三日目 07:00 寝起きドッキリ


???「おはようございま〜す、朝ですよぉ〜」
と目覚まし時計の音の代わりに声がした。
でもジュナスの声じゃなかったので寝ぼけ眼で声のする方を見たら……
マリア「あっ、こっちに気づいたわね」
「えっ!?マッ…、マリア姉さん!!なんで部屋にいるの!?」
マリア姉さんがいつの間にか部屋にいたのでビックリして目が一気に覚めた。
そしてその後ろから
ジュナス「ヘヘヘッ、大成功!!」
と、いつ用意したのかわからないけど『ドッキリ大成功』って書いた紙を持ってジュナスが現れた。

「ねぇ、これってどういうこと!?」
ジュナス「寝起きドッキリをやりたいから協力してほしいって僕がマリアさんに言ったんだよ」
マリア「話を聞いたら、面白そうだったから即OKしたわ」
ジュナス「ちなみに今から5分前に目覚まし時計のアラームを解除してマリアさんを部屋に招いたんだ」
「ふ〜ん、そうだったんだ」
マリア「ごめんね、こんなことして」
「別に怒って無いよ。それよりも今から顔を洗うから外で待っててくれない?いっしょに朝食を食べたいから…」
マリア「えぇ、いいわよ」
ジュナス「それじゃあ、僕も待ってるよ」
そう言って二人は部屋を出た。
そして僕は顔を洗って寝癖が無いか髪型をチェックした。
それが終わると部屋を出て
「お待たせ」
マリア「それじゃあ、食堂に行きましょう」
ジュナス「『08:00』からミーティングだからな」
「そうだね」
ということで三人で食堂に足を運んだ。


三日目 07:15 食堂にたどり着くと


食堂に着いて注文を取りに行くと
ブラッド「よく来たな。今日はここで朝食を食べる奴は問答無用でピザだ!!さぁ、飲み物は何だ?」
ジュナス「オレンジジュースお願いします」
マリア「私とシェルドはアイスココアをお願いします」
「ところで今回はどんなピザなんですか?」
ブラッド「それは食べてのお楽しみだ。ちなみに貴様らの注文は既にルナ・シーンがとってある。
ということで注文したならさっさと席に着け、次に来る奴の邪魔だ!!」
そう言われてルナさんがいるテーブルの方に向かった。

それから僕らが座ると
ルナ「二人ともドッキリは…どうだった?」
マリア「大成功よ。ねぇ、ジュナス君」
ジュナス「えぇ、こいつが寝ぼけてから目覚めるのは面白かったですよ」
ルナ「そうか…大成功か。よかったな」
「やっぱりルナさんは知ってたんですね、マリア姉さんとジュナスが僕にドッキリをしかけるって。
しかも朝食はこの四人で食べるからルナさんが先に行って注文するように言われたんでしょ?」
ルナ「そういうことだ」
と話をしていたら
トニー「飲み物お待たせ、あと少しでピザが焼き上がるぜ」
飲み物をトニーさんが持ってきた。

それから1〜2分経過したら
ニードル「ヒャヒャヒャ、ピザの出来上がりだぜぇ〜」
ドク「持ち運びは、俺にまっかせなさぁぁぁい!!」
サエン「んじゃ、俺は食べる前にかけるコレでも運ぶとするか」
と声がしたのでピザが焼き上がって完成したようだ。
今回はどんなトッピングがしているのかな?


三日目 07:18 本日の朝食


ドク「おっまたせぇ〜、これが今日のピザだぜぇ〜」
とドクさんがピザを持ってきた。

トッピングが
マヨネーズソース・照り焼きチキン・ネギ・マッシュルーム

となっている和風ピザのようだ。そして早速食べようとしたら
サエン「ちょっと待った。コレをかけてこのピザは出来上がりなんだ」
とサエンさんがやって来てきざみのりを振り掛けた。
サエン「もう食べていいぜ、んじゃ俺はこれで」

サエンさんが厨房に戻ってからみんなで「いただきます」の挨拶をしてピザを食べた。
ジュナス「マヨネーズソースと照り焼きチキンの相性が抜群でおいしいな」
「そうだね」
マリア「他の具材もいい味のアクセントになってるわ」
ルナ「それだけでない、このピザのおいしさの秘密は……生地にある」
マリア「確かに普通と違った風味をこのピザ生地は醸し出してるわね」
「何を練り込んだらこんな生地ができるんだろう?」
それから食べながら生地の隠し味の正体を探っていたら
ブラッド「生地に何を練り込んだのか知りたいかね?」
とブラッドさん自らやって来た。
ジュナス「ブラッドさん、話を聞いていたんですか!?」
ブラッド「あぁ、他の連中が黙々と食べている中で話し声がしたのは貴様らだけだからな」
「そうなんですか、でもブラッドさん厨房を離れていいんですか?」
ブラッド「ピザ生地作りもトッピングをのせるのも焼くのも任せて心配無い。
ふざけて失敗しないように作業を身体にみっちり叩き込ませたからな」
マリア「(相当なスパルタ指導だったんだろうな……)
それで…今回ピザ生地には何が練り込まれているんですか?」
ブラッド「そうだったな、ピザ生地についてだったな。話が横道にそれてすまんな。
このピザ生地には『味噌』を練り込んでみた」
ルナ「『味噌』か。なるほど、これは……意外な物を練り込んだな。だが…和風ピザにはピッタリだ!!」
ブラッド「そう言ってもらえると作った身としてはうれしいね。
では、私はこれで失礼するから朝食を楽しんでくれたまえ」
と言ってブラッドさんは厨房に戻って行った。

