七日目 12:35 本日の昼食


食堂に着いてカウンターに向かうと早速
ブラッド「一人か。何を食べるんだ?」
とブラッドさんが聞いたので
「スパゲッティのカルボナーラとミートソース、あと野菜サラダ2つに飲み物はカフェオレをアイスで同じく2つお願いします」
と注文したら
ブラッド「なるほど、マリアの分も注文するように頼まれたって訳か。いいだろう、おとなしく待っているがいい」
と言って厨房に向かったので席に座って待つことにした。

料理を待っていたら
マリア「お待たせ、何を頼んだ?」
とマリア姉さんがやって来たので注文した品を教えたら
マリア「それじゃあ私がカルボナーラでシェルドはミートソースってことかしら?」
「逆でもいいよ。どっちにしろシェアするために頼んだんだし」
と説明をしたら
トニー「おっ、マリアさんちょうどいい所に来ましたね。飲み物お持ちしましたよ」
と言ってトニーさんが飲み物を持ってきた。
そしてテーブルにカフェオレを置いて立ち去ろうとしたので
「スパゲッティ持ってくる時取り分け用の皿もいっしょにお願いします」
と頼んだら
トニー「わかった。俺じゃないかも知れないからそん時は運んでくる奴に言っとくわ」
こう言って厨房に戻って行った。
トニーさんが去ってからカフェオレを一口飲むと
マリア「あっ、使ってるコーヒーはバルトフェルドさんの店で購入した物ね」
「そうだね。普段とコクとか違うし」
とカフェオレにもバルトフェルドさんの店から購入したコーヒーを使用しているのが判明した。
しばらくすると
ニードル「ヒャヒャヒャ待たせたな、ミートソースとカルボナーラ、それに野菜サラダだ。
あとトニーから頼まれたんで取り分け用の皿2枚持ってきたからな。
じゃあ二人してゆっくり食べてな」
と言ってニードルさんが昼食を持ってきたけどテーブルに置いたらすぐに立ち去った。
その後マリア姉さんが皿にカルボナーラとミートソースを少しずつ取り分けたので
マリア「それじゃあ食べましょ。いただきます」
「いただきます」
と言って食べ始めた。

野菜サラダは朝食と同じ具材とドレッシングがかかっていた。
そしてメインのスパゲッティはアルデンテに仕上がっていてミートソースは牛肉と豚肉の合挽きをミンチから手作りしてトマトソースも自家製というこだわりがある。
もう一方のカルボナーラも生クリームは使わず本場のイタリアみたいに卵とチーズでソースを手作りしてベーコンと合わせて仕上げに黒こしょうをかけた品だ。


七日目 12:50 アンノウンのパイロットに関して


僕らが食事をしていると
クレア「やっとメシにありつけるわぁ〜」
エリス「キャリーベースからこっちまで移動するのに時間かかったからね」
クレア「先に席取っといておくからレイチェル注文よろしく」
レイチェル「いいわよ」
と帰還した三人娘が食堂に入って来た。
そして他に空いてる席があるのに僕らの隣の席に座ると
クレア「お久ぁ〜。ちなみに艦長達から聞いた?」
と早速声をかけてきたので
「アンノウンに関してでしょ」
マリア「それなら緊急ミーティング行ったからみんな知ってるわよ」
クレア「そのアンノウンなんだけどさ、カルのガッデスが相手の通信傍受するのに成功したんだよね」
「そうなの?」
マリア「それは初耳だわ。それで……どんな内容?」
クレア「一言だけなんだけど白いガンダムのパイロットが赤いフラッグっぽいのに対して

『俺に合わせてくれるのか、すごいなチョコレートの人は』

って言ってたんだよね」
「じゃあ赤いフラッグっぽいやつのパイロットはショコラティエ(チョコレート専門のパティシエ)もやっているのかな?」
クレア「そこら辺はわからないけどパイロットとチョコレートには何かしら関係があるのは間違いないね」
マリア「そのガンダムのパイロットだけど声を聞いた感じはどうだった?」
クレア「ん〜、アタシの見解は同年代って感じしたね」
と話していたら
レイチェル「注文し終わったわよ」
エリス「ということでお二人はゆっくり食事しててね」
こう言ってレイチェル、エリスもやって来た。
その後三人は僕らの邪魔をしちゃ悪いと思ったのかわざわざ別の席に移動した。
それから食べ終えて食器を返して食堂を出ると
「これからどうするの?」
マリア「予定変更になっちゃったから取り合えず部屋にいましょ。まだココア全部飲み干してないし」
ということでマリア姉さんの部屋に向かった。

