第六回【悪夢再び!華無し六傑集ここに集結!】
登場:ドク、ニードル、グレッグ、デニス、バイス、ラ
料理:???



ブラッド「ククク…ブラッドだ!今回は再びジャブロー、それも基地内ではなくジャングル地帯の日傘の下からお送りする!
     この風、この肌触りこそ戦場よ…ククク
     …突然だがラ、キサマは今は何の時代だと心得る?」
ラ「これはまた唐突な無茶ぶりですね…何の時代なんですか?」
ブラッド「そんなこともわからんのかゴミが!今は空前の「エコ」の時代ではないか!
     エコバックにエコカーが流行り、レジ袋すら金を払わんと貰えない時代だ…」
ラ「そりゃ現実世界じゃそうでしょうけど…ここ、一応ガンダムの世界観なんですが」
ブラッド「ククク…そこでだ!我が「ブラッド先生のお料理教室」もエコの時代を反映しッ!」
ラ(ダメだ、全然聞いてくれない…)
ブラッド「前々回の教室から得たものを活かし、今回はここジャブローで見つかった食材だけを使い
     料理器具も使わぬ、本当の意味でのエコ料理教室を開催するッ!
     黄金○説もビックリの本当に0円献立だ!怖かろう!」
ラ「…そのフレーズ気に入ったんですか?たしか鉄仮面さんのセリフでしたっけ…
  それに厳重注意を受けてまだ日も浅いのに全然懲りてないんですね…また私も手伝うんですか?」
ブラッド「ククク…安心しろ、キサマなど最初から戦力に入れていない。
     何しろ今回は強力な駒を用意しているからな!さぁ出て来るがいい猛者ども!」

ドク「ドクダームだぁ!ヒャアーハッハァー!!」
ニードル「ヒャヒャヒャヒャ!オレ様だよ、ニードル様だよ!」
グレッグ「へっへっへ…久しぶりに腕が鳴るぜ!」
デニス「弱肉強食!それが戦場の掟だ!」
バイス「みんなテンション高いねぇ♪バイスシュートだ♪ガンガン行くからなァ♪」

ラ(何この濃すぎるメンツ…)



ブラッド「ククク…元気が良いようで何よりだ。
     さっそくだが作戦行動だ。各自散開し、食材となるような動物、植物を探し
     捕まえたらここへ集めるのだ。料理はワタシがしてやる…」
グレッグ「おい若造…オマエ、俺達だけに狩りをさせて自分だけ日陰の下でぬくぬくと楽しようってのか?」
ブラッド「楽だと…ククク、キサマのような人間に料理の大変さなどわかるまいッ!」
デニス「ケッ…何が料理だ!戦場では味付けも何も必要じゃねぇんだ!わかるか!?」
グレッグ「その通り!火さえ通っていれば良い!」
ラ(なんかいきなりもめてるし…)
ブラッド「このゴミどもがァ…そこまでいうならワタシも狩りに参加してやる!
     それなら文句あるまい!」
グレッグ「へっへっへ、それでこそ兵隊だ!」
ブラッド「…だが調理もキサマらでやるのだぞ!わかっているな!」
デニス「なぁに、戦場でいつもやってるようにやるだけだ!」
ブラッド「…それでは各自散開!食材を狩りに行くぞ!」

ラ(散開する前からもうドクさんとニードルさんはいないし…)
バイス「辛いねぇラ・ミラ・ルナちゃん♪」
ラ「バ、バイスさん…」
バイス「全くこんなところにかよわい女の子を連れてくるなんて、ブラッドのヤツどんな神経してんだか♪
    あいつは女にもてないだろうなぁ〜♪
    どうだい♪こんなとこ二人で抜け出してさ♪ベッドの上でダンスパーティと洒落込もうぜ♪」
ラ「バイスさん…セクハラで訴えますよ?」
バイス「つれないねぇ♪」



