第十八回【地味! タケノコ狩り後編!】
登場:いろいろ+アキラ
料理:タケノコ(二日目)



ブラッド「ククク…待たせたなゴミども! タケノコ狩りの後編だ!」
ニードル「待ってたヤツなんていんのかなァ…」
ブラッド「黙れ! こっちはいると信じてやっているのだ…
     …今回は前回の轍は踏まん、スピーディかつ無駄の無い撮影に努めるぞ…」
リコル「そうしてもらえるとありがたいですぅ。」
ブラッド「まずは前回の引きに使った謎の男の正体を明かすか…
     おい、もう登場していいぞ!
     ………おらんぞ、どこへ行った!?」
???「オレはここさ!」
ブラッド「何!? 上だと!」
デニス「見ろ! 竹の上だ!!」
ブラッド「いつの間にあんな所まで…」
???「とう!」
ニードル「跳んだァ!?」
ドク「何だありゃぁぁぁ!!鳥かぁ!?」
バイス「飛行機か♪」
リコル「違いますぅ! 人ですぅ!」
クルクル…
ドク「おぉぉぉぉぉ!! 空中三回転!!」
シュタ!
デニス「おお! 着地したぞ!」
ドク「ひゃぁぁぁぁ! かっこいいぜぇぇ!!」
???「やあ! おはようみんな!」
ブラッド「……紹介しよう。このゴミはアキラ・ホンゴウだ…」
リコル「こんにちはアキラさん〜!
    アキラさんもタケノコ狩りですかぁ?」
アキラ「いや、オレはここに修行に来たんだ!
    山の中は修行の王道だからね!」
リコル「修行…ですかぁ。」
ブラッド「どうも最近見ないと思ったら…
     どこへ行こうとしているのだキサマは…」
アキラ「それにしても今日は絶好の修行日和だ!!
    そうだ、キミたちもオレと一緒に修行しようじゃないか!!」
ブラッド「わかったからキサマはGガンの世界へ行け!!」



ドク「オレもしゅぎょーしたらさっきみたいなのできるようになるのかなぁぁぁ!!」
アキラ「ああ! 必死に努力すればきっとできるさ!」
ドク「マジかぁぁぁぁ!! ブラッドォォォ!!
   オレタケノコがりよりしゅぎょおしてぇぇよぉぉぉ!!」
デニス「それならオレも付き合うぜ!! ゲリラ流の修行を見せてやろう!」
アキラ「よし、二人共! 朝日に向かってダッシュだ!」
ブラッド「待たんか!! 今日はタケノコ狩りと決まっているのだ!
     別の機会にしろ…
     …ホンゴウ! 「引き」の役目が終わったキサマはもう収録の邪魔になるだけだ!
     そろそろ消えろ…」
アキラ「そういうわけにはいかない!
    オレはここで厳しい特訓メニューを終えなくちゃいけないんだ!」
ブラッド「知るか! キサマの個人的な修行より艦内放送の収録の方が優先だ…
     ……番組にもっと出たいのなら今度助手で使ってやる。今日は譲るのだ…」
アキラ「本当かい!? 男と男の約束だぞ!」
ブラッド「ああ約束するとも…わかったら今回は帰ってくれ…」
アキラ「わかった! オレは帰ろう!
    それじゃあみんな、また会おうぜ!!」
ドク「おぉぉぉ! またなぁぁぁ!!」
リコル「アキラさん、今日はどんな交通手段でここまで?」
アキラ「こいつさ! ガンダァァァァァム!!!」
パチッ!
バイス「おお♪ 空からガンダムが♪」
ブラッド「誰だヤツにシャイニングガンダムを与えたのは…」
ドク「ひゃあぁぁぁぁ! かっけぇぇぇ!!
   オレもああいうの欲しぃぃよぉぉぉ!!」
ニードル「オレらじゃよくてネロスガンダムだろうなァ…」




