番外編【徹底討論!? 悪役の語る主人公像!!】
ゲスト:ルーク・ルザード



ブラッド「クククク……ブラッドだ!
     今回はゲストを招き特別企画を行わせてもらう…
     特別ゲストはこのゴミ、ルロイ・ギリアムだ!」
パメラ「いえ、本日のゲストはルーク・ルザードさんですが…」
ルーク「…ルーク・ルザードです。」
コルト「なぁルロイ。前々から聞きたかったんだけどよ、何でお前改名なんかしたんだよ?」
ルーク「色々あったんですよ僕も…
    それとできればルークと呼んで欲しいな…」
コルト「あぁ、悪ぃな。オレにとっちゃお前はルロイの印象が強くてよ…」
ブラッド「知識がFで止まっている男だからな、多少の事は許してやれ……」
ルーク「いいんですよ慣れてますから…
    でもさっきブラッドさんもルロイって」
ブラッド「コルト、キサマもいっそ改名でもしたらどうかね?
     そうすれば名前でバカにされることはなくなるぞ……ククク!」
コルト「うるせぇな…オレは気に入ってんだ、ほっとけよ!」
ルーク(何で無視するんだ…)
パメラ「あの……ルークさんは昔は違うお名前だったのですか?」
ルーク「…そうだよ。Fの頃まではルロイ・ギリアムって名前だったんだ。」
パメラ「そうだったんですか、知りませんでした…」
ブラッド「…パメラはネオ以前のことはデータでしか知らんからな。
     多少のことは許すのだな……」
ルーク「複雑な番組ですね…」
パメラ「勉強不足でした、すみません…」
ルーク「いや謝ることはないよ、本当に…」
ブラッド「クククク……ムダ話はここまでだッ!
     では早速だが本題だ……特別企画を始めるとしよう!」
ルーク「ブラッドさん、特別企画とは一体何なんですか?」
パメラ「私もまだ聞いてないのですが……」
コルト「ちゃんと説明しとけよな…」
ブラッド「ククク…そう慌てるな。せっかくこの番組にはなかなか来ぬタイプのゲストが来たのだ、楽しませてもらおう…
     ……ルロイ! NTのカンとやらで、ワタシの考えを当ててみるがいい!」
ルーク「いや、ルークですし……NTのカンって、そんな便利なものじゃあ…」
コルト「いいから読んでみろよ、心の中ってヤツをよ。
    アイツ言い出したらきかねぇからな…」
ルーク「わ、わかりました……やってみます。」



……
ルーク「…うぅ!」
パメラ「だ、大丈夫ですかルークさん!?」
ルーク「い、いや、何でもないよ…」
コルト「おいおい、どうしたってんだよルロイ?」
ブラッド「クククク…ワタシの悪の波動に圧倒されたようだな!」
ルーク「違います。」
ブラッド「……即答で否定することは無かろう…」
パメラ「ではさっきの……頭痛のような反応は?」
ルーク「いや、なんかこの人…すごい失礼なこと考えてて…ショックで…」
パメラ「失礼なこと…?」
ブラッド「……その様子だと、ある程度は読めたようだな。
     NTとは恐ろしいものだな…… 流石は戦争の道具よ…」
ルーク「そんな言い方、止めてください!」
ブラッド「ククク…何、只の冗談だ…」
コルト「…で、結局何すんだよ?
    いつまでももったいぶってないで教えろってんだ。」
ブラッド「…フン、いいだろう…
     今回はこのルロイ」
ルーク「ルークです。」
ブラッド「……ルロイの為の特別企画を執り行ってやることにした!」
ルーク「(何で直してくれないんだ…)
    …僕の為の企画って、どういうことですか? さっきはそんなことは感じ取れませんでしたが…」
ブラッド「キサマが何を感じ取っていようと知るか……
     つまりだ、今回は救済企画だ!」
ルーク「…救済企画?」
パメラ「というと…?」
ブラッド「そう……救済企画だッ!
     このルロイ、我々オリキャラの中では所謂「主人公系キャラ」の筆頭の一人として知られているが
     よく影が薄いだの、空気だのと言われているようだな…」
ルーク(これだ…さっき感じ取ったのは…)
ブラッド「かつて我が番組に相談メールすら出してきたこともあったな。その時は足蹴にしたが…
     ワタシとてあれから何も考えなかったわけではない!
     今回はキサマに、このワタシが「主人公キャラ」たる者がどうあるべきかを……直々に教えてやろうというのだ!
     ルロイ! 有難く思うのだな…」
ルーク(大きなお世話だ…)
コルト「ひでぇこと言うな、おい。
    しかもお前悪役なんだろ? お前にそんなこと教えれるのかよ?」
ブラッド「フン、そこは安心しろ……
     悪として、自らの対極に存在する「主人公系キャラクター」の事はある程度は知っているつもりだ…
     悪があってこそ正義が輝く…とはよく言う事だが、逆もまた然りだ!
     キサマら主人公勢にしっかりしてもらわねば、我々とて輝けんからな……」
コルト「結局自分の為かよ…」
ルーク「…そもそも、この番組って料理番組じゃないんですか?
    そう聞いていたんですが…」
ブラッド「フン、特別企画を挟むこともよくあることだ……」