マリア姉さんの部屋に着くと僕らの飲み残しが入った水筒の他に空の水筒が置いてあってそこに

『また今度飲みたい場合は頼むのでその時はよろしくお願いいたします』

とネリィさんからの便箋が添えられていた。
「食堂に行く前に立ち寄ったみたいだね」
マリア「そうね。それとこうしてメッセージを添えられるとまた作りたくなるから嬉しいわ」
とマリア姉さんが言ってからその飲み残しのココアを飲んでいたら
ラ「艦長から今後の予定に関して話があります」
と艦内アナウンスが流れた。


七日目 13:25 本日のスケジュール変更


ラさんに続いて
ゼノン「こちら艦長、緊急ミーティングで予定が変更したので今から改正した訓練時間を言う。
と言っても1時間ずれるだけだがな。

14:00 Bチーム
15:00 Cチーム
16:00 Dチームと哨戒任務を申請していたCチーム

繰り返す

14:00 Bチーム
15:00 Cチーム
16:00 Dチームと哨戒任務を申請していたCチーム

こうなったから各自注意してくれ。以上」
と艦長から連絡があって艦内アナウンスは終わった。
その後部屋の備え付けの電話が鳴ったのでマリア姉さんが対応に当たった。

5分後電話のやり取りが終わったので
「誰からだった?」
と聞いたら
マリア「射撃訓練場のルークさんからよ。訓練開始時間まで何をするか聞いてきたからこれからさっきやれなかったシミュレーションやることにしたわ。ちなみに内容としてはオールレンジ攻撃対策よ」
こう答えた。その直後また部屋の電話が鳴ったので再びマリア姉さんが対応に当たった。

同じく5分後電話のやり取りが終わると
「今度はジュナスから同じこと聞かれたんでしょ?」
マリア「そうよ。電話越しにレイピアや竹刀を振るう音がしたからどこにいたか説明不用よね」
「うん(エルフリーデさんと鍛練に励んでいただろうな)」
マリア「じゃあ私達も残っているこれ飲んだら行きましょ」
「わかった」
ということでココアを飲み干すとシミュレーションをやりにMSデッキへと向かった。その間時刻が14:00になったのでBチームの訓練が開始された。

僕らがMSデッキに着くとすでにジュナスとルークさんが待っていた。
マリア「お待たせ。早速やりたいんだけど……その前に今回のシミュレーションに関して説明するわ。
先にシェルドには言っておいたんだけど今回はオールレンジ攻撃対策のシミュレーションを行うわ」
ルーク「ということはファンネル・ビット・ファング・インコムいずれかの武装を装備している機体が相手ですね」
ジュナス「ちなみに僕らが使用するのは午前と同じくブレイヴですよね?」
マリア「もちろん、私達の機体はブレイヴよ。
それじゃあ私からは以上だから始めましょ」
ルーク「了解しました」
ジュナス「わかりました」
ということでシミュレーターに乗り込んだ。

機体はブレイヴ、戦場はマリア姉さんが宇宙を選択して今回の挑戦が始まった。


七日目 14:10 3機のキュベレイ


今回の挑戦の最初の相手はキュベレイ、キュベレイMk.II×2という編制だ。
そして3機は開始早々ファンネルを射出してクルーザーモードのこちらに向けてきた。
ジュナス「うひゃぁ〜、一斉にファンネル出してきたよ」
「でもトランザム起動すれば回避できるよね」
ルーク「そうですね。変形してビームコンフューズは今やると後々接近戦が不利になりますし」
マリア「そういうこと。じゃあどれを撃破するかは各自の判断に任せるわ」
ということでトランザムを起動した。
ファンネルの回避運動に専念していたらキュベレイが右手にビームサーベルを構えて左手のビームガンを牽制のため撃ちながら接近してきた。
なのでMS形態に変形してトランザムを解除した後こちらもビームライフルを牽制のため放った。