それから食べるのを再開して完食してから一休みした。
そして食堂にある時計を見ると現在の時刻は『07:45』だったので食器とコップを返却して食堂を出てブリーフィングルームに向かった。


三日目 08:00 ミーティング


ルナさんが医務室の方に向かって僕らがブリーフィングルームに着いたのは『07:55』のことだった。
それから続々とみんなが入って来て始まる前に全員そろった。

そして『08:00』の開始時間になって艦長とニキさんが入って来た。
ゼノン「おはよう、遅れずに全員ちゃんといるとは……感心するぞ。
では本日の予定について説明する。
このミーティングが終了後にパイロットの諸君とエルンスト・ビリーは医務室でアルコール検査を、整備班はMSデッキに、ラ・リコル・カチュア・シスの四人はブリッジに行ってくれ。
ちなみにアルコール検査でエルンスト・ビリーに問題が無かったら出航となる。
出航してから何を行うかについてニキ頼むぞ」
ニキ「わかりました。ここからは私が説明します。
本日は機体の性能を皆さんに試してもらいます。なのでアルコール検査が終了してからはチームごとにどのような訓練を行うのか決めてください。決まりましたらその内容をレポート用紙に書いてチームリーダーが艦長に提出をお願いします。なお、このミーティングが終わったら私と艦長もブリッジに行きますのでそこをお忘れなく。
私からは以上です」
ゼノン「何か質問はある者はいるか?」
と艦長が尋ねたら
クレア「ハ〜イ、今日のことじゃないけどキャリーベースってアタシ達の後任は誰になったの?」
ニキ「それですか。そうですね、せっかく全員いるのでこの際教えますよ。

艦長…ハルト
副長…無し
通信…パメラ
操舵…ウッヒ
整備…スタン

機体とパイロット
ガデッサ…トリッシュ
ガラッゾ…シャノン
アヘッド…ギルバート
ガッデス…カル

となっております」
クレア「ふ〜ん、最小限のクルー編成になってるんだね」
ニキ「えぇ、物資の補給艦としての運用になるのでこのような編成にしました」
エリス「ということは、ガデッサ・ガラッゾ・アヘッド・ガッデスのもう1チームは基地に配備するんですね」
ニキ「そういうことになります」
とキャリーベースの運用に関してニキさんが説明してくれた。


三日目 08:10 各チームの役割


ゼノン「キャリーベースの運用に関してはこれでいいな。他に質問のある者は?」
ネリィ「チームごとに戦場での役割ってあるのでしょうか?あるんでしたら教えてくれませんか?それによって本日の訓練内容を決めますので」
ゼノン「それか、もちろんチームごとの役割はあるぞ。

Aチーム…一番先に出撃する先遣隊

B・Cチーム…戦場での主力部隊

Dチーム…艦の守りに徹する護衛部隊

となっている」
艦長がそう言ったら
エルフリーデ「何だと!?我がチームは戦場の最前線に行かないというのか!?なぜだ!?」
ニキ「Dチームは、エターナのセカンドV以外デュートリオンによる補充が必要なのでこうしました」
マーク「全員出撃して行ったら戦場で艦が孤立してしまうからな。そこを大群に押し寄せてこられたらいくらGNフィールド展開できるとは言え厳しいぞ」
ラナロウ「そうならないために残しておく戦力というわけだ、俺達は」
エターナ「それに、艦を守るのも騎士の役目ではないの?」
エルフリーデ「確かに艦が沈められて帰る場所を失ってしまっては戦に勝っても意味が無いな。
それとエターナの言うとおり騎士は前線で戦うだけの存在では無いからな。
ということでニキ、先程は取り乱してすまなかった」
ニキ「わかればそれでいいんですよ」
とみんなに説得されて納得したエルフリーデさんであった。

ゼノン「さて、他に質問がある者は?」
マリア「アルコール検査後にチームで訓練内容のミーティングをするのはここで行っても構いませんか?」
ゼノン「あぁ、いいぞ。どこで行うかはチームごとに任せる」
マリア「ありがとうございます」
ということは僕達Cチームは検査終了後に再びここに来てミーティングか。