コルト「…にしても珍しいじゃねぇか。
    私欲混じりとはいえ、お前が誰かの為に企画なんざ組むとはよ。」
ブラッド「フン、勘違いも甚だしいな…あくまで全て自らの為だ!」
パメラ(また始まった…)
ブラッド「……まぁ、かつてデモで共にアムロ・レイのG-3と戦ったよしみだ。
     この程度のことはしてやる……」
パメラ「あ、スピリッツの戦闘デモNo.61ですね。」
ブラッド「そうだったか……」
ルーク(よく覚えてるなそんな事…)
ブラッド「……ともかく、また前置きが長くなっているな…
     早速、救済企画を開始する!」
コルト「オレらリストラキャラの方が救済が必要だと思うけどな…」
ブラッド「…黙れゴミがッ! その話はするな…
     ともかく企画を開始するぞ! ルロイ、キサマをシェルド・フォーリーやジュナス・リアムは愚か……
     ……あのマークをも越える、他の追随を許さぬ程の主人公キャラにしてやろう!」
ルーク「はぁ…」
ブラッド「…まずは「主人公キャラの傾向」データをこのルロイと照らし合わせ…
     どうすれば究極の主人公となれるかを検証していくこととしよう…」
パメラ「データですか? 待ってください、すぐ集めますので…」
ブラッド「クククク…その必要は無い! 既にとある人物から、ガンダムの主人公の傾向についてまとめた
     資料ノートを借りてきてある……」
パメラ「そ、そうですか…」
コルト「…何だそりゃ、誰から借りたんだよ?」
ブラッド「……フン、極秘だ…」
ルーク「……クレアさんですね?」
ブラッド「キ……キサマ何故それを…
     ……ではなかった、違うわ! ワタシはあのような者と一切関わりは無い!
     クレア・ヒースローなどとは話したことすら無い! 無いぞッ!」
コルト「…NTの感か?」
ルーク「えぇ、まぁ…」
ブラッド「ええい、不愉快な…
     …ともかく、検証を開始する!」
ルーク(嫌な予感しかしない…)



ブラッド「まずはこのノートに書いてある「ガンダム主人公あるある」…
     ……ではなく、主人公キャラの傾向の例としてよくあるものを挙げていくぞ!」
パメラ(主人公あるあるって…)
ブラッド「……まずはこれだな。」

・エキセントリックな言動
コルト「何だこりゃ?」
ブラッド「ククク…これはカミーユ・ビダンなどが代表例としてよく挙げられるな。
     ガンダムの主人公というのは平和な暮らしから一転、戦争に巻き込まれる……という流れで
     戦争に参加する事が多いという。
     それ故、いくらか精神を病み…結果、ハタから見れば奇妙でしかない発言をすることが多いようだ。
     それが結果的に「エキセントリックな言動」ととられることが多いのだろうな…
     これは主人公が「ニュータイプ」であればあるほど顕著……だそうだ。」
ルーク「はぁ…」
ブラッド「……そもそも、NTという人種は全く意味のわからない電波発言を平気でしてくるからな。
     この項目はそのことも含まれているのだろう……
     我々オリキャラで言えば、ジュナスの「宇宙の声」発言などがこれに該当するだろう!」
ルーク(普通の人達には、そう見えてるのか…)
ブラッド「…パメラ、ルロイの戦闘中の発言集のデータは見つかったか?」
パメラ「はい、準備できました。」
ルーク「…発言集? 何のことですか?」
ブラッド「何、キサマの戦闘中の発言を切り出し、主人公キャラによくあるこの手の発言がどれほどにあるか…
     …検証してみようというのだ。」
ルーク「そんな、勝手の人の発言を…」
ブラッド「聞く耳持たん… キサマのセリフでは……この辺りか。」

