ジュナスくん危機一髪



-そして地獄へ-

ニキ「えー、これより軍法会議を行います。
   被告への罪状は…」

ジュナス「ちょ、ちょっと待って下さい!裁判なんて大げさな…
     それに裁判までの流れがスムーズすぎる!」

ニキ「所詮は思春期の男子。いつかやらかすだろうと想定してましたので」

ジュナス「所詮ってなんですか!?
     だいたいやらかすって…僕は別に」

ニキ「とりあえず、一度罪状をまとめておきましょう」

ラ「はい、被告のジュナスがラッキースケベイベントを装って
  エリスが着替え中の部屋に特攻してきた上にルパンダイブして襲ってきた、と」

ジュナス「するわけないでしょそんなことぉ!」

クレア「マジレスするとエリスが着替えしてるって知らずに掃除に入っちゃった、ってとこ?
    これが若さか…」

ジュナス「ま、まぁそうなるかな…でも故意じゃないんです!
     エリスがいるなんて知らなかったから…」

ニキ「被告に発言権はありません。黙りなさい」

ジュナス「そんなぁ…」

クレア「う〜ん…ジュナスってば若さゆえの過ちで
    ついに着替え強行偵察型ジュナスに進化しちゃったかぁ…」

ジュナス「なに言ってんだクレアは…
     クソぉ…覚醒値さえ失っていなければピキーンってなって回避できてたのに…」

ラ「な〜にイワン閣下みたいなこと言ってんのよ…」

クレア「それでさ、エリス…
    ここだけのハナシどこまで見られちゃったの?」

エリス「そんなこと……言わせないで…!!」

クレア「あっ…そういう感じ?」

レイチェル「エリス、かわいそう…」

ラ「これ実際大変なことなんじゃない?どーでもいいけど」

クレア「ジュナスは取り返しの付かないことをしてしまった…」

ジュナス「ご、ごめんエリス、本当にわざとじゃなかったんだ…」

ニキ「被告に発言権はありません」

ジュナス「ぐぬぬ…」

ラ「で、結局こいつの処罰どうするんですか?
  私としてはめんどくさいからさっさと決めて帰りたいんですけど」

エルフリーデ「うぅむ…この場を治めるにはエリスが受けた辱めと同等の辱めを
       ジュナスに受けさせるしかあるまい…」

ジュナス「……え?」

エターナ「そういうことになるわね…
     それじゃ…本当にかわいそうだけど、エリスちゃんの受けた恥ずかしさと
     同じ恥ずかしさをジュナスくんに味わってもらうしかなさそうね…」

ジュナス「あの、ちょっと待ってくださ」

キリシマ「うるせぇってんだよ!!変態ジュナスさん…ではこの場で全部脱いでいただきますわ♪」

ジュナス「えぇ!?い、イヤですよ、そんなの!!
     なに言ってるんですかホントに…
     大体、全部って…着替えを見ちゃったっていっても僕は別に」

エリス「………!!」

ジュナス「え、エリスごめんって…
     なんてプレッシャーなんだ…」

シス「ジュナス……最低……」

ジュナス「うぅ、シスまで…
     子供からのこの扱いは本当にこたえる…」

キリシマ「ジュナスさん?だいたいなぁ、貴方が言ってるこたぁズレてんでありますのよ?」

エターナ「そうよ?女の子が男の子に着替えを見られるっていうのは
     男の子が(自主規制)しているのを女の子に見られるより
     もっと恥ずかしいことなんだから…」

ジュナス「今サラっとんでもないこと言いませんでした…?」

ニキ「その通りです。では罪と同等の刑罰を皆さんに考えてもらいます」

クレア「ん〜ニキ先生これは難しい問題ですねぇ〜。
    …やっぱさ、恥ずかしさ的に男なんだしすっぽんぽんじゃないとチャラにはなんなくない?
    とかなんとか言っちゃったりして///」

エターナ「それだけじゃ割に合わないんじゃない?
     エリスちゃんが見られたのは一瞬だけど…恥ずかしさはこれからもずっと続くんだから」

ネリィ「その通りですわ…同等となれば一日裸で生活することを
    強制されるくらいの恥辱を味わっていただかないと…」

カチュア「オシオキっていったらやっぱり、お尻ペンペンでしょ?
     だからはだかんぼにして、皆でお尻ペンペン!」

キリシマ「オイオイいい案出すじゃねぇかですわ…将来有望ですわね!」

ラ「面倒くさ…もうこの場で公開(自主規制)でもさせて終わり!でいいんじゃないですか?」

エターナ「あらあら、うふふ……みんな意外と大胆ね?
     ジュナス君、青ざめて黙ってる場合じゃないんじゃないかしら?
     あなたがこれからここでやる事を…みんなで話してるのよ?」

