四日目 07:00 起床〜朝食はエターナさんと


目覚ましが鳴り一日が始まった。止めて起き上がるとジュナスの姿はなかったのでどうやら先に部屋を出たようだ。
(やっぱり昨日のことでまだ怒っているんだろうな)
と思いながら洗面台に向かって顔を洗った。
その後寝癖をチェックして無いのを確認したら部屋を出た。

通路を歩いていたら曲がり角でエターナさんに会った。
「おはようございます」
エターナ「おはよう、シェルド。せっかくこうして会ったからいっしょに朝食取りましょ」
「いいですよ」
エターナ「ありがとう」
ということでいっしょに食堂へ向かった。

食堂に着くと
ブラッド「ほぅ、今日はマリアとではなくエターナといっしょか。こんなこともあるのだな」
エターナ「おはようございます、ブラッドさん。それより注文いいかしら?」
ブラッド「あぁ、いいぞ」
エターナ「では、チーズとベーコンを挟んだベーグルを4個とアイスカフェオレを2個お願いね」
「あのぉ……、それって僕の分もいっしょってことですか?」
エターナ「えぇ、そうよ。嫌だったかしら?」
「そんなことないですよ。むしろ何を食べるか決めてなかったのでちょうどよかったです」
エターナ「そうだったの。よかったわ、それじゃあブラッドさんよろしくね」
ブラッド「あぁ、任せろ」
エターナ「さぁ、いつまでもここにいると邪魔だから行きましょ」
「そうですね」
といった感じでエターナさんが注文をしてくれてから席に着いたら
エターナ「実はね、あなたとこうして話したいからさっきは通路で待ち伏せしていたの。
だって……いつもマリアと中良さそうにしているから二人っきりになる機会が中々無いんだもん。だからこうして行動を起こしたのよ」
「あっ…、そうだったんですか」
と会ったのは偶然じゃないことを教えてくれた。
それと同時に
(今度からエターナさんと会って話す機会を増やさないとな)
と思った。
そしてトニーさんとバイスさんが
トニー「おっ、ブラッドが言ってたとおり今日はエターナといっしょか。ほれ、出来立てのベーグルだ。二人で仲良く食べなよ」
バイス「お待たせ♪冷たいアイスカフェオレだよ♪(ったく、マリアちゃんと言いエターナちゃんと言い……なんでお前はモテるんだよ!?♪)」
とエターナさんが注文した品を持ってきてくれた。
それから
エターナ「さぁ、食べましょ。いただきます」
「いただきます」
と言って食事を始めた。


四日目 07:30 食事〜ミーティング前


このベーグルは前日に仕込んでおいて一晩寝かせた生地から作られる代物だから中がモチモチしている。
挟む具材は注文時に自分の好きな物を選べるので朝食にピッタリのメニューである。
今回はエターナさんが選んだベーコンとチーズが挟まれた定番の物である。
そんなベーグルを食べている間
エターナ「あなたとマリアの対戦記録見たわよ。一回目は慣れで油断して負けたけど二回目は地形を利用して誘い込んでから撃破してよかったわよ」
「ありがとうございます」
エターナ「でも、まだ合格点はあげないわ。私との対戦に勝たないとね」
「そうですよね、課題を与えたのはエターナさんですし。ということで今日時間があればお願いします」
エターナ「えぇ、いいわよ」
と対戦の約束をした。
ちなみにこのとき普段着に着替えていたマリア姉さんとルナさんが食堂にやって来たけどエターナさんと話していたのでわからなかった。

それから完食すると
エターナ「私が返しに行くからあなたは行ってていいわよ」
「あっ、そうですか。じゃあ、お言葉に甘えて」
ということで食器の返却をエターナさんに任せて食堂を出た。
この後はミーティングを行うので時間には早いけどブリーフィングルームに向かった。

ブリーフィングルームに着くと
エルフリーデ「シェルドか、おはよう」
「おはようございます、エルフリーデさん。
そしてジュナスもおはよう」
ジュナス「あぁ、おはよう」
と先にいたエルフリーデさんとジュナスと挨拶を交わした。
そして二人とは距離を置いて席に座って待った。
その後ミーティングが始まる5分前になると朝食を食べ終えた人が一人、また一人と入ってきた。そしてマリア姉さんが入ってくると普段どおり僕の隣に座った。