・「お前たちが…出てこなければッ!」
・「抵抗さえしなければ死なずに済むんだよ!」

ルーク(自分のセリフをこうやって書き出されると…ちょっと気恥ずかしいな…)
ブラッド「……これはこの資料のカテゴリー分けでは「カミーユ系発言」に分類されるセリフだな…」
コルト「どんなカテゴリー分けだよ…」
ブラッド「とはいえ、エキセントリック度合いではそうまで大したものではないな…単なる厭戦的なセリフだ。
     ルロイよ、これからはもっと…ジュナスのように電波発言を繰り返せ。
     そうすればNT主人公らしさも上がるというものだ…」
ルーク「(コイツ、ジュナスにも失礼なことを…)
    ……参考にします。」
ブラッド「フン、素直なことだ。では次の項目だ……」



・複雑な家庭環境
ブラッド「クククク…これも言われて見れば、多くの主人公が該当するな…」
パメラ「確かに……伝説のパイロット、アムロ・レイ大尉の家庭もそうでしたね。」
ブラッド「知っているか。説明しろ…」
パメラ「…はい。父親は技術士官のテム・レイ大尉で、ガンダムの開発を任せられるほどの技術者でした。」
コルト「へぇ、伝説の撃墜王の親父がガンダム作ったってかよ。」
パメラ「はい。……しかし、テム技術大尉はサイド7での戦いに巻き込まれ、酸素欠乏症となってしまってからは
    サイド6でジャンク屋に身を寄せ生活をしていたそうです。
    その後、アムロさん自身も父と再会するも…変わり果てた父に絶望し、その後会う事は無かったとデータにあります。
    テム・レイ技術大尉はその後サイド6で孤独に生涯を終えたそうです…」
コルト「うわ…」
パメラ「母親のカマリア・レイさんともジャブローでの道中で会ったとデータが残っていますが
    結局わかりあうことはなかったとか…」
コルト「……なんか、気が滅入る話だな…」
ブラッド「伝説のNTといっても、実の親とはわかりあえんとは。皮肉なものだな……
     …そうだ、カミーユ・ビダンの話もしてくれぬかなパメラ?」
パメラ「はい、カミーユ・ビダン少尉の場合は、さらに壮絶です…」
ルーク「……知ってます。僕も、彼の両親の死に立ち会ったことが何度かある。
    あまり…思い出したくないな…」
パメラ「す、すいません…」
ブラッド「…フン。他にも両親は出稼ぎにいったきり帰ってこず、妹と二人きりでの生活を余儀なくされた者や
     父親でなく母親がガンダム、もしくはALICEの開発者だった者……
     …父親がジン・ジャハナムで母親が握り潰された者など
     実に様々な家庭環境を持った主人公がいるそうだ。語りきれん程にな…」
コルト「…で、それがどうしたってんだよ?」
ブラッド「ともかく、複雑な家庭環境が主人公を生む土壌となっているというのは…間違いないようだ。
     とりあえず…親の誰かがガンダムを設計していて欲しいものだな。
     …ルロイ、今からでも親に頼んでガンダムを設計してもらえ…」
ルーク「そんな無茶な…」
ブラッド「……とは言っても、家庭については我々オリキャラには設定など無い故、何とも言えないのだがな…」
コルト「何つー結論だよ! 無駄だったじゃねぇか!」
ブラッド「そういう項目もある……では次だッ!」
ルーク(もう帰りたいな…)

・女性キャラクターとの死別
ルーク「死別……ですか。」
ブラッド「これは必須と言えるな…
     ガンダムの主人公というのは女との悲恋、そして死別がつきものだという… それが人間的成長や
     戦う意義を見出すことに繋がるという話だ… これはメジャータイトルほど多い、ということだがな。
     …まぁ、正直興味の無い項目だ。」
ルーク「ならこんな項目もう終わらせましょうよ…」
ブラッド「フン、そうはいかんな…
     …大抵の場合は相手が強化人間の類、もしくはNT同士での死別が多いようだが…
     ……キサマも、いくらか立ち会ったことがあろう?」
ルーク「……はい。辛い経験でした…」
ブラッド「フン…NTとは他人の死に一々痛みを感じるというからな。」
コルト「お前も大変なんだな…」
ルーク「気にしないで下さい…」
ブラッド「まぁ…とにかく、女と死に別れれば主人公としての格も上がるという事だな。」
コルト「どういう理論だよ…」
ブラッド「…とはいえ、我々オリキャラは廃人になることはあっても基本的には死なんからな…
     ……仲間内では女と死に別れるというのも難しい問題だな…」
ルーク「そこまでして死に別れる必要なんてあるもんか…
    こんな項目、はやく終わらせなきゃいけないんですよ!」
ブラッド「そ、そうか…ではこれは保留としておこう……」



