パメラのクッキー(幻)



ジュナス「あれ…今日はカルも整備の手伝いしてるんだ」
カル「一応、できる事は何でもしようと思って…
   …? ジュナスは何持ってんの?」
ジュナス「あぁこれ? 調理室でね、パメラさんが焼いてたっていうクッキーを貰ったんだ」
カル「パメラの…クッキー!?」
ジュナス「全員分あるって言ってたし…キミの分もとっておいてあると思うから
     その作業が一段落したら貰ってくるといいよ」
カル「うん!そうする…(パメラのクッキーか…楽しみだなぁ…)」

〜その頃調理室〜
シャノン「…へぇ、これお前が焼いたってのかい。
     美味そうにできてんじゃないか」
パメラ「あ、ありがとうございます…」
シャノン「んじゃま…一つ貰うよ」
パメラ「ど、どうぞ…」
シャノン「……ん、なんだこりゃ。ムチャクチャ美味いじゃないか」
パメラ「あ、ありがとうございます…」
シャノン「思ってた以上だよ…才能あるなお前。
     じゃあもう一つもらうよ」
パメラ「あ! シャノンさんそれは…」
シャノン「…なんだってんだい? もう喰っちまったよ」
パメラ「カルさんの分…だったのですが…」
シャノン「そうだったのかい……ソイツは悪い事したね。
     でもまぁ…いいだろ。
     アイツのものはアタシのもの、アタシのものはアタシのものだしね」
パメラ(ひどい…)


〜数日後〜
トリッシュ「よ! カル、整備の手伝いお疲れ!」
カル「あ、トリッシュさん…
   …! その袋はまさか!?」
トリッシュ「ふふ…察しの通り、パメラ様特製のクッキーだ!
      シャノン姐にとられる前に…アンタの分、とっといたよ!」
カル「あ…ありがとうございますトリッシュさん!
   なんとお礼を言っていいやら…」
トリッシュ「いーっていーって、水臭いんだからアンタは…
      …じゃあ今のうちに渡しちまうかね」
カル「も、もらいます!」
トリッシュ「ちゃんと味わって食べるんだよー…
      …あ」
カル「…どうしたんですか?」
トリッシュ「あー…ごめんカル…
      アンタの分も残しておいたつもりだったんだけどさ…
      …間違って喰っちまってた。ホントごめん!」
カル「……いいですよもう、そんな事だろうと思ってましたから…」
トリッシュ「いやホントごめん…」


〜数日後〜
ギルバート「よぉカル! お疲れだなぁ! がはははッ!
      お前の分のクッキー食っちまった! 許せぇ! がはははッ!」
カル(ギルバートさんはホント簡潔だなぁ…)


未だに一度も食べた事がないそうです