「吸EN鬼」



むかしむかしあるオリキャラ軍に、それはそれは恐ろしい魔物がいました。
その名も、エターナ・フレイルさん。
オーバーワールドでのセリフ変更により、これまでの清廉なイメージを脱ぎ捨てて
ラビニアさんを超えるレベルの淫乱キャラへのコンバートを果たしたお姉さまです。
彼女がなにより恐ろしいのは、夜な夜なMS「ターンX」で出撃しては通りすがりのMSのENを
全ていただいていくという、吸血鬼ならぬ「吸EN鬼」の正体だからです。
また、それだけでなく夜の艦内でもかわいい少年兵のEN(意味深)を吸収しているという
いかがわしい噂まで出ているようです。恐ろしい話ですね。

そんな彼女の悪事を止めるべく、一人の勇気ある少年が立ち上がりました。
吸EN鬼討伐に乗り出した吸EN鬼ハンター、ショウ・ルスカの駆るシャイニングガンダムが
エターナのターンXの前に立ちはだかったのです。
「エターナさん! いや…吸EN鬼! あなたの悪行もこれまでですよ!」
しかし吸EN鬼エターナは全く平静を崩さず、月光蝶を発動させこう言ってのけました。
「あらあら……フフフ、元気でかわいいのね?
 貴方の機体のENは全て頂いていくわ!…どう、もう反撃できないでしょう?
 怖がらないで、痛くしないから…」
しかし、事態は彼女の想像の範疇を超えました。
「あ、甘く見るな!」
ENが無いはずのシャイニングガンダムが、ターンXに攻撃してきたのです。
「ふぅん……どうして反撃できるのかしら?」
不思議がるエターナ。ショウが答えます。
「それは…このシャイニングガンダムが、ZERO仕様だからですよ!」
そう。G-ZEROのモビルファイターはENを一切消費せずに攻撃できるのです。
しかし…
「…ショウくん、いい?」
「え? なんですか?」
「私も貴方もG-ZEROには出てないから…メタ的な理由で
 G-ZEROバージョンのMFには乗れないのよ?」
「あっ…」
こうして吸EN鬼エターナにメタ的に完全論破されたショウくんは、吸EN鬼により機体のENだけでなく
本人のEN(意味深)まで吸い尽くされ、無事大人の階段をのぼることになったのでした。
めでたしめでたし。

総括:こういうあざとめなネタをもっと昔から書けるようになるべきだった