「マリア姉さん、おはよう」
マリア「おはよう、シェルド。エターナと仲良く朝食を食べていたわね」
「姉さん見てたんだ」
マリア「えぇ、そうよ。
シェルドが食堂に行くとき曲がり角で待っていたのは知ってるわよね?昨夜あれから部屋に戻ったら艦内電話で私に相談してきたから、こうしたらいいんじゃないかな?って私がアドバイスしたからよ」
「そうだったんだ」
と今日エターナさんが食事に誘ったのはマリア姉さんがアドバイスしたおかげだったのが判明したら艦長とニキさんがやって来た。
「そろそろ始まるね」
マリア「そうね。それで……今日の予定は何かしら?」
「うん、気になるね」


四日目 08:00 ミーティング開始


ゼノン「さて、ブリッジ要員・整備班・調理班・軍医の二人以外みんな揃っているな。
ではミーティングを始めるぞ。
今日の予定だが
午前…シミュレーション
午後…大気圏突入、その後オーブに入国

となっている」
艦長がこう言ったら
クレア「大気圏突入って……地球に降下するの!?」
アル「ワレ初耳ナリ。よって艦長、説明セリ」
と真っ先にこの二人が言った。それだけでなく急に聞かされたのでザワザワした。
だけど
ゼノン「あ〜、急に聞かされてザワつくのはわかる。だが、これからニキに詳細を説明させるので静かにしてくれ」
こう艦長が言ったらザワつきが収まった。
それから
ニキ「では私の方から説明させていただきます。
昨日ですがオーブから『ストライクルージュ用の新型ストライカーパックを開発したので性能を試してほしい』と依頼されたのでこの艦及び艦載機での大気圏突入を行うにはちょうどよかったので了承しました」
とニキさんが経緯を話したら
キリシマ「ちょっとよろしいですか?私のクラーケ・ズールは大気圏突入は不可能ですが……そこはどうなってますか?」
キリシマさんがこう質問した。それに対して
ニキ「それでしたら昨日の内にギラ・ズールに換装済みですのでノッセルに乗って大気圏突入可能ですよ。
それとAチームのリゼル各機もディフェンサーユニットから大気圏突入用のウィングユニットに換装済みです」
ニキさんはこう対応した。そうしたら
クレア「お〜いシェルド、リゼルってディフェンサーユニットでも大気圏突入可能じゃないの?」
とクレアが僕に聞いてきたので
「ニキさん、クレアの質問に答えてもよろしいですか?」
と発言の許可を求めたら
ニキ「えぇ、構いませんよ。せっかくなのでこちらに来て説明お願いします」
ということでみんなの前で説明することになった。

「では、リゼルのバックパックについて説明します。
ディフェンサーユニットは宇宙空間で使用される強襲用ユニットだから大気圏突入と大気圏内飛行が不可能な装備です。
だから大気圏突入と大気圏内飛行するためにはウイングバインダー装備の『ウィングユニット』への換装が必要となるのです」
クレア「ふ〜ん、ディフェンサーユニットじゃあ大気圏内飛べないんだ。
ありがとね、もういいよ」
とクレアがわかってくれたから
「じゃあ僕からは以上です」
ということで席に戻ろうとしたら
ゼノン「解説ご苦労様、普段こうして話す機会無いから緊張しただろ?」
「えぇ、ほんの少し」
ニキ「でもわかりやすい説明でしたよ。今後もあなたに機体の説明をさせるかも知れないのでそのときはよろしくお願いしますよ」
「わかりました。僕で良ければいつでもいいですよ」
といった感じでまたミーティングで機体に関して解説するかも知れないことになった。


四日目 08:35 大役を任されて


それから席に着くとマリア姉さんが
マリア「お疲れ様」
と言ってくれた。
その後
ニキ「さて、ここからはまた私から今日の予定について話します。
このミーティングが終わり次第皆さんには大気圏突入のシミュレーターを午前中ずっと行ってもらいます。
なお割り当ては
右舷…Aチーム4台全部使用
左舷…C・Dチーム2台づつ使用
福座式…Bチームが右舷と左舷に別れて使用