ブラッド「……やっと行ったか。面倒な男だ…
     引きに利用するだけのつもりが意外と尺をとられたな…」
ドク「でも楽しかったからいいじゃねぇぇかぁ!」
ブラッド「そういう問題か…
     まぁいい、まずは用具を確認するぞ!」
・軍手
・汚れてもいい服装
・かご
・唐鍬 (専用の用具)
ブラッド「これを人数分、つまり…五セットあればいいのだな!」
リコル「あれれ? 一つ足りませんよ?」
ブラッド「…何だ、キサマも参加する気か?」
リコル「当たり前ですよ〜 私だけ仲間外れは嫌ですぅ。」
ブラッド「…いや、前のアシスタントはこういう時にあまり参加しなかったものでな。
     キサマもそうだろうと判断したのだが…」
リコル「も〜先輩と一緒にしないで下さいよ〜!」
ブラッド「そうだな、それは失礼した…
     …かごは他の者のかごに入れればいいとして、軍手と鍬はどうするかな…」
バイス「リ・コ・ル・ちゃん♪ オレ様の軍手を片方貸してあげるよ♪」
デニス「いやオレのを両方くれてやろう! オレにはこんなもの必要ないからな!」
リコル「あ、デニスさんありがとうございますぅ!」
バイス「……♪」
ブラッド「…軍手は何とかなったようだな。鍬は…
     …そうだデニス! キサマのバッグには確かサバイバル用品が一通り入っていたな!
     あの中にスコップがあっただろ?」
デニス「ん? あぁ、確か入ってた筈だ!」
ブラッド「よし! このリコルにはそのスコップで代用させることとしよう…
     本には「子供が掘る場合はスコップが安全」と書いてあったしな…」
リコル「も〜、また子供扱いですかぁ?」
ブラッド「…問題はむしろ服だな。汚れてもいい服を着て来いと言っておいたが…
     …いいのか? その服は…いつもの服と変わらないようだが。」
リコル「大丈夫ですぅ! 替えが何着もありますので。」
ブラッド「そういうものなのか…」



ブラッド「フン、やっと開始か…
     …まずはタケノコを探すのだ!」
ニードル「そこらへんにいくらでも生えてるだろ?
     探すまでもねぇだろ。」
ブラッド「ククク…ただ生えているものを採ればいいという話ではないぞ!!
     地面からあまり出すぎているものは身が固くなりすぎていることが多い。
     特に15cm以上出ているものはもう固くなってしまっているらしい…」
リコル「らしい、ということは実はブラッドさんもよく知らないんですね!」
ブラッド「悪いか…ワタシはタケノコは基本的に真空パックか缶詰で買うものだと思っている!」
ドク「オレはたけ○この里だと思ってるなぁぁぁぁぁ!!」
ブラッド「それはタケノコではない…
     …話を続けるぞ。タケノコは大抵全長10cmから50cmであり、地面から出ているものはその一部にすぎん。
     その地面から出ている長さが10cmから1cmくらいのものが「いいもの」ということだ!
     とはいえ、そのサイズだと見つけることも容易ではないがな…
     底の薄い靴であたりを踏んでみるといいそうだが、そんなものは用意していないしな…」
ニードル「面倒くせぇな…別に固くていいからテキトーにとろうぜ!」
ブラッド「そうするか…」
ドク「お…ここッ!! ここにあるぅぅ!
   オレの頭の中になんかぴーんときたんだよ!!」
ブラッド「フン、どうだかな…
     …おお! 本当にあったぞ! 地面から1cmの掘り出し物だ!」
ドク「ヒャハハハハァ! 見たかオレさまのカンの鋭さをぉぉぉ!!
   タケノコの場所なんかお見通しだぁぁぁッ!!」
バイス「結構見つかるもんなんだな♪」
ブラッド「見つかったら次は掘るわけだが…
     まあこれは、単にタケノコの周りを掘るだけだ。といってもかなり深くまで掘らねばいかんし
     周辺に硬い竹の根もある故、中々楽とはいかない作業だ…
     特に斜面での作業は注意が必要だな…」
バイス「さ〜てと…ガンガン掘るからなァ♪」
ドク「掘る掘るぅぅぅ〜!! 掘って掘ってぇぇ、掘りまくるぅぅぅぅッ!!」
ブラッド「一つの場所は一人で掘った方が無難だ…
     …根元が露出したら一気に鍬で切る!
     鍬は重いからな、十分気をつけることだ…」
ドク「うぉぉぉぉぉ!やあってやるぜぇぇぇぇぇ!!」
ザン!
ブラッド「もっと慎重にやれゴミが! 危ないだろうが…
     …切ったタケノコはカゴに入れておけ。」
ドク「おう! 一個目ゲットだぜぇぇぇ!!」
ブラッド「以上がタケノコを狩る行程だ…理解したら散開だ!
     各自でタケノコ狩りを開始せよ!あまり採りすぎるなよ!」



