七日目 17:10 洗濯をしに行くと


マリア姉さんが去った後MSデッキを出て自室へと向かった。
こうして部屋に着くとジュナスの姿は見当たらないけど消臭スプレーをかけていた服は無かったのでどうやらロッカールームへ着替えに行ったようだ。
それはさておき部屋のトイレでスーツを脱いで僕も消臭スプレーをかけていた服に着替え終わったら
マリア「シェルドいる?」
とマリア姉さんの声がしたので
「入っていいよ」
こう返事をしたら着替え終わって洗濯物を入れたかごを持った姿で部屋に入って来た。

そして入って来るなり
マリア「単刀直入に言うわね。いっしょに洗濯やりに行きましょ」
と言ったので
「うん、いいよ。これから行くつもりだったから」
こう答えた。
その後スーツを持ってマリア姉さんと共に部屋を出てランドリーに向かった。

ランドリーに着いたので早速洗濯機にスーツを入れたら
マリア「いっしょに入れてもいいわよね」
と言ってマリア姉さんが僕がスーツを入れた洗濯機に洗濯物を入れてスタートボタンを押した後
マリア「終わるまで私の部屋でいっしょに待つ?」
と聞いたので
「うん、そうする」
こう答えた。
そんなわけでランドリーを出ようとしたら
エルフリーデ「二人も洗濯しに来たのか」
とエルフリーデさんに会った。
「お久しぶりです」
マリア「出撃後となればこうして鉢合わせることもありますからね」
エルフリーデ「そうだな。ところでシャノンから聞いたがシェルドも気に入られたそうだな」
「そうですけど……何で知ってるんですか?」
エルフリーデ「私も先ほどの訓練で合間見えた後本人と直接会ったからな」
マリア「ちなみにどんな話をしたんですか?」
エルフリーデ「戦いは射撃よりもお互いに剣と剣を交えるのが最高だなと意気投合してな」
こうエルフリーデさんが言ったら
エターナ「ふ〜ん、それじゃあ私の射撃は邪道なのかしら?」
と言ってエターナさんがやって来た。

「お久しぶりです。エターナさんも洗濯しに来たんですね」
エターナ「そうよ。そして見たところマリアとこれから出るところかしら?」
マリア「えぇ、出ようとしたらエルフリーデに会って話を聞いていたわけ」
エターナ「なるほど、ところでさっきの話なんだけど……」
エルフリーデ「あれはあくまでも1vs1での話だ。チームでの戦いだとお前の射撃があるから安心して私が接近戦に挑める」
とエルフリーデさんは弁論をした。


七日目 17:45 話の流れで夕食をいっしょに


エルフリーデさんの弁論に対して
エターナ「フフッ、わかってるわよそれくらい。私が怒るとそうやってすぐに謝るもんね♪」
と笑みを浮かべながら言った後
エターナ「そうそう、私も射撃に関して向こうのトリッシュと直接会って話し合ったら仲良くなったわ」
「ちなみにどんな内容ですか?」
マリア「私も気になるわね」
エターナ「それなら『狙撃は味方に安心を、敵には恐怖を与える』って感じのことよ。
ところでマリアは誰と訓練中に戦ったの?」
「そういえばギルバートさんと戦っていたんだよね。僕もそこら辺の話を聞きたいな」
マリア「いいけど……ここじゃ他の人の邪魔になるから食堂に行きましょ」
「そうだね」
エターナ「それなら先に行ってて」
エルフリーデ「うむ、話に夢中でまだ洗濯物を入れていないからな」
というので話の続きは食堂ですることにして僕とマリア姉さんはランドリーを出た。

食堂に着くと早速
ブラッド「ほぅ、今日はいつもより早いな。何を食べるんだ?」
とブラッドさんが聞いてきたので
マリア「そういえばまだ決めて無かったわね」
「この後エターナさんとエルフリーデさんもやって来るけど先に注文しておく?」
と相談していたら
ブラッド「なんだ今回は二人きりではなくエターナ、エルフリーデもいっしょか。
それなら水だけ出してやるから注文は後回しにするぞ、いいな?」
「すみません、お手数をおかけします」
マリア「では決まり次第また注文を頼みに来ます」
ということで今回は注文をしないで席に座った。