ニードル「ヒャヒャヒャ、ヒル六匹目ゲットだぜぇ!」
グレッグ「ひとつ教えてやる…相手にトドメを刺すまで気を抜くなッ!」
ニードル「ハァ?お前何言って…ギャアアアア!足を吸われてるぅぅ!!
     このクソ野朗、256倍にして返さねえとなァ!」
グレッグ「食糧になるものを跡形もなくなるまで粉砕してどうする!これだから若造は…」

ドク「ひゃはははははッ!!カブトムシはどこだぁぁぁぁぁ!」
ブラッド「遊びではないぞ!真面目にやれゴミが!」
デニス「お前も全く捕れていないようだがな!オレを見ろ!もう熊を一頭しとめたぞ!」
ブラッド「それはやりすぎだゴミがッ!そんなもの誰が料理できるというのだ!」

バイス「…こんなのやってらんねぇなァ♪あそこでちょっとサボるとするか♪」
グレッグ「ん、お前!そこから先に行くんじゃない!」
バイス「おあいにく様♪アンタの命令なんか聞かね…ってうわぁ♪」

ズシィィィンン・・・

ジムの中の人「キサマそこで何をしている!」
ホバートラックの中の人「…見覚えのある顔だな。あぁわかった、オリキャラ軍にいたヤツだ!」
ジムの中の人「…何だオリキャラ軍の者か。危ないから下がっていなさい!」

バイス「あわわ♪」
グレッグ「そこは連邦軍の巡回コースに入っているんだぞ若造が…軍人の邪魔をするんじゃない!」
バイス「もっとはやく教えてくれよな♪そういうことはよ♪」
ブラッド「ククク…これに懲りて少しは真面目に食材探しをするんだなゴミが!
     この状況でも語尾に音符を付けるのを忘れない芸人根性は評価してやるがな…」



ブラッド「ククク…これらが今作戦で集まった食材どもだ!」
・フラミンゴ三羽(捕獲者ブラッド、グレッグ)
・よくわからない淡水魚各種(捕獲者デニス)
・やばめな色のカエル、トカゲなど(捕獲者グレッグ、デニス)
・ヒル六匹(捕獲者ニードル)
・タランチュラ、蛆虫など虫系各種(捕獲者ブラッド)
・なんとなく食えそうな葉っぱ(捕獲者バイス)
ブラッド「ちなみにこれらは没食材だ…」
・熊一頭(捕獲者デニス、もてあましたのでリリース)
・カブトムシ、クワガタ等(捕獲者ドク、ドクの希望でリリース)
ブラッド「今回は多数決で、これらの食材を焚き火にかざして串焼きにすると決まった…
     串に刺さらないような小さい食材は持ち帰って油で揚げてつまみ代わりとする…
     火か?火は今グレッグとデニスが木と木を擦って火を出している。
     いわゆる縄文方式というヤツだな…」
グレッグ「こんなの戦場では日常茶飯事だったぜ!」
デニス「ホント戦場は地獄だぜ! フゥハハハーハァー」
ブラッド「そういえばラがいなくなったようだが…熊かバイスにでも襲われたか?」
ドク「ラちゃんなら先に本部に帰るって言ってたぜぇぇぇ!!
   さっきのホバートラックに乗せてもらってよぉぉぉ!」
ブラッド「逃げ出したか…あのゴミが!…まぁいい、火もついたようだし早速焼いて食べるとするか。
     ククク、酒もある。労働後の食事と一杯は格別だからな!」
一同「おおおおおおおお!!」

数日後…

ニキ「最近ブラッドさん達を見かけませんね・・・何か問題を起こしてなければいいのですが」
ラ「ブラッドさんたちなら食中毒で寝込んでますよ。何か悪いものでも食べたんでしょ。
  このままずっと大人しくしてくれれば楽なんですけどね…」
ニキ「…今までの統計から考えると、来週にはもう復帰しているでしょうね…」
ラ「そ、そうですか…がっくし」
ニキ「そ、そんなに落ち込まないでくださいラ・ミラ・ルナさん!
   何か嫌な事があったのならいつでも相談に乗りますよ。」
ラ「…じゃあ次からは私の代わりにブラッドさんの所に行ってくれます?」
ニキ「そ…それはちょっと…」
ラ「ですよねー…」