キュベレイ及びキュベレイMk.IIの腕に搭載されているビームガンはビームサーベル兼用となっている。なので中・近距離は用途に応じて使い分けて戦うことになる。
そして左手のビームガンもビームサーベルに切り替えて二刀流で挑んできたキュベレイに対してこちらは一定の距離を保ちつつ射撃に徹した。
なぜなら今も展開してこちらに攻撃を仕掛けているファンネルに鍔迫り合いの際狙われる可能性が高いからだ。

そんな時キュベレイは一旦ファンネルを機体に戻した。さらにキュベレイMk.II2機も同じくファンネルを機体に戻したのを見て
マリア「これってファンネルのエネルギーの充電よね?」
とマリア姉さんが聞いてきたので
「うん、ファンネルにはエルメスのビットやνガンダム等のフィン・ファンネルと違ってジェネレータが内臓されていないからこうして充電が必要なんだよ。だから倒すなら今がチャンスだね」
と答えた。
それから各自MS形態でトランザムを起動すると赤い方のキュベレイMk.IIをジュナスがビームサーベル二刀流でバラバラにしてマリア姉さんが引き付けている間にルークさんがフルブラストの狙撃で紺色の方のキュベレイMk.IIをそして僕がキュベレイをビームライフルで四肢を撃ち抜いた後ビームサーベルでコクピット部分を貫いて各々撃破した。

3機を撃破した後トランザムを解除したら間髪入れずに次の相手がやって来た。
ルーク「今度はクィン・マンサですか」
ジュナス「でも1機だけなら楽じゃない?こっちは4機だし」
マリア「果たしてそうかしら?こっちの方が案外厳しいかもね」
「マリア姉さんの言う通り。こちらの武装的にキュベレイ3機の方が倒し易いよ」
ということで今度はクィン・マンサ1機と戦うことになった。


七日目 14:25 お次はクィン・マンサ


クィン・マンサはキュベレイと同様のファンネルを30基持ち40m近い機体サイズに合わせた大型ビームサーベル、頭部、胸部、腕部、背部に拡散・収束の選択可能なメガ粒子砲を装備、さらに
ジュナス「ビームライフルが効かない!?」
「忘れたの?クィン・マンサにはIフィールド搭載されているのを」
とビーム兵器に対して効果を発揮するIフィールドが肩バインダーに内蔵されている。
このIフィールドは実弾、実体剣とビーム兵器でも接近戦用の武装は通じるので
ルーク「こちらの武装だと脚部のミサイル、機銃あと接近戦が有効ですね」
マリア「そういうこと。でもミサイルはファンネルで簡単に撃墜されそうだし機銃はもちろん有効打にはならないからファンネルとメガ粒子砲を掻い潜っての接近戦を仕掛けるしかないわね」
と自ずと倒す方法が限られた。
そこで
「ミサイルを囮にして一人がトランザム発動して接近戦を挑むのどうかな?残りの三人がファンネルと各種メガ粒子砲に対応して」
と具体的な作戦を提示したら
マリア「それしか無さそうね。それで誰が接近する?」
ジュナス「僕が行きますよ」
ルーク「確かに接近戦が一番得意なのはジュナス君だから適任ですね」
「じゃあ決まりだね」
マリア「えぇ。頼んだわよジュナス君」
ジュナス「わかりました」
ということで各自の役割が決まった。
なおこの会話はクィン・マンサの攻撃を回避しながら行われた。

早速ミサイルを正面から全員一斉に発射をしたけど案の定ファンネルで迎撃されて爆風が辺りに飛び交った。
それからマリア姉さんとルークさんがファンネルの対応に僕が正面からIフィールドに弾かれるけどビームライフルを撃って引き付けた。その間にジュナスは一旦遠くに離脱して待機となった。
そしてファンネルをキュベレイと同じく充電するために今ある20基を戻して新たに10基射出したので
マリア「10基ならルークさん一人で大丈夫だから私も本体への攻撃に移るわね」
とマリア姉さんがクィン・マンサの左側から攻撃を仕掛けた。

