ軍事裁判!】



ブラッド「何ィ、ボヤ騒ぎがあっただと…?」
ニードル「そーだよ、前ライルのヤツが持ち込んだ機械をドクがぶっ壊しちまったろォ?
     よくわかんねェが、その時に火が出たって話だぜェ。」
ブラッド「フン、では我々が出て行った直後か…
     入れ違いにそんなことがあったとはな。…あのゴミめ、構造もわからんものを
     安易に破壊しようとするからそうなる…」
ニードル「でも物騒な話だよなァ、艦内で火事なんてよォ!
     あの機械もどんな動力使ってやがったんだかなァ。」
ブラッド「…全く、軍艦が戦闘と無関係な火事が元で墜ちでもしたら笑い話にもならん…」
ニードル「上でも結構大事になってるらしくてよォ…
     ドクもそれなりの処分をされるんじゃねぇかって話だぜェ。」
ブラッド「フン…この隊のことだ、どうせまた大した罪になぞ問われんだろう。
     いっそこの失態が元でウォーズ参加者リストから除外でもされれば面白いのだがな…ククク!」
ニードル「そりゃシャレになんねーだろォ…」

プシュー(ドアの開く音)
リコル「…あれ、ブラッドさんにニードルさん!
    こんなところで何してるんですぅ?」
ニードル「お、リコルちゃんじゃねぇかァ!」
ブラッド「……溜まった始末書を書かされているのだ。
     長らく放置していたからな…かなりの量が溜まっている。」
ニードル「スピリッツからこっち、忙しいとか理由つけて一枚も書いてなかったからなァ!」
ブラッド「全く、自業自得とはいえ面倒なことこの上ない…」
リコル「それは大変ですねぇ。
    ところで聞きましたか? 何でもドクさんが軍事裁判にかけられるとか。
    色々罪状が重なって…」
ブラッド「何だとッ!? それは初耳だ…」
ニードル「軍事裁判だァ!? そこまで大事になってんのかァ!」
リコル「いえいえ、裁判といってもそこまで本格的なものではなく
    あくまで小規模なものだって話ですよ?」
ニードル「そ、そうかァ! それならまだ安心できるぜェ…」
ブラッド「小規模か……それではせいぜい独房入り程度の軽い刑にしかならんだろうな。
     つまらん…」
リコル「裁判の進み方次第では無罪になるかも、って話もありますぅ!」
ニードル「マジかァ!?」
ブラッド「無罪か、ますますつまらん…」
リコル「何でもドクさんは今弁護してくれる人を探してるとか。
    良かったらブラッドさん達が弁護してあげたらどうですかぁ?」
ブラッド「…弁護だと? 何故ワタシがそんなことを…」
ニードル「いいじゃねぇか! やってやろうぜェ、仲間だろォ!?」
ブラッド「フン、我々を差し置いて一人で新作に出るような者なぞ仲間と呼べん…
     ……だが、まあいいだろう。どうせヒマだしな…」
リコル「決まりですね!
    ではそういうことで、艦長に報告しておきますぅ!」
ブラッド「…なんだキサマ、ゼノンからの回し者だったか…
     ……だが、裁判か。クククク…少しは楽しめそうな余興だなッ!」
ニードル「テメェまたなんか企んでるんじゃねェだろうなァ…」



