第七回【どうなる夕飯!機械マニアの脅威!】
助手:ライル・コーンズ
料理:お好み焼き



ビリー「そろそろ夕飯の時間か…
    そういえば今日は艦内放送で料理番組がある日だったな。
    面白い、今日の夕飯はその番組を見て作るとするか!」



ブラッド「ククク…「ブラッド先生のお料理教室」だ!
     今回はサイド1・1バンチのシャングリラコロニーからお送りするぞゴミが…
     まさかゴミだめコロニーで料理なぞすることになるとはな…」
ライル「いやぁ、噂には聞いていましたが、ここは本当に宝の山ですね!
    すぐにでもOPとして使えるようなパーツが山ほど落ちてる…」
ブラッド「…このゴミが今回の助手のライル・コーンズだ。
     キサマわかっているのか?キサマがどうしてもと言うからここでやることにしたが
     今回はあくまで料理がメインなのだぞ?」
ライル「いやぁわかってるつもりなんですが、これを見せられてはメカ好きとしてはどうしても血が騒いで…
    冗談抜きでここにあるものだけで、ヴァルヴァロとはいかないまでもDガンダムやゲゼくらいのものなら作れますよ。
    あ!あれは幻のMA、グロムリンの部品の一部では…ちょっと見てきます!」
ブラッド「…先が思いやられるな。では材料紹介だ…
     今回のメニューは「お好み焼き」。家庭で作る事はあまり無いかもしれんな…ククク
     さぁ、どう料理して欲しい…」
・キャベツ 100g(お玉4杯くらいか…)  
・お好み焼き粉 50g(これが無ければ結局何も始まらんからな)
・卵 1個  
・牛乳 25〜30cc  
・水 30cc  
・おろし長いも
・ソース、マヨネーズ、青海苔
・その他好きな具材(文字通り「お好み」だ…)
ブラッド「さて調理を開始するか…なんだ!助手はまだ帰ってこんのか!
     まあいい…私一人でも問題は無い!むしろ助手など足手まといだッ!」
ライル「ブラッドさん見てくださいよこのテム・レイ手製パーツ!これを取り付ければ…」
ブラッド「ええい黙れゴミが!UAとUDが1になるだろうが!(…後でマークのフェニックスにでも無断で取り付けるか)」



ブラッド「まずはキャベツを荒く切る…千切りにする方法もあるが、ワタシは好かん。
     次は生地作りだ。ボール(といっても連邦のモビルポッドでは無いぞ?)にお好み焼き粉
     水、牛乳、おろし長いもを適量入れて混ぜるのだ…」
ライル「おお、これはサイコミュ試験用ザクの残骸!こんな所に廃棄されていたとは…
    ブラッドさん、終わったらこれも艦に持ち帰ってレストアしましょう!」
ブラッド「黙れ!ワタシは今忙しいのだ!見て分からんか!」
ライル「あ、そういえば僕が助手でしたね…手伝いましょうか?」
ブラッド「ええいそんな機械油がべったりと付着した作業服でこっちに来るんじゃない!
     キサマは目障りなんだよ!あっちで残骸と戯れていろ!」
ライル「じゃあお言葉に甘えて…あ、あれは角付きザク頭!クレアちゃんに持っていったら喜ぶぞ!」
ブラッド「…まあいい、続きだッ!
     先程作った生地にキャベツと卵、お好みの具材を入れるのだ。
     そして菜箸で軽く混ぜる。混ぜすぎると「重く」なってしまうので注意だ。
     そこまで準備ができたら熱したフライパンに…な、何だとッ!カセットコンロを持ってくるのを忘れた!
     ク…前回調理器具を使わない料理をしたものだからつい気が緩んで…
     どうする…今から本拠地に戻って取りに行くのも…」
ゴゴゴゴゴ・・・
ブラッド「な、何だこのMSは!?」
ライル「キャトルが一機、使える状態で廃棄してあったんですよ!
    火力を下げれば、コンロ代わりになるんじゃないでしょうか!?」
ブラッド「なるかッ!ワタシを消し炭にする気か!
     ええい、他にコンロ代わりになるものを探すのだッ!」


一時間後…

ブラッド「…中々見つからぬものだな。」
ライル「MSや兵器のジャンクパーツは捨てても、今時宇宙に使えるカセットコンロを捨てる人は少ない
    んじゃないでしょうかねぇ…それがこのコロニーに流れ着く可能性も…」
ブラッド「…」
ライル「そ、そういえばさっき、大量に新品同様のエネルギーCAPが落ちているのを発見したんですよ!」
ブラッド「それがどうしたというのだ…」
ライル「ブラッドさん前言ってたじゃありませんか!ワタシの機体はどれもこれも燃費が悪くて
    すぐガス欠になって困るって…このパーツをとり付ければ燃費は飛躍的に良くなりますよ!」
ブラッド「本当か!?そういうことならそのキャトルを使って今すぐこの場に運び出すのだ!
     どうせコンロなど無いだろう、お好み焼き作りは次回に持ち越して今日はジャンクパーツの
     運搬に一日を費やすことにしよう…さっきキサマが言ってたものも全て運んで来い!
     宇宙母艦に積み込んでやる…」
ライル「了解しました!」
ブラッド「そうだ、先日ついにラが逃げたのでワタシが言おうッ!
     今回はこの辺で!次回もお楽しみにッ!」
・・・

ビリー「な、何だこのしゃらくさい番組は…
    こんな中途半端な材料を食えるものかよ!」