「ばかずきん」




むかしむかしあるオリキャラ軍に、ハゲを隠す為に
赤い頭巾を頭に装着しているドク・ダームというハゲがいました。
その姿から彼は仲間から「ばかずきん」のあだ名で呼ばれ、いじられていました。
ある日、ばかずきんことドクは整備長のケイ・ニムロッドさんにお使いを頼まれました。
「そんじゃ、この機材一式を二番艦のダイス爺さんの所に届けるんだよ。任せたからね!」
「まっかせぇぇなさぁぁぁい!!」
「…ったく、本当にアイツで大丈夫なのかねぇ?」

そして、ダイス爺さんの待つ二番艦にて。
「あれぇぇぇ、なんでじぃぃぃちゃんはバンダナなんかしてんだぁぁぁ!?」
「テメェと同じ理由だよォ!!」
「そぉぉぉかぁぁぁ!! じゃあぁぁあぁぁ、何でそんな変な目付きしてんのぉぉぉ!?」
「…めんどクセッ! テメェをブッ殺すためだよォ! ヒャッヒャヒャヒャ!!」
おおかたの予想通り、それはダイス爺さんではなく
何者かから送り込まれてきたヒットマンでした。
そして布団をバッと放り出してばかずきんの目の前に現れたのは、銃をこちらに向けた
バンダナやピアスをしている割に妙に存在感の薄いチンピラ、ニードルでした。
「うぁぁぁぁッ!! じぃぃちゃんじゃねぇぇぇ!!」
驚くばかずきん。
そこに、家の窓から何者かが進入してきました。
「やっと出番だ、猟師のコルト・ロングショットだぜ! ばかずきん、助けに」
バン!
ニードルの撃った銃弾が猟師の額を撃ち抜きました。
哀れ、ロングショットさんのこのSSでの出番はここまでです。

ちなみにそのニードルとかいう空気は、猟師に気をとられたスキにばかずきんに喉もとを噛みちぎられて絶命しました。
これでは、どちらが狼かわかりませんね。
めでたしめでたし。

総括:一番のばかはこのSSの書き手