数日後、会議室にて…
〜傍聴席〜
バイス「何だよ、傍聴に来てんのオレらだけか〜♪
    …それにしても裁判かい♪ こりゃドクもいよいよヤベぇなぁ〜♪」
ニードル「大丈夫だろォ、どうせこんなとこでやるくらいの裁判だァ!
     形式だけのヤツだろどーせ!」
グレッグ「へっ、どうだろうな!」
バイス「ま、別にど〜だっていいけどな♪
    なんにしても♪ まだ始まんね〜のか?♪ ヒマだな〜♪」
グレッグ「ったく、さっさと済ましちまえばいいんだよ!」
バイス「全くだぜ〜♪
    ニキちゃ〜ん♪ まだはじまらないのか〜い♪」
ニキ「…仮にもここは裁判の場です。
   静粛にお願いします。」
バイス「ヒュー♪ 相変わらずクールだね〜♪
    クールビューティーってヤツか♪ いいね〜♪
    …で、ニキちゃんは何でいるんだい♪ 裁判官役か何か?♪」
ニキ「そのようなものです。」
バイス「そうか〜♪ で、ニキちゃんの他には誰か裁判官で来るのかな〜?♪」
ニキ「私以外ではゼノン艦長とブランドさんが来ることになっています。」
ニードル「艦長直々にご登場かよォ…」
バイス「ゼノン艦長もけっこ〜ヒマなんだな〜♪
    あれかい♪ こんくらいの時期になっちゃうと♪
    やっぱも〜ウォーズもやりこみ尽くしちゃって、皆待機が多めなのかな〜♪」
ニキ「そんなことは…」
バイス「ま、ど〜でもいいけど♪ ブランドがいる意味がよくわかんね〜な♪
    威圧感の問題かな?♪」
ニキ「…ブランドさんは今回の裁判での検事役です。
   弁護役はブラッドさんが担当するとか…」
バイス「何だアイツ、本当にやる気かよ♪ ヒマだな〜♪」
グレッグ「…ブラッドに弁護なんてできるのか?」
ニードル「アイツあー見えて法律とか軍規とかに詳しいからなァ!
     抜け道を知るためだとか言って、結構勉強してたしなァ! 何とかなるんじゃねぇかァ!?」
バイス「勉強?♪ アイツがか〜♪」
ニードル「無印GジェネからZEROに移る時だったっけなァ!!
     「これからは悪党にも知性が必要」とか言って色々頑張ってたんだよアイツ!」
グレッグ「…そういや、そんな時期もあったか。」
バイス「へ〜♪ 意外だな〜♪」
ニキ「…そろそろ艦長が来る頃かと。静粛にお願いします。」
バイス「あ、はいはいっと♪ 美人さんの頼みは断れね〜オレ様なのさ♪」



〜数分後〜
ニキ「それではこれより開廷します。」
ゼノン「…うむ。」
ニキ「では被告人、前へ。」
ドク「うぁぁぁぁッ!! オレはむぅぅじぃぃつぅぅだぁぁぁ!!」
ブランド「やかましいわねェ…大人しくしなさい!
     お仕置きが欲しいのかい!?」
ドク「そ、それはいぃぃやぁぁぁだぁぁぁ!!」
ブランド「それじゃあ…早速だけど検事側からいかせてもらうわよ。
     暇じゃないからねェ…証人! 出てらっしゃい!」
ライル「は、はい! ボクが証人です!
    間違いなくあの火事の原因はドクさんです! ボクがこの目で見ていました!」
ドク「そ、そんなこと言うなぁぁぁ!!
   元はオマエが持ち込んだぁぁぁ、変な機械の所為だからぁぁぁ!!」
ライル「正常な扱いをしてれば出火なんてしませんよォ!
    それに、仮に出火してなくてもドクさんは軍の装備を故意に破壊しました!
    これだけでも十分罪になるんじゃあないでしょうかねぇ…」
ドク「うっひぃぃ、それもそうだぁぁぁ!!」
ブランド「聞いての通りよ艦長さん…
     それに、これだけじゃないのよ。他にも余罪が色々とね…」
ドク「えぇぇぇぇ!? オレって他になんかやってたっけぇぇぇ!!」
ブランド「まぁ…遅刻とかちょっとした命令違反とかだけどねェ…
     とにかく、全部含めればそれなりの罪にはなるんじゃないかしら?」
ゼノン「その通りだ。
    だが、一方からの意見だけでは決められん。弁護側の主張も聞こう。」
ニキ「はい。ではブラッドさん、お願いします。」
ブラッド「ククク…ようやく出番か!」
ドク「ぶ、ブラッドぉぉぉぉ!! たぁすけてくれぇぇぇ!!」
ブラッド「クククク…このワタシが人助けに弁護役なぞ引き受けると思ったか?
     考えが甘かったな、ドク!」
ドク「な、何言ってんだぁぁぁぁッ!?」
ブラッド「……艦長殿! このゴミの犯した罪は、今挙げられたもので収まるようなものではありませんぞッ!!」
ゼノン「…ほう。」
ドク「ぶ、ぶぶぶ、ブラッドォォォォ!! オマエ裏切んのかよぉぉぉ!?」
ブラッド「フン! 我々を差し置いて新作に出るような者なぞ、助ける義理は無いのでな!」
ニキ「…ブラッドさん、弁護役の意味がわかってますか?」
ブラッド「ククク、知らんな…
     …罪状はまだあります! 例えば以前あった食料庫荒らしの一件…その犯人もこのドクですぞ!」
ドク「あ、ありゃぁぁハラが減ってたんだぁぁぁ!! しかたなくねぇぇぇ!?」
ブラッド「仕方なくなどないわ! ゴミめ…
     …他にもあります。前に艦内で昆虫が大発生したことがありましたな…?」
ニキ「ありましたね…」
ブランド「結局艦内でバルサンを炊いたんだったわね…」
ブラッド「それもこのドクが引き起こした事…
     捕獲してきた昆虫を世話も管理もせずに放置し、結果としてあのような事態となったわけです!」
ゼノン「ドク、本当か?」
ドク「く…くぅあぁぁぁ!! それも本当だぁぁぁ!!
   ごぉぉめぇぇんなぁぁぁ!!」
ブランド「ちょっとは弁解したらどうなのさ…」