こうしてファンネルをルークさんが対応して本体の正面と左側から僕とマリア姉さんが攻撃を仕掛けて右側が空いた隙にジュナスがトランザムを起動して一気に接近して行った。
だけどそれに気づいたので頭部をそちらに向けて3連メガ粒子砲(拡散)を発射したが簡単に回避して相手にビームサーベルを抜かせる暇なくクィン・マンサはジュナスの手によって撃破された。


七日目 14:40 クシャトリヤとリペアード


本体が破壊されたのでルークさんが対応に当たっていたファンネルも戦場から消え去った。
ルーク「これで終わりですかね?」
ジュナス「それならクリアの表示出るからまだ終わりじゃ無さそうですよ」
「そうなるとキュベレイ、クィン・マンサと来たから次は……」
マリア「えぇ、シェルドの思っている機体よ。ほら来たわ」
と4枚の羽根に見えるバインダーが特徴的な機体と同じバインダーが2枚ある背部に大型のブースターを搭載した機体がやって来た。

4枚羽根の正式名称はクシャトリヤ
クィン・マンサを小型化した感じの機体で腕にビームサーベル×2、胸部にメガ粒子砲4門と実弾のマシンキャノン2門
バインダー1枚につきメガ粒子砲2門、サブアーム1基とビーム・サーベル1本、ファンネル6基搭載している。
そしてもう1機はクシャトリヤ・リペアード
名前の通りクシャトリヤを改修した機体で武装もマシンキャノン2門は変わらないけど胸部メガ粒子砲が2門、ビーム・サーベルが右腕の1本となり左腕は肘から先がハイパー・ビーム・ジャベリンに右脚にビームガトリング内蔵となっているしバインダーの方もメガ粒子砲2門、サブアーム1基とビームサーベル1本は変わらないけど小型シュツルム・ファウストの弾頭を先端に接合した改造ファンネルを合計12基装備している。
他にもクシャトリヤには無い武装として3連シュツルム・ファウストも装備している。

ルーク「ところでクシャトリヤってIフィールド搭載していましたっけ?」
「バインダーには搭載されていないけど胸部メガ粒子砲の砲口部には搭載しているね。
でもクィン・マンサと違ってそんなに気にする必要は無いよ」
ルーク「じゃあ普通に射撃も通用する感じですね」
ジュナス「それを踏まえてどう戦います?」
マリア「ファンネルと接近戦を挑む際に本体のサブアームによる捕縛に注意すれば大丈夫よ」
「わかった。それで誰がどっちと戦うの?」
マリア「私とシェルドがクシャトリヤとルークさんとジュナス君がリペアードお願い」
ルーク「わかりました」
ジュナス「了解です」
ということで二手に別れて戦うことにした。

クシャトリヤと戦う前に
「ねぇマリア姉さん、ビームコンフューズ使っていいかな?」
マリア「いいわよ。これ倒したら今回はおしまいだし」
「ありがとう(やっぱりこのクシャトリヤ戦で今回は最後だったか)」
ということでビームコンフューズの使用許可を得た。


七日目 14:45 最後の相手


僕らと対峙したクシャトリヤは早速両手にビームサーベルを持っていつでも接近戦に挑める状態となったのでこちらは
「マリア姉さん、後方支援よろしく」
マリア「わかったわ。けどさっき言った通りサブアームでの捕縛には注意してね」
「うん、そぶりを見せたらトランザムを起動して離脱するよ」
と僕が前衛でマリア姉さんが後衛のフォーメーションで挑むことにした。
まず牽制のためこちらからビームライフルを放つもそれはあっさり回避されてそのお返しと言わんばかりに胸部メガ粒子砲が放たれたのでそれを回避するとマリア姉さんがビームライフルを放った。
しかしバインダーのメガ粒子砲で相殺されたのでダメージを与えるには至らなかった。
その後クシャトリヤはファンネルを射出してきたので
マリア「私が対応するからシェルドは本体の動きに集中しなさい」
「わかった」
とマリア姉さんがファンネルの迎撃に向かった。
それからクルーザーモードに変形してクシャトリヤの背後に回り込むと相手はバインダーのメガ粒子砲を放ってきたのでこれを回避した後にMS形態に変形してビームサーベルで接近戦を試みたが今度はサブアームからのビームサーベルで鍔迫り合いに持ち込まされた。