席で待っていたら
トニー「お待たせ。それとさっきの話厨房の方にも聞こえていたからサエンとバイスが愚痴をこぼしていたな」
と言ってトニーさんが水を置いて厨房に戻って行った。それから
マリア「愚痴だけで済めばいいんだけどね」
「うん、あの二人のことだから料理に何か仕込むかもしれないんだよなぁ〜」
こう話していたら
エターナ「お待たせ。……あら水だけ?」
エルフリーデ「なんだ、まだ何も注文していないのか」
とエターナさんとエルフリーデさんも席に座った。
ちなみに今回の席順は僕の隣にマリア姉さん、向かい側にエターナさん、その隣にエルフリーデさんとなった。
そこへ
ニードル「おぅおぅ、美女を3人も連れ添ってのディナーとはやりますなぁ〜。俺もやってみたいぜwwwww」
とエターナさんとエルフリーデさんの分の水をニードルさんが持ってきた。


七日目 18:20 注文決定


ニードルさんが厨房に戻ってから
エルフリーデ「さて何を頼む?」
マリア「こういう時はみんなでつまめる物がいいわよね」
「じゃあ唐揚げ、フライドポテト等をサイドメニューでメインにピザって感じかな?」
エターナ「それもいいけど……チーズフォンデュなんてどうかしら?
始めはパンや野菜を絡めて食べて〆にご飯を入れてチーズリゾットもできるわよ」
エルフリーデ「ほぅ、面白そうだな」
マリア「まだ食堂で食べたことないわねチーズフォンデュは」
「それに〆のチーズリゾットも食べてみたいなぁ〜」
エターナ「じゃあ決まりね。ちなみに飲み物はどうする?」
「それならアイスミルクティーお願いします」
エルフリーデ「私は白ワインを」
マリア「私はシェルドといっしょでいいわよ」
エターナ「わかったわ。それじゃあ注文してくるね」
と今回食べる物が決まったのでエターナさんが注文しに行った。
そして
エターナ「飲み物は今持ってくるけどチーズフォンデュの方はやっぱり準備に時間がかかるみたい」
と戻って来たエターナさんが言った。

待っている間
「そういえばこれから食事となれば洗濯終わるよね。その場合一旦食堂を抜けるの?」
マリア「その点は大丈夫よ。洗濯が終わったらルナが乾燥機にかけるから」
「あっ、そうなっているんだ」
マリア「そもそも私のだけじゃなくてルナのもいっしょに洗濯しているからね」
「えっ?ルナさんの洗濯物もいっしょに入れたの!?」
マリア「えぇ、洗濯物が無いか聞いたら『ついでによろしく』ってことでね。
だから乾燥も終わったら私の部屋にシェルドのスーツも持っていくわよ」
エターナ「それじゃあ私達は食事の途中で抜け出さないとね」
エルフリーデ「うむ、そうなるな」
マリア「その必要無いわよ。稼動していない洗濯機に物が入っていたらルナかノーランさんが乾燥機にかけて医務室で預かることになっているわ」
「あっ、それ経験したことある。ランドリーにメモ置かれるんだよね」
エルフリーデ「ならば食事に専念できるという訳か」
と洗濯物に関する話をした。

話が一段落したところに
ドク「飲み物持ってきたぜぇぇぇッ。だけどぉぉぉガムシロとミルクはぁぁぁお好みで入れろよぉぉぉ、それとぉぉぉワインのコルクはぁぁぁ自分でぇぇぇ開けろよぉぉぉ。
じゃあこれで失礼するぜぇぇぇッ!!」
とドクさんが飲み物を持って来てくれた。


七日目 18:30 本日の夕食


ドクさんが厨房に戻った後僕とマリア姉さんはガムシロとミルクをお好みの量入れてかき混ぜてエルフリーデさんはコルクを開けると自分とエターナさんのグラスに白ワインを注いだ。
それからみんなでグラスを合わせて乾杯をして飲んだ。そうしたら
エターナ「ところでマリアはワイン飲まないの?」
エルフリーデ「そういえばワインというかビール、ウィスキー、テキーラ、ウォッカ、etc.アルコール飲料を飲んでいる姿を見たこと無いな」
「でもマリア姉さんも飲めるよね?遠慮しなくてもいいのに」
と言ったらマリア姉さんが席を立って僕の右側に回り込むと耳元で
マリア「飲めるけど……それよりこうしてシェルドといっしょの時間を過ごす方が私にとって大切よ」
とエターナさんとエルフリーデさんには聞こえない大きさでささやいてから再び席に着いた。
それを見て
エターナ「ねぇマリア、シェルドに何を言ったの?」
とエターナさんが聞いたけど
マリア「それは内緒よ。ねっ、シェルド」
「うん、これは二人だけの秘密だね」
と言ったら
エターナ「なら仕方無いわね。詮索はしないわ」
あっさり引き下がった。ちなみにこの時エルフリーデさんはワインを飲んでいて「我、関せず」という状態であった。

