シャノンに特権は使いよう

突然の最終回!(にはそぐわない内容)


トリッシュ「へぇ…『少年兵育成訓練月間』ねぇ」
パメラ「今回は試験的に男子のみ、とのことです。
    具体的には部隊内の少年兵育成の為に一部パイロットに特訓の為の
    『特訓用特殊上官特権』をつけることになったそうですよ」
トリッシュ「教官と少年のマンツーマンの熱血指導、ってとこかねぇ。
      そらご苦労なこった!…で、ウチのカルには誰がつくってのさ?」
パメラ「カルさんはシャノンさんが担当になることになっていますが…」
トリッシュ「シャノン姐が!? う〜ん…
      それってちょっとまずいんじゃないの?」
パメラ「え?何故でしょうか?
    私には適任に思えますが…」
トリッシュ「ここ最近なんというか…暴走気味?だからねぇ…」

………

シャノン「…ってハナシだ! わかったな!?
     この期間内にアタシの立てたノルマが達成できなかったらペナルティがあるぞ…」
カル「わ、わかりました!一生懸命がんばります!
   訓練月間中、これまで以上にお世話になります!」
シャノン「ハン…アタシがビシバシ鍛えて、男にしてやるからな…覚悟しとけよ? フフフ…」
カル(シャノンさん、なんかちょっと嬉しそうだな…)


トリッシュ「…ねぇシャノン姐、カルへのペナルティってどんなのにしたの?」
シャノン「あはははッ!…聞きたいか?
     …紙に書いといた、見てみろ笑えるぞ?」
トリッシュ「どらどら。…ちょ、ちょっとこれって…!?」
シャノン「どうだ…いいだろ?」
トリッシュ「えぇ…なに、こんなのホントにやっちゃっていいわけ…?」
シャノン「当たり前だ……今のアタシには「特訓用特殊上官特権」があるんだからな!
     あはははッ! 楽しみだねぇ!」
トリッシュ「うーん、いくらなんでもこりゃあ…
      …あ〜あ、とんでもないのに特権与えちまったもんだ…」

〜数日後〜

カル「くぅ〜、今日も特訓キツかったなぁ…」
トリッシュ「ホントがんばんなよカル、ペナルティあんだからさ」
カル「…トリッシュさん。前から気になってたんですけど
   ペナルティってどんなのなんでしょうか?
   シャノンさんに聞いても教えてくれなくて…」
トリッシュ「まぁ…ねぇ。知らない方が幸せなこともあるからさ。
      とにかくさ。死にものぐるいでがんばんな」
カル「あれ、トリッシュさんなにか落としましたよ?
   なんだろ、この紙…」
トリッシュ「あ…その紙ってあの時の……カ、カル!それ読んじゃダメだよ!」
カル「え?……!?」

※とてもここには書けないようなおぞましいペナルティ
 (内容はそれぞれのご想像にお任せします)

カル「ひっ…ちょ、ちょっと!!な、なんなんですかこれはぁ!」
トリッシュ「だから言ったんだよ、知らない方がいいこともあるって…」

シャノン「そんな嗜虐心をそそるような表情をしてくるなよ…
     もっとエグいペナルティを考えたくなるじゃないか…あはははッ!!」
カル「シャ、シャノンさん!! なんでこんなことを!?
   こんなの…な、何の意味も無いじゃないですかぁ!!」
シャノン「…そうさ! 意味なんか無いね!
     アタシはただ……苦悶の顔でその「おぞましいペナルティ」を受けるオマエが見たいだけさ!
     あははははッ!」
カル「へ、変態だぁー!
   こんなのって! 職権乱用ですよ!?」
シャノン「しゃらくさいねぇ…今のアタシには「特訓用特殊上官特権」があるんだよッ!
     逆らったらその場で処罰だよ!? もっとエグい処罰をねぇ!」
カル「くぅ…」
トリッシュ「な、泣くなよカル…本当にかわいそうだけど、やりたくなかったら死ぬ気で頑張りな」
カル「そんなぁ…
   わ…わかりましたよ!特訓メニューをちゃんとこなせば、そんなのやらなくていいんでしょ!?」
シャノン「ほう…言ったな? なら精々頑張るんだね…」
カル「くそぅ、オレだって…やってやるぞー!!」

……
シャノン「時にトリッシュ…ムリに上にかけ合ってでも止めないってことは…オマエも見たいんだろ?
     例のペナルティをさ…正直に言え…」
トリッシュ「まぁかわいそうだけど……ねぇ?
      見たいか見たくないかで言っちゃうとさぁ…」
シャノン「あはははッ! オマエもワルいヤツだねぇ…」