こうしました。
そして午後は発艦して大気圏突入本番、時刻は14:00頃
地球降下後高度4000m付近(パラシュートでスカイダイビングする高度)で着艦。これが14:30頃
全機収容後太平洋に着水してからオーブに入国。これが15:00頃

このような流れになっております。
ちなみにオーブ入国後ですが今日は上陸しませんしストライカーパックの運用試験もありません。ですがアスハ代表自ら艦の中を見学したいと申し出があったので了承しました。
そしてその案内役は……マリアとシェルドにお願いします。私と艦長は運用試験の段取りの確認がありますので」
マリア「私がですか!?……わかりました、やらせてもらいます」
「マリア姉さんだけでなく僕を指名したのは先ほどのようにアスハ代表に機体の説明をすればいいんですね。了解しました」
と今日の予定をニキさんが話していたら僕とマリア姉さんをオーブのアスハ代表の案内役に指名してきたので了承した。
ニキ「では、オーブ入国後シェルドとマリアは私と艦長と共に艦を降りることになります」
するとここでまた
クレア「ねぇねぇニキさん、着水してから外出ていい?」
とクレアが質問してきたら
ニキ「えぇ、構いませんよ。地球の空気を味わうのも降下後の楽しみですからね」
クレア「やったぁ〜!!んじゃエリス、レイチェル、着水後真っ先に甲板に出ようね」
レイチェル「ハイハイ、わかったわよ」
エリス「ニキさん、クレアが度々中断させてすみません」
ニキ「いぇ、逆にこうして質問してくれる方がこちらとしてはありがたいので謝る必要はありませんよ」
こんな大人の対応をニキさんはした。

クレアの質問に答えた後
ニキ「さて、私からは以上ですけど誰か質問はありますか?」
マーク「結局オーブへ上陸して自由行動は明日ってことか?」
ニキ「えぇ、そうなります」
ゼノン「ちょうどいい、マークお前に勝手に誰かが艦から出ないように見張りを任せるが…いいか?」
マーク「俺で良ければ構わないぜ」
ゼノン「わかった。では頼む」
とマークさんがオーブに入港してから艦の入口の見張りをすることになった。


四日目 08:40 エリスからの質問


ニキ「それでは他に質問のある方はいませんか?」
とニキさんが聞いたけど誰もいなかったので
ゼノン「ではミーティングを終了するので諸君はこれからシミュレーションに励んでくれ」
艦長がこう締めてミーティングが終わったら
マリア「それじゃあシミュレーターやりに行きましょ」
「うん、わかった」
ということでブリーフィングルームを出た。

MSデッキに向かってマリア姉さんと通路を歩いていたら後ろから
エリス「さっき質問し忘れたことあるけどいい?」
とエリスが声をかけてきた。
「うん、いいよ。歩きながらでも」
エリス「ありがとう。じゃあ早速
ウィングユニットの上からディフェンサーユニット装備すれば大気圏内でもディフェンサーユニットを使用できるんじゃないの?」
「やろうと思えば可能だけど、それだと通常より重量がかさばるから機動力が低下するしディフェンサーユニットを破壊されたらウィングユニットにも誘爆して飛行不可能になって戦力低下に繋がるよ」
エリス「あっ、そうか。ウィングユニットが無いとリゼルは飛べなくなるし戦闘中機体の回収のために人員を割くわけにいかないもんね」
「そういうこと。これで納得した?」
エリス「えぇ、納得したわ。それじゃあ私はこれで失礼するわ(マリアさんと二人っきりでいるのをこれ以上邪魔したくないからね)」
こう言ってエリスは右舷シミュレーターの元に向かって行った。
エリスが去ってから
マリア「ミーティングの時もそうだったけどシェルドは機体のこと話しているとイキイキしてるわね」
「えっ!?そうだった?」
マリア「隣で聞いてればわかるわよ。普段より声のトーンが違っていたから」
と自分では気づいてなかったことをマリア姉さんが指摘した。
それから左舷MSデッキに到着したのは09:15のことだった。