三日目 08:20 ノッセル4人目のパイロット〜ミーティング終了


ゼノン「他に質問がある者はいるか?」
ケイン「拙者・コルト殿・ミリアム殿は本日の訓練ではBチームといっしょに行うのでござるか?」
ゼノン「そうなるな。ノッセルは主にBチームの足として運用するからな」
キリシマ「ですが私のクラーケ・ズールを大気圏内仕様としてギラズールに換装した場合ノッセルのパイロットが一人足りないのではないですか?」
ニキ「そこは心配ご無用です。パイロットはもう補充済みですよ。
では入って来てください」
ニキさんがそう言ったら部屋に入って来たのは
アル「ワレ失礼するナリ」
話し方が「ワレ〜ナリ」という独特な感じのアルさんであった。
そして
アル「ワレ本日よりノッセルのパイロットに就任ナリ。皆の者よろしくナリ」
と挨拶をしてその後空いている席に座った。

それから
ゼノン「さてまだ他に質問がある者はいるかね?」
艦長が投げかけたけど誰もいなかった。
ゼノン「誰もいないのでこれでミーティングはおしまいだ。では各自さっき説明した場所に向かってくれ。
では解散」
こうしてミーティングが終わったら
マリア「アルコール検査が終わったらCチームのみんなはここに再び集合してね。今日の訓練内容について話し合うから」
ルーク「わかりました」
ジュナス「了解です」
「うん、わかった」
とチームリーダーのマリア姉さんが言ったのに応答してから医務室に向かった。


三日目 08:35 アルコール検査


医務室に僕らパイロット全員と艦の操舵士のエルンストさん・ビリーさんがたどり着くと
ルナ「それではこれよりアルコール検査を始める。
やり方は私の前で息を吐く簡単なことだ。これでまだ昨日の酒が抜けてないと判断したら……検査機でノーランが調べる。
ちなみに全員終わったら艦長に報告するからな」
ノーラン「もちろん検査に引っ掛かった奴がいるチームはそいつのアルコールが抜けるまで実機での訓練は禁止だからおとなしくシミュレーターで我慢しな。それからもう一度検査のためここに来るのを忘れずに。でないと実機での訓練できないからね」
検査のやり方と諸注意をルナさんとノーランさんから聞かされた。

それから一列に並んで一人ずつ検査を開始した。
そして僕の出番になった。
ルナ「次は……なんだシェルドか。お前はパス、行っていいぞ」
「パスって……ずいぶんあっさりとしてますね」
ルナ「朝食を食べているときから……酒臭さはしてなかったからな。だからパスでいいんだ」
「なるほど、ではこれで失礼します」
こうして僕の検査は終了したので医務室を出て今日の訓練内容について話し合うために再びブリーフィングルームへと足を運んだ。


三日目 08:55 検査の結果


僕とルークさん・ジュナスがアルコール検査を終えてブリーフィングルームにたどり着いて5分経過したら
マリア「みんなお待たせ」
とマリア姉さんが到着した。
「姉さん遅かったね。もしかして引っ掛かった?」
マリア「違うわよ、ルナに頼まれて検査結果のカルテを艦長に提出してきたの」
「そうだったんだ。ところで誰か検査に引っ掛かった人いたの?」
ジュナス「それ、僕も気になるな」
マリア「フフッ そう言うと思ってコピーを持ってきたわよ」
と今回の検査結果のカルテ(コピー)を見せてくれた。

アルコール検査

Aチーム
ネリィ…微量ながら反応あり
クレア・エリス・レイチェル…反応無し

Bチーム
ブランド…基準値の2倍反応あり
キリシマ…微量ながら反応あり
イワン・エイブラム…反応無し

C・Dチーム、ノッセルパイロット達…全員反応無し

エルンスト…微量ながら反応あり
ビリー…反応無し

という結果だった。

「こうして見ると朝帰りのブランドさん以外は微量な反応だからそんなに飲んでいないみたいだね」
ルーク「でも、ワインが好きなエルフリーデさんが反応無しっていうのは意外ですね」
ジュナス「エルフリーデさんはそういうことについて管理はしっかりしてますよ」
ルーク「なんだか恋人を馬鹿にされたような言い方ですね、それって」
ジュナス「なっ…、何を言うんですか!?」
とルークさんがジュナスをからかっていたら
マリア「はいはい、そういうのは後にして。何のために集まったの!?今日の訓練内容についてでしょ」
ルーク・ジュナス「すみません、そうでしたね。すっかり忘れてしまいました」
マリア姉さんが注意してそれで謝るルークさんとジュナスであった。


三日目 09:00 いざ出航


マリア「さてと、じゃあ今日の訓練は何をするのか決めましょう」
とマリア姉さんが言ったときだった。

ゼノン「こちらブリッジの艦長だ。これより本艦は出航する。繰り返す、本艦は出航する」
ラ「基地のハッチ開放、GN粒子機関部への供給完了、進路クリア、発進します」
ビリー「了解、それじゃあ出すぜ!!発進時に無いと思うけど一応衝撃には備えとけよ」
と艦内アナウンスが流れた。
それから基地と艦を繋いでいた連絡通路が外れた。その後、艦がフワリとGN粒子の特性で浮かび上がってからメインスラスターを噴射して基地を出た。だけどブリーフィングルームには外の様子が見れる窓は備え付けていないので宇宙に出たっていう実感が湧かなかった。ちなみに発進時の衝撃で体が椅子から飛ばされることはなかった。

