番外編【ドッキリ! 血のバレンタイン!?】
〜2月14日、食堂〜
ニードル「チッ…またイヤな日が来やがったなァ。」
バイス「なんだなんだ〜?♪ バレンタインだってのによ♪
な〜に辛気くせ〜事言ってんだよ♪」
ニードル「バレンタインだからだよッ!
どーせオレは今年も何ももらえねーんだ…イラつくぜェ!
弱っちそーなヤツからチョコでも何でもブンどってやってもいいんだけどよォ、それも
なんかよ…最近空しくなってなァ…」
バイス「お〜怖ぇ怖ぇ♪ そ〜卑屈になってんじゃね〜よ♪
ひがんでね〜でメシ食っとけって♪」
ニードル「食欲も沸かねーよォ…
…どーせテメェももらえねぇんだ。ヤな気分になんねーのか? あァ?」
バイス「おっと♪ 一緒にしてもらっちゃ困るぜ〜♪
オレは貰えないんじゃね〜よ♪ たださ…♪
オレ様くらいビッグになると、おいそれとチョコなんかわたしづれ〜んだろうぜ♪
高嶺の花過ぎて手が出せね〜女っているだろ?♪
オレ様それの男版♪ わかっかな〜?♪」
ニードル「ケッ、よく言うぜ…
…チッ、今年ももらえるヤツは山ほどもらえんだろォなァ!
ビリーとかも魅力値上がりやがって、今日が楽しみだったろーぜッ!
泣けてくるぜェ… 結局誰が一番チョコもらうんだかな。」
バイス「ま、順当なとこでゼノン艦長あたりじゃね〜の♪」
ニードル「……あァ、ありそうだなァ…」
バイス「ま…とにかく卑屈になってる場合じゃね〜んだよ♪
世の中何でも楽しんだもんの勝ちってな♪」
ニードル「あァ!? どー楽しめってんだよ! 言ってみやがれ!!」
バイス「ま〜焦んなって♪ 食い終わったら教えてやっからよ♪」
…
バイス「はいはいみんな見てっかな〜♪
今日の艦内放送は、ブラッドじゃなくてこのバイス・シュート様が
一発クールにお送りしちまうぜ〜♪」
ニードル「まさか艦内放送乗っ取っちまうたァなァ! ヒャヒャヒャヒャ!!」
バイス「ま、たまにはい〜だろ〜ぜ♪」
ニードル「で、何すんだよバイスッ!」
バイス「よっくぞ聞いてくれました〜♪
テレビっつったらやっぱドッキリだろ♪ んでバレンタインだろ〜♪
つまりバレンタインチョコドッキリだな♪ なかなかイカすだろ〜?♪」
ニードル「ドッキリかァ…ヒャヒャヒャ!! コイツは笑えそーだぜェ!」
バイス「バレンタインは去年やったろって?♪ かて〜こと言うなよな〜♪
ま、さっそくはじめるとしますか♪」
ターゲット1.コルト・ロングショット
バイス「さ〜てと♪ まずは説明しちまうぜ〜♪」
ニードル「ヒャヒャヒャ…コルトのヤローのロッカーに手紙付きのチョコを置いてやったッ!
手紙の中に待ち合わせ場所書いておいたからよォ!
どうせヒマだろーしノコノコやってくるだろーぜェ!!
ヒャヒャヒャヒャ!!」
バイス「ちなみに手紙はオレ様直筆さ♪ なかなかよく書けてんだぜ〜♪
なんなら見てみるか?♪」
ニードル「ヒャヒャヒャヒャ、見せてみやがれ!」
バイス「おうよ〜♪」
コルト・ロングショット様へ
あなたのことが好きです。
射撃に対するストイックな姿勢、真剣さにずっと憧れてました…
今度一緒に射撃訓練したいです! 私と付き合ってください!
