第四回【衝撃!ジャブローゲテモノ大作戦!】
助手:ラ・ミラ・ルナ
料理:???



ブラッド「ククク…今回の「ブラッド先生のお料理教室」はエアコンの効いた南米、ジャブロー基地内からお送りするッ!
     今回の助手はこのゴミだ!」
ラ「ラ・ミラ・ルナです…
  …なんで私なんですか!?私に助手なんてムリなのにぃ〜!」
ブラッド「ククク…本当はエイブラムあたりを連れて来る予定だったのだが見つからなくてな!
     急遽代わりを探したら、暇そうにしているのがキサマしかいなかったのだ…」
ラ「暇で悪かったですね!それにエイブラムさんならまたガンタンクKでも磨いてますよきっと…
  ていうか何でまたジャブローなんかでやるんですか?」
ブラッド「ククク…ジャブローのオフィスは快適というからな…
     さあいつまでもムダ話をしている暇はない!文が長ければ長いほど読む人が
     少なくなるからな!材料紹介だ!どう料理して欲しいッ!」
・大型タランチュラ(たぶん無毒)
・何かクワガタの幼虫っぽいの(すごく…大きい)
・巨大バッタ(通常の三倍)
・ピラニアっぽい淡水魚(ヘルメットが無ければ喰われていた)
・なんか野菜っぽい草(たぶん無毒)
ラ「な、何なんですかこの気持ちの悪い生き物達はぁ〜!?」
ブラッド「材料はほぼ全てワタシがアッグガイを駆りジャブローで捕獲した現地調達品…
     まだ生きて動いているという恐るべき新鮮さだ!
     誰の懐も痛めることのない良い献立だ!怖かろう!」
ラ「別の意味で怖いですよ!とにかく私はこんなゲテモノは食べませんし
  さ、触りもしませんからね!
  キモチワルイいきものが苦手な皆さん!今回は閲覧注意ですよ!」
ブラッド「ククク…最近の兵は随分軟弱なのだな。
     ワタシは昔はよくグレッグらと共にもっと強烈な献立を食い野戦を生き抜いたものだが…例えばゴキブ」
ラ「知りませんし聞きたくもありません!ていうか聞いてません!」
ブラッド「…またムダ話をしてしまっていたな。早速調理にかかるぞ…ククク…」
ラ「だ…誰か代わってぇ〜ッ!」
ブラッド「…ふん、みっともない悪あがきはやめたらどうかね?」



ブラッド「ククク…今回は材料を天ぷらにして、野菜(のようなもの)の上に敷くだけの簡単な料理だ!
     南米の食材と日本の天ぷら、案外調和するかもしれんぞ…
     まあ、今回の材料は中々手に入りづらかろう、その辺にいる虫で代用するといい…」
ラ「さりげなく何てこと薦めてるんですか!皆さん、今回のは絶対マネしちゃいけませんよ!」
ブラッド「まずは衣の準備だ…といってもまあ、天ぷら粉を水で溶いて卵と混ぜただけのものだ。」
ラ「…こんな悪ふざけみたいなレシピなのにあくまで真面目にやるんですね。」
ブラッド「ククク…当然だ!次は早速揚げにかかる!180℃くらいに油を熱したら
     材料に先程作った液体を絡めて、揚げればいい…」
ラ「はぁ…ってブラッドさん!まさか生きたまま揚げるなんて言うんじゃあ…」
ブラッド「ククク…そうよ、そのまさかよ!」
ラ「イヤぁぁ!!こんな生き物でもそれはあんまりですよぉ!」
ブラッド「聞く耳持たん…ククク、まずはタランチュラだ!」
ジュウウウウウ・・・
ラ「ああ油の中でもがいてる…可哀想に…」
ブラッド「…クモのような生物は見た目のインパクトから敬遠されがちだが、実はカニ、エビと同じ甲殻類だ!
     世界にはタランチュラ食を好む美食家も多い。さて、次は芋虫!」
ジュウウウウ・・・
ラ「う、うねうねしてる…」
ブラッド「…芋虫も見た目で敬遠されがちな食材だが、種類によってはタンパクも豊富で
     南米ではよくオヤツ代わりに食す部族も多いという。
     特に土中に住む芋虫の人気は相当なものだ…
     ワタシも悪仲間とよくダチョウ倶楽部のノリの一環として食していたが、いつの間にか
     病み付きになっていた!…次は…バッタだ!」
ジュウウウウウ・・・
ラ「あぅぅ、ナムアミダブツ、成仏して下さい…化けて出るならブラッドさんの所だけに出て…」
ブラッド「ご存知、バッタは日本でも佃煮として売られるほどのポピュラーな食材だ!
     しかしまぁ、ここまで大きなものを天ぷらにしたのは前代未聞かも知れんな…ククク
     おお、暴れてる暴れてる…」
ラ「こ…これは夢よ!そうよ…きっとみ〜んな悪い夢なんだわ〜!!」
ブラッド「全く騒がしい小娘だ…次はこの淡水魚を刺身にする!これならキサマとて平気だろう…
     …なに!?腹を割いたら中からグロテスクな寄生虫がッ!」
ラ「ああ神様…夢ならはやく覚めて…」