・乗り越えるべき強敵
コルト「あぁ、これならわかんなくもねぇな。」
パメラ「例を挙げるならランバ・ラルさんなどでしょうか…」
ブラッド「ククク…まぁこれはワタシが担当するとしてだな…」
ルーク「味方同士じゃないですか…」
ブラッド「フン、冗談だ…… まぁ、この項目は簡単だッ!
     我々は仕事の都合上、いくらでもこの手の強敵と戦えるからな! 好きなだけ戦って成長するがいい…
     この項目はこれで完璧だ、容易かったな…」
パメラ(そういう事じゃない気が…)

・殴り殴られイベント
ルーク「…なんですか、この項目は…」
ブラッド「クククク…これも必須と言える項目だな。
     主人公とは誰かに殴られたり殴ったりするものだ…」
ルーク「そんなバカな…」
パメラ「い、いえ…確かに言われてみれば、歴代の主人公と呼ばれる方達の多くが
    該当してはいます…」
ブラッド「そうだ! 若き日のアムロ・レイが……これもまた若かったころのブライト・ノアに殴られた一件は
     あまりにも有名だし……カミーユ・ビダンなどはもっと多いぞ?
     ジュドー・アーシタなる者は逆にブライト・ノアを殴っているし、アムロも最終的には
     シャアとMSで殴り合いをする始末だ……」
ルーク「それは殴り合いに入るんですか…?」
ブラッド「細かい分類は気にするな……
     ……ともかくだ、キサマはどうも草食的な傾向が強いように思える。
     もっと反骨的というべきか何と言うか……肉食系な主人公を目指すのだ!」
ルーク「はぁ…(コイツ…無理に流行の言葉を…)」
ブラッド「……ともかく、その為にも一度くらい殴られればいいのだ。
     まぁ、後日グレッグやデニスに協力を頼んでおく。存分に殴られるがいい…」
ルーク「死んでしまいますよ…」
ブラッド「その時はその時だ……では次の項目だ!」

・やる気を無くすイベント
ブラッド「そうだ、これも案外重要だな……」
コルト「どーいうことだこりゃ?」
ブラッド「まぁ……何かを契機に、戦う理由や戦意を失ってしまうわけだ。
     それをどう乗り越えるかで、色々とドラマが生まれたりもするようだな…」
パメラ「俗に「新兵がよくかかる病」と言われる症状ですね。
    原因は様々ですが…この項目も確かに多くの主人公に当てはまりますね。」
ブラッド「…というわけだ。
     いつまでも真面目一辺倒に、仲間の為に戦っているようでは一人前の主人公にはなれんわけだ!」
ルーク「そう言われたって…」
ブラッド「そう言わず…たまには戦いたくないなどと言って塞ぎ込み、引きこもってみるがいい。
     …そうすれば、ブライト・ノアのように…デニスが物凄い勢いで殴りに来るぞ…
     これで二項目コンプリートだな……」
ルーク「だから死ぬって…」



ブラッド「…フム、どうにもいい救済案が見当たらんな。」
パメラ「とりあえず、これまでに出た案を書き出してみました。」
ブラッド「気が利くな…」

改善点まとめ
・電波発言を多めにする
・親にガンダムを作ってもらう
・女性と何かしらの形で死に別れる
・積極的に名有りキャラと戦闘する
・殴ったり殴られたりする
・引きこもる