〜中略〜
ブラッド「…ほう、デニスはもうかなり取れているようだな…」
デニス「これが野戦のプロの取り方だ!
    …しかし、こいつの形を見てると昔乗ってたペズンドワッジを思い出すぜ…」
ブラッド「思い出さんでいい…
     …さて、もう各自最低一個は取れたな!
     そろそろ止めにするか…」
ドク「なんだよもう終わりかよ、つまんねぇぞぉぉぉぉ!!」
ニードル「もったいぶった割にさっさと終わるんだな。」
ブラッド「フン、本来の予定ではここまで勿体つける筈では無かったしな…」
バイス「お、リコルちゃんも取れたのかい♪」
リコル「はい! 一個だけですけどね〜。」
ブラッド「…デニスが多めに採ったからな、数的には問題は無かろう。
     ……タケノコは保存の為にはすぐ茹でるか焼くかするのがいいのだが
     そのための用具はないからな。早めにどこかに持ち込まねば…
     …とりあえず最寄の連邦軍の基地に寄って、そこの調理室を借りて調理することにしよう。」
ニードル「気軽にいうけどよォ、こっからなら結構距離あるぜ?」
リコル「ミデアも行ってしまいましたしね〜。」
ブラッド「仕方ないだろう…
     金を取るようなタケノコ狩り用の狩場ならこんな不便な思いをせずに済むのだがな…」
ドク「オレたちも飛べるヤツで来れば良かったなぁぁぁぁ!」
デニス「ケッ、この程度の距離なら陸ガンで走りゃすぐだ!
    ブラッド! オレらは先に行ってるぞ!」
ブラッド「おい待て、ついでにタケノコも持って行ってくれ!」
デニス「了解したぜ…おい聞いたかドク、ニードル!
    さっさとタケノコ持ってMSに乗り込みやがれ!」
ドク「おおぉぉ! お前らぁぁぁ! 基地まで競争だぁぁぁぁ!!」
ニードル「EN切れ起こすなよ!ヒャヒャヒャヒャ!」



ブラッド「全く、元気の有り余っているゴミどもだな…」
リコル「ブラッドさぁん、私たちはどうやって基地まで行くんですかぁ?
    行きの時みたいに電車やバスは使えませんよ?」
バイス「何だブラッド♪ お前そんなので来てたのかよ♪
    イメージ狂うな〜♪」
ブラッド「フン、エコの時代だからな…
     ……基地までの交通手段か。そうだな…
     このバイスの愛車に乗って行くというのはどうだ!」
リコル「なるほど、それがいいですね!」
バイス「リコルちゃんも乗るなら歓迎するぜ♪
    …でも三人だと燃費がちょっとな〜♪」
ブラッド「燃費を気にするくらいならエレカにでも乗り換えるんだな…
     …デニス達に遅れをとってもつまらん、早速出発するか!」
バイス「じゃあ行きますか♪ …さ〜てと♪
    オレ様のドライビングテクニックを見せてやっかな♪♪
    …リコルちゃん、助手席に乗りな♪」
ブラッド「ダメだ、助手席はワタシが座るのだ!
     道案内をせねばならんからな…」
リコル「どうぞどうぞ〜」
バイス「なんだよつまんねぇな♪ 別にいいけどよ〜♪」
ブラッド「…基地に行く前に地主の家に寄ってくれ。道案内はする…
     道具一式を返さねばならんからな…」
バイス「了解了解〜♪ 」
    じゃあガンガン飛ばしていくからなァ♪
    BGMでも流しながらさ♪ 曲はこれだ♪」
〜♪
ブラッド「なんだこれは、ラップか…
     …この宇宙世紀にこんなもの聞いてるのもキサマぐらいだろうな。」
バイス「どうだイカすだろ♪」
ブラッド「…こんなものより哀戦士を流せ!」
バイス「ガクト版のヤツならあるけど聞くか?♪」
リコル「あ、ガンダムvsガンダムのOP曲ですね!」
ブラッド「…遠慮しておこう。」



〜がっつり中略〜
連邦軍基地内調理室…
ブラッド「ククク…ようやく調理開始だ!
     …しかしあれだけ人数がいたというのに調理となるとワタシ一人だけとはな。
     よほど疲れたか、それとも料理に興味がないと見える…
     ……ここから先は料理の説明だ。 興味が無いゴミは読み飛ばして構わんぞ…
     どうせほぼググって得た知識だからな…」

ブラッド「タケノコはとにかく取ったら早めに茹でるのが鉄則だ。
     これは下茹でといってな…これをすることで新鮮さを保つことができる上、あくも抜けるのだ!
     その下茹でだが、ただ茹でればいいという話ではない…
     まず穂先の部分を切り落とし、その切り口に切れ目を入れる…
     皮付きのままでな!
     次は大目の水にぬかを加えた鍋を強火にかける!
     ……沸騰したら落とし蓋をし、弱火で茹でろ。
     相手は生だけに火の通りは悪いからな…一時間以上は茹でたい所だな!
     …茹で終わったら火を止め、ゆで汁の中でそのまま冷ます。
     冷めたらよく水洗いをし、先程入れた切り目から皮を開くようにして皮をむくのだ…

     さて、茹でている間に使う部分の説明もしてやろう…
     タケノコには柔らかい「上部」と歯ごたえがある「中央部、下部」がある。
     上部はタケノコご飯等に適しているぞ。

     さて、今回はそのタケノコご飯の作り方を紹介しよう…
     …しかしまたも時間が押しているのでな、あまり詳しくは教えられんな!
     簡易版でいくぞ……詳しく知りたければググるがいい…
     まず米を洗ってやや少なめの水加減にする…
     …その後、茹でたタケノコを小さめの短冊切りにし、細切りにした油揚げとともに
     水にかつおだし、酒を加えたもので5〜6分煮、みりんと醤油を加え
     水分が少なくなるまで煮て、そのまま冷ます…
     それを固くしぼり、煮汁を計量し煮汁の分だけ米の水を取り出し
     煮汁を加え、味付けに塩、酒、醤油を加えて、後は炊くだけだ…。
     …炊き上がったら少し温めた具を加え混ぜ、そのまま蒸らす…それで完成だ!
     ……といっても、説明は終わったが現実にはまだタケノコの茹で待ちなのだがな…
     全く時間のかかることだ…」



〜中略〜 
ブラッド「ク、朝に集まったというのにもうこんな時間か…
     …おいキサマら、食事が出来たぞ!」
リコル「あ、お疲れ様です! …皆さんは熟睡中ですぅ。」
ブラッド「全くいい気なものだな…こら、起きろゴミども!」
一同「zzz…」
ブラッド「ええい、敵襲だ! 起きろデニス!」
デニス「…! 何、敵襲だと! 総員迎撃準備だ!
    さっさと起きやがれッ!」
ドカッ!バキッ!
ニードル「いてぇ!」
バイス「うわ♪ なんだ♪」
ドク「何すんだよぉぉ、いてぇじゃねえかよぉぉぉ!」
デニス「聞こえただろう! 敵襲だ!
    いつまでも寝てやがって、いいか!
    戦場では油断したヤツから死んでいくんだぞ!」
ニードル「テメエだって寝てたじゃねえか!」
ブラッド「…もういい、そこまでだキサマら!
     中々起きないものだからな、デニスを利用させてもらった…
     敵襲という言葉に反応しそうだったからな…結果は大成功だ!」
デニス「なるほどな…ということは敵襲は嘘か。脅かしやがって…」
バイス「オレらの方が驚いたっつ〜の♪」
ドク「へっへぇ、ブラッドォ! 今日のメシは何だぁぁぁ!!?」
ブラッド「ククク…当然タケノコ料理だ! タケノコご飯に筑前煮他色々…
     キサマらは栄養が偏った生活をしているからな!
     これで栄養分を補給するがいい…」
ドク「おぉぉぉぉ! 何かよくわかんねぇぇけど美味いんだなぁぁぁ!?」
ブラッド「……ああ、美味いとも。…食いたい者は付いて来い!
     おかわりはいくらでもあるぞ…クク!」
ニードル「とにかくハラ減ったしなァ!メシだメシ!」
バイス「さ〜てと、ガンガン食うからな♪」
ブラッド「…放送はここまでとする! 我々の食事シーンなど放映しても仕方ないからな…
     …オチか? 長い放送期間の中にはオチがないこともある!
     リコル! 締めておけ…」
リコル「はい! では次回もお楽しみに!」