【帰ってきた!地獄のジャブロー出張料理!!】
料理品目:現地調達
対決チーム:ラナロウ&エルンストVSエイブラム&エルフリーデ


クレア「今回のお料理教室はとんでもない所からお送りするよ!
    この風、この肌触りこそ戦場よ…なんてね!」

ブラッド「クククク…プレイヤーどもは今頃寒さで参っているだろうが
     我々はここ、ジャブローにて久々の出張料理教室だ!」

クレア「よりによってジャブローって、ねぇ?
    しかもこれ最初じゃなくて何回かやってんだって!怖かろう!
    アタシだって怖いよ!」

ブラッド「クククク、かつてのレギュラー放送時は色々と出張していたものだ……」

クレア「あ、今回は最近使ってない「マディア」でここまでやってきたんだよ〜。
    懐かしいでしょ、この白ミデア!」

エルンスト「ったく、たかが料理番組に大層なこったな?」

ラナロウ「こちとら、野戦も日常茶飯事だがな…」

ブラッド「クククク…そうだ、このノリこそが本来の料理教室というものだ!」

クレア「そんなノリの番組だったわけ? 御しがたいな…
    とにかく紹介するね! こちらゲストチームその1、エルンストさんとラナロウ!」

エイブラム「そして私が挑戦者!エイブラム・M・ラムザットであるッ!!
      我が祖国の為にッ!!この勝負、全力でかからせてもらおう!!」

クレア「おっとエイブラムさん、いきなりアツいね〜」

ブラッド「この番組には以前も何度か出た事がある……ククク、期待しているぞ!」

エイブラム「その期待、存分に応えてみせようではないかッ!」

ブラッド「しかしいっきなりムサいね〜今回は。
     その中に咲く一輪の華、エルフリーデさん!」

エルフリーデ「紹介預かった…エルフリーデ・シュルツ、参る!」

エルンスト「おいおい、こんなジャングル地帯でもいつもの正装ってかい?」

エルフリーデ「甘い!外観上はほぼ同じだが、材質は変えさせてもらっている!」

ラナロウ「また地味な変更だなそりゃ…」

ブラッド「…ともかくこれで全員だな。エルフリーデよ、腕に覚えはあるか?」

エルフリーデ「騎士の務めの範疇の外ではあるが、やるからには……!?
       …とらえた!!」

ザシュ!!

ラナロウ「い、いきなり剣を抜きやがった!?」

クレア「わわ、なにしてんのぉ!?」

エルフリーデ「…虫だ」

エイブラム「なんとッ!アブか蚊トンボのような虫が見事真っ二つにッ!!」

クレア「切り払いレベルたかいね〜」

ブラッド「それは別ゲームだゴミが……ともかく、久々の出張料理対決である!
     今回はいつものような甘い料理教室ではないぞ……絶望に慄くがいい!!」

クレア「とにかく、ラナロウ&エルンストチームと
    エルフリーデ&エイブラムチームで料理対決なんだから!」

ブラッド「例によって……といっても貴様らは知らんか。
     ジャブローにおける出張料理教室ではもはや恒例となっているが、素材は現地調達!!」

エイブラム「なんとッ!?現地調達かッ!!」

ブラッド「その通り!…その上で火などの用意も全て自らで賄う、サバイバル式料理だ!」

エイブラム「サバイバル料理ッ!?厳しい闘いになるなッ!」

ブラッド「ちなみに、このシステムの発案者はデニスだ……」

エイブラム「なにッ!?デニス・ナパームがッ!?」

クレア「エイブラムさんリアクションいいね…」

エルンスト「こっちとしちゃ、一々相槌しなくて済んで助かるけどな?」

ラナロウ「まぁ、こんなもんは俺達傭兵にとっちゃ日常茶飯事だぜ」

エルフリーデ「騎士としての領分外だが……これも勝負、負けは許されん!!」

クレア「騎士様、よりによってな回のゲストに呼ばれちゃったね…」

ブラッド「クククク…飲み込みがはやいようでこちらとしても助かる。
     …では各自散開!! 同時に料理対決開始だ!!」

クレア「そんじゃいくよ、お料理ファイト!!レディ…ゴォーー!!
    …ギアナ高地の方が良かったかも、なんて?」

エルフリーデ「…エルフリーデ・シュルツ!参る!」

ラナロウ「片っ端から狩りつくしてやるぜ!!」

エイブラム「今回は敵という立場だが…期待しているぞ、イェーガー!!」

エルンスト「さ〜てと、給料の分くらいは働かないとな」

クレア(この番組、給料とかあるのかな…?)