その後
ブラッド「待たせたな、さぁ食べるがいい。
それと〆のチーズリゾットは食べたくなった時こちらに一声かけてくれ。
ではゆっくり食事を楽しむんだな」
とブラッドさん自らチーズフォンデュを持ってきた。
そしてブラッドさんが厨房に戻った後
エルフリーデ「ようやくきたか」
「チーズがグツグツ煮立ってて美味しそうだね」
マリア「そうね」
エターナ「それじゃあ熱いうちに食べましょ」
ということで「いただきます」の挨拶をしてから専用の串に各々好きな具材を刺してからチーズを絡め始めた。

チーズフォンデュとはエメンタールチーズやグリュイエールチーズやカマンベールチーズ等を各家庭独自の配合で入れて鍋に溶かした物をパンやブロッコリー、にんじん等の温野菜やソーセージと絡めて食べるスイス、フランス、イタリアでもアルプス山脈近辺で食べられる料理である。
また溶かしたチーズには普通は白ワインを入れるけど今回は未成年の僕もいっしょに食べるので牛乳を加えている。
さらに今回はブラッドさんのアイディアでエビやスモークサーモン等の海産物も具材として用意されている。


七日目 18:40 他人が見たら羨む食事


僕が始めに串に刺したのは鮮やかな緑色のブロッコリー。
それを鍋でグツグツ煮立っているチーズの中に入れて一回しするとブロッコリーに絡まったので串を引き上げたらトロ〜リとチーズが伸びた。
それから伸びた分も絡め取ってから口に運んで
「熱っ、でもチーズが濃厚で美味しい」
と言ったら
マリア「それ飲み込んだら口を開けて待っててね。私がチーズを絡めたじゃがいもを食べさせてあ・げ・る」
とマリア姉さんが言った。
その後ブロッコリーを食べ終わると
マリア「それじゃあ口を開けて」
「こう?」
マリア「はい、入れるわよ」
とマリア姉さんがチーズを絡めたじゃがいもをあ〜んして食べさせてくれた。
マリア「どう?」
「うん、じゃがいもが中までホクホクしているからチーズとの相性いいね(それにマリア姉さんが食べさせてくれたからより美味しく感じる)」
と言ったら
エターナ「次は私の番ね。具材は……そうねぇ〜、マリアがじゃがいもだったから私はこのプリップリのエビね」
エルフリーデ「ならばその次は私の番だな。野菜、海産物とくればやはり肉ということでこのソーセージを食べさせてやろう」
と二人が言った。
こうしてエターナさんからはエビをエルフリーデさんからはソーセージをあ〜んして食べさせてもらった。

それから
エターナ「さてそろそろマリアの訓練中の様子話してもらうわよ」
エルフリーデ「そうだな。元々そのためにこうして食事をすることにしたから」
マリア「それじゃあ話すわよ。
ギルバートさんのアヘッドは右手にビームライフル左手にビームサブマシンガンで面と点の同時攻撃を仕掛けてきたわね」
エターナ「つまりビームサブマシンガンで弾幕を張って避けている所をビームライフルで狙い撃つ戦法ね」
マリア「えぇ、そんな感じよ」
エルフリーデ「それだと接近されたら一旦左右どちらかの武器を収めてからビームサーベルを抜く動作が必要ではないか?」
マリア「私もそう思ってトランザムを起動して接近したら左腕のシールドにビームサーベルを仕込んでいたからそれで対応してきたわ」
「つまり両肩に装備しているのとは別にもう1本シールド裏に搭載していたんだね」
マリア「そういうことよ」
と訓練中にマリア姉さんとギルバートさんが交戦した模様に関する話をした。

その後もチーズフォンデュを楽しんで具材を食べ終えたら
エターナ「チーズリゾットを頼んでもいいわよね?」
「もちろん」
エルフリーデ「構わないぞ」
マリア「お願いね」
エターナ「わかったわ」
ということでエターナさんが〆のチーズリゾットを注文しに行った。


七日目 19:00 食事の〆〜その後の行動


エターナさんが戻って来てしばらくすると
ブラッド「ではご飯を投入する」
と言ってブラッドさんが早速ご飯を鍋に入れてチーズとかき混ぜた。
そしてある程度混ざったところでご飯といっしょに持ってきた皿に盛り付けるとその上からブラックペッパーを振りかけて
ブラッド「これで完成だ。では私はこれで失礼」
とリゾットを作ってから厨房に戻って行った。