鍔迫り合いの後こちらから距離を取るためにビームライフルを放ちつつ後退したら向こうも回避した後に反転して胸部メガ粒子砲を放つと同時に残りのファンネルを射出してきたのでメガ粒子砲を回避した後ビームサーベルをクルクル回転させながら投げつけてそこにビームライフルを撃ち込むビームコンフューズで対応した。

ビームコンフューズによりファンネルを撃ち落とされたのでクシャトリヤはバインダーからメガ粒子砲を放ちつつ接近してきたからここでトランザムを起動して砲撃とビームサーベルの斬撃を避けてからカウンターで4枚のバインダー全てをビームサーベルで破壊した。
それからお互い距離が離れたのでクシャトリヤの方が再びこちらに向かいながら胸部メガ粒子砲を放ってきたのでそれを回避してからフルブラストでトドメを刺したら
ジュナス「こっちも少し前に倒したからこうして来てみたものの」
ルーク「僕らの援護の必要はありませんでしたね」
とリペアードの方と戦っていた二人と
マリア「みんなご苦労様。今回のシミュレーションはこれで終了よ」
とクシャトリヤのファンネルの対応をしていたマリア姉さんが合流してきて今回の挑戦はこれでおしまいとなった。


七日目 14:55 訓練前の注意点〜いよいよ開始


シミュレーターから出ると訓練開始5分前だったのでそのまま機体に乗り込んだ。
それからコクピット内に置いてある予備のスーツに着替えたら時刻が15:00になった。そして
ニキ「発進する前に注意点を私から一つだけ。『15:30』になると終了の合図として信号弾を放つので確認をしたら速やかに帰還してください。
では以上ですので訓練を頑張ってください」
とニキさんから話があった後
ラ「ハッチ開放、カタパルト正常、進路クリア
それではCチームの皆さん訓練スタートです」
とラさんから発進シークエンスがアナウンスされたので僕らは発進した。

発進してからキャリーベースへと向かう間は引き継ぎの際誰が何に乗るかは聞いていたけどギルバートさん以外の3人の戦闘での癖等は知らなかったのでそこはジュナスから教えてもらった。
それを踏まえて

マリア姉さん:アヘッド(ギルバートさん)
ジュナス:ガデッサ(トリッシュさん)
ルークさん:ガッデス(カル君)
なので僕がガラッゾ(シャノンさん)

と各々戦う相手を今のうち決めておいた。ちなみにこれらの機体はこちらと違いトランザム可能な疑似太陽炉を搭載している。
しばらくするとキャリーベースが見えてきたと同時にメガランチャーによる砲撃とソードファングが襲いかかってきたのでここからはルークさんがガッデスのジュナスがガデッサの方に向かって行った。
さらに僕とマリア姉さんの元にガラッゾ、アヘッドの2機が接近してきたのでここでMS形態に変形した。

アヘッドの方にマリア姉さんが向かったのを見てガラッゾは5本の指のビームクローを束ねてこちらに振りかぶってきたのでそれをビームサーベルで受け止めたら
シャノン「フッ、チームリーダーのマリアって女の後ろに控えている臆病者かと思っていたが……こうして向かい合ってくれて嬉しいよ」
「そりゃどうも」
シャノン「ところで貴様、名前は?」
「シェルド・フォーリーです。あなたはシャノン・マシアスさんですね?」
シャノン「あぁそうだ。(私のことはジュナスから聞いたみたいだな)そしてシェルド、貴様の名前覚えたぞ」
とお互い自己紹介をすることになった。
それからシャノンさんがビームクローで押してきたので距離を取ってビームライフルを放っても回避ではなくGNフィールドで防御しつつ接近してきたのでキャリーベースへ近づくのは困難だった。