〜〜中略〜〜

クレア「はいこちらホバートラックから中継しておりま〜す!
    …ってか今更だけど素材は現地調達ってなに!?
    食べれんのそれ!?」

ブラッド「クククク、そのぐらいこなせなければ兵士など務まらん…
     …ラナロウ、エルンスト組はマディア内の陸戦型ガンダムで出撃したようだな?」

クレア「出撃!?食べ物集めるのにMSで出撃すんの!? 冗談ではな〜い!」

ブラッド「なに、私を含めた悪人面連隊もかつてタケノコ狩りの時に使った……
     …要は使いようだ」

クレア「はぁ…なに、この番組って昔はかなりハチャメチャだったんだねぇ…」

エルンスト『ま…なんだって使いようってヤツだぜ?
      陸戦型ガンダムには便利な装備が沢山詰め込まれてるしな』

クレア「た、確かに08小隊の作中でも色々やってたもんねぇ…」

ラナロウ『馬鹿でかい獣だろうが、MSなら一掴みだしな!
     …そら!ネットをくらいな!』

クレア「うわ、シカみたいの捕まえてる!
    なんか手馴れてるし…」

ラナロウ『傭兵としてここまで生き抜いてきたんだ…
     どんなもんを喰ってでも生き延びてやるって気概の表れってヤツだぜ!』

クレア「気概はいいけど、アレ食べさせられるわけ?うげぇ〜時が見えるぅ」

ブラッド「フン、いつぞやのデニスらとのゲテモノ料理回を彷彿とさせるな…
     シカなどまだ序の口だ、ヤツらならもっと凄まじいものも素材にできるだろう……」

クレア「あんまり想像したくない…そういや、エルフリさん達のチームはどうなってるかな?」

ブラッド「ククク、見てくるとするか……」

〜〜中略〜〜

クレア「でもガンダムで出ちゃうあっちのチームも凄いけど
    生身一貫で狩りに行っちゃうこっちのチームもとんでもねぇぜ!」

ブラッド「この辺りは方向性の分かれる所だ……いかん!」

クレア「えっなに…ひゃあ〜〜!!」

エルフリーデ「殺気!!…なんだ、クレアとブラッドではないか」

クレア「あぁ〜ビックリした〜!!
    も〜騎士様ったら殺気立ちすぎ!!」

エイブラム「こうなればもう生死を賭けた戦いの世界なのだッ!!仕方なかろうッ!!」

クレア「うわ、エイブラムさんもいたんだ…存在感隠すのも上手いね」

ブラッド「クククク、この殺気ならば野生動物どもと互角に渡り合えても不思議は無い……」

エルフリーデ「ともかく、こちらには隙は一分たりとて無い…!
       獣どもよ!我が剣の冴えを恐れぬのなら、かかってくるがいい!!」

エイブラム「そうだ!我らが激情、誰にも止められはせぬ!!
      来るならかかって来い!!獣達よ!!」

クレア「…なんっていうかさ、ジェネシスは宇宙世紀限定なのに
    ノリが完全にGガンだよね?
    まさに常識という眼鏡じゃ覗けやしない世界…」

エルフリーデ「来るか野獣よ!このまま我が剣の錆びとしてくれる!!」

ブラッド「フン、ちゃんと拭けよ…」

〜〜中略〜〜

クレア「あ〜今回はホンットに濃い…こんなのばっかだったんなら
    ラさんやジュナスが音を上げたっていうのもなんか分かる気がしてきたよ…」

ブラッド「だが、これが本来のお料理教室のノリでもある……クククク!!
     さぁ、素材が集まればいよいよ調理開始だ!!」

エルンスト「ま、少しばかり獲りすぎたが…リリースしたから問題ねぇだろ?」

ラナロウ「残らず料理してやるつもりだったんだがな…
     俺達としたことが、こんな事で敵に情けをかけるとはな」

クレア「もう会話についていけないよ…あれ?
    エイブラムチームは動物獲らなかったんだ?」

エイブラム「闘志と闘気、そして殺気が強すぎて獣が一頭たりとも寄って来なかったのだッ!!」

クレア「あぁ、納得…」

ブラッド「強すぎるのも考えものだな……」

エルフリーデ「無念だ……かかってきさえすれば我が剣の冴えを味あわせてやったものを!
       代わりといってはなんだが、フルーツを各種獲ってきておいたのだ」

