・ブラッド先生の検証シリーズ
「料理にアビリティは使えるのか?」
〜調理室〜
ジュナス「…また、ですか?」
ラ「また、みたいね…」
ブラッド「クククク…そう、「また」だッ!」
ラ(何か変にノってるし…)
ブラッド「…まさか、このワタシによる艦内放送が
またあるなどとは……誰も思ってはいなかっただろうな…」
ジュナス「えっと…また臨時アシスタント役で呼ばれたジュナスと」
ラ「ラ・ミラ・ルナです。
…ブラッドさんって、一線に戻ってきたのにまだ料理もしてるんですか?」
ブラッド「当たり前だ、ワタシ以外の誰に調理室を任せられる…」
ラ「でも、軍務と調理担当の両立は大変なんじゃないですか?」
ブラッド「実際…忙しくてかなわんが…
…同時に非常に充実してもいるがな…ククク!」
ラ(相変わらず変わった人…)
ブラッド「……まぁ、流石に多忙を極めているので
出撃中などは…基本的に手の空いた予備員に任せているがな…」
ジュナス「それで、今回は料理教室をするんですか? 久々に」
ブラッド「ククク、少し違うな…
今回は…Gジェネワールドにおいて、ワタシが得た「力」を
キサマらに見せてやろうと思ってな…」
ジュナス「「力」って…まさかブラッドさん、ついにDG細胞か何かに手を!?」
ブラッド「そんなわけがあるか……
…いいか、ワタシがワールドで得た力といえば…アビリティの事に決まっているだろうが!」
ラ「…アビリティ自慢ですか?」
ブラッド「そういう事でもない……
…今回ワタシが得た力、アビリティ…
……この力が「料理」にも使えるものなのか…検証してみようというのだ!」
ラ「ア、アビリティを…」
ジュナス「料理に!? そんな事ができるんですか!?」
ブラッド「フン、わからぬから試してみようという企画ではないか…」
ジュナス「そ、それはそうですけど…」
ラ「そもそもアビリティが発動するのって、戦闘中だけじゃ…」
ブラッド「そんなものは何とでもなる……では前置きはここまでだ!
早速、本題に移る…」
ブラッド「クククク…まずは検証その1だ!」
・検証その1
Q「冷徹」「単独行動」「豪傑」「歴戦の勇士」の四大攻撃特化アビリティを使えば
なまくら包丁でフランスパンは切れるか?
ラ「…なんですか、これ」
ブラッド「見ての通りだ……
…つまり、本来機体の攻撃力、及び敵機の防御力を下げる効果のある
これらのアビリティ群だが……これを料理に活用できるのかを、これから検証させてもらおう!」
ラ「はぁ…」
ブラッド「…フランスパンというのは中々、厄介なものでな…
専用のパンスライサーを用いる場合も、包丁などで切る際も…その固さ故に
刃物自体を事前に暖めておく必要がある…
…その刃物自体がこのように、なまくらなものだった場合は
暖めたとて全く上手く切れん!」
ジュナス(何だこの薀蓄…)
ラ(結局料理教室と同じノリじゃん…)
ブラッド「……そこで、このアビリティ群だ!
戦闘中…機体の攻撃力を上げ、敵機の防御力を下げるのと同じ要領で
なまくら包丁の攻撃力を上げ……フランスパンの防御力を下げれば、なまくら包丁だろうと
固いフランスパンを…いとも容易く切れるのではないか?
これはその検証だ…」
ラ(パンの防御力って何…?)