「ここからじゃあ外の様子が見れないね」
マリア「それじゃあ……ミーティングは後回しにして展望室に行く?」
ジュナス「賛成」
ルーク「せっかくなら展望室で宇宙を見ながら訓練内容を話し合うっていうのはどうでしょう?」
マリア「それ、いいわね。またここに戻って話し合うのは時間がかかるし」
「うん、そうしよう」
ジュナス「ルークさんいいアイディアですね」
ルーク「どうもありがとう」
マリア「それじゃあ部屋を出ましょう。もうここに用は無いから」
ということでブリーフィングルームを出て展望室のある艦後方に向かった。
(他のチームの人達がいなければいいんだけど…これだけは行ってからじゃないとわからないな……)
って思いながら展望室に向かっているとき
ラ「本艦は現在月の軌道を離脱、進路はサイド5中域となっております」
そう艦内アナウンスが流れた。


三日目 09:10 チームミーティング


展望室にたどり着くと誰もいなかった。
ルーク「よかったですね。他のチームの人がいなくて」
マリア「そうね。じゃあ座ってミーティングを始めましょう」
ということでベンチにみんなで座った。もちろん僕はマリア姉さんの隣に。

マリア「午前中は機体の運動性チェックと着艦に費やすわ。
具体的に言うと私の後に続いて航行ね」
「それじゃあどんなルートになるかは姉さん次第になるんだ」
マリア「そういうこと。
そして『12:00』に昼食を取って午後は『13:00』から開始でダミーバルーンを用いた武器の訓練、さらにトランザム起動時の運動性・武器の訓練をするわ」
ルーク「それはいいのですが……ダミーバルーンはどうやって射出するんですか?」
ジュナス「ブレイヴにはダミーバルーンの発射機構ありませんよ」
マリア「ケイさん達整備班にオプションパーツを搭載するように頼むから大丈夫よ」
ルーク「なるほど、その手がありましたね」
ジュナス「ところで着艦はMS形態でするんですか?それともクルーザーモードで着艦するんですか?」
「他にもクルーザーモードで突入してカタパルト内で変形して着艦する方法もあるけど……どれにする?」
マリア「そうねぇ……あっ、そういえば動力源用に1機必ず艦と接続されているわよね」
「うん、そうだよ。だから僕らの機体が発進しても艦の航行には支障をきたさないようになってるんだよ」
ルーク「ならクルーザーモードで着艦しても問題なさそうですね」
ジュナス「それとクルーザーモードでも艦と接続して粒子供給可能にしているかも知れないよ」
マリア「それじゃあ着艦はクルーザーモードで決まりね。
そうだ、何か訓練のことで質問はある?」
ルーク「午前の訓練はマリアさんが内容を報告書にまとめて艦長に提出後すぐに開始ですか?」
マリア「えぇ、そうなるわ。だからこのミーティングが終了次第パイロットスーツを着てMSデッキに待機しててね」
ルーク・ジュナス「わかりました」
「うん、わかった」
マリア「他に何か質問は?」
とマリア姉さんが聞いたけど特に聞きたいことはなかった。
マリア「ないならこれで終わるわよ。それじゃあ私は報告書を書いて艦長に提出するからみんなはMSデッキに行ってね」
そう言ってマリア姉さんは自分の部屋に報告書を書きに行った。
ルーク「さてと、我々はパイロットスーツに着替えるとしますか」
ジュナス「そうですね」
「えぇ行きましょう」
そして僕らは着替えるためにロッカールームへと向かった。

そういえば……せっかく展望室に来たのに外の景色を眺めたりそれについて話すことなかったな……。
まぁミーティングしに来たからこうなるのは当然か。


三日目 09:25 訓練の準備


ミーティングを終えてロッカールームに行くと着替え終わっていたラナロウさんがいた。
ラナロウ「よぉ、おまえらもこれからか」
「えぇそうですよ」
ルーク「ですが合同訓練という展開にはならなそうですね」
ラナロウ「だろうな。戦場じゃあこっちは艦の守りでそっちは前線って役割だからな。
っつ〜ことで訓練頑張れよ」
と言ってラナロウさんが先に出て行った。
それから僕らもパイロットスーツに着替えてMSデッキに向かった。

時刻は09:20、ブレイヴのある第3カタパルトにたどり着いたら
ケイ「おっ、来たか。機体と艦の接続アームは外してあるからいつでも発進できるぞ」
ってケイさんが教えてくれた。
それからしばらく経って
マリア「お待たせ。機体に乗る前に話すことあるからちゃんと聞いてね」
と言ってパイロットスーツに着替えたマリア姉さんがやって来た。
ルーク「訓練に関する諸注意というわけですね」
マリア「えぇそうよ。これから行う訓練では