〜傍聴席〜
ニードル「チッ、ブラッドのヤロオォ…何やってんだよォ!」
グレッグ「へっへっへ、面白くなってきやがったぜ…」
バイス「ブラッドのヤツ♪ 何が狙いだぁ〜?♪」


ブラッド「…これで終わりではありませぬぞ!
     ドクの最大の悪行…このゴミが単独で行った落とし穴作戦について触れねばなりますまいッ!」
ドク「あぁぁぁぁッ!! それは言わないでぇぇぇ!!」
ニキ「落とし穴作戦というと…」
ゼノン「まさか…」
ブラッド「クククク…お察しの通り。
     マップ上にMSがかかる程の落とし穴があり…それに味方がはまり、撃破されたことがありましたな…
     …その時は敵の仕掛けた罠ということで片付けられたようですが、このワタシの目は誤魔化せませんぞ!
     あれはこのゴミ、ドク・ダームがガンイージーと専用スコップを用いて掘った落とし穴です!」
ニキ「…本当ですか?」
ドク「ごッ…ごご…ごめんなさぁぁぁい!!
   敵がハマるかなって思ったんだぁぁぁぁ!!」
ニキ「困りますね。そういった作戦を行う際は事前に知らせてくれなくては…」
ブラッド「結局、味方のウァッドがかかって撃破されてしまっていたようだな…
     全く、ミリシャの作戦でもあるまいに…」
ライル「それでウォドム開発への道が遠のいたって聞きました…」
ドク「うぁぁぁぁ!! しょうにんが口出すんじゃねぇぇぇ!!
   それにぃぃぃ!! 別にいらねぇぇだろぉぉうぉどむなんかぁぁぁぁぁ!!」
ブラッド「黙れ! ゴミが…」
ライル「ウァッドには誰が乗ってたんですかね。」
ブラッド「フン、別に誰でも構わんだろう…」
ニキ「…レベル上げも兼ねてラ・ミラ・ルナさんが搭乗していました。」
ブラッド「あのゴミか、相変わらず運の無い…
     ……ともかく! ここまでの罪状が明らかとなれば、もはや独房や謹慎などといった
     手ぬるい刑ではすまんでしょうな…
     これではもっと重い刑、例えばウォーズ参加者リストからの除名を検討した方がよろしいかと…」
ドク「あ…あぁぁぁぁ!! ぶらっどぉぉぉぉ!!
   そいつが狙いかぁぁぁぁ!?」
ブラッド「ククククク…その通り!
     最新作での悪い三連星からの出演者が…代表者がキサマなぞ、あってはならんことなのだッ!」
ニキ「やはり私怨が絡んでいましたか…」
ゼノン「………」
ドク「うぁぁぁかんちょぉぉぉぉ!! だまらないでぇぇぇ!!」
ライル「あの…ボクはもう帰っていいですかね?」
ブラッド「フン、好きにしろ…」
ブランド「ちょっと、何アンタの勝手な判断で帰らせてんのよ!」
ブラッド「黙れ! ワタシの次に喋るな! 名前が紛らわしいだろうが…」