ブラッドさんが去ってから早速チーズリゾットを食べてみたら
「炊きたてのご飯にチーズがほどよく絡んで美味しい」
マリア「それにブラックペッパーがいいアクセントになっているわね」
エルフリーデ「これはまた食べてみたい一品だな」
エターナ「そうね。これなら〆じゃなくて単品で頼んでもいいわね」
とみんなで絶賛した。
そんなチーズリゾットも食べ終わりカウンターに食器類を返して食堂を出たら
エターナ「今日は楽しかったわ。また機会があったらいっしょに食事しましょうね」
こう言ってエターナさんが左ほほにキスをして
エルフリーデ「私とも機会があればまた食事をしような」
と言ってエルフリーデさんは僕の頭を撫でてから去って行った。
そして残った僕らは
マリア「さて医務室に行って洗濯物を取りに行かないと」
「そうだね。ルナさんが取り込んでいるだろうし」
ということで医務室へと向かった。

医務室に着いたので中に入ったら
ルナ「来たか。ここにあるのはスーツだけだぞ。他は部屋に置いてあるから」
マリア「ありがとう、ルナ」
ルナ「どういたしまして。……あっ、そうだニキが哨戒をした際の報告書の作成、提出よろしくって言ってた」
マリア「あらそう。じゃあシェルド、私のスーツも持っていって」
「わかった。コクピットの中に置いておくね」
マリア「えぇ、よろしく」
と僕は二人分のスーツを持ってMSデッキに、マリア姉さんは隣の自室で報告書作成へと向かった。

MSデッキに着いたら
ケイ「よぉシェルド、マリアといっしょじゃないってことは一人でシミュレーションやりに来たのか?」
とケイさんが声をかけたので
「こんばんはケイさん。でも今回はシミュレーションやりに来たんじゃなくてさっき洗濯に出していたスーツを置きに来たんです」
ケイ「そうか。んで2着あるってことはマリアに頼まれたんだな」
「えぇ、そういうことです」
と来た目的を話した。


七日目 19:55 スーツを置きに行ったら…


ケイさんと別れて機体に向かうとハッチを開けて中に入りスーツを置いた。
そしてすぐに出てハッチを閉めてマリア姉さんのブレイヴ隊長機に向かったらこちらにケイさんがやって来た。

「まだ何か話すことありますか?」
ケイ「あぁ、ちょっと気になったんでね。
お前マリアのスーツ置いたらすぐにコクピットから出るよな?」
「もちろんですよ。スーツを置きに行く以外何をするって言うんですか?」
ケイ「いゃぁ〜、お前のことだから大好きなマリアの匂いがするブレイヴ隊長機のコクピットに入ったらハッチを閉めて密室の中興奮してスーツ置かないで〜以下略

ってことにならないか心配で」
「んな訳ないでしょ。大体昨日の夜マリア姉さんとドライブしに行く時もそうだったけどケイさん妄想で僕のこと『ケダモノ扱い』してるでしょ?」
ケイ「そりゃあ〜、お前とマリアの年齢差を考慮したらな」
「とにかく絶対に無いですからどうしても信用できないって言うんなら見張っても構いませんよ」
ケイ「言ったな。んじゃそうさせてもらうわ」
ということでケイさんの監視付きでマリア姉さんのスーツを置くことになった。

僕がブレイヴ隊長機のハッチを開けて中に入るとすかさずケイさんが閉められないように除き込んだ。
そんな状況下でも普段と変わらない感じでスーツを置いたら
ケイ「お〜い、内心興奮しているんだろ?」
とケイさんが聞いたので
「えぇ、同じブレイヴでも太陽炉1基搭載の一般機と2基搭載している隊長機では粒子残量メーター等コンソールに微妙な違いがありますからね」
こう答えた後
ケイ「あぁ〜、そういうことね。わかった、んじゃさっさと出な」
「言われなくても出ますよ」
とコクピットから出てハッチを閉めた。
こうしてスーツ2着を置き終えたのでMSデッキを去ろうとしたら
ケイ「もうお前のこと妄想でケダモノ扱いしないからな」
とケイさんが言ったので
「わかればいいんですよ、わかれば」
こう返してからMSデッキを後にした。

MSデッキを出てからはスーツを置いたことを言うためマリア姉さんの部屋へと向かった。
そして部屋の前に着いたので
「マリア姉さん、入ってもいい?」
と聞いたら
マリア「いいわよ。私も報告書をニキさんに提出し終わったから」
こう中から返事がしたので
「それじゃあお邪魔しま〜す」
と部屋の中に入った。