…バレンタインの昼12時、調理室で待ってます。
ニードル「ケッ、気色悪ぃ! テメェ何つー手紙書いてんだよッ!」
バイス「鳥肌モンだろ〜?♪ ま、こんなんで釣られんならコルトもモノホンだよ♪
調理室って時点でそろそろ気付けって話だよな〜♪
ま……そろそろ時間だな♪ 隠れますかい♪」
ニードル「来るといいなァコルトのヤツ…ヒャヒャヒャヒャ!!」
…
プシュー(毎度お馴染みドアの開く音)
コルト「………」
バイス(おいおい来ちまったよ〜♪
純粋なヤツだな〜♪)
ニードル(ヒャヒャ…いけねェ、バレちまうな…)
コルト「………」
ニードル(ヒャヒャヒャ、アイツ…手紙読み直して律儀に時間確認してるぜェ!
もしかしてオレ、時間間違えちゃったか? ってか? ヒャヒャヒャ…)
バイス(コルトのヤツ…ありゃキャッチセールスにひっかかりやすいタイプだな〜♪
オレ様たちで現実を教えてやんなきゃいけね〜な♪)
コルト「……何だこりゃ。」
バイス(お、プレゼントボックスに気付いたな〜♪
じゃ、そろそろネタバラしといきますか♪)
ニードル(もうかよ、つまんねぇなァ…)
バイス(ま、お楽しみはこっからだよ♪
そんじゃ、一発かますぜぇ♪ ポチっとな〜♪)
ニードル(ん、何だそのボタン)
BOMB!!
ニードル「な、何だ今のアメコミ風の爆発はァ!?」
バイス「あちゃ〜…♪ 火薬多すぎちゃったか〜?♪
高性能火薬使ったからな〜♪」
ニードル「やり過ぎだよッ! テメェ殺す気かァ!?」
コルト「ゴホッ、ゴホッ…何なんだよ!
何の爆発だよ今のは! つーか何でお前らが…」
バイス「察し悪いね〜♪ ドッキリだよ♪
てってれ〜♪」
ニードル「ヒャッヒャヒャヒャヒャヒャ!! いい引っかかりっぷりだったぜェ!」
コルト「ドッキリって…ゴホッ、ゴホッ…
………そうかよ、そういうことかよ!
お前らホントえげつないことするよな…」
バイス「ま〜ジョークだよ♪ いいサプライズだったろ?♪」
コルト「どこがだよ! チクショウ…」
バイス「にしてもよく引っかかるよな〜こんなもんに♪
あんな女いるわけね〜し♪
いたってアンタなんかアウト・オブ・眼中だよ♪」
コルト「うるせぇよ…」
ニードル「にしてもテメェ、魅力値2のくせにチョコもらえっとでも思ってたのかよ!
ヒャッヒャヒャヒャヒャ!!」
コルト「…うるせぇって言ってんだろ! 大体お前だって2だろ!」
ニードル「ケッ、テメェとは2の内容が違うんだよォ!」
コルト「2の内容って何だよ!」
バイス「ヒュ〜…♪ どんぐりの背比べってヤツか〜?♪
ま、アンタらの三倍の魅力値のオレ様からしちゃ空し〜もんだぜ♪」
ニードル「なんだテメェ! 6だって別に高かねーよ!
ビリー以下だぞ今ならッ!」
コルト「どーでもいいがオレは帰るぞ!
ホンット下らねぇ…」
バイス「ま〜待ちなって♪ ど〜せなら騙されついでに一緒にドッキリ撮影しね〜か?♪
騙されっぱなしじゃしゃくだろ〜ぜ♪」
コルト「……うっせーな! 誰がやるかよ、趣味悪ぃ…
…オレは帰るんだよ!」
ニードル「チッ、何だよ! 付き合いの悪ぃヤツ…」
バイス「ま、ほっとけって♪
さ〜てと♪ そんじゃま、気を取り直して次に行くとすっか♪
次のターゲットは〜っと…♪」
ターゲット2.ライル・コーンズ
ニードル「ライルかァ、コイツもバレンタインチョコに縁無さそーだなッ!
ヒャヒャヒャヒャ!!」
バイス「ちょっと騙すのはかわいそ〜な気がしね〜でもね〜けど♪
ま、んなこと言ってたらい〜番組は作れね〜からな♪ ガンガン行くぜェ♪」
ニードル「また手紙書いたのかァ!? あのさっみーヤツ!」
バイス「と〜ぜん♪ 今度はちっとばかし凝ってみたぜ〜♪」
ライルさんへ
毎日整備ごくろうさまであります!