バイス「ヒュー♪ それが狙いで弁護なんか〜引き受けたのかい♪
    ブラッドらしいな〜♪」
ニードル「あのヤロォ…これじゃドクが本当に重罪になっちまうじゃねぇかァ!!」
グレッグ「へっ、軍規を守らねぇからこうなるんだよ!」
ニードル「…おいブラッド! テメェいい加減にしろォ!!」
ブラッド「ほう…傍聴人ごときが裁判に口を出すか!?
     …ドクのみの新作出演が決まって最も悔しがっていたのはキサマではないか!
     何故今更下らん情けをかける…」
ニードル「それとこれとは話が違ぇんだよォ!」
ドク「そ、そうだよぉぉぉ!!
   それにぃぃぃぃ!! こぉぉぉやっていちいちあげてったらぁぁぁぁ!!
   ぜってぇぇぇブラッドの方がオレより色々やってるってぇぇぇぇ!!
   りょぉぉぉり教室だけでもけっこぉぉぉあるだろぉぉぉ!?」
ブラッド「クッ、ゴミが! それには触れるな!」
ニキ「…あの艦内放送で? 詳しく聞かせてもらえますか?」
ドク「まっかせぇぇなさぁぁい!!
   まずはぁぁぁぁ!! アレだぁぁぁぁ!!
   あのばんぐみでたまにMSとか戦艦とか使ってるけどぉぉぉ!! アレは全部無許可しようってやつだぁぁぁ!!」
ブラッド「黙れ! それ以上さえずるなッ!」
ドク「ブラッドが旅行に言った時もぉぉぉぉ!! ファットアンクルを勝手に使ってたぁぁぁぁ!!
   アレも無許可だったって聞いたぞぉぉぉぉ!!」
ブラッド「クッ……」
ゼノン「…ブラッド、それは本当か?」
ニキ「本当なら十分に罪になりますよ。」
ブランド「0083の連邦なら十分銃殺ものねェ…」
ブラッド「ご…誤解です! 誤解ですとも!
     …そもそも、このようなゴミの言うことなぞ…信じるに値しませんぞ艦長!」
ドク「どぉぉかなぁぁぁ!! まだあるぜぇぇぇ!!
   コイツスタッフにぜぇんぜん金はらってねぇしぃぃぃ!!
   それにブラッドぉぉぉぉ!! オマエ、こないだ勝手にぃぃぃ!
   ここのMS売っちまってただろぉぉぉ!!」
ブラッド「ク…そんなことは有り得ん! 有り得んのだッ!」
ゼノン「一時期ユニットリストから不自然にMSが減ったことがあったが、そういうことか…」
ブラッド「か…艦長! このゴミの言うことを真に受けるのですか!?」
ブランド「これは…ドク一人の裁判じゃ済みそうもないわねェ…」
ニキ「そうですね…」
ブラッド「キ、キサマらまで…」
ライル「じゃあ…ボクはこれで。」
ブランド「まだいたのアンタ…」