そんな状況を打破するためクルーザーモードに変形して距離を取ったら
シャノン「逃がさないよ。このトランザムで追い付いてやる!!」
と言ってシャノンさんがガラッゾのトランザムを起動して追いかけてきたけどこれはこちらの思惑通りであった。


七日目 15:15 シャノンさんの猛攻〜訓練終了


こちらを追ってきてキャリーベースとの距離が遠ざかったところでUターンをしてからトランザムを起動したら
シャノン「なるほど、尻尾を巻いて逃げるかと思ったが私をキャリーベースから引き離すのが目的だったか。面白い、面白いぞシェルド!!」
と歓喜に震えて再び追いかけてきた。
一方キャリーベースも僕の接近に対してミサイルを放ったりメガ粒子砲を撃ったりしたけどそれらは命中させる気の無い牽制のために撃ったものであった。
その後トランザムを解除してMS形態に変形してブリッジの横にフルブラストを放つため構えようとしたらガッデスのソードファングがこちらを狙ってきたので回避したらさらに追撃でガデッサのメガランチャーもこちらを狙ってきた。

メガランチャーを回避したら背後から
シャノン「追い付いたぞ。その様子だとカルとトリッシュに阻まれたみたいだな」
と言ってシャノンさんのガラッゾが右手のビームクロー(収束)を振りかざしたので回避したら
シャノン「まだ攻撃は終わりじゃないぞ」
と言って今度はラグビー選手のようにタックルを噛ましてきた。
それはこちらに取って予想外の行動だったのでまともに食らってしまった。
さらに続けて左手のビームクロー(散開)を突き出してきたのでこれは回避することが出来た。
こんな感じでシャノンさんのガラッゾのビームクローと鍔迫り合いになったりタックルを回避したりの繰り返しになっていたら信号弾の発光が見えたので今回の訓練はこれにて終了となった。
終了の合図を見てガラッゾのトランザムを解除したシャノンさんと
シャノン「シェルド、お前との戦いは楽しかったから機会があればまたこうしていっしょに訓練しような。約束だぞ!!」
「えぇ、その時はよろしくお願いします。では僕はこれで失礼します」
といつになるか不明だけどまた訓練の相手をする約束をした後帰還コースに入った。

クルーザーモードに変形して艦へと向かっていたら
マリア「お疲れさま。ルークさんとジュナス君にはもう伝えたけど帰還したら着替えないでスーツのままね」
とマリア姉さんから通信が入ったので
「わかった。じゃあ部屋に服を置いたらMSデッキに戻ればいいんだね」
と返信をした。
その後ルークさんとジュナスがこちらに追い付いてから艦が見えてきたので
マリア「これから着艦に入ります」
ラ「こちらからも確認しました。ではハッチを開けておきますね」
とマリア姉さんとラさんのやり取りがあった後僕らは帰還した。


七日目 15:35 訓練内容を話し合い


着艦してコクピットから服を持って降りたらジュナスが待っていたのでいっしょに部屋へと向かった。
その移動中
ジュナス「そういやさっきの訓練のことだけどさ、トリッシュさんのガデッサが途中で検討違いの方向にメガランチャー撃っていたんだけどあれ何だったのか知ってる?」
「検討違いの方向のメガランチャー?……あぁ〜、それなら僕を狙っていたんだよ。シャノンさんのガラッゾを振り切ったからキャリーベースのブリッジの脇にフルブラストを撃とうとしたらガッデスのソードファングが襲って来たんでそれを避けた先にね」
ジュナス「そっか。ちなみにシャノンさんと戦ってみてどうだった?」
「ガンガン前に攻めてくるけどそれに夢中になって周りが見えなくなるわけじゃなかったね。
それと戦っている内に僕のこと気に入ったみたい。今回の訓練が終了した後帰還する前に『またいっしょに訓練したい』って言ったから」
ジュナス「へぇ〜、珍しいな。あの人がこうして他人を気に入るなんて滅多にないよ」
「そうなんだ。ところでそっちは訓練中どんな感じだったの?」
ジュナス「それを話す前にガデッサのメガランチャーって威力が強いの放つ時どんな風に撃つのかわかるよな?」
「銃身がぶれないようにトリガーを引かない手で支えるのが必要でしょ?」
ジュナス「普通はそうなんだけどトリッシュさんの場合右手にビームサーベル持ちながら左手一本でぶれることなく撃っていたんだよ」
「マジで!?」
ジュナス「うん、そもそもトリッシュさんってバスター等の射撃専用機乗りこなしていたからこれくらい朝飯前なんだよね。だから鍔迫り合いになっても容赦なくメガランチャー撃ってくるからこっちは迂闊に接近戦に持ち込むことができなかったんだよ」
等とお互いに今回の訓練内容を話し合った。