七日目 20:15 部屋に入ると……


部屋の中に入った僕を出迎えたマリア姉さんの格好は昨夜いっしょに寝た時と同じく黒のへそ出しタンクトップにスパッツだった。
あとマリア姉さんだけでなく部屋には見たことのない『小さなラゴゥ』の姿があったので
「マリア姉さん、これ何?」
と聞いたら
マリア「あぁこれね。ルナがいつの間にか整備班に作ってもらったペットロボよ。私も報告書作成中に知ったわ」
こうマリア姉さんが答えた。そうしたら
ペットロボ(以下ニャゴゥ)「ちゃんと『ニャゴゥ』って名前があるから……今度からそう呼べ」
とルナさんの声がした。
「えっ?これ喋れるの!?」
ニャゴゥ「あぁ、口の部分にはスピーカーを内蔵しているからな。それだけで無く……こんな機能もあるぞ」
と背中の旋回可能な2連装砲塔からBB弾をベッドの方に発射した。
「こうして色々な機能付いているのはわかりましたけど何でラゴゥをモチーフにしたんですか?」
ニャゴゥ「それはだな、四足歩行だし名前にニャを付けたかったから取り合えずニャゴゥにしたら『ニャ〜ゴ』ってネコの鳴き声に語感が似ていることに気付いたので決めた。
ちなみにカメラで見た映像はタブレットに保存してあるから見たいなら医務室に来い。
ということでお邪魔虫の私はこれで去る」
こう言うとルナさんはニャゴゥの電源を切った。

ニャゴゥが機能停止をした後
マリア「そういえばまだ聞いてなかったんだけど……シェルドは何をしに来たんだっけ?」
「うん、マリア姉さんのスーツをコクピットに置いてきたからその報告に」
マリア「ご苦労様。だけど……このまま行っちゃうの寂しいからもう少しだけ部屋にいてね?」
「いいよ。それなら膝枕で耳掃除お願いしてもいいかな?」
マリア「いいわよ。こっちに来てからまだやっていないもんね」
ということでマリア姉さんの膝枕で耳掃除をしてもらえることになった。

マリア姉さんが準備している間ベッドに寝転んで待っていたら
マリア「お待たせ。今回は耳かきじゃなくてこれでやるわ」
と言って綿棒とベビーオイルを持ってベッドに座った。そしてベビーオイルを綿棒に浸したら
マリア「準備できたからいいわよ」
こう言ったので頭をマリア姉さんの膝の上にのせたら
マリア「痛かったら我慢しないで言ってね?」
「わかった」
マリア「じゃあ始めるわよ」
と僕の耳にベビーオイルを浸した綿棒を入れた。


七日目 20:45 耳掃除〜添い寝


綿棒を耳の中で数回クルクルと掻き回してから取り出すと今度は反対側で耳たぶや耳の裏を掃除していった。それが終わるとベビーオイルを浸していない綿棒で同じ箇所を掃除していった。そして
マリア「はい、右はこれでおしまい。次は左をやるわよ」
と言ったのでゴロンとひっくり返った。
それから右耳と同じくベビーオイルを浸した綿棒を初めに使ってその後浸していない綿棒で左耳も掃除していった。こうして今回の耳掃除は終了した。

あらかじめ足元に置いていたゴミ箱に使用済みの綿棒を捨てたら
マリア「終わったわよ。でも……まだ部屋から出ないわよね?」
と聞いてきたので
「うん、まだいっしょにいたい」
こう答えた後
マリア「それじゃあ体勢を変えましょ」
「いいけど……具体的にどんな感じ?」
と僕が身体を起こしながら言ったら
マリア「口で言うより実際にその体勢になった方が早いわよ」
そう言うとマリア姉さんが布団の中に入った。さらに
マリア「さぁ、こっちにいらっしゃい」
と招いたので布団に入ったらマリア姉さんは僕の身体を自分の身体の上に抱き寄せてきた。それだけでなく両足で腰を掴まえて左手は背中に右手は頭に添えたのでこちらもマリア姉さんの背中を両手で抱き締めるというかなり密着した状態となった。
そんな状態になってしばらくするとルナさんが部屋に入って来てこちらを見るなり
ルナ「ニャゴウの充電したらすぐ出るからお構い無く。……あぁ、あと部屋に誰も入って来れないようにしておくよ」
こう言うとニャゴウのお尻の部分に充電ケーブルを接続してからコードの反対側をコンセントに差し込んだ後机に向かって紙を取り出すと注意書を書き込んだ。その後
ルナ「じゃあ……私はこれで」
とその紙を持って部屋を出た。