ジュナス「そもそも包丁って、ユニット扱いになるんですか?」
ブラッド「全てはやってみなければわからん……」
ラ「一応、四つのアビリティの内容を書いておきますね。参考までに…」
ブラッド「ほう、キサマにしては気が利くな…」
ブラッド先生の四大攻撃特化アビリティ、内容
・「冷徹」最大で相手の防御力−15(単独戦闘時)
・「単独行動」最大で命中率、ダメージ12%アップ(単独戦闘時)
・「豪傑」最大でユニットの攻撃力+16
・「歴戦の勇士」最大でユニットの攻撃力、格闘値+16 オリジナル機体だと効果×1.5
ブラッド「クククク…初期アビリティは「冷徹」だ。
このアビリティのレベルを最大にするだけでも…火力は十分なほどだが
それに加え、初期購入可の「単独行動」を筆頭に…さらに二つの攻撃特化アビリティを得る事ができる…」
ジュナス「うわ、冷徹も凄いけど
豪傑と歴戦の勇士で、攻撃力が合計で32も上がるんだ」
ブラッド「ククク…32ともいえば、初期状態でのガンダムヴァサーゴCB、グランドガンダム、パーフェクトジオングら
の攻撃力と同等だ…」
ジュナス「へぇ…」
ブラッド「そして、乗機がGジェネオリジナルのものだった場合は…
「歴戦の勇士」のステータス上昇効果アップにより、攻撃力は合計で40上がる…
こうもなると、初期状態のグランザムやグランドマスターガンダムらの攻撃力に匹敵する……!!」
ラ(それはやりすぎ…)
ブラッド「それだけの攻撃力が、機体に上乗せされた上で……「冷徹」と「単独行動」の効果も付くのだ…
アビリティの揃いきったワタシが乗ればどんなMSだろうが
一気に屈指の高火力機体と化す…ククク!」
ラ「(小声)それにしても、こんなに攻撃アビリティばっかり揃えて
どんだけダメージ稼ぎたいんだろーねあの人は」
ジュナス「(小声)スピリッツからの復活だから
まだオーバーキル癖が抜けてないんですよきっと」
ブラッド「聞こえているぞ……」
ジュナス「あ…」
ブラッド「だが安心しろ…今回のワタシはMP値が高い…」
ラ(以前ならここで一回怒鳴られてた所ね…)
ブラッド「…フン、ダメージは多ければ多いほどいいのだ!
悔しかったらキサマらも、これほどまでの攻撃特化アビリティを揃えてみせるのだな…」
ラ「はいはい…」
ジュナス「でもこれ、アビリティの仕様的に、支援付きだと
冷徹と単独行動の効果が無くなっちゃって
ダメージがかなり落ちちゃいますよね?」
ブラッド「ん……そうだな。
中途半端に支援を受けた場合…逆にトータルのダメージが減ってしまう、という事もしばしばだ…
まぁ…このワタシに、支援など不要という事だな…」
ラ(協調性の無さは相変わらずみたいね…)
ブラッド「…ムダ話はここまでだ! では早速、検証に移る…」
〜検証開始〜
ブラッド「クククク…フランスパンよ、どう料理して欲しい!?」
ジュナス「うわ、包丁になんか…オーラみたいのが…」
ラ「オーラ!? 何それ…」
ブラッド「ククク、やはり包丁の攻撃力が上がっているようだ…では行くぞ!
ゴミが……切れろ!」
ザン!
ジュナス「…!?」
ラ「!?」
ブラッド「こ…これは…!?」
・検証その1
Q「冷徹」「単独行動」「豪傑」「歴戦の勇士」の四大攻撃特化アビリティを使えば
なまくら包丁でフランスパンは切れるか?
Aまな板ごと切れた
ブラッド「どうやら……勢い余って、まな板の防御力まで下げてしまったようだ…」
ラ(「冷徹」恐るべし…)
ジュナス「なまくら包丁で…まな板ごと切っちゃうなんて、こんな…」
ブラッド「全く恐ろしいな……手加減をしていなければ、台所のステンごと
斬り裂いてしまう所だったかもしれん……」
ジュナス「というか冷静に考えれば、攻撃32も上がってたらパンなんて一発ですよね…」
ブラッド「実際は32ではない、40だ…
…この包丁もGジェネオリジナルのもの故、「歴戦の勇士」の効果で
攻撃力がさらに上がっている…」
ラ「なんですかGジェネオリジナルの包丁って…」
ブラッド「ともかく…攻撃特化アビリティを……包丁を使った作業に使うのは危険すぎる…
これは……料理中は、基本的に攻撃アビリティの使用は…自重した方がいいようだな…」
ラ(やる前に気付けそんなことは)
・検証その2
Q「補佐」は料理教授にも適応されるのか?
ラ「あれ、そういえばブラッドさんって「補佐」覚えるんでしたっけ?」
ブラッド「……意外か?」
ラ「えぇ、まぁ…」
ジュナス「…僕にはなんというか、「やっぱり」って感じでしたけどね」
ブラッド「そうか…」
ラ「そう? 私はブラッドさんに補佐のイメージは無かったけどなぁ…」
ブラッド「ほう…ワタシに補佐のイメージが無い、か?
