「お菓子の基地」



むかしむかし、あるところにいつの間にか公式に姉弟キャラが設定されていた
マリア・オーエンスとシェルド・フォーリーの擬似姉弟がおりました。
ある日、二人が森で哨戒任務についているとそこで二人は「お菓子の基地」を発見しました。
「マリア姉さん、これってもしかして噂に聞いた「お菓子の基地」じゃあ…」
「本当にあったなんて…」
しかし、そのお菓子の基地は悪の退役軍人、ブラッドの建造した基地だったのです。
二人は、ブラッドの手下どもに捕まってしまいました。
「ククク…軍を辞め、その退職金で菓子造りの基地を立てて数年……
 …ついに、ゴミが釣れたぞ!」
ブラッドという男は、戦争中過酷を極める体験をして命からがら帰還したにも関わらず
帰ってきてみれば駐車場の管理人の仕事にも就けないので、すっかりグレて悪の傭兵稼業を営んでいました。
その悪人面に恐れおののくマリアとシェルド。
そんな二人をよそに、ブラッドは言ってのけます。
「…クククク、キサマらなど、さっさと志願兵登録してしまってもいいが…
 ……今日はやめておこう。
 さぁ…最後の晩餐だ。人生最後に喰う一般人としての食事を、せいぜい味わうがいい…!」
そう言ってブラッドは、二人に食事を出しました。
二人は警戒しつつも、おなかが減っていたのでそれを食べました。そしてこう言いました。
「これは…すごくおいしい…!」
「確かに… あの、このお菓子の基地もあなたが?」
「ん……そうだが?」
「本当ですか!? 料理が上手いんですねぇ…」
「すごい才能ですよ! 傭兵稼業なんてしなくても、この腕があればレストランを開けば大繁盛します!」
「フン………」

その後、ブラッドの開いたレストランは大繁盛し
その店で姉弟はアルバイトし、かなりのお小遣いを稼いだそうです。
めでたしめでたし。

総括:典型的な息切れ。