ゼノン「ともかく、今ドクが言ったことは嘘か真か…答えてくれ。」
ブラッド「ク… 無断使用の件は誤解です! 手続き上の間違いでしょう…」
ニキ「ではユニットの無断売却の件は?」
ブラッド「そ、それはだな…」
ゼノン「…本当なんだな。」
ブランド「覚悟を決めるんだねェ…」
ブラッド「ク、しかしそれはワタシだけの罪ではない!
     傍聴席にいる……ニードルとバイス、あのゴミどもも共犯だッ!」
バイス「ちょ♪ おま♪」
ニードル「な…ブ、ブラッドォ!! オレ達まで売る気かァ!?」
ブラッド「フン! こうなればヤケだ! キサマらも道連れだッ!」
バイス「こうなりゃヤケって…どっかで聞いたよ〜なこと言うなよな〜♪」
ゼノン「…詳しく聞かせてくれ。」
ブラッド「クククク、お任せを…
     …そもそも主犯はそこのゴミどもです! ワタシは手続きなどの手伝いをしただけに過ぎません…」
ニキ「…念のため聞いておきますが、本当ですか?」
ニードル「ケッ…認めりゃいいんだろォ!! 本当だよォ!!」
バイス「…あ〜あ♪ こりゃあオレらも年貢の納め時ってヤツか〜♪」
ブランド「なんともまぁ…救いようが無いねェアンタら。
     オリキャラの面汚しだよ…」
ニードル「うるせぇなァ!!
     …か、艦長! 売ったっつっても、戦力にならねぇような旧型だけですぜェ!」
バイス「そ〜っすよ♪ あ〜ゆ〜旧型は、解体するより
    MSマニアとかに売っちまった方がカネになるんですぜェ〜♪
    特にスタンパ・ハロイってダンナは気前が良くって♪」
ゼノン「…軍の装備を勝手に売るのは犯罪だ!!」
バイス「うわ♪ 怒った♪」
ニキ「当たり前です…」
バイス「ま、主犯はニードルっすから♪ オレ様は運搬を手伝っただけ♪
    そこんとこご考慮お願いしますよ、裁判官さ〜ん♪」
ニードル「テ、テメェェェ!! ぶっ殺すぞォ!!」
ブラッド「クククク…キサマら、みっともない悪あがきはよすんだなッ!」
ニードル「何だとォ!?」
ニキ「静粛に! 全く…」
ゼノン「頭が痛くなってきた…」



ブラッド「クククク…まだ終わりではありませんぞ!
     バイスに関しては各方面からセクハラの被害届けが出ているでしょう…」
ニキ「…はい。「自分のクニじゃ挨拶がわり」などと言って
   お尻を触られた、等の被害届が各地の連邦軍の女性仕官から届いてます。」
ブランド「そうなの? 最低だねェ…」
ニキ「全くです…」
バイス「な、何だよ〜♪ ただのジョークじゃね〜か♪
    スキンシップってヤツさ♪ Z時代の連邦軍じゃ日常茶飯事だぜ♪」
ブラッド「連中を基準にするな…」
バイス「それに何回か反撃で半殺しにされたし♪
    これは不問ってことにしてくれよなァ〜♪」
ブラッド「半殺しか……いっそ全殺しにしてくれた方が良かったかもしれんな。」
ニキ「…全くです。」
バイス「ヒュ〜♪ ニキちゃんそんな汚いものを見る目でオレを見ないで〜♪
    むしろもっと見てぇ〜♪」
ニキ「………」
バイス「…はい♪ 黙ります♪」
ブラッド「他には…グレッグらも何度も番組内でMSを使っていたようでしたが…
     ニードルもEWACネロを使った事が…」
ニキ「貴方以外はちゃんと許可をとっています。」
グレッグ「へっ、オマエとは違うんだよ!」
ブラッド「クッ…だが出張料理教室の際の連邦MS隊襲撃は罪になるはず…
     ………ドクッ! 寝るな!」
ドク「…ふぁぁぁ……お、おおッ! おはよぉぉぉブラッドぉぉぉ!!
   おはよぉぉぉかんちょぉぉぉぉ!!」
ブラッド「…全く、妙に静かになったと思えば…」
ニキ「…仮にも貴方の裁判なんですから。もう少し真剣に…」
ドク「うぁぁぁぁッ!! どうせ有罪だろぉぉぉぉ!!
   いぃぃぃからぁぁ、さっさと決めちまえよぉぉぉ!! 刑ってヤツをよぉぉぉ!!」
ブラッド「ええい! ヤケを起こすなゴミめ!」