面白い……では見せてやろう! このワタシの補佐能力を活かした…料理教室をな!」
〜ブラッド先生のお料理教室(アビリティ「補佐」使用編)〜
ラ「え、料理教室をやるんですか!?」
ブラッド「一回限りの復活だ…
…まずは材料の紹介だ! さぁ、どう料理して欲しい!?」
『フロランタン風フランスパン』材料
・フランスパン
・キャラメル
・スライスアーモンド
ブラッド「クククク、先程切ったフランスパンを早速利用させてもらおう…」
ジュナス「フロランタンって…何ですか?」
ブラッド「フランスの菓子の一種だ…フル・フロンタルとは何の関連性も無いぞ?」
ラ(言われなくてもわかってるよそんな事は)
ブラッド「では早速調理開始だ…ジュナス! 今回はキサマに調理してもらうぞ…」
ジュナス「僕がですか? 上手くやれるか…」
ブラッド「安心しろ、今回は非常に簡単な料理だ…」
〜中略〜
ブラッド「…まずはフランスパンを切るのだが……これはキサマらも知っての通り
先程の検証で切っておいた!
ジュナス、まずキサマが行うべき事は…耐熱容器にキャラメルを入れ
電子レンジで約1分ほど加熱するのだ!」
ジュナス「はい!」
ブラッド「…そして、加熱が終われば手早く混ぜ…スライスアーモンドを加え
また混ぜ…電子レンジで30秒ほど、また加熱するがいい…
そしてできあがったものを切ったフランスパンに塗り、オーブントースターで適度に焼く…
……それで完成だ。理解したかね?」
ジュナス「はい、大体覚えました!」
ブラッド「フン、それでいい…」
〜中略〜
ジュナス「えっと、ここでアーモンドを…」
ブラッド「ここはとにかく手早く混ぜるのだ……あまり強く混ぜすぎんようにせいぜい注意しろ。
アーモンドが砕けすぎてしまうからな…」
ジュナス「は、はい…」
ブラッド「その調子だ……後はまた加熱しその後フランスパンに塗るのだ。
塗る際の注意は…」
ラ(あー、料理中の補佐って、いつも通りのヤツね)
・検証その2
Q「補佐」は料理教授にも適応されるのか?
Aいつも通り
・検証その3
Q「傭兵」は何か料理の役に立つのか?
ラ「そういえば、今回は「傭兵」も覚えるんでしたね」
ブラッド「そうだ……クククク、戦いを生業とする傭兵のみに許されたこのアビリティ…
一部の特殊武装を除く、全武装の射程が伸びる…恐るべきアビリティだ…」
ジュナス「いいなぁ、僕の「ファイター」は格闘しか伸びないのに」
ラ「でもブラッドさん、今回も細かい違いはありますけど…連邦軍服を着てますよね?」
ブラッド「……そうだが?」
ラ「連邦軍服を着てるのに傭兵というのも、不思議な話ですね」
ブラッド「フン……SEEDアストレイとやらに、ムラクモなんたらとかいう
地球連合軍服を着た傭兵がいただろう?
それと同じようなものだと思え…」
ラ「あぁ、成る程…
…でも傭兵って、流石にこれは料理とは何も関係が無いんじゃあ…」
ブラッド「ククク…そう思うか?
ところが違うな……ジュナス!」
ジュナス「は、はい! 何ですか?」
ブラッド「冷蔵庫に鮪の切り身が入っている……それをこのまな板の上に並べるのだ!」
ジュナス「はい!」
ラ(何をする気…?)
〜中略〜
ジュナス「そんな離れた所から、どうする気ですか?」
ブラッド「フン、キサマらは黙ってそこから見ていろ……危険だからな」
ジュナス「危険って…まさか…」
ラ「な、何なの!?」
ブラッド「クククク…見るがいい、この包丁捌きを!」
スパ!
ジュナス「な…!?」
ラ「えぇ!? 何ですか今の!? あんな距離から…」
ブラッド「ククククッ! どうだ…
「傭兵」による格闘武器射程の延長により…このように
一メートル離れた位置からでも…鮪の切り身を刺身へと変貌させてしまえるというわけだ…!!」
ラ「あなたはGガン世界の住人か何かですか…」
ジュナス「ケインさんじゃないんだから…
なんかもう、傭兵の基準がよくわからなくなってきた…」
ブラッド「クククク…ジュナス、キサマも「ファイター」持ちだろう?
つまりは格闘武装の射程が伸びる、という事だ……キサマも鍛えればいずれ
ワタシのレベルには至らずとも
50センチくらい先のものなら…切れるようになるかもしれんぞ…」
ジュナス「やめておきます…」
ブラッド「…ククク、格闘武装だけでなく…射撃武装の射程も伸びている!
