シャノンさん、こじらせる



カル「う〜ん…」
パメラ「カルさん、具合でも悪いのですか?」
カル「いや、大丈夫だよ。ちょっとクラッとしただけだから」
トリッシュ「ひょっとして…また風邪かい?」
シャノン「……ったく、本当に弱っちいヤツだな」
カル「大丈夫ですよ! もう心配はかけさせられませんから…」
トリッシュ「そーやってムリすんのが一番良くない!
      そら、ちょっとデコ出しな!」
カル「ちょっとって何を…うわ!?」
パメラ「!?」
シャノン「………!?!!?!?」
トリッシュ「っと。熱はないみたいだね。
      …どうしたのさアンタらそんな顔して」
カル「いや、だって…急におでことおでこくっつけるから…」
パメラ「トリッシュさん、大胆ですね…」
トリッシュ「まったく大げさだねぇアンタらは!
      ちょっと熱測っただけだろ? ねぇシャノン姐?」
シャノン「……………」
カル「あれ、どうしたんですかシャノンさん?
   不機嫌そうな顔をして…」
パメラ「………」
シャノン「…うるさい! 元からこういう顔だよしゃらくさいねぇ!!」
カル「うわ! す、すみません…」
トリッシュ「…ホントどうしたのさ? 急に不機嫌になっちゃって」
シャノン「ほっとけ!!
     ……ったく!」
カル「行っちゃった…」
トリッシュ「ん〜…わかんない人だねぇシャノン姐も」
パメラ「………」


………
パメラ「あ、あの……」
シャノン「……パメラかい、ほっといてくれよ」
パメラ「でも…」
シャノン「……アタシだって…アタシだってさ!
     顔にこんな、こんな傷さえなけりゃあ…」
パメラ「シャノンさん…」
シャノン「アイツが羨ましいよ…あのガサツで無神経で、顔もキレイでさ!
     ……あああぁ!!!」
パメラ「!?」
シャノン「アタシもトリッシュくらい整ってたり…アンタくらいに可愛かったらなぁ!!!
     あぁいうこと何も気にせずできるんだろうになぁ!! あぁーッ!!」
パメラ「シャ、シャノンさん…お気持ちはわかりますが、ものにあたるのは」
シャノン「うるさいしゃらくさいねぇ! アンタに何が分かるってんだい!!??」
パメラ「す、すみません!」
シャノン「あ…すまん、アタシこそ怒鳴っちまって…
     ……なんかありがとな、パメラ。聞いてもらってちっとはラクになったよ…」
パメラ「少しでも助けになれたならさいわいです…」
シャノン「ホントにありがとな……
     ……あーあ、アタシもデコくっつけてぇなカルと…」
パメラ(こういう一面もある人だったんだ…)


心は乙女なシャノンさんなのでした