そして部屋に着いて服を置いたら
ジュナス「このまま放置するんだったら消臭スプレーかけといた方がいいよな?」
「うん、訓練中ずっとコクピットに入れっぱなしだったからね」
ということで服全体に消臭スプレーをかけてから部屋を出て再びMSデッキへと向かった。

MSデッキに着いたら
ケイ「おっ、来たか。お前らこれからまた出撃するんだろ?ルークとマリアは先に来てもう乗っているから二人も早く乗りな」
とケイさんが言ったので
ジュナス「わかりました」
「ケイさん、教えてありがとうございます」
こう返事をしてから機体に乗り込んだ。


七日目 16:00 初めての哨戒〜シャノンさんとご対面


時間になり
ラ「ハッチ開放、カタパルト正常、進路クリア
Cチームは哨戒にDチームは訓練開始どうぞ」
とラさんから発進シークエンスがアナウンスされて出撃した。
今回は艦の周囲を警戒、監視する哨戒活動なので
マリア「それじゃあ誰がどの宙域に向かうか言うわよ。
艦を中心に方角で言うと

12時〜3時:私
3時〜6時:ジュナス君
6時〜9時:ルークさん
9時〜12時:シェルド

にしたわ」
とマリア姉さんから担当区域が言われたのでその方角に向かって行った。

僕の向かった艦から見て9時〜12時の方角にはレーダーを見た限りだと他に機影は見当たらなかった。
だけどこちらのレーダーから見えなくするステルス機能を搭載した機体がいる可能性もあるので目視での確認も怠らなかった。
そんな感じで移動をしていたら
マリア「何か見つかったかな?」
とマリア姉さんから通信が入ったので
「特に異常無し」
こう返答した。
そして時刻が16:55になると一旦集まって各自状況を報告した。
その結果どの宙域でもこちらに害を及ぼすようなことは見当たらなかったのでそのまま帰還することにした。

帰還のため目視可能な距離まで近づいたらキャリーベースが連絡通路を展開して艦の左舷と接続していた。
「あれ?キャリーベースがドッキングしている」
ジュナス「ほんとだ」
ルーク「でも訓練をしていた後だから補給物資を届けに来たわけじゃないですね」
マリア「まぁ着艦したらわかるでしょ」
ということでマリア姉さんがブリッジに連絡を入れて着艦した。

帰還してコクピットから降りたらキャリーベースがドッキングしていた理由がわかった。
シャノン「こうして面と向かって会うのは初めてだな。
改めてシャノン・マシアスだ、よろしく」
と言ってシャノンさんがこちらにやって来て手を差し伸べたので
「シェルド・フォーリーです。こちらこそよろしくお願いします」
と言ってシャノンさんと握手を交わした。
それから
シャノン「じゃあ私はこれで失礼するよ」
「もう帰るんですか?」
シャノン「あぁ、お前の顔を一目見たかったらな」
ということでシャノンさんはさっさとキャリーベースに戻って行った。

シャノンさんが去った後マリア姉さんがこちらにやって来て
マリア「さっきのシャノンさんってガラッゾのパイロットよね?」
「うん、訓練をしている内にすっかり僕のこと気に入ったみたい」
マリア「ふ〜ん、それでシェルドを一目見ようとやって来たのね。
まぁ、これはさておき今日はもうチームでの訓練は無いからこれからは自由時間よ。でも夕食はいっしょに食べようね」
「もちろん、『19:00』に食堂でしょ?」
マリア「そうよ。それじゃあルークさんとジュナス君にも伝えておくわ」
といつも通り夕食をいっしょに食べる約束をしてから去って行った。