見るがいい、この距離からでも……」
バッ!
ジュナス(何か投げた…?)
パサ…
ジュナス「あ、刺身の上に」
ブラッド「このように…食菊を、刺身の上の完璧な位置に配置する事ができる!」
ラ(それは「傭兵」関係ないんじゃ…)
・検証その3
Q「傭兵」は何か料理の役に立つのか?
A曲芸師になりました
ブラッド「さぁ、次の検証だ…」
・検証その4
Q「解放」は何か料理の役に立つのか?
ブラッド「「解放」……このアビリティさえ付ければ、我々非初期覚醒キャラでも
覚醒値が得られる……」
ラ「非初期覚醒キャラ共通のアビリティですね。
今回はジュナス君もこれ付けないと覚醒しないんだよね?」
ジュナス「はい…」
ブラッド「フン、ついにジュナスもOTの仲間入りか?
まぁいい……ともかく検証だ! まずは「解放」アビリティを取り直す…」
ラ「…外してたんですか?」
ブラッド「…他のアビリティが優秀なのでな。
覚醒武装付きの機体に乗る際は……OPに頼る事にしている…」
ラ(セコ…)
〜中略〜
ブラッド「クククク…いいぞ! 素晴らしい!
これこそ求めていた力だ!」
ラ(うわ、テンション高…)
ブラッド「では、検証開始だ…覚醒したワタシの料理を見せてやろう…!」
「きざみうどん」材料
・ゆでうどん
・うすあげ
・水
・昆布
・かつお節
・薄口醤油
・砂糖
・みりん
・塩
・その他トッピング
ブラッド「では調理開始だ…まずは鍋に水を入れ、昆布を30分浸けおく。これはあらかじめ浸けておいた…
そして弱めの火にかけ、沸騰直前に昆布を取り出すのだ…」
ラ「はぁ…」
〜中略〜
ジュナス「そういえば最近、ドクさん戻ってきましたね」
ブラッド「この時期には虫がいないとわかってUターンしてきたようだな…」
ラ「行く前に気付けって話ですけどね」
ブラッド「全くだな…… !?
………沸く!!」
ジュナス「え?」
ボコボコ…
ブラッド「クククク…素晴らしい! これが覚醒の力か…
……湯が沸く直前に…沸くと、このワタシの勘が直感したぞ!」
ラ(そんなどうでも良い事に…)
ジュナス(そこまでテンション上げなくても…)
〜中略〜
ブラッド「昆布を取り出した後…かつお節を一気に入れ、火加減を強めにし
5分ほど煮出し……火を止め…そのまま冷まして網で漉すのだ」
ジュナス「………」
ラ「………」
ブラッド「同時にしっかり油抜きされたうす揚げを短冊切りにしておき
うどんは別に茹でて器に盛っておく……」
ジュナス「………」
ラ「………」
ブラッド「そしてだし汁に調味料を加え、うす揚げをさっと煮るのだ……
…そして、うどんの器にだしと揚げを入れ……薬味に青葱や削り鰹、とろろ昆布などをのせれば、完成というわけだ!」
ジュナス「これで完成ですか、お疲れ様です!」
ブラッド「何、この程度なら容易いものだ……」
ラ「…あの、ブラッドさん?」
ブラッド「……何だ?」
ラ「…「解放」関係無いんじゃないですか?」
ブラッド「…………」
・検証その4
Q「解放」は何か料理の役に立つのか?
A無意味(お湯が沸くのはわかる)
ブラッド「まぁ…そもそもNT能力が…料理に反映されるという例など、古今聴いた事も無いし…
そもそも……NTの料理人キャラなどガンダム世界にはいなかったな…」
ラ「そもそも料理人キャラ自体がタムラさんくらいしか思いつきませんけど…」
・検証その5
Q「統制」は何か料理の役に立つのか?
