プレゼント大作戦
〜図書室〜
トリッシュ「へぇ、図書室ってのはこんなとこだったんだねぇ」
カル(こんな所にトリッシュさんが来るなんて珍しいな…)
トリッシュ「…お、カルじゃん。何読んでんだ?」
カル「いえ、別に大したものじゃ…」
トリッシュ「あ〜なんか怪しいねぇ… ちょっと貸してみな!」
カル「あ…ちょっと、返してくださいよもー!」
トリッシュ「どれどれ〜?…へぇ、プレゼント。
何、もしかして…プレゼント持って愛の告白ってヤツぅ?」
カル「べ、別にそんなんじゃないですよ!」
トリッシュ「またまたそんな事言っちゃってぇ…
…で、相手は誰さ? シャノン姐? それともパメラ?
まさか…アタシじゃないよね〜?」
カル「だ、誰でもいいじゃないですか!
もー、いいから返してくださいよ!」
トリッシュ「だ〜め! え〜っと…うわ、お花なんて送る気?」
カル「もー! やめてくださいったら!」
シャノン「……そこまでだトリッシュ!!」
カル「シャ…」
トリッシュ「シャノン姐! どったのこんなとこで」
シャノン「いいかいトリッシュ、よく聞きな…」
トリッシュ「…何さ」
シャノン「……カルをいじめていいのはアタシだけだ!」
トリッシュ「はいはい、そーゆー事ね」
カル「(…もう嫌だこんな扱い)
…あの、図書室では静かにして下さいよ二人とも…」
〜5月12日〜
カル「はい、これシャノンさんに!」
シャノン「花………だって……?
ど、どうしたってんだよ急に!?
こんなことしたって、何もでやしないよ……」
カル「いつも、お世話になってますから!」
シャノン「ったく…
……しょうがないねぇ、もらってやるよ!」
カル「カーネーションです! よく似合ってますよ!」
シャノン「フン……」
シャノン「………」
………
シャノン「…おい見ろトリッシュ! カルから花を貰ったぞ花を!!
どうだいいだろ!」
トリッシュ「あぁそれ? アタシももらったよ」
シャノン「そうかお前もか……
………って、なんだって!?」
トリッシュ「いや、なんか母の日だからだってさ。
アイツらしいよね」
シャノン「母の日……?
………母、の…
…って事ぁアイツ、アタシがオバさんだとでも言いたかったのかい!?
しゃらくさいねぇ…カルめ、次会ったら八つ裂きに…!」
トリッシュ「まーまー落ち着きなって…
そんでシャノン姐のは…そっか、白のか」
シャノン「…色がどうしたってんだよ!? しゃらくさいねぇ…」
トリッシュ「さっきパメラから聞いてさ。
白のカーネーションは、「尊敬」って意味の花言葉なんだって!」
シャノン「尊敬……か……」
トリッシュ「ま、あのバカがそこまで知っててやってたかはビミョーだけどね」
シャノン「………お前のは?」
トリッシュ「アタシ?アタシのは黄色だね。「感謝」って意味らしいけど」
シャノン「感謝か………あはははッ!
アタシの「尊敬」の方が上だな!」
トリッシュ「はいはいっと…」
なんだかんだでまんざらでもないシャノンさんでした。