コルト「…なぁ、これ本当に役に立つのかよ?
    これだけ見りゃあ主人公らしさが一個も無ぇがよ…」
ルーク「……もう終わらせましょうよ。時間の無駄です…」
ブラッド「まだだッ! まだ終わらせるわけにはいかんな…
     …何かしら、もっとこう……決定的な結論が出んとな…」
パメラ「…やはりただ「主人公」という枠にルークさんを当てはめるだけでは
    限界があるのではないでしょうか?」
ブラッド「そうかもしれんな……」
パメラ「ここはもっと、ルークさん自身に焦点を合わせて…」
ブラッド「そうだな……照らし合わせるだけではどうにも埒があかんしな…
     ここからはキサマ自身に焦点を当ててゆくか。」
ルーク(やっとまともな流れになるのかな…)
ブラッド「……パメラ、Gジェネウォーズ段階でのルロイのデータを集めろ…」
パメラ「はい。」
ルーク「ルロイじゃなくてルークで検索しないと出てこないから気をつけてね…」
〜中略〜
ブラッド「…能力値については、育て方次第でどうにでも変わるのでな……ここでは触れん!
     ここではルロイの「アビリティ」に触れることとしよう…」
ルーク「(まだ直さないなんて、本当に強情な人だな…)
    そんなもの見たって何にもならないと思うんですが…」
ブラッド「クククク…まぁそう言うな。」
コルト「おい待てよ。アビリティってのは何だよ?」
ブラッド「フン……ウォーズではキャラ別にアビリティというものがあるという。
     まぁ、ユニットアビリティの人間版と考えていいだろう……」
コルト「何だか…わかったようなわかんねぇような…」
ブラッド「フン、見てみればわかる…… パメラ! 準備はできたな?」
パメラ「はい。それでは表示します!」



ルーク・ルザード 個別アビリティ
・「エリート」効果:ユニットの獲得経験値アップ
・「強固」効果:守備値アップ
・「空間認識能力」効果:射撃・反応・守備・覚醒値アップ
・「反射神経」効果:反応値アップ
・「スナイパー」効果:射撃武器の最大射程+1

ブラッド「成る程…… キサマのアビリティはこうなっていたか…」
コルト「……つまり、この…アビリティか? コイツがあったらその分能力値も上がるってことかよ?」
ルーク「まぁ…簡単に言えばそうですね。」
コルト「へぇ… それによ、射撃値はわかるけど守備値って何だ?
    あと反応値と覚醒値ってのも…」
ブラッド「ええい、どこまでも知識の古いゴミめが…
     …反応値は昔でいう回避地、覚醒値はNTレベルのようなものだ……つまり呼び方が変わっただけだッ!」
コルト「何だよそれだけかよ… で、守備値ってのは?」
ブラッド「それについてはワタシもよく知らん…」
コルト「何だよ、偉そうなこと言ってお前も五十歩百歩じゃねぇか。」
ブラッド「黙れ! 出ていない作品のことまで知るか……」
パメラ「…守備値というのは、その数値の分防御力に影響がでるのだそうです。」
コルト「へぇ…」
パメラ「例として、原作エンドレス・ワルツにてヒイロさん達が搭乗したリーオーが
    一般兵の乗るリーオーに比べ、耐弾性が非常に高かったのもこの守備値が影響している…
    …と資料には記されてます。」
ブラッド「それこそただの主人公補正だと思うがな…
     …そのような下らん話をしている暇は無いのだ、ともかくこのアビリティ群から
     ルロイの主人公らしさを検証せんとな……」
ルーク(ルークって書いてあるのに、まだその名で呼ぶっていうのか…)
ブラッド「……まずは初期アビリティの「エリート」だが、これは確かに使えるアビリティではあるようだが
     主人公らしさで考えると……どうなのだろうな?」
ルーク「僕に聞かれても…」
ブラッド「まぁ、何のエリートなのかがわからんので何とも言えんがな…
     軍人としてエリートなのか……」
パメラ「先程の発言集と照らし合わせると、その線は薄そうですが…」
ブラッド「そうか……では育ちがエリートというわけか? まぁ公式設定が曖昧なので何とも言えんか…」
ルーク「またそれですか…」
ブラッド「まぁ、なんにしても主人公らしくは無いアビリティだな。エリートというのは…
     どちらかと言えばライバルキャラや悪役側に似合うアビリティのようだ。」
パメラ「確かに…データによると、エリートアビリティを持つ人物もそのようなタイプの方が多いようです。」
ブラッド「やはりな……」
コルト「んなことよりよ、ルロイ!」
ルーク「…ブラッドさんは諦めましたが、貴方にはそろそろルークと呼んで欲しいです…」
コルト「どっちでもいいけどよ、お前……スナイパーだったのかよ!?」
ルーク「え? えぇ、一応最後に覚えるアビリティでありますけど…」
コルト「何だよ、お前もスナイパー仲間だったのかよ!
    知らなかったぜ…水臭ぇヤツだな、スナイパーになったんならオレにも言ってくれれば良かったのによ!」
ルーク「え? 何でコルトさんに…」
ブラッド「……どうやら、狙撃兵として認識されていなかったようだなコルト?
     残念だったな…」
ルーク「い、いえ! そんなことは無いですよ!」
コルト「……いやいいんだよ、こちとら慣れてるからよ…
    ま、今度暇あったら二人で射撃練習でもしようぜ…色々と狙撃手のいろはを教えてやっからよ。」
ルーク「はい、是非…」
ブラッド「キサマごときからルロイが学ぶことは特に無いと思うがな…」
コルト「うるせぇな…」