ブラッド「ククク、「統制」……マスター時、もしくはリーダー時の
指揮範囲が上がるアビリティだな…」
ラ「料理と指揮範囲は流石に関係無いんじゃ…」
ブラッド「そう思うか? では検証してみるとしよう…
……出て来るがいいゴミども!」
プシュー(ドアの開く音)
ドク「ヒャアーハッハァー! ドク・ダァァァムだぁぁぁぁッ!」
ニードル「ヒャヒャヒャ、ニードルだぜェ!」
グレッグ「へっへっへ…グレッグだ!」
バイス「久々の登場〜♪
今最も復活が求められてる、オリキャラ軍最大のリア充♪
バイス・シュート様だぜぇ♪」
ジュナス(この人達久々に見たな…)
ラ(出来るだけ会いたくなかったなこの人達とは…)
ブラッド「クククク…元気が良いようで何よりだ……」
ジュナス「もしかして皆さん…今までずっと外で待機してたんですか?」
ドク「まぁぁぁなぁぁぁ〜! ハァーッハッハァ!
久々に休みもらったけどよぉぉぉッ! やることあんまねぇぇんだよなぁぁぁッ!」
ラ「…何故ドクさん達が?」
ブラッド「あくまで検証のためだ…
クククク…この四人のゴミども、そしてジュナスとラの二人…合計六人の調理要因を指揮し
結束して料理を作り上げさせることで…ワタシの指揮能力の高さを知らしめてやろうというのだ!」
ラ「えぇ、私達もやるんですか!?」
ブラッド「当たり前だ…人数が多くなければ指揮能力が活かせんではないか…
……では早速検証開始だ! さぁ!! どう料理して欲しい!?」
『ミネストローネスープ』 材料
・じゃがいも
・人参
・キャベツ(白菜でも良し)
・ミックスビーンズor大豆の水煮
・カットトマト缶
・ベーコンorウィンナー
・たまねぎ
・セロリの葉
・にんにく
・水(あれば白ワインやお酒も足しても良い)
・コンソメキューブ
・塩、こしょう
ブラッド「クククク…この検証で料理するのは「ミネストローネスープ」だ!
スローネタイプのガンダムとは何の関連性も無いぞ…」
ラ(いいよそのくだりはもう)
ジュナス「分担するからかな、材料が多いですね」
ブラッド「安心しろ……この人数でやれば、必要最低限の時間で調理できるハズだ…
……では調理開始だ! まずはドク!」
ドク「お…おおッ!?」
ブラッド「キサマはまずたまねぎ、セロリの葉、にんにくを微塵切りにするがいい…」
ドク「まっかせぇぇなさぁぁぁいッ!
切るぅぅ切るぅぅぅッ! 切って切ってぇぇ、切りまくるぅぅぅ〜!!」
ブラッド「クククク…この配役は正解だったようだな…
…そしてニードルはその間にキャベツを1cm角に切り、バイスは人参を5mm角位に刻み…
……グレッグはウィンナーを3mm程度の輪切りにしておけ!」
ニードル「ヒャヒャヒャ、了解だァ!」
バイス「右に同じってか♪」
グレッグ「任されてやるぜ…」
ブラッド「その意気だ……そしてジュナスはその間にコンソメキューブを砕いておけ!」
ジュナス「任せてください!」
ブラッド「フン、それで下準備は完了だ…」
ラ「えっと…私の作業は?」
ブラッド「そう慌てるな、キサマの出番は次にとっておいてある…」
〜中略〜
ブラッド「クククク…さぁ、キサマの出番だラよ!」
ラ「は、はい!」
ドク「ハァーッハッハ! 頑張れよぉぉぉ〜!」
ブラッド「…とは言っても特に難しい事は無い……圧力鍋にオリーブオイルと
切っておいたたまねぎ、セロリの葉、にんにくを入れ、香りが出るまで炒めるのだ…」
ラ「わかりました…」
〜また中略〜
ブラッド「クククク…香りが出てきたかね?」
ラ「そうですね…出てきたような出てきてないような…」
ブラッド「…通信士にしては随分曖昧な報告だな?」
ラ「す、すみません…」
ブラッド「フン……まぁいい、香りが出てくれば人参、ウィンナーを加えて更に炒めるがいい。
そして人参につやがでてきたら…大豆、キャベツを加えさらに炒めるのだ…」
ラ「は、はい!」
ドク「暇だなぁぁぁ〜!」
ブラッド「…暇ならその間に食器の準備をしておけ!