・粒子供給カットのため武装の使用不可能
・トランザムの使用を封印

しているから気をつけてね」
「運動性関連の訓練では必要無いから機能停止状態にしたんだね」
マリア「そういうことよ」
ジュナス「でもいつの間にこんなことを?」
マリア「訓練内容の報告書作成時に整備班のみんなに頼んでおいたわ」
ジュナス「そうなんですか」
マリア「諸注意はこれで終わりだから機体に乗り込んで。訓練始めるわよ」
ルーク「わかりました」
ジュナス「了解しました」
「うん、わかったよ」
ということで機体の下に向かった。
だけど向かっているときに普段見る機会の無いマリア姉さんのうなじに見とれて立ち止まった。
そうしたら
マリア「ちょっと!な〜に立ち止まってるのよ!?早く乗り込みなさい!!」
って案の定怒られたのですぐさまブレイヴに乗り込んでヘルメットを被った。

こうなったら間もなく訓練開始か。


三日目 09:30 訓練開始


ブレイヴに乗り込んでヘルメットを被っていつでも発進可能な状態になったときにマリア姉さんが僕にだけ通信を開いた。
マリア「ねぇ、さっき立ち止まったのは私のう・な・じ・見てたんでしょ?」
「あっ…うん、そうだよ。こういうときじゃないと見れないから……」
マリア「それを確認したかったの。ということで通信終了」
と言って通信を切った。
それから間もなく
ラ「ハッチ解放、カタパルト正常、進路クリア、Cチームの皆さんいつでも順次発進どうぞ」
ブリッジのラさんから発進シークエンスのアナウンスが流れた。
マリア「それじゃあ発進して訓練始めましょ。
マリア・オーエンス ブレイヴ 出るわよ!!」
そう言ってマリア姉さんのブレイヴ隊長機がカタパルトから発進した。
それに続いて
「シェルド・フォーリー ブレイヴ 出ます!!」
ジュナス「ジュナス・リアム ブレイヴ 行きま〜す!!」
ルーク「ルーク・ルザート ブレイヴ 出る!!」
僕→ジュナス→ルークさんの順番で発進した。

発進して宇宙に出てからすぐにクルーザーモードに変形した。
それからマリア姉さんの隊長機を先頭にして縦列隊形を取ると
マリア「今回の航路はこれよ。私の後ろをしっかりついてきてね」
通信とともにモニターに訓練の航行ルートが記された。


三日目 09:50 木星の諜報員


クルーザーモードで
上昇・下降・左右旋回・バレルロール・宙返り・Uターン・きりもみ回転・きりもみ回転しつつ宙返り・きりもみ回転しつつUターン・Etc
を行った後MS形態に変形して
上昇・下降・左右旋回・宙返り・Etc
を行った。

そして、そんな僕らの目の前に一基のコロニーの姿が映った。
「なんだあれ!?変な形のコロニーだなぁ」
マリア「漫画に出てくる肉の形をしてるわね」
ジュナス「あれっ…Eセンサーに反応!?こちらに何か来ます」
ジュナスの言うとおりコクピット内に警告音が鳴り響いてモニターには警告の文字が表示された。
そして目視可能な距離に相手が接近すると機種が判明した。

ルーク「あれは……クロスボーンガンダム!!」
「じゃあ相手はクロスボーン・バンガード?」
マリア「わからないわ。データ照合してみたけど……X1・X2・X3・フリントのどれでもないみたい」
ジュナス「ということは……僕らの知らない新たなクロスボーンガンダム!?」
って相手の正体を探っていたら
カーティス「こちらは木星共和国蛇の足(セルピエンテ・タコーン)所属カーティス・ロスコだ。君達はどこの所属かな?」
相手の方から国際救難チャンネルでこちらに通信をしてきたので
マリア「私達は傭兵・荷物の運搬・新兵器のテストをやってる『なんでも屋』よ」
とマリア姉さんが返答した。
カーティス「なるほど(サーカス・エリン・ザンスカール関係者ではなさそうだな)」
ジュナス「あのぉ〜、質問いいですか?

・木星共和国について
・あなたのクロスボーンガンダムについて

この二つなんですけど」
カーティス「話せる範囲でならいいよ(エンジェル・コールに関することは話さない方が良さそうだな)」


三日目 09:55 木星の現状


カーティス「まずは木星帝国が共和国になった経緯から話そう」
そう言ってカーティスさんは僕らに木星の諸事情をいろいろと話してくれた。

・帝国時代の配給制度の廃止
・外惑星探査を行うアルゴ計画
・ミノフスキードライブ搭載艦の開発

カーティス「ちなみにこの機体X‐O(エックスオー)はアルゴ計画の最中に見つけたんだ。本来はクロスボーン・バンガードに受領されるはずだったけどなんらかのアクシデントによって宇宙を漂っていた輸送船に積んであった代物だ」
マリア「そうでしたか」
「ところでそのミノフスキードライブ搭載艦はすでに完成しているんですか?」
カーティス「あぁ、完成してもう運用しているよ。名前は林檎の花(マンサーナ・フロール)
現在はあの『まんが肉(ミート・オブ・トゥーン)』っていうコロニーに停泊している私の母艦だよ。
これで話は以上だ。
そうそう、さっきあのコロニーでザンスカールの連中と戦闘したばっかりだから君達の入港は遠慮してくれ。
では私はこれで失礼するよ」
そう言ってカーティスさんはコロニー、ミート・オブ・トゥーンの方に機体を進めた。