ブラッド「しかし……スナイパーというのも主人公らしさで考えば微妙なところだな。
     スナイパーキャラは我が軍に他に代表する者がいるので、キャラ被りをも併発している……」
コルト「そうだよな。」
ブラッド「…言っておくがキサマの事ではないぞ?」
コルト「わかってるっつーの! 一々うざってぇな…」
ブラッド「ともかくだ……ルロイ、キサマのアビリティはどうも主人公らしいとは思えん。
     全体的に使えるアビリティが多いが特徴が無い……まるで、ジムカスタムのようだ。」
ルーク「ジムカスタムですか…」
ブラッド「まぁ……好意的に解釈するならば、特徴が無いのも主人公らしいと言えんことも無いがな…」
ルーク「……(本当にもう帰りたくなってきた…)」
パメラ「と、特徴が無いなんてことは無いと思います!
    空間認識能力と反射神経等は、覚醒能力の高いルークさんの能力値にも合ったアビリティですし…」
ブラッド「フン、その程度では特徴的とは言えんな…
     他の例を挙げてみるかね? 例えばドクのアビリティなどは使えるかなど二の次でネタに徹しておるぞ。
     ネガティブ件ポジティブなどこのゴミくらいだ…」
ルーク「何の話ですか…」
ブラッド「他にもキリシマ嬢なども…」
コルト「別に他のヤツの事なんかどーでもいいだろ。今はルロイの話だろ?」
ルーク「厳密に言えば「ルークの話」ですよ…」
ブラッド「……そうだったな。話を戻すか…
     …それにキサマ、データを見る限りでは…デモでもあまり主人公らしい機体には乗ってはおらんな?」
ルーク「な…アビリティの話かと思ったら今度は機体の話ですか?」
ブラッド「全く、主人公枠だというのにデモの機体はギャン改やブルーディスティニー二号機…
     …あまり、主人公機という印象の強い機体では無いな。
     むしろブルー二号機などは我々悪役向きの機体ではないか……EXAMシステムはいいものだ…」
ルーク「だから、何の話ですか…」
ブラッド「…それにだ。 初期の配置適正も……パイロットと艦長がBではないか。
     艦長もこなすNTパイロットと言うと、主人公よりも悪役及びライバル等…敵側のキャラクターが多い。」
ルーク「…何が言いたいんですか?」
ブラッド「……つまりだな、今までの検証や乗機などから考えるとだな……
     ルロイ、キサマ……本当は主人公枠でもなんでもないのではないか?」
ルーク「な……」
パメラ「ブラッドさん! なんてことを…」
ブラッド「フン、思ったことを言っただけだ……
     そもそもだ、所詮主人公枠はもう足りているのだ!
     …どうかね? これ以上主人公枠で争うよりは……ワタシの後を継いで悪役キャラになってはみんか?」
ルーク「はぁ!? 貴方何言って…」
ブラッド「そう嫌がるな……悪のNTキャラというのは需要があるのだぞ?
     これまで我らオリキャラ軍にもそのような人物は存在しなかったからな…
     エビル・ドーガやノイエ・ジールK、グレートジオングなどそれ用のGジェネオリジナルの機体もある……
     …どうかね? いい提案だと思うのだがな!」
ルーク「何で僕が悪役になんか…」
パメラ「それに、悪役枠ならドクさんがいるじゃないですか…」
ブラッド「フン、もはやドクだけでは悪キャラとしては不足なのでな…
     そもそもドクは悪役というよりは、そろそろネタキャラ…つまりイワンら寄りのキャラになってしまった!
     悪役だとしてもコレンのように…後半仲間になってしまうタイプの悪役だ…」
パメラ「そんなことは無いと思いますが…」
ブラッド「そんなことはあるのだ…
     …このままではオリキャラ軍から、我ら悪役枠が消え去ってしまう…
     どうせ主人公枠など放っておいても消えはせんのだ……
     …ルロイ! ここは競争率の高い主人公を目指すより……シロッコやグレミーのようなNTの悪役を目指せッ!
     それが結果的に、キサマ自身のキャラ立ちや、悪役枠の存亡にも繋がる……正に一石二鳥だッ!」
ルーク「何を…何を言ってるんだ、貴方は…」
コルト「そんなことよりよ、お前もスナイパーなんだろ?
    ならもっとスナイパーってのを推してよ、オレの後を継げよ!
    エターナとかに負けない狙撃手になってよ、名前も「ルロイ・ロングショット」にしてよ…」
ルーク(いや、ルークだし…そんな名前嫌すぎる…)
ブラッド「バカな…そんなことは有り得ん! そんな名前誰もなりたがらぬわ…
     やはり悪役枠だッ!」
コルト「ダメだ、ルロイはスナイパーなんだよッ!
    オレの後を継ぐんだよ! そしてこの番組のカメラマン役も代わってもらうんだ!」
ルーク(そんなバカな…)