ライルさんが日々頑張っている姿、自分はいつも見ているでありますよ!
これは自分からのねぎらいの気持ちであります!
是非受け取って欲しいのであります!
また、もしよろしければ…自分からライルさんに伝えたいことがあるのであります!
もし、もしよろしければ、バレンタインの昼1時に、調理室に来ていただきたいのであります!
ドッキリではないのであります! 待っているであります…
ニードル「こりゃ…ミンミのつもりかァ?」
バイス「わかるか?♪ ミンミちゃんを意識して書いてみたんだぜ〜♪
おんなじ整備キャラ同士、ちった〜フラグ的なヤツがあったかもと思ってな〜♪
ケイちゃんとどっちでいくか迷ったけど♪ こっちのがわかりやすいからな♪」
ニードル「ケッ、あんなガキにフラグもクソもあっかよォ…」
バイス「ライルちゃん、ついにロリの一線を超えちまうのか〜?♪
ヒュー♪ ビジュアル的にあんまり笑えね〜♪」
ニードル「しかもこの手紙「あります」使いすぎだろ、こんなには言わねーだろォ!
特にこの、ないのでありますって…有るのか無いのかどっちだよ!?」
バイス「らしさが出ててい〜じゃね〜か♪
細けぇこた〜い〜んだよ♪」
ニードル「あとよォ、「ドッキリではない」って…んな事書くなよ!
バレちまうだろッ!」
バイス「ま、ちっとはヒントもやんね〜とな♪
モテないものいじめになっちまうじゃねぇか♪」
ニードル「そうかよォ……にしても、これ一人で書いてるテメェ想像すっと
なんかマジで鳥肌モンだぜェ…」
バイス「ヒュ〜♪ そこには触れんなよな〜♪
ま…とにかく待ちますかい♪」
ニードル「そうだなァ! ヒャヒャヒャ、楽しみだぜェ!」
バイス「もう火薬は使い切っちまってね〜からな♪ 入ってきた瞬間に
ネタばらしするパターンのヤツで行くぜ〜♪ 準備しとけよ!♪」
〜数分後〜
プシュー(ドアの開く音)
ライル「待たせたねミンミちゃ」
ニードル「ヒャヒャヒャヒャヒャ!!」
バイス「ヒュー!!♪」
ライル「うわ、ものすごい顔の嵐…」
ニードル「テメェが言うなァ!!」
ライル「…あれ、ところで何でニードルさんとバイスさんがここに?」
バイス「こ〜ゆ〜わけよ♪ でで〜ん♪」
ニードル「ドッキリだァ!! ヒャヒャヒャ、残念だったなライルゥ!!」
ライル「……ああ、ドッキリでしたか。なるほど…」
バイス「…おいおいリアクション薄いね〜♪
なんっつ〜か、こっちとしちゃ〜やりがい無いぜ♪」
ニードル「そうだよ! もっと悔しがってくれよォ!!」
ライル「いや……もう慣れっこなんですよ。子供の時から…」
ニードル「…あァ?」
ライル「ええ、わかってましたよ…ボクが今日チョコもらえるとしたら
そりゃドッキリか……罰ゲームかくらいだって…わかってるんですよ。ええ…
罰ゲームじゃなかっただけ…罰ゲームの嘘告白じゃなかっただけ……マシなんですよ……はい。」
ニードル「お、おいライル…?」
バイス「なんか悪ぃことしちまったかな…♪
ひょっとしてえぐっちゃった?♪ トラウマ的なヤツえぐっちまったか〜?♪
いや、なんかごめんなライル〜♪」
ライル「いいんですよ、ボクには画面の向こうに待ってくれている人がいるんです…
こんなに嬉しいことは無い…」
ニードル「ラ…ライル…?」
バイス「な、な〜ライルよ〜…♪
ど〜せならオレらと一緒にドッキリ撮影しよ〜ぜ♪ たのしいぜ〜♪」
ライル「いいんだ…ここにはボクの居場所は無いんだ…
今行くよ…ララァにはいつでも会いに行けるから…」
ニードル「………」
バイス「………♪」
…
ニードル「……なんか白けたなァ。」
バイス「ライルの所為でなんかブルーになってきたな〜♪ 空気が戦慄のブルーだぜ〜…♪
次でラストにしときますかい♪」
ニードル「そうだなァ…で、トリは誰にすんだァ!?」
バイス「トリにはな〜♪ ふっさわし〜ヤツ用意しちゃってるぜ〜♪」
ターゲット3.ブラッド
ニードル「お…オイ、ブラッドかよ。大丈夫なのかァ?