シミュレーターのある場所に行くとジュナスが挑戦していてルークさんが順番待ちをしていた。
「あれっ?割り当てだと2台使用できるけどルークさんはやらないんですか?」
ルーク「うん、僕はジュナスと交代で使用するよ。だからシェルドとマリアさんがもう1台を使用していいですよ」
マリア「あらそう。じゃあ……そういうことならシェルド、先にやっていいわよ」
「わかった」
ということで僕が先に大気圏突入シミュレーションに挑戦することになった。


四日目 09:20 初めての大気圏突入シミュレーション


シミュレーターに乗り込んで大気圏突入モードを選択すると左右の壁がふさがって本当にコクピットの中にいるように感じた。
そして機体選択でブレイヴを選ぶといよいよ挑戦が始まった。

クルーザーモードで機首を地球に向けて降下するとGNフィールドを機体前面に展開
それからモニターが赤く染まっただけでなくシミュレーター内も赤い照明が点灯されて大気圏突入の雰囲気を再現している。
さらにその間シミュレーターはガタガタ揺れだしたので姿勢制御のためレバーから離さないでいた。
その後モニターには雲海が写し出されて照明も通常のに戻ったので無事に突入できたようだ。
だけどこれでおしまいじゃないので高度4000mまで降下して機体を一旦変形させて辺りを見渡すと帰還ポイントとなる戦艦(キャリーベース)が見えたので再びクルーザーモードになるとそこに着艦した。
そうしたらシミュレーターの壁が元に戻ったのでどうやらここまでやってシミュレーションは終了するようだ。

シミュレーターから降りると
マリア「お疲れ。それじゃあ今度は私の番ね」
ということでマリア姉さんと交代したらこちらにエターナさんがやって来た。
エターナ「今日対戦するならあなたとマリアがオーブのアスハ代表を艦の案内し終えてからになるわね」
「そうですね。ところでエターナさんは今日浴室使用の予約していますか?」
エターナ「ううん、してないわよ。そういうあなたはマリアと予約しているの?」
「僕の方もしてないですよ。(……ってマリア姉さんと混浴前提かよッ!!)
そうなると夕食の前後が時間的によさそうですね」
エターナ「そうね」
と約束していた対戦をいつ行うか相談していたら
エルフリーデ「終わったからお前の番だぞ」
とエルフリーデさんが呼んだので
エターナ「私の挑戦する番になったから失礼するわ」
そう言ってエルフリーデさんと交代で使用しているシミュレーターへとエターナさんは向かって行った。
その後マリア姉さんと交代してシミュレーターに挑戦している内にエターナさんと話す機会に巡り会えたのは11:45のことだった。
エターナ「ようやく話せるわね」
「そうですね。それじゃあ対戦は具体的にいつにします?」
エターナ「夕食後の『20:00』なんてどうかしら?」
「いいですよ、それで」
エターナ「わかったわ」
と本日シミュレーター上で対戦する時間がやっと決まった。


四日目 11:50 訓練終了


マリア姉さんがシミュレーターから出てくると
マリア「シミュレーションはこれで終わりにするわよ」
と言ってこちらにやって来た。それに対して順番待ちのジュナスが
ジュナス「もうおしまいにするんですか?大気圏突入は14:00頃だからまだ時間がありますよ」
と言ったら
マリア「昼食を食べた直後に出撃して大気圏突入したら体調を崩すかも知れないでしょ。だから今食べて1時間ほど休憩してからにしたいのよ」
マリア姉さんがこう言った。それを聞いて
マーク「なるほど、それいいな。うん、俺らもそうするか」
こちらも順番待ちのマークさんがこう言ったら
エルフリーデ「終わっていいのだな?では私は食堂に向かうとするか。……おぉ、ジュナスいたのか。ならいっしょに食べに行くか?」
とシミュレーション終わりのエルフリーデさんが誘ったら
ジュナス「えぇ、行きますよ」
エルフリーデ「そうか!!なら早速行くぞ」
ジュナス「わかりました」
ということで二人で仲良く食堂へと向かった。
その様子を見て
(ったくジュナスの奴エルフリーデさんといっしょに食べれるって聞いて舞い上がりやがって……)
と思った。
そしてルークさんとラナロウさんもシミュレーションを終えたら
ルーク「それじゃあお先に」
ラナロウ「訓練終了だろ?なら腹減ったからとっとと食いに行くわ」
こう言って食堂に向かって行った。
その後
マーク「さてと、俺も食べに行くとするか」
こう言ってマークさんも食堂へと向かった。
それから残った僕・マリア姉さん・エターナさんは
「せっかくだから三人で昼食を食べようよ」
マリア「いいわね。エターナはどう?」
エターナ「私もいいわよ」
というわけで三人でいっしょに昼食を取ることにしたので食堂へと向かった。