〜中略〜
ブランド「…今回見つかった罪状を書き出してみたわよ! とりあえずね…」

罪状リスト
・ドク
ボヤ未遂
独断での落とし穴作戦実行による味方への被害
食料庫荒らし
昆虫大発生の原因
etc…
・ブラッド
軍の装備、船舶の無断使用
不当賃金での雇用
軍装備の無断売却共犯
etc…
・ニードル
軍装備の無断売却主犯
・バイス
軍装備の無断売却共犯
各種セクハラ
・グレッグ
連邦軍基地への武力介入(出張料理教室にて)

ニキ「…以下が罪状リストです。さらに洗いなおせばまだ出てくるかと…」
ゼノン「あ、頭が…割れそうだ…」
ブラッド「艦長、頭痛薬がありますが……」
ゼノン「もういい、喋るな…」
ブランド「…何にしても、これじゃみんな相当の罪になりそうだねェ…」
ブラッド「ワ…ワタシはやってない! 潔白だッ!」
ニードル「今更何言ってもムダだろォ…」
バイス「こりゃあ……いよいよヤベえなぁ〜♪」
グレッグ「オレまで巻き添えをくうたぁな…」
ドク「うぁぁぁぁッ!! まぁた前科が増ぅぅえちぃぃまうぅぅぅ!!」
ブラッド「前科どころではない、このままでは…何とか弁明せねば!
     …罪は罪ですが、これは全て我が軍のためを思っての行動ですぞ艦長!」
ドク「そ、そうだよぉぉぉ!! ボヤだってライルが持ってきたやっべぇぇ機械をぶっ壊したからだしぃぃ!!
   落とし穴だってよかれと思ってぇぇやったんだぁぁぁぁ!!」
ゼノン「それは事前に知らせてもらわんとな…」
ドク「み、みんなをビックリさせようと思ってぇぇぇ!!」
ゼノン「まぁ、皆驚きはしていたが…」
バイス「特にラちゃんはビックリしただろ〜ぜ♪」
ブラッド「…我々の軍装備の売却とて…我が軍の資金難を思ってのことですぞ!」
ニードル「そ、そーっスよ! マニアに売っちまえばヤツらも満足して、こっちも金が入って
     しかも解体の手間も省けて一石で何鳥とれるかわかりませんぜェ!?
     できたカネも、解体した分以上のキャピタルは軍に収めてますしよォ!」
ブランド「ってことは、いくらかは自分達の懐に入ったってことだねェ…?」
ニードル「あ…」
ブラッド「ゴミめ、余計なことを…」
ゼノン「そもそも、どう流れるか知れんルートなど…
    万が一テロリストの手にでも渡っていたらどうする!?」
ブラッド「ククク、それはそれで我が軍の仕事が増えるというものです…」
ニキ「何を言い出すんですか…」
バイス「…オレ様のスキンシップだってさ♪ オリキャラ軍と連邦軍の関係を
    円滑にしちゃお〜って狙いがあってのことっすよ♪
    オレたちゃまさにおしりあいってか♪ 我ながらうまいね〜♪」
ニキ「…この人は極刑で構いませんね?」
ゼノン「異論は無い。」
ブランド「アタシも…」
ブラッド「…ワタシもだ。」
バイス「ブラッドまで〜♪
    それにセクハラならよ〜♪ ブランドの方がヤべぇじゃね〜か♪
    ま、コイツは男から男へのセクハラだけd」
ブランド「お黙り! アンタなんかと一緒にするんじゃないわよ、汚らわしい…」
バイス「そこまで言うかよ〜♪」