アイツ怒らせたらマジで殺しに来るからなァ…」
バイス「おいおいガラにも無く弱気じゃね〜か♪
後先なんか考えてちゃ〜ドッキリ番組なんてできね〜んだよ♪
ま、考えてみな♪ あ〜いう気取ったヤツこそドッキリにかけんの面白〜んだよ♪」
ニードル「…ソイツもそうだなァ!!
ヒャヒャヒャヒャ!! で、手紙はどうしたんだよ!?」
バイス「あ〜いうのは案外、真剣なタイプに弱いって相場は決まってんだよ♪
てなわけでシンプルにまとめてみたんだぜ〜♪
ま、書くのに飽きたってのがホントの理由なんだけどな〜♪」
ブラッドさん、好きです。付き合ってください。
調理室で、昼二時に待ってます。
ニードル「ホントにシンプルだなァ! こんなんで釣れんのかァ?」
バイス「釣れる釣れる♪ さ〜てと、そろそろ時間だしな♪
待機しますか〜♪
パターンはさっきと一緒で入った瞬間脅かすヤツな♪ わかってんだろ〜な〜♪」
ニードル「わかってるよォ!! ヒャヒャヒャ、楽しみだz」
プシュー(ドアの開く音)
バイス「ちょ、はやいはやいy」
ドン!!
ニードル「う、うわ何だァ!!」
ブラッド「……フン、ニードルにバイスか。
大方こんなことだろうとは思っていたが…」
バイス「ちょ、ちょっと待てよブラッド〜♪ 来んのはえ〜し♪」
ニードル「しかも…何撃ちやがったんだよ! 何だこのネバネバはァ…」
ブラッド「ククク……これかね? これはな……
…去年の節分にて使った、ライル特製豆拡散バズーカより開発した
納豆バズーカだッ!! 臭かろう…」
ニードル「こ…こりゃ納豆ってヤツかァ!? 臭! 気持ち悪ィ…」
ブラッド「クククク…そう言うな。体にいいのだぞ?」
バイス「塗るもんじゃね〜だろ〜ぜ…♪」
ブラッド「………フン、ゴミの分際で我が番組を乗っ取ろうとした罰だッ!
次同じことをしたらこの程度ではすまんと思え…
悪には悪の……罪には罪の報いが下されるのだ!!」
ニードル「テメェが言うなっつーの…クソ、気味悪い!!
納豆まみれかよォ!」
ブラッド「ククク、とんだバレンタインだったな……
…シャワーでも何でも浴びてくるんだな! さっさと消えろ!」
バイス「はいはい♪ やっぱ悪いこた〜できね〜な〜♪」
ニードル「チクショオ、クソがッ!! 覚えてやがれ…」
ブラッド「このワタシに歯向かうつもりかね?
もう一発喰らいたくなければさっさと消えるんだな……」
ニードル「ケッ、わかったわかった…」
バイス「な〜ブラッド♪ やっぱこのドッキリ企画はお蔵入りか〜?♪」
ブラッド「……フン、安心しろ。納豆まみれのキサマら含めて放送はしてやる…」
バイス「ヒュー♪ ソイツは美味しいな〜♪」
ニードル「テメェは若手芸人かァ…」
ブラッド「……ついでに一つ教えておいてやる。
キサマらがドッキリにかけたコルトとライルだがな……
連中はあの後チョコレートを貰っていたようだぞ。義理だったようだがな…」
ニードル「マジかよッ!?」
ブラッド「職場の義理チョコ制度というのはいいものだな…
…所詮、負け犬はキサマらだけだったということだ……クク!」
ニードル「チクショオ、後味の悪ィオチだぜェ!!」
ブラッド「……ではこの下らん企画はここで幕引きだッ!!
色々と残念だったな……」
バイス「懲りね〜でまた見てくれよな〜♪」