ルナさんが部屋を出た後
「至れり尽くせりだね」
マリア「そうね。ところでそろそろ入浴の準備した方いいわね。時刻は現在『21:30』よ」
「そうだね。じゃあ着替え等取りに行くよ」
マリア「えぇ、どうぞ。私もこの後準備が済んだら浴室に向かうわ」
「わかった。マリア姉さんの水着楽しみにしてるよ」
ということでマリア姉さんが手足をほどくと僕も両手をほどいた後布団から出て部屋を出た。
この際ドアに貼ってあった紙を見たら

マリアに用事のある人は医務室へ来るように。私が後で伝えておく ルナ

と書かれていた。
それから自室に入ると水着、バスタオル、着替えを持って部屋を出て浴室へと向かった。


七日目 22:00 入浴〜マリア姉さんの新しい水着披露


浴室前に着き早速脱衣所に入ったら僕の前に入浴していたの人の姿は見あたらなかったけどそれはさておき服を脱いで水着に着替えた。
そして浴室の方に入るとまだマリア姉さんの姿はなかったのでシャワーを浴びようとしたら女性の脱衣所の方の戸が開いてマリア「お待たせ……ってシェルドも来たばかりのようね」
と言ってマリア姉さんが入って来たのでシャワーを浴びる前にその姿を見た。

今回マリア姉さんが着ている水着は紐パンにチューブトップの赤だった。
「今日の水着は今までより派手だね。そんなの前から持っていたっけ?」
マリア「オーブで買ったのよ。それに朝聞いたわよね、赤と紫どっちがいいか。その答えがこれよ」
「じゃあ……あの質問水着の色のことだったんだ」
マリア「そういうこと。ちなみに紫の方も持ってきてあるから後で着替えて見せるわね」
とマリア姉さんが言ったので
(それじゃあ質問した意味無いじゃん)
こう思った。その後
マリア「さてと、まだシャワー浴びてないんでしょ?」
「うん。だけどせっかくだからこうして浴びようよ」
とマリア姉さんに抱きついたら
マリア「フフッ、いっしょに入浴する時は毎回甘えるわよね。もちろんいいわよ」
とマリア姉さんが受け入れた。
こうしてマリア姉さんに抱きついた状態でいっしょにシャワーを浴びた後
マリア「この体勢のままだと浸かれないから一旦手を離してね」
「は〜い」
と僕が両手を離したらマリア姉さんが先に湯船に浸かったのでその後に続いて湯船に浸かった。

浴槽に入ると早速
「前に入った時は夕日と砂丘やオアシスだったから今回は違うのにしようよ」
マリア「そうね。じゃあ私が選択していい?もう入浴前からこれにするって決めておいたの」
「どうぞ(どんな背景になるか楽しみだなぁ〜)」
とマリア姉さんが背景変更用タブレットを手に取って選択した。
その結果
「なんか秘境で二人っきりの入浴みたいな雰囲気出たね」
マリア「その通り、コンセプトはそれよ」
そういうことで今回背景は

天井:星空
壁・床:ジャングル

となった。
そんな雰囲気の中
「ねぇマリア姉さん」
マリア「なぁに?」
「今回もシャンプー、リンスは持ってきてある?」
マリア「もちろんあるわよ。なんなら今持ってこよっか?ついでに紫の水着に着替えるけど」
「うん、お願い」
マリア「わかった。でも着替え中に覗いちゃダ・メ・よ」
ということでマリア姉さんは浴槽から上がり一旦浴室を出た。


七日目 22:30 マリア姉さんのお色直し


脱衣所の戸のすりガラスの向こうからマリア姉さんがチューブトップを脱いでパンツの紐をほどく仕草が見えた。
それから姿が見えなくなってしばらくすると戸が開いて先ほどとは変わった姿のマリア姉さんがシャンプー、リンスを持って現れた。

マリア姉さんは今度は紫の布地の面積が小さいマイクロビキニにTバックという露出も大胆な姿だった。
「マリア姉さん、それもオーブで買ったの?」
マリア「そうよ。さっきの赤い方は海水浴でも着れるけど……これは完全にシェルドとの入浴専用よ♪」
とシャンプー、リンスを置きながらマリア姉さんが言ったのですぐさま浴槽から上がって近寄ったら肩幅くらいに足を広げて左手を腰にあてて右手を後頭部に添えて右斜め上を向くポーズをしたので下から上に向かってなめ回すように前だけでなく後ろ姿も見たら
マリア「ウフフッ、シェルドったら私のビキニ姿にすっかり釘付けね♪」
とウィンクしながら言ったので
「そんな『私を見て』って言わんばかりのサービスしてくれたら見ないのは失礼でしょ」
こう返した。その後
マリア「見るのはこれでおしまいよ。
髪を洗うからそこに座りなさい」
「は〜い(あとでまたじっくり見よっと)」
ということでマリア姉さんの前にある椅子に座った。