パメラ「あの…「主人公像」の議題は…?」
ブラッド「フン、そんなことはもうどうでもいいのだ……」
ルーク「何ですかそれは!
    …全く黙って聞いていれば貴方達は!
    好き勝手なことばかり言って……自分達の事ばかりで、僕自身の事なんか一つも考えてないじゃないか!」
ブラッド「おお、ルロイが怒ったぞ…
     早速ワタシの言いつけどおりに肉食系になったか? 感心感心…」
ルーク「そんなわけがあるもんか! 何なんだ! 何なんですかこの番組は!?」
ブラッド「だから言っただろう……特別企画、ルロイ救済企画だと…」
ルーク「だからルークだって言ってるでしょう! いい加減にして下さい!
    だいたい主人公系だなんだって言うけど…そもそも僕は主人公を名乗ったことなんて一度も無いんだ!
    周りが勝手にそう言ってくるだけなんだ…」
ブラッド「フン、それこそがNTという人種…いや、キサマ自身の宿命というものだ。
     もはや逃れることはできんぞ……」
ルーク「知ったようなことを言って!
    …それに何だよさっきからNTNTって! 僕だけが特別みたいに…
    大体貴方だってとっくに能力覚醒しているじゃないか!」
ブラッド「能力覚醒? なんだ、それがどうしたというのだ?」
ルーク「どうしたって…散々NTを怪物みたいに言ってきた、貴方自身もNTということですよ!」
ブラッド「何ィ……このワタシがNTだと?
     バカな、そんなことは有り得ん!!」
パメラ「いえ…ルークさんの言う通りだと思いますが…」
ブラッド「有り得ん、有り得んぞ…
     ま、まさか……このワタシも、NTだったとでもいうのか!?」
ルーク(気付くの遅…)
ブラッド「そうだったか……スピリッツの頃は強化もされておらんのにサイコミュ兵器が面白いように当たって
     不自然だったが…そういうことだったか…」
パメラ「自分の能力値はしっかりチェックしましょうね…」
ブラッド「…いや、どうもおかしいとは思っていたのだがな。
     湯を沸かす際、沸く直前に沸くと直感することも多かったがやはり…」
ルーク「それは多分NTの直感とは違う…」
コルト「……どうでもいいけどよ、もう10レス目だけどいいのかよ?」
ブラッド「…何だと、もうそんな時間が流れていたか! また長々と……
     とても平常心が保てる状況では無いが、ともかく結論は出さんとな……
     結論か……まぁ、とりあえず「保留」としておこう!」
ルーク「ここまでやってそんな結論ですか!?」
ブラッド「そうだ! では今回はここまでだ!」
ルーク「な、何なんだこのオチは…こんな番組、二度と出るもんか!」
パメラ「ル、ルークさん落ち着いて…」
コルト「なぁ、今回なんか意味あったのかよ?」
ブラッド「意味など気にするな…… では次回も見逃さんようにな…!」