〜中略〜
ブラッド「(しかし、我ながらみっともない悪あがきだ…)
     と、ともかく減刑をッ!! 情報提供者は多少は減刑されるはず…」
ドク「オレもたぁぁぁのむよかんちょぉぉぉおお!!
   一生のお願いだぁぁぁぁ!! これからはいいこになるからぁぁぁぁ!!」
バイス「そ〜そ〜♪ これからは心入れ替えますから♪」
ニードル「反省してます!! マジでェ!!
     グレッグ! テメェもなんか言っとけェ!」
グレッグ「今更弁解なんざする気はねぇよ…」
バイス「かっこつけてる場合か〜♪」
ブラッド「ともかく情状酌量を…」
ゼノン「………」
ニキ「………」
ブラッド「ク…焼け石に水とはこの事だな……
     ワ、ワタシを外せば、艦内の食事の質が低下しますぞッ! それでいいのですか艦長…」
ブランド「面倒だねェ…ほら、アンタらこれ振って自分の刑を決めなさい。」
ブラッド「これ…だと? 何だそれは…」
ドク「サイコロじゃねぇぇかよぉぉぉ!!」
ニードル「何だそりゃあァ!! そんなもんでオレらの命運を決める気かァ!?」
ブランド「そろそろ面倒臭くなってきたからねェ。
     もう九レス目だし…」
ブラッド「ク…なんというアバウトな軍隊だ…」
ブランド「とにかく、出た目で刑を決めるのよ!!
     どの目がどの刑か表にしといたわよ! せいぜい目を通すことね…」

1冷凍刑
2宇宙漂流刑
3ボール単機でアクシズ落下阻止できたら無罪放免
4デュナメス駆るエターナ女史(双方レベル99)の狙撃から50ターン逃げ切れたら無罪放免
5レンタル兵派遣会社で一生飼い殺し
6イワンのギャグに対して毎回爆笑しなければならない刑

ブラッド「ク、どれも極刑に等しいではないか…」
バイス「4のエターナちゃんをコルトに変えてくんね〜か?♪」
ニードル「それならなんとかなりそうだなァ…」
ブランド「ダメに決まってるじゃないのさ! いい加減覚悟を決めなさい!」
ドク「ちくしょぉぉぉ!! こうなりゃ振ったらぁぁぁぁ!!
   ……う…うぁぁぁぁッ! 5ぉ出ぁしちまったぁぁぁぁ!」
ブラッド「何だとッ!? 最も厳しい刑を出したな…」
ドク「あんなダサいパイスー着るのやだよぉぉぉぉ!!」
ブランド「ほらほら! 九レス目も終わっちゃうわよ! はやくサイコロを振りなさい!」
ニードル「マ、マジかよォ…」
バイス「こりゃあ……ホントにいよいよヤベえなぁ〜♪ 」
ブラッド「クッ…仕方あるまい、振ってやる…」
グレッグ「…覚悟を決めたか。」
ブラッド「神なぞ信じたことは一度も無いが、祈るしかあるまい…」