ジュナス「へ、へんたいだぁーーー!!変態の集まりだこの女子寮は!!!」

エターナ「あらあら人聞きの悪いこと…」

ネリィ「もし仮に変態だとしても変態という名の淑女ですわ…」

ジュナス「…こ、こんなの間違ってる!!
     ムチャクチャですよ皆の理論は!
     今日の皆はおかしいですよ…」

ニキ「今の貴方に発言権はありません、黙りなさい」

ジュナス「くぅ…(女性には理論じゃなく感情論しか通じないって本当だったんだな…)」



ニキ「それでは今回は…皆さんの案を統合した刑を執行するという事になりました」

ラ「具体的に言うと(とても表では出せないような内容)」

ジュナス「あぁ…刻が見える…」

キリシマ「さぁて、それでは刑の執行に…参りましょうか?」

ジュナス「や、やだ!そんなのやだ!!助けてぇ!!」

エルフリーデ「ジュナス!見苦しいぞ
       ここは潔く…男を見せろ!」

ジュナス「意味合いが違ってますよ!!
     ダメだ、このままじゃ欲求不満の捌け口にされるぅ!」

ラ「あーもう、こっちだってヒマじゃないのよ!さっさと終わらせて!」

キリシマ「申し訳ありませんけど…いい加減にハラ決めろってんだよ!」

ジュナス「うぅ…裏じゃない方の掲示板でこんなこと許されるんですか!?」

エターナ「泣かないでジュナスくん…
     ほら、はやくやればその分短くてすむから。ね?」

ジュナス「エターナさん、優しいようでいてなんて恐ろしい目をしてるんだ…
     わ、わかりましたよ……やるしか、ないのか…」

クレア「ちょっとマジで脱ぐつもり!?冗談ではない!」

カチュア「きゃあへんた〜い!!」

ネリィ「あなた…何をしようとしているのかわかっているのですか!?恥を知りなさい!」

ジュナス「ご、ごめんなさい!
     …って、脱げって命令されてやったら変態扱いとかおかしいでしょ…」

カチュア「だってぇ、男の子が女の子が見てる前ではだかんぼになっちゃダメって
     そんなの子供でもわかることだよ?」

クレア「そうそう、恥を知れ俗物〜!なんちゃって☆」

ジュナス「その通り、その通りなんだけど…
     あぁ…僕はどうしたらいいんだ…宇宙の声よ、僕を導いてくれ…」

エリス「あ、あの…」

ニキ「エリスさん、なにか?」

エリス「私は、とても恥ずかしいし、傷つきもしましたが
    今回はジュナスを許してあげてくれませんか…?」

キリシマ「あぁ? なぁに言ってやがんですの!?」

エリス「だって別にジュナスのそんなの見ても、見られたって事実が変わるわけじゃないから…」

レイチェル「エリスがこう言ってるんだから…ね?」

エルフリーデ「皆、今回だけはこの哀れなジュナスを許してやろうではないか…」

ニキ「仕方がありませんね…」

ジュナス「た…助かったぁ…!!
     あ、ありがとうエリス!許してくれてありがとう!!」

エリス「話しかけないで汚らわしい…」

ジュナス「あぁ完全に許してくれたわけではないんだ…」

キリシマ「命拾いしやがりましたわね?
     まぁ今日のところは…これで勘弁してさしあげますわ!」

ジュナス「あ、ありがとうございます…」

カチュア「ねぇジュナス!明日からへんたいのぞきまくんって呼ぶからよろしくね☆」

ジュナス「あはは、できればやめて欲しいな…」

クレア「じゃ、アタシは「着替え強行偵察型ジュナス」って呼ぶから!」

ジュナス「クレア、やめてほしいし長いよ…
     (はぁ、なんでこんなことに…
      でも執行されなくて良かった、皆の案…)」
 
ニキ「という訳で今回の軍法会議は終わりとします。
   …ただ、規律として何の罰も与えないわけにはいかないので…」

ジュナス「え…?」


翌日

クレア「あはは!なにジュナスその格好!?かわいい〜」

ジュナス「そ、そんなこと言わないでよぅ…」

エターナ「あらあら、見慣れない娘がいるのね?
     新人かしら?」

ラ「エターナさん、あれジュナスですよ。
  例の件の罰として一週間エゥーゴの女子制服で勤務することになったそうです」

エターナ「へぇ…そういうのもあるのね?ふふふ…」

キリシマ「オーッホッホッホ!無様な姿ですこと!」

ジュナス「恥ずかしい…こんな格好、男子の皆に見られたらなに言われるか…」

ニキ「ジュナスさん、そこの掃除が終わったらこれを男子寮に届けてください」

ジュナス「こ、この格好でですか!?」

ニキ「処罰の一環ですから、当然です。なにか異論でも?」

ジュナス「あ、いえ…ないです…」

クレア「アタシのこの手が光って唸るぅ!
    必殺!スカートめくり〜!」

ジュナス「ひゃあやめてぇ! もうこんな生活こりごりだ〜!!」

覚醒値を取り戻すどころか、別の意味で覚醒しちゃいそうなジュナスくんの受難の日々は続く!
真の覚醒(意味深)を得るその日まで!
明日はどっちだ!?それは宇宙の声に聞け!
続く