ブラッド「ククク…あとは盛り付ければ完成だ!
     クククク…こうして冷静に見てみると…本当にただのゴミのようだな!」
ラ「あなたがそれを言いますか!?」
ブラッド「さて、早速いただくとするか。
     …ん、なんだ、キサマ本当に喰わんつもりか?」
ラ「あ、当たり前でしょう、そんなグロテスクなも…う…
  ちょっと見ただけで気分が…」
ブラッド「…フン、まあ良かろう。後で空腹に苦しむのはキサマだッ!
     まずはこのタランチュラからいただくか、フム…」
ラ「(目を背けながら)…ど、どうなんですか?」
ブラッド「…カンボジアで食したタランチュラ揚げは相当美味だったが、天ぷらには正直合わん…」
ラ「そりゃそうでしょ…」
ブラッド「だがこの芋虫天ぷらは中々いいぞ!ムグムグ…
     エビ天に近い触感で、味は甘くてクリーミィ…どうだ、そう言われると食いたくなってきただろう?」
ラ「むしろもうエビ天を当分食べれませんよ!(好物なのに…)」
ブラッド「次は巨大バッタ天か…なるほど、例えて言うなら常時エビフライの尻尾を食している
     かのような嫌なパリパリ感だッ!ん、しかし腹の方は意外と柔らか
ラ「いやぁぁ聞きたくない!!」
ブラッド「…刺身はまぁ、普通の白身魚の刺身だ。淡水魚の刺身というのはあまり聞かんがな…
     これならキサマも喰えるだろう?まあ寄生虫の食べ残しだがな!」
ラ「何でそういちいち余計なことを言うんですか!
  どっちにしろもう食欲なんて1%も残ってませんって…ああ眩暈が…」
ブラッド「しかし物足りんな…やはり肉がなければ」
ブライト「右手を見てみろ!フラミンゴの群れだ!ビデオ撮影も許可するぞ!」
ブラッド「…あの鳥、中々締りの良さそうな肉をしているなッ!」
ラ「フラミンゴさん逃げてぇ〜!!」

〜数分後〜

ブラッド「ククク…結局一人で完食してしまった。」
ラ「本当に全て食べたんですか…」
ブラッド「当たり前だ!お残しなど許されん!
     …今更ながら言わせてもらうが、今回このような所謂ゲテモノ料理に走ったのには
     どんなものでも喰おうと思えば喰える、気合さえあれば何とでもなる、ということを教えたかったのだ。
     どうだ?これでいつリストラされても大丈夫だろう?
     オペレーターなどシステム上何人もいらんからな…ククク…」
ラ「うるさいですね!大きなお世話です!」
ブラッド「元気のいいことだ…では今回はここまでとさせてもらおうッ!
     …オチ?なんだそれは…美味いのか?」
ラ「今回の教室そのものがひどい出オチみたいなものですけどね。(というかこのコーナー自体が…)
  あぁ、酷い目にあった…今度からはこのコーナーの担当オペレーターは違う人を使って欲しいです!」
ブラッド「…やめてくれぬかな?そう嫌がられるとつい…また呼びたくなる!」
ラ「(頭が痛い…)それでは今回はこの辺で…」