カーティスさんが去ってから僕らは転進してコロニーから離れた。
マリア「それじゃあ訓練を再開するわよ」
「うん、わかった」
ルーク「わかりました」
ジュナス「ところで帰還したら艦長に報告ですか?」
マリア「えぇ、そうするわ」


三日目 10:15 着艦訓練


母艦のある中域にたどり着くと
マリア「ラさん、聞こえますか?これから着艦します」
ラ「了解しました。着艦ということは訓練終了ですか?」
マリア「ううん、まだ続けるわよ。さっきはMS形態で発進したから着艦した後にクルーザーモードで発進するわ。もう午前の訓練はこの繰り返しに時間を費やすから」
ラ「わかりました。ではハッチは解放しっぱなしで着艦の際にはガイドビーコンを出しておくので心置きなく訓練をしていてください」
マリア「ありがとう」
というわけでこれからは着艦と発進の訓練になる。

「着艦する順番は発進の逆で

ルークさん→ジュナス→僕→マリア姉さん

だよね」
マリア「そうなるわよ」
ルーク「では早速着艦しますよ」
マリア「えぇ、どうぞ。ラさん、ガイドビーコンよろしくお願いします」
ラ「わかりました」
それから艦の方から着艦の目印となるガイドビーコンが出てきたのでルークさんの機体から順番に 格納していって僕の番になったら
クレア「バカヤロウ、ガイドビーコンを出すんじゃ無いよ!!
やられたいのかい!?」
エリス「クレア、実戦だとそうだけど今は訓練だからそれくらい別にいいじゃない」
レイチェル「ごめんね、あのバカが訓練の邪魔しちゃって」
ネリィ「クレアのことはリーダーとして私が説教をみっちり行うので気にせず訓練なさってください」
「ありがとうございますネリィさん」
Aチームの皆さんから通信をしてきたので着艦が遅れた。
「姉さん、待たせちゃってゴメン。今着艦するよ」
マリア「えぇどうぞ。焦らないでね」
「うん」
と気を取り直して着艦に励んだ。

機首をカタパルトに向けると速度はゆっくりめにしてガイドビーコンにそって直進して艦内に入りランディングギアを出して着陸。
それを確認してからマリア姉さんの隊長機も着艦した。
それから整備班のみんなによって機体の向きを反転されて発進の準備が整った。


三日目 10:30 発進の前に


ラ「Eセンサーに反応、何か来ます。艦内にいる機体は発進を控えて艦外の機体は万が一の事態に備えてください」
僕らがクルーザーモードで発進しようとしたらこうアナウンスが流れた。
マリア「何かってMS・MAですか?」
「それとも戦艦?」
リコル「これは……どうやら所属不明の戦艦ですぅ〜」
こちらの質問に答えてくれたのはリコルだった。
ジュナス「所属不明艦か……」
ルーク「そういえば先程遭遇したカーティスさんが彼の母艦がコロニーに停泊しているって言ってましたね」
「多分それじゃない?」
ジュナス「その可能性がありそう」
マリア「とりあえず艦の方からそのアンノウンの映像を転送してもらわないと確認できないわね」
とその所属不明艦についてチームで推測してみた。

しばらくすると
ラ「機影を確認できました。映像を送ります」
その後こちらに送られた映像には『マザー・バンガードの前半分に似たフォルムをした5つの帆を持つ戦艦』だった。しかもその5つの帆からはビームが出ていた。
ジュナス「これって…なんだかラフレシアに似ているなぁ〜」
ルーク「このビームが出ている帆ってミノフスキードライブですよ」
「じゃあ……これがカーティスさんの母艦マンサーナ・フロールってことだね」
マリア「そうなるわね。
ブリッジ、詳しい話は午前の訓練終了後にしますけど敵ではなさそうなので無視して構わないと全員に伝えてください」
ゼノン「わかった。では警戒体制解除、繰り返す警戒体制を解除する。諸君引き続き午前の訓練に励んでくれ」
こうして警戒体制は解除されて訓練を各自再開することになった。


三日目 10:40 再開!発進訓練


警戒体制が解除されたら
ラ「ハッチ解放、カタパルト正常、進路クリア。
どのチームも発進はいつでもどうぞ」
発進シークエンスがアナウンスされたので
マリア「マリア・オーエンス ブレイヴ 出るわよ!!」
「シェルド・フォーリー ブレイヴ 出ます!!」
ジュナス「ジュナス・リアム ブレイヴ 行きま〜す!!」
ルーク「ルーク・ルザート ブレイヴ 出る!!」
早速クルーザーモードで出撃して再び宇宙に出たら
マリア「今回は、さっきやらなかったクルーザーモードから変形して