クレア「う〜ん、地獄のような番組収録にやっと彩りが!!
    あ、もうみんな調理開始しちゃってるけどいいの?」

エルフリーデ「なんと!?こうしてはおれん、負けるわけにはいかんのだ!!
       騎士としての名誉にかけて!」

エルンスト「おいクレア、こっちはそろそろシカ捌くから見ない方がいいぜ?」

クレア「ひゃあ〜勘弁してよも〜!!なぜそんな事が平然とできる〜!?」

ブラッド「……ほう、ラナロウ。中々のナイフ捌きだな?」

ラナロウ「こんなもんは傭兵としての嗜みってヤツだぜ」

ブラッド「フン、同感だな……」

エルンスト「こういうのなら、俺だって負けちゃいねぇぜ?」

クレア「あ〜もう会話だけでやんなっちゃうよ…んでこっちは」

エルフリーデ「我が剣の冴え!!その身で味わうがいい!!」

ザン!!

エイブラム「なんとッ!?たった一太刀の斬りで、フルーツが市販品のように切り分けられているッ!!」

エルフリーデ「これこそ騎士の調理というものだ…!!」

クレア「う〜ん、完全にGガンだこれ…」



〜〜中略〜〜

エルンスト「ってなわけで…まぁ完成だな」

ラナロウ「ワニ肉シカ肉スパイス仕込み、急造燻製仕立てってもんだぜ!!」

エルフリーデ「食後にはデザートもある!シュルツ流フルーツ盛り合わせだ!」

エイブラム「現地の食材と常備の調味料だけでここまでのものができあがるとはッ!!
      ちなみにッ!!肉の味付けはこの私が担当した熱血風味であるッ!!」

ラナロウ「全くスパイスってのは万能だぜ!!」

ブラッド「クククク…素晴らしい!これこそ望んでいた現地調達料理だ!!」

クレア「あぁうん、思ったより見れる感じに仕上がったね…」

ブラッド「フン、それこそ以前の悪人面連隊での出張料理では現地の虫なども使っていたものだが」

クレア「やめて想像もしたくないから…
    で、審査なんだけどさ…アタシは審議拒否…ってわけにはいかない?」

ブラッド「フン、好きにしろ……」

ラナロウ「前置きは十分だろ?そろそろいただくとしようじゃねぇか!」

エルンスト「おっと、コイツの味付け…
      流石に熱血というか…こりゃあ…」

ブラッド「グッ…この辛さは……中々のものだな…」

エイブラム「これぞエイブラム流!!激情!!熱血味付けである!!」

クレア「ちょっと一口だけ…あれ、結構イケるじゃん!」

ラナロウ「お前、あんがいイケる口か?」

クレア「嫌いじゃないんだよね〜意外と!
    あれ、騎士様は食べないの?」

エルフリーデ「すまぬ…実は辛いものは苦手で…」

クレア「あ、新たな一面発見!
    ま〜いいじゃん、自分で獲ったフルーツがあるしさ?」

エルンスト「しかしブラッド、審査っつってもこの味付けはエイブラムがやったわけだろ?
      勝負以前にこれは俺達のチームの料理ってことで本当にいいのか?」

ブラッド「言われて見れば確かにそうだな……」

ラナロウ「急造の燻製装置を作ったのもエイブラムだぜ?
     こりゃもう共作みてぇなもんだぜ…」

クレア「ホントに見えない所で色々やってたんだねエイブラムさん…」

エイブラム「ムッ!!
      そもそも肉とデザート併せて一つの料理のようになってしまっているぞッ!」

ブラッド「全くゴミどもが、これでは審査も何もあったものではないわ…
     ……仕方あるまい、今回は素材準備部門でエルンストラナロウ組の勝利!!
     調理部門ではエルフリーデエイブラム組が勝利とする!!」

エルンスト「なるほど、悪くない落としどころじゃねぇか?」

エイブラム「異論はないッ!」

エルフリーデ「結果的に我が剣の冴えを味あわせる事ができた…不満はない」

クレア「味あわせるって言っても舌の方でね!」

ラナロウ「そんなことよりメシだメシ」

クレア「まぁいい感じの落とし所ってことで、今回はここまで!
    次回もお楽しみに!
    …次からはいつも通りの感じで頼むよブラッドさん!」

ブラッド「フン、どうだかな……」