ゼノン「…もういい、そこまでだ。」
ブランド「残念ねェ…」
ブラッド「ど…どういうことだ!?」
ゼノン「…安心しろ。最初からお前たちを刑に処すつもりなどはなかった。
    今回に限ってはな…」
ドク「ゆ、ゆるしてくれるのかぁぁぁぁぁ!?
   ありがとぉぉぉかんちょぉぉぉぉ!!!」
ニードル「あ、ありがとォございます!! これからは心を入れ替えますぜェ!!」
バイス「オレ様もっす♪ これからは触るのはケツはやめてふとももにしときますよ〜♪」
ゼノン「…取り消すか。」
ニキ「それがいいでしょう…」
ブラッド「ええいゴミがッ!! せっかくいい流れだったというのに…」
ニードル「余計な事言ってんじゃねェよ! ブッ殺すぞォ!」
ドク「死ね、死ね、死ねぇぇぇぇ!!」
バイス「ジョ、ジョークだって♪ 全くみんなお堅いんだから〜♪」
グレッグ「…本当にいいのか艦長さんよ? オレはともかくコイツらは…」
ブラッド「黙れ! 冷静に考えればキサマの罪が一番重いわッ!」
ゼノン「…これは上からの言いつけで最初から決まったことだ。
    お前たちも貴重な戦力だ、少しの間でも失うわけにはいかんということだな。
    スカウトできる者が増えたと言っても全体で見ればまだまだ人材不足だ。
    現役で出演中のドクは勿論、ブラッドは調理担当、ニードル、バイスは整備の手伝い
    そしてグレッグは兵の教育役としてまだまだ頑張ってもらわねばならん。」
ニキ「…寛大な措置に感謝することです。」
ドク「おっしゃぁぁぁ!!
   今度の汚名挽回も含めてぇぇぇぇ!! これからも頑張らせていただきまぁぁぁぁす!!」
ブラッド「汚名を挽回してどうする…
     …ともかく、有難うございます艦長殿…」
ゼノン「こんな茶番をやったのは、全てお前たちに反省を促すためだ。
    …だが、いくら悪役枠といえど、これ以上の悪事が重なるようならそれなりの処置はせねばならん…
    意味がわかるな?」
ブラッド「…これが最後の警告、というわけですな?」
ニキ「そういう事です。これ以上の悪事を犯すようであれば今度こそ厳罰に処されるでしょう。」
ブランド「その時はギロチンの鈴が鳴るかもねェ…」
バイス「くわばらくわばら♪ やっぱ悪ぃことはできねぇな〜♪」
ニードル「助かったぜェ…」
ゼノン「だが刑罰は無くとも、対面上の処罰はせねばならんな。」
バイス「え♪」


〜翌日〜
ビリー「ん…なんだテメェら、朝っぱらから掃除か!」
ブラッド「黙れゴミ魅力値が…」
ビリー「ゴミ魅力値だと? 残念だったな、もうお前よりは上になった!」
ブラッド「ク、そうなのか…」
ニードル「あんまり調子に乗んなよォ! テメェ上がったっつってもまだ7じゃねぇかァ!!」
バイス「そ〜そ〜♪ オレ様とまだ1しか違わね〜ぜ♪」
ビリー「へっ、しゃらくせぇ…
    で、何で掃除なんかはじめたんだよ。ボランティア精神にでも目覚めたか?」
ニードル「うっせーな! こーいう処罰だよォ!!」
ビリー「どんな処罰だ…」
バイス「ドクとグレッグも別のとこそ〜じしてるぜ♪ ったくやってらんねぇなァ♪」
ビリー「何の処罰かは知らねぇが…いいザマだな。」
バイス「おいおいビリー♪ そんなに嫌味ばっか言ってたらまた魅力値3に戻されちまうぜ〜♪」
ビリー「そんな事があるものかよ!」
ブラッド「……キサマら、そんなゴミは放っておけ!
     口を動かしているヒマがあったら手を動かせ! ノルマが終わらんぞ…」
バイス「はいはいっと♪ 流石掃除のプロは厳しいね〜♪」
ビリー「ゴミ掃除は得意ってわけか。お前らしい…」
ブラッド「フン! いい機会だ、少しずつでも艦内をさっぱりとさせんとな…
     これを毎日、一ヶ月間か…ククク、悪くない刑罰だ!」
ニードル「ったく、何ノリ気になってんだよォ…」
ビリー「…それで、この処罰が今回のオチだとでも言う気か? しゃらくさい…」
ブラッド「黙れッ! そうだ、これがオチだ! 悪いか!?」