僕が椅子に座り目をつぶるとマリア姉さんは温度調節をしてからシャワーで髪全体を濡らした。その後シャンプーを手に取ってから泡立てると根元から毛先にかけて撫でるようにつけた。それからシャワーで洗い流すと今度はリンスを手に取って同じ要領で洗った。
それが終わり目を開けて椅子から立ち上がりマリア姉さんの方を向くと
マリア「はい、交代。今度はシェルドが私の髪を洗う番よ」
「わかった」
こうして今度はマリア姉さんが僕の座っていた椅子に座り目をつぶったので
「シャワーの温度はこのままでいいよね?」
マリア「えぇ、いいわよ。それと……」
「大丈夫、爪を立てて洗わないよ」
マリア「わかってるならいいわ」
と確認をしてから髪をシャワーで濡らした後シャンプー、リンスとさっきやってもらったのと同じ要領でマリア姉さんの髪を洗った。

髪を洗い終わったら
マリア「もういい?」
と聞いてきたので
「うん、いいよ」
こう僕が返事をしたから目を開けると
マリア「もぅ〜、道理で耳元から声がすると思ったらこういうことね」
と今の状況を理解した。


七日目 22:40 その場の雰囲気で〜入浴終了


座ったまま目を開けたマリア姉さんの視界には腰に抱きついて右肩に顔を乗せた僕の姿が見えた。そうしたら
マリア「お互いに髪を洗い終わったからこのまま行きましょ」
と言ってマリア姉さんは立ち上がると僕をそのままおんぶして浴槽に向かった。
それから浴槽に足を入れたら
マリア「降りていいわよ」
と言ったので両手を離して浴槽に降りた。その後二人で肩まで湯船に浸かり時計を見ると
マリア「あと15分か」
「あっという間だね。……ねぇ、残り時間なんだけどマリア姉さんに抱きついてていいかな?」
マリア「フフッ、いいわよ。遠慮しないでお・い・で」
「ありがとう。それじゃあお言葉に甘えて」
ということで抱きついたらマリア姉さんの方も僕を抱き締めてくれた。

お互いに抱き合った状態となったら
「マリア姉さん」
マリア「なぁに?」
「大好き」
と僕の方からマリア姉さんの右ほほにキスをしたら
マリア「私もシェルドのこと大好きよ♪」
とお返しのキスを右ほほにしてくれた。さらに
マリア「反対側もやらないとね♪」
「そうだね」
と左ほほにもお互いキスをして
「こうなったらおでこにもやろうよ」
マリア「いいわよ」
とおでこにもお互いキスをしたけど
マリア「キスをする箇所はあと一つあるけど……今やる必要無いわよね?」
「うん、やる時の場所と雰囲気が大切だからね」
マリア「そういうこと(シェルドもちゃんとそこら辺わかってて嬉しいわ)」
こうして口と口の本命キスは他の場所でという見解に至ったのでやらなかった。
そうしている内に時間は過ぎて残り5分となったら
マリア「さぁ出ましょ」
「うん、また予約したら入れるもんね」
ということでマリア姉さんが手を離して背景設定を元に戻したら僕が抱きついたまま浴槽から出て最後にいっしょにシャワーを浴びてから僕が両手を離して各々脱衣所へと向かった。

脱衣所に入り水着を脱いでバスタオルで身体を拭いてから服を着たら
ゼノン「おっ、上がったところか。ちなみにマリアも出たかな?」
と言って艦長が入って来たので
「こんばんは艦長、マリア姉さんならいっしょに出たので今浴室には誰もいませんよ」
こう答えたら
ゼノン「そうか、それなら入っても大丈夫だな」
と言った。その後僕がドライヤーを使って髪を乾かしている内に艦長の方は準備を済ませて浴室へと入って行った。
それから髪が乾いたのを確認したら脱衣所を出た。