〜数日後〜

シャノン「あはははッ!カルのヤツ、今日も必死でノルマやってるよ!
     特殊特訓月間ってのは楽しいモンだねぇ!」
トリッシュ「まぁ気持ちはわからなくはないけどさ…思春期の男子相手にあのペナルティって
      もうホントに犯罪的じゃない?」
シャノン「普通だったらそうなるだろうねぇ…
     ただこれは訓練月間の為のペナルティっていう大義名分があるからさ…あはははッ!」
トリッシュ「あ〜あ〜…シャノン姐ったら急に変な権限もらって
      ちょっとリミッター外れちゃってるねぇ…これまずいって…」

〜さらに数日後〜
シャノン「今日もノルマ達成か…
     度重なるアタシの妨害にもめげずに。しゃらくさいねぇ」
エターナ「シャノンさん…だったかしら?
     あの子、素晴らしい特訓成果を出してるじゃない。
     すごいのね?」
シャノン「あ…あぁ。それか。ま、ペナルティの質がちょっと他と違うんでな。
     そりゃあ必死にもなるだろうさ! あはははッ!」
エターナ「ペナルティの…質?
     そのハナシ、ちょっと詳しく聞かせてもらえないかしら?
     私も訓練月間の教官役に選ばれてるの」
シャノン「ん…?別にいいが」

………
エターナ「なぁるほど…うふふふ。悪い人ね、あなたも♪」
シャノン「あはははッ! 特権を有効に使ってるだけだよ!」
エターナ「成果が出てるなら文句の出ようもないわね…
     …そのやり方、私も真似させてもらっていいかしら?
     気になるあの子で試してみようかな?なんて…」
ラビニア「その話…アタシも混ぜてもらっていいかしら?」

トリッシュ(ダメだ、危ないお姉さんたちの間に良からぬ知識が広がってる…)


〜訓練期間終了後〜

パメラ「シャノンさん、表彰おめでとうございます!」
シャノン「チッ、しゃらくさいねぇ。
     こんなハズじゃなかったんだが……」
パメラ(あれ、嬉しくないのかな…)
カル「よ、良かったじゃないですか!
   シャノンさんの指導実力が認められて、表彰されたわけですから…」
シャノン「そんなのアタシにはどーだっていいんだよ!
     あーあ、見たかったなぁ…しゃらくさいねぇ!!」
カル(達成できて良かった、ホントに…)
トリッシュ「結局み〜んな、ペナルティが怖くて厳しい特訓ノルマを達成…わかんないもんだねぇ」
シャノン「エターナとかいうヤツもアタシと同じペナルティで特訓させたら
     いい結果になったらしいしな…」
カル「あの…シャノンさん、大丈夫ですよ。
   嘘のノルマで脅してでもノルマを達成させて、鍛えようとしてくれたんですよね!?
   本当にあんなペナルティをさせる気なんか無かったって、オレにはわかってますから…」
シャノン「フン……まぁ、今回はそういうことにしといてやるよ…
     どこまでも人のいいヤツめ。しゃらくさいねぇ」

パメラ「ところでカルさん、できなかった場合のペナルティはどんな内容だったのでしょう?」
カル「な、ななな、なんでもないよ!」
パメラ「?…カルさん、少し顔が赤いようですが、体調が優れないのでは…」
カル「いや、別にそういうわけじゃなくて…」
シャノン「想像して赤くなってやがんのか? あはははッ!」
カル「そ、そんなんじゃないですよ!」
パメラ「想像って…?」
カル「いや、だ、だからそれは…うん、パメラは知らなくていいことだよ…」
シャノン「……言っとくがアタシはまだ諦めちゃいないからな!」
カル「シャノンさんってば!」


トリッシュ「なんやかんや、お似合いの師弟関係なのかもね…」
パメラ「一体どんな恐ろしいペナルティが科されていたのでしょうか…?」
トリッシュ「想像にお任せします、ってことにしときたいけど……
      ま、もういいか。……ちょっと耳かしな」
パメラ「え? あ、はい………
    ………えぇ!?、そ、それって…」
トリッシュ「そりゃ必死にもなるわってハナシさ…」
パメラ「へぇ……
    ……それ、ちょっと私も見てみたかったかも…」
トリッシュ「!!?!?!!?」


そんなこんなで、傍若無人なシャノンさんと愉快な仲間達の毎日は今後も続いていくのでした。

(糸冬)

ギルバート「最終回に出番ナシってそりゃあないぜ! がははははッ!!」