12:15、食堂にたどり着いたら
ブラッド「今回は……マリアとエターナといっしょか。サエン達が羨ましがるだろうな。さて何を食べるんだ?」
マリア「そうですねぇ〜、冷やし中華お願いします。ゴマだれとしょうゆの2種類で。あと飲み物は麦茶3杯」
エターナ「私は素麺で」
とマリア姉さんが僕の分も注文してくれた。
それから僕の隣にマリア姉さんが、向かい側にエターナさんの席順で座った。
そこへ
トニー「飲み物持ってきたぜ。それと案の定、サエンとバイスがお前に対して羨ましがってたわ」
と言ってトニーさんがマリア姉さんの頼んだ麦茶を3杯持ってきてくれた。


四日目 12:20 本日の昼食


エターナ「ところでマリアは20:00に予定あるかしら?」
マリア「今のところないわよ。でも……それがどうかしたの?」
「僕が説明するよ。その時間エターナさんとシミュレーターで対戦することになっているからマリア姉さんが僕に用事があるかな?って確認だよ」
マリア「ふ〜ん、そういうことか(エターナと対戦ってことは例の課題に関することか)」
と話していたら
トニー「お待たせ、素麺だぜ。注文の時に量の指定がなかったから一束分だぜ」
エターナ「ありがとう。ねぇ、ウズラの卵あるけど自分で割って入れるってことかしら?」
トニー「あぁ、そうだぜ。じゃあ俺はこれで」
と言ってトニーさんがエターナさんの素麺を
ニードル「ヒャヒャヒャ、冷やし中華のご登場だぜぇ〜。ところでマリアとシェルドのどっちが何を食べるんだ?」
マリア「食べ比べするから置いておくだけでいいですよ」
「ところでニードルさんが運んでくるなんて珍しいですね」
ニードル「サエンとバイスの奴が断ったからよ。まぁ、あの二人と違って俺様は誰が誰とたべてるかなんて気にしねぇからなwww
んじゃゆっくり楽しんでな」
と言ってニードルさんが僕らの冷やし中華を運んできた。

エターナさんの素麺は頼めば大盛りにできるけど何も言わないで注文した場合は今回のように一束分の量となり薬味も刻みネギ・ワサビ・刻みのりがついてウズラの卵もついてくる。
そして僕とマリア姉さんの冷やし中華は錦糸卵・トマト・キュウリの千切り・細切りのハムがトッピングされた中細麺である。
それだけでなくタレもさっぱりしょうゆ味と濃いゴマだれの2種類から選べる。

そんな昼食を食べていたら
エターナ「はいっ、一口食べさせてあ・げ・る」
と言ってエターナさんが差し出したので「あ〜ん」してもらった。
それに続いて
マリア「今度は私の番ね。はいっ、あ〜ん」
とマリア姉さんがゴマだれの方を食べさせてくれた。
それから
「まずはエターナさんからお返しに」
エターナ「フフッ、ありがとう」
とエターナさんに僕の冷やし中華を「あ〜ん」して食べさせて
「次はマリア姉さんの番だよ」
マリア「えぇ、いいわよ」
とマリア姉さんにも「あ〜ん」して食べさせた。
その様子を見て
バイス「なぁサエン、なんでシェルドばっかりあんないい思いするんだ?♪」
サエン「んなの知るかよ。それにジュナスはジュナスでエルフリーデといちゃついてるしよ……」
バイス「だよなぁ〜♪アイツも羨ましいぜ♪」
と愚痴をこぼしながら調理に励んでいる二人であった。