右翼前衛…シェルド
右翼後衛…私
左翼前衛…ジュナス
左翼後衛…ルークさん

のフォーメーションへの移行やるわよ」
「わかった」
ジュナス・ルーク「わかりました」
それから母艦から少し離れた周りに障害物の無い中域にたどり着くと

・縦一列の状態から僕がマリア姉さんの隊長機を追い越して前に出る
・それと同時にジュナスの機体が僕の隣に移動
・それからマリア姉さんの隊長機とルークさんの機体がそれぞれ左右斜め後方に移動
・こうして全員が所定の位置に着いたらクルーザーモードから変形

この一連の動作を何度も繰り返し行った。

訓練をしていて時刻が11:20になったら
マリア「そろそろ切り上げるわよ」
「ということは艦長達にカーティスさんと遭遇したのを報告だね」
マリア「そうよ。ジュナス君とルークさんもいいわよね?」
ジュナス「いいですよ」
ルーク「えぇ構いませんよ」
こうして帰還することにしたので母艦が目視可能な距離まで接近した。

マリア「ブリッジ聞こえますか?午前の訓練はこれで終了します」
ラ「こちらブリッジ、了解しました。ところで今回はガイドビーコン出しますか?」
マリア「そうねぇ〜……今回は出さないで着艦するわ」
ラ「わかりました。ではこれで通信を終えます」
そしてマリア姉さんとブリッジのラさんとの通信が終わったらガイドビーコン無しでルークさん→ジュナス→僕→マリア姉さんの順番で帰還した。
ちなみに帰還が確認されたら当たり前だけどハッチは閉じられた。


三日目 11:50 艦長への報告


僕達Cチームのメンバーが機体から下りるとケイさんがやって来た。そして
ケイ「お疲れさん。午後の訓練開始までにダミーバルーンのオプション装備・武器への粒子供給可能・トランザム使用可能やっとくぞ」
と言ったのに対して
「ありがとうございます。これから艦長に報告しないといけないのでこれで失礼します」
こう返答してMSデッキを後にした。
その後ロッカールームにたどり着くとパイロットスーツを脱いでシャワーで汗をサッと洗い流してから体を拭いて普段着を着た。

僕がロッカールームを出て艦長室の前に到着するとすでにマリア姉さんがいた。
マリア「シェルド、ジュナス君とルークさんは?」
「まだみたい」
マリア「そっか。じゃあ……二人でこれから報告に行きましょう。待ってたら昼食が遅くなるし」
「そうだね」
ということで報告は僕とマリア姉さんがすることになった。
そして気を取り直して
「艦長、入りますよ」
と言ったら
ゼノン「その声はシェルドか。入っていいぞ」
と言われたので艦長室に入った。
「失礼します」
マリア「艦長、失礼します」
ゼノン「おぉ、マリアもいっしょだったか」
マリア「チームリーダーですからこういった報告に来るのは私の役目だと思いますが……」
ゼノン「そうか、では早速あの戦艦について知っていることを話してくれ」
マリア「わかりました」
それから訓練中にコロニー、ミート・オブ・トゥーン中域で木星共和国のカーティスさんにであったことと彼から聞いた話を艦長に伝えた。
ゼノン「なるほど、あの戦艦は木星で製造されたのか。しかもミノフスキードライブを搭載しているとはな」
「僕らも初めて聞いたときは驚きましたよ」
マリア「ところでマンサーナ・フロールの進路は艦で予測しましたか?」
ゼノン「すまんが映像を撮るので精一杯だったからそこまではちょっと……」
マリア「そうですか。でしたら報告は以上で終わりますので退室してよろしいでしょうか?」
ゼノン「あぁ、いいぞ」
「ではお言葉に甘えて失礼しました」
マリア「失礼しました」
ゼノン「二人ともご苦労様」
こうして報告を無事に終えて艦長室を退室した。

艦長室を出たら
ルーク「マリアさん、シェルド、もしかして……すでに報告し終えましたよ…ね」
「うんそうだよ」
ジュナス「やっぱりそうか。艦長に失礼の無いようにシャワーを念入りにしたのが裏目に出たか」
マリア「だけどこうしてみんな集まったからいっしょに昼食取りましょ」
ルーク「そうですね。時間的にもちょうどいいですし」
ジュナス「だね」
というわけで今日の昼食はCチームのメンバーと取ることになった。


三日目 12:00 ネリィさんからの提案


食堂に着くとサフラン・魚介類のいい匂いが漂ってきた。そして受付に行くと
「今日のオススメは何ですか?」
トニー「この匂いでわかると思うけどスペイン料理のパエリアだ。でも……今からだとだいぶ時間がかかるけどそれでもいいか?」
マリア「構いませんよ」
トニー「わかった。お〜いマリアさん率いるCチームからパエリアの注文入ったぞ」
バイス・サエン「マリアちゃん(さん)からだと♪(!?)わかった」
トニー「多分バイスとサエンの二人が作って持ってくるから席で待っててくれ」
マリア「えぇ、そうするわ」
トニーさんからパエリアを注文したのがマリア姉さんだと知ったバイスさんとサエンさんが張り切って調理に取り掛かった。