七日目 23:05 風呂上がりのひととき


水着やバスタオルを入れたバッグを持って脱衣所を出たら夜間対応の照明の下でカーキのガウチョパンツに白のシャツ、ネイビーのカーディガン姿のマリア姉さんが水着等を入れたかごを持って待っていてくれた。そして
マリア「こっちは誰も来なかったけどそっちは誰か来た?」
「うん、艦長が入って来たよ」
マリア「そうなんだ。ちなみに一人で?」
「うん、一人。だからブリッジにはニキさんがいると思うよ」
マリア「そうでしょうね」
と僕らの後に誰が入って来たのか確認をした。それが終わると
マリア「さぁ、もう用は無いから行きましょ」
「そうだね」
と通路を歩き始めたけど部屋に向かう気配がなかったので
「ねぇ、こっち展望室だよね?」
と聞いたら
マリア「そうよ、だってこの時間二人っきりになれる場所といえばあそこしか無いでしょ。
それとも……私といるより寝る方を優先するの?」
こう答えたので
「その2択ならマリア姉さんといっしょにいる方選ぶよ」
と返事をしたら
マリア「ありがとう。シェルドはやさしいね」
こう言って僕の頭を撫でてくれた。

展望室に着いたら入浴後ということで自販機で温かいコーンスープを購入してから各々バッグとかごを床に置いてからベンチに座った。そして中のコーンが底に沈んでたまらないように缶を回しながら飲んでいたら
マリア「美味しいわね」
「うん、ただ温かいだけじゃなくてコーンの甘みも感じる」
マリア「そうね。……ねぇ、もっと身体が暖まる方法あるわよ」
と言ったので
「どんな方法?」
と聞いたら
マリア「シェルドが私の膝の上に乗るの。お互いの身体が密着してぬくもりを感じるわよ」
と言ったので
「それじゃあお言葉に甘えて」
と早速マリア姉さんの膝の上に乗った。

膝の上に乗ったらマリア姉さんは左手で僕の身体を抱き締めた。
そんな状態でコーンスープを二人とも飲み干したら
マリア「さてと、お互い部屋に戻りましょ。そろそろ眠たくなってきただろうし」
「うん(実は僕もそれ言おうとしたところなんだよね)」
ということで僕が膝の上から降りてマリア姉さんもベンチから立ち上がった後コーンスープの缶をごみ箱に捨てたらバッグとかごを各々持って部屋の方に向かった。

通路を歩いている内に僕の部屋の前に差し掛かかったので別れる前に
「マリア姉さん、おやすみ」
とバッグを持ったまま抱きついたら
マリア「おやすみ、シェルド。また明日ね」
とマリア姉さんはかごを持っていない右手で僕の頭を撫でてくれた。それから
マリア「もういいでしょ。だから……明日も遠慮しないでた〜くさん私に甘えに来なさい」
「うん、そうする」
ということで両手を離したらマリア姉さんは自室へと向かったので僕はその後ろ姿を見えなくなるまで見続けた。


七日目 23:55 就寝(本編最終回)


マリア姉さんが去った後部屋に入ると
「あれ?まだ起きていたんだ。てっきり寝ていると思ったのに」
ジュナス「ちょっと聞きたいことがあるからそれで帰って来るの待っていたんだ」
とジュナスはまだ寝ていなかった。それから
「聞きたいことって何?」
ジュナス「夕食のことなんだけどさ、ミリアムとケインさんといっしょに食べに行ったらお前がマリアさん、エターナさん、そしてエルフリーデさんと食べていたってバイスさん達言ってたからそこんところ詳しく知りたくて」
ということでジュナスにマリア姉さん達とチーズフォンデュを食べていたことを話したら
ジュナス「マリアさんだけじゃなくてエターナさんとエルフリーデさんにまでも『あ〜ん』してもらったのかよ!?」
「うん、マリア姉さんが最初にやってくれたらそれに続けざまにね」
ジュナス「なぁ、今度そんな状況になったら僕もいっしょに食事するの構わないよな?」
「いいよ、機会があればね」
とまた僕が三人と食事をする際ジュナスも同席する約束をした。

その後
ジュナス「さて聞きたいことしっかり聞いたから寝るわ。おやすみ」
「おやすみ」
とジュナスが先に布団に入って寝たので僕は部屋の電気を消してから布団に入り目覚まし時計の鳴る時刻をセットした。そして目をつぶりようやく就寝にありつけた。


こうしてあっという間に1週間が過ぎたけど明日になればまた新たな1週間が始まっていく。今週は新しい艦と機体の受領ということで訓練中心だったがこれからは様々な依頼が僕らの元に舞い込んでいくだろう。
けどそれらもマリア姉さんを初めとした艦のみんなとこなしていけば何も心配は要らない。
そんなことを僕が思いながら眠りについている間も艦は宇宙を駆け抜けていく