他のゴミどもは不要になった生ゴミの処理や、机の掃除などをしておくがいい…」
ジュナス「わかりました!」
ニードル「ケッ、メンド臭ェなァ…」
ブラッド「…このワタシに歯向かうかッ!?」
ニードル「わ、わーったよ、やるよやるよォ…」
ブラッド「…フン、それでいい…
……そしてラよ、キャベツがしんなりしてきたら…トマト缶と、ジュナスが砕いた
コンソメキューブを加えろ。
…そしてその際に空いたトマト缶に…水や酒、白ワインなどを入れ
缶に残ったトマトと一緒に合わせて2杯分の水分を鍋の中に入れるのだ…」
ラ「わかりました!(なんか…私だけ作業が多いような気が…)」
〜またまた中略〜
ブラッド「ええい…なんだその炒め方は! 全くなっとらんな…」
ラ「す、すみません!」
ジュナス(ブラッドさん、統制の他に「怒り」と「恐怖」も発動してるな…)
ラ(何を偉そうにこの悪人面は…)
ジュナス(うわ、ラさんも発動させてる…
…そういえば、この人も「怒り」と「恐怖」覚えたんだっけ)
ブラッド「…何だその目は?」
ラ「い、いえ、何でも…」
ジュナス(ブラッドさんにはあんまり効果が無いみたいだ…)
ドク「ひィ! 空気がギスギスしてるよぉぉ〜!!」
ブラッド「そのくらいの緊張感が合った方がいいのだ……料理にしても戦争にしてもな。
……説明の続きだ。先程まで言った行程が終われば、次は
蓋をして高圧で3分程度煮る……そして塩こしょうで味を整えれば完成だ!
コクが足りないと感じれば、粉チーズなどをかけると尚良いだろう…」
〜中略〜
ブラッド「ククククッ! ついに完成した!
これぞ望んでいたミネストローネスープだ!」
ドク「ひゃぁぁぁッ! うぅまそうだなぁぁぁ!!」
ラ「…これ何の検証でしたっけ?」
ブラッド「…ん? そういえば検証だったな…」
ラ(何だと思ってやってたんだ途中から)
ジュナス「「統制」の効果を調べる検証だったハズですけど」
ブラッド「そうだったな……
ともかく、ワタシの指揮の下…特に料理が上手いわけでもないキサマらが
これほどまでのミネストローネスープを作り上げたのだ!
…「統制」も…調理人数が増えると適応されるという事は確かなようだな……!」
ラ(「怒り」と「恐怖」もオマケでね…)
ジュナス「でもブラッドさんって、料理をする時はいつも一人でやりますよね?」
ブラッド「まぁ…基本はな」
ジュナス「じゃあこれ、普段はあんまり役に立たないんじゃ…」
ブラッド「クッ…」
・検証その5
Q「統制」は何か料理の役に立つのか?
A人数が増えるとそれなりに適応されたりされなかったり
(「怒り」「恐怖」もオマケで)
※しかし料理中は基本一人
ブラッド「これで検証は全て終了だな…」
ラ「とりあえず、検証結果をまとめてみました」
・まとめ
冷徹、単独行動、豪傑、歴戦の勇士
→攻撃力が上がりすぎるので調理中は封印必須
補佐
→使っても使わなくてもいつもと変わらん
傭兵
→曲芸を覚えただけで、料理中の実用性は低い
解放
→無意味
統制
→基本料理をする時は一人だし、調理室も艦内だからぶっちゃけ指揮範囲は関係無い
怒り、恐怖
→別に付けてなくても怒るときは怒るし、怖いときは怖い
結論:調理中はアビリティは使わない方がいい
ブラッド「…結局、料理に関しては死にアビリティばかりだったな…」
ジュナス(結局、この時間は何だったんだろう…)
ラ(13レスもかけて何このオチ…)
ドク「けんしょぉぉぉとかいいからよぉぉぉッ!
さっさとつくったりょぉぉり食っちまぉぉぜぇぇ〜!!」
ブラッド「フン、そうするか…
…しかし検証の為とはいえ、少し作りすぎたな…」
・できた料理
フロランタン風フランスパン
鮪の刺身、食菊付き
きざみうどん
ミネストローネスープ
ブラッド「結局…これだけの料理ができたというわけか…」
ラ(食い合わせ最悪…)
ドク「ヒャアーハッハァー! 喰いつくしてやぁるよぉぉぉッ!!」
ブラッド「待て、その前に番組を締めねばな……誰でもいいから締めておけ!」
バイス「はいよっと♪
そんじゃま〜♪ 今回はこの辺で♪」
ラ(よりによってこの人かよ)
バイス「あ、あと♪
次回作じゃオレ様も復活すると思うから♪そん時ゃよろしくな〜♪ じゃ、あばよッ♪♪」
ジュナス(それは…)
ラ(絶対に…)
ブラッド(有り得ん……)