それから席に座って料理が出来上がるのを待っていたら
ネリィ「午後の訓練についてご相談したいことがあるのですがよろしいですか?」
と言ってこちらにネリィさんがやって来た。
マリア「いいですよ」
ネリィ「わかりました。では早速本題に入ります。ケイさんにはすでに話したのですが私達Aチームとあなた方Cチームで合同訓練はいかがでしょう?」
ルーク「合同訓練……ですか」
ジュナス「具体的にはどういったことをしようと言うのですか?」
ネリィ「ダミーバルーンを私達の方でそちらに向けて射出するのでそれをあなた方が破壊するという射撃訓練ですわ。
ちなみにダミーバルーンはディフェンサーユニットのミサイルコンテナに積み込むことにしてあります」
「確かにこれならわざわざブレイヴにオプション装備する必要がなくなりますね」
マリア「それなら私達はその提案を受け入れますよ」
ネリィ「ありがとうございます。では艦長とニキさんに訓練内容の変更を報告するのでこれで失礼しますわよ」
僕らが合同訓練を行うのに賛同したのを確認するとネリィさんは食堂から出ていった。

午後の訓練はクレア達といっしょにやることになったからなんだか賑やかになりそうだなぁ……


三日目 12:20 本日の昼食


サエン「お待たせ。俺とバイスが作ったできたてパエリアだ」
と言ってサエンさんがパエリアを
バイス「みんなで仲良くわけろよぉ〜♪」
と言ってバイスさんが取り分け用の皿を持ってきた。
このパエリアは魚介類から出た出汁を使用していて具材もエビ・ホタテ・アサリ・イカ等をふんだんに盛り込んでいるようだ。
そしてマリア姉さんが取り分けると「いただきます」ってみんなで言って食事を始めた。

ルーク「エビがプリプリでおいしいですね」
ジュナス「このホタテも柔らかくていいな」
「ライスも魚介類の出汁が染み込んでて濃厚な味がするよ。作ってくれたサエンさんとバイスさんに感謝しなくちゃ」
マリア「そうね。こうしてパエリアを戦艦を食べれるなんて他じゃあできないわよ」
等と食べながら感想を言ってたら僕らの方に昼食を食べ終えたクレアがやって来た。
「クレア、何の用だい?」
クレア「あのさ、さっきウチのリーダーそっちに来たじゃん。それで訓練のことOKしたかなぁ〜って気になって……」
マリア「それならちゃんとOKしたわよ。だから午後はよろしくね」
クレア「おぉ!?OKしたのか。んじゃこちらこそ訓練よろしく。っつ〜ことでエリスとレイチェルに今から伝えてくる!!」
マリア姉さんから午後は合同訓練できると知ったらビューンとクレアはすっ飛んで食堂を後にした。
ルーク「ものすごい勢いで行ってしまいましたね」
ジュナス「そうだね」

それから気を取り直して残りのパエリアをたいらげた。


三日目 12:35 食後にもう一品


僕らがパエリアを食べ終えたらブラッドさんがやって来て
ブラッド「これを作ったので食べるがいい!!」
と言ってチョコレートのかかったチュロスを差し出してパエリアを食べた食器を片付けてくれた。

「これ…できたてのやつですね」
ルーク「チュロスにチョコレートをかけて食べるのは本場スペイン流ですね」
ジュナス「サエンさん達にパエリア作りを任せたのはこれを作っていたからかも」
マリア「そうかもね。それじゃあ午後の訓練に遅れないために早速食べましょ」
というわけでチュロスをササッと食べた。
その後ゴミ箱にチュロスを入れてた紙袋を捨てて食堂を後にした。

それからロッカールームにたどり着いてパイロットスーツに着替えたら
マーク「よぉ、そっちもこれから訓練か」
とマークさんがやって来て声をかけた。
「えぇ、そうですよ。ちなみに午後は最初ネリィさん達Aチームと合同訓練になっています」
マーク「へぇ〜、そっちはそっちで合同訓練か。
こっちも午後はBチームと合同訓練になってるぜ」
ジュナス「そうなんですか。じゃあ午後の訓練は

・Aチームと僕らCチーム
・Bチームとマークさん達Dチーム

っていう組み合わせの訓練になっているんですね」
マーク「まぁ、そういうことだな」
ルーク「では、僕らはこれで失礼しますよ。リーダーのマリアさんを待たせるわけにはいかないので」
マーク「おぉ、そうか。んじゃ訓練頑張れよ」
と会話をルークさんが切り上げて僕らはMSデッキに向かった。

MSデッキにたどり着くとすでにパイロットスーツに着替えたマリア姉さんが待っていた。そして
マリア「着替え遅いわよ。何をしていたの?」
第一声がこれだったので
「マークさんに会ったからお互いの訓練について話してたんだよ」
ジュナス「そうそう。ちなみにマークさんによると午後はBチームとDチームの合同訓練ということです」
僕とジュナスが遅くなった理由を説明したら
マリア「ふ〜ん、BチームとDチームも私達と同じく合同訓練なんだ。それは知らなかったわ。それで遅くなったなら……しょうがないわね」
と言って納得してくれた。
それから機体に乗り込んで訓練開始を待つことにした。