そして昼食を食べ終えたのは12:50のことであった。


四日目 12:55 オーブの外出プラン


食べ終えて食器を片付けて食堂を出ると
エターナ「私は部屋に戻るわ。じゃあね」
と言って立ち去った。その後
マリア「出撃まで時間あるから私の部屋で明日上陸してから何をするか計画を立てましょ」
「うん、いいよ(もぅ〜、この笑顔を見せつけられたら断ることなんて僕にはできないよ)」
ということでマリア姉さんの部屋に向かった。

部屋に入るとルナさんがいて
ルナ「お帰り、マリア。そして……シェルドは何しに来たんだ?」
と尋ねたので
「明日のオーブでの自由行動は何をするか計画を立てに来たんです」
こう答えたら
ルナ「そうか。私はノーランと医薬品の補充に出かけるから……お土産よろしく」
「わかりました」
マリア「素敵な物を買うから楽しみにしてね」
とお土産を頼まれた。
それから机に向かって僕がその横に立つとマリア姉さんがパソコンを立ち上げてオーブの地図を表示した。
マリア「停泊地は……艦の大きさからするとモルゲンレーテの工場は無理そうだからタケミカズチ級が接岸可能な港になりそうね」
「そうだね。でもこの艦ってさ、エレカ・ワッパ積んでたっけ?」
マリア「そうよねぇ〜。今のところそういった移動手段の有無は不明よね。けどあるんじゃないの?
ということでエレカ・ワッパがあるのを前提に話しましょ」
「うん、わかった」
マリア「じゃあ話を続けるわね。
艦を出たら海岸線をドライブして慰霊碑にお参り、その後ルナへのお土産等を買いに市街地へ

こんな感じでいいかな?」
「うん、いいよ。そうなると昼食はオーブで食べることになるね」
マリア「フフッ、そうなるわね」
と計画を立てていたら
ラ「まもなく大気圏突入を開始するのでパイロットの皆さんは機体に乗り込んでください。
繰り返します、まもなく大気圏突入を開始するのでパイロットの皆さんは機体に乗り込んでください」
と艦内アナウンスが流れた。
「もうこんな時間!?行かなきゃ」
マリア「そうね、それじゃあ行って来るわよ……ってルナいないし(けど急がなきゃ)」
というわけで部屋を出てパイロットスーツに着替えるためにロッカールームに向かった。

ロッカールームに着いたら
ルーク「先に行ってますよ」
とすでに着替えていたルークさんに会った。
それから着替えていると
ジュナス「なぁ、ルークさんもう来た?」
「うん、とっくに。だから今はデッキにいるよ」
とジュナスに会った。そして着替えが済んだら
「お先に」
こうジュナスに向かって言ってロッカールームを出た。


四日目 13:55 大気圏突入!!


MSデッキに着くと
ケイ「おっ、シェルドが来たか。左舷であと来てないのはジュナスとエルフリーデだけだな」
「ジュナスならさっき着替えに来ましたよ。だからエルフリーデさんも今頃着替えていると思います」
ライル「そうか。じゃあ君も早く乗り込んで」
「わかりました」
と報告してから機体に乗り込んだ。
その後ジュナスとエルフリーデさんも乗り込んだら
ゼノン「ケイ、ミンミ、全員機体に乗り込んだな?」
ケイ「あぁ、左舷側はOKだぜ」
ミンミ「右舷側も全員機体に乗り込んだのであります!!」
ゼノン「よし、わかった」
と全員乗り込んだのを確認した。
そして
ゼノン「ではこれより大気圏突入に入る。
ラ、頼むぞ」
ラ「了解しました。では……
ハッチ開放、カタパルト正常、進路クリア、全機発進どうぞ!!」
と発進シークエンスがアナウンスされてから僕らは宇宙へと出撃した。

発艦すると眼下には青く輝き、オービタルリングで繋がれている太陽