第二回【壮絶!ヒャヒャヒャヒャ男と地獄のチャーハン作り!】
助手:ニードル
料理:チャーハン




ブラッド「ククク…久しぶりだな。「ブラッド先生のお料理教室」第二回目だ!
     ちなみ前回作ったカレーは結局サト○のごはんで食した…
     冷静になって食したら別に普通のカレーだったぞッ!
     あの時のテンションで食っていればもっと美味かったものを!ゴミが!
     …一人でキレていてもしかたあるまい、今回の助手を紹介する!」
ニードル「ヒャヒャヒャ!真打ニードル様のご登場だぁ!」
ブラッド「なぜ助手がドクではなくコイツになったかというと、ドクは前回のアレからヘソを曲げて
     今でも口も聞いてくれんのだ!
     あのゴミがゴミがゴミが!!1」
ニードル「ヒャヒャヒャいきなり荒れてるなオイ!大丈夫なのかそんなんで!」
ブラッド「…ククク、安心しろ、仕事とプライベートは区別できる。
     今回紹介するのはシンプルながらも奥が深く、多くの御家庭料理人を
     魅了してやまない「チャーハン」だ!」
ニードル「そいつはグゥレイトゥだな!ヒャヒャヒャ!」
ブラッド「種ネタは可能な限り自重しろ、痔悪化でもだッ!材料は下の通りだ・・・
     さぁ、どう料理して欲しい…」
・炊いた米、丼一杯分くらい(炒めると思いの外増える故、気持ち少なめにするのだ)
・卵1〜3個(2個がベストだ…)
・ネギ(風味作りには欠かせん)
・豚肉(これは無くても構わん)
・塩こしょう、醤油
ニードル「…なんだ?こんなに少ねェのか?もっとあるだろ市販のチャーハンの元とかよォ!」
ブラッド「今回のチャーハンはあくまで気軽にいつでも作れる、がコンセプトなのだ…
     よって材料はいつでもあるような調達しやすいものに限られている。
     …本格的なものだと作る技量や高い火力、中華鍋等の設備も必要になってくる。
     それ故今回使用するのは中華鍋ではなくフライパンだし、火も普通の家庭用コンロだ。
     よって本場のような香りや味は最初から求めず、あくまで家庭用レベルの…
ニードル「あーわかったわかった、ゴタクはいいからさっさと作っちまおうぜェ!」
ブラッド「ククク…まあそう慌てるな。まずは下準備をせんとな!」



ブラッド「まずは卵をあけ、器に移しいつでも投入できるようにし、ネギも刻んでおけ。
     ネギの切り方は様々だが、そこは好みだ。細かく刻んでありさえすればいいッ!
     肉を入れる場合も同様だ。肉に関しても大きさに正解なぞ無い!好きなサイズに切るが良い…
ニードル「ヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!切り刻んでやるぜェ!」
ブラッド「もっと丁寧に切れんのか?…まあいい!
     これらの下準備が整ってから始めてフライパンを熱し、そこに油を引くのだ…」
ニードル「ヒャヒャヒャ、こんなの簡単だぜェ!」
ブラッド「…それが言うほど楽では無いのだぞゴミが!
     ここで油が多すぎればギットリした後味の悪いゴミチャーハンになってしまうし
     かといって少なすぎればダマができやすく、フライパンのこびりつきも多くなってしまう」
ニードル「め、面倒くせぇ料理なんだなチャーハンって…」
ブラッド「ククク…だがこんなものはまだ序の口だ!
     油が広がったらまず肉を炒める。焦がさんようにだぞ…」
ニードル「ヒャヒャヒャヒャヒャッ!ケシ炭にしてやるよッ!(ジュー)」
ブラッド「するな!全く…次は卵を先に入れる。ここから先はかなり忙しいぞ…ククク」
ニードル「こ…このクソ野朗ッ!あんまり脅かすんじゃねぇよ(ジュー)…次はご飯だな?」
ブラッド「ククク…そうだがタイミングが難しい。卵の七割くらいが焼け、三割くらいが
     生なタイミングで入れるのが定石とされているがな…よし今だ!投下しろ!
     米と卵の黄身の生な部分がなんとかグルコース作用を起こし、米が美しい黄金色となるのだ…
     米の投入が速すぎるとやはりダマができやすいし、遅すぎるといい色にならない…
     さあ投入したら猶予は無い、大至急オタマでかき混ぜるのだ!
     …最も、コツを掴むまでは容易では無いだろうがな…ククク」
ニードル「あぁぁぁぁ急かしすぎだろJK!」
ブラッド「ククク…チャーハンはスピードが命だからな…
     前回のカレーが何ターンもかけるようなミッションならチャーハンは
     「○○ターン以内に目標を撃破せよ」というようなミッションだと思うといいだろう…
     さあまだまだこれからだぞ、少ししたら塩、こしょうとネギを投入する。
     ここの塩加減がまた絶妙でな…うまくやるまでには三年はかかる!」
ニードル「そんなの急に言われてもよォ…こんくらいか?」
ブラッド「多すぎる!そして一ヶ所に集中させすぎだ!
     …フン、まあいい!後は焼き加減にバラつきが無いように意識しながら
     痛め…ではない炒めるのだ…」
ニードル「ハァ、ハァ…難しいぜチクショオオオオ」
ブラッド「ククク…そろそろ火が通りきったか?
     仕上げに香り付けに醤油を一かけしろ。あればギョウザのタレならなお良い。
  ジュウウウウ・・・
     どうだ香ばしいいい香りだろう。火を止め、あとは数回かき混ぜれば完成だ。
     焦げ付かんようにな!
     ここまでの過程を全て三分以内に済ませるのが基本だ…」



ニードル「ヒャヒャヒャ、かなり美味そうにできたじゃねェか!」
ブラッド「まぁ初めてならこんなものか。では二人分盛り付け食べるとするか…」
ニードル「ウッヒャァァうめぇぇぇwwwwこんなに美味い食いモンを食ったのははじめてだぜ!」
ブラッド「…いや、そうでもないぞ。ダマは多く、味にも炒め具合にもバラつきが多過ぎる…
     米の色もイマイチだし、何より風味が出ていないッ!」
ニードル「何だよ、せっかくいい気分で食ってたのによォ!そこは空気読めよ!」
ブラッド「黙れ!こんなものはチャーハンではない!
     本場の店やディアッカの作ったチャーハンがフェニックスガンダムなら
     キサマのチャーハンなどザニーやキャトルと同レベルだッ!」
ニードル「そこまで言うかよ!くそォォォォッ!もうテッテーテキに頭にきた!
     表に出ろォ!ズタズタのバラバラにしてやるよォォォォッ!!」
ブラッド「いいだろうッ!久しぶりに白兵戦といくかッ!」

ラ「…今回も波乱のうちに幕を閉じた「ブラッド先生のお料理教室」第二回目!
  このまま続けばブラッドさんの友達が一人もいなくなりそうで心配です!
  チャーハンの味は…モグモグ、なんだ、美味しいじゃないですか!」
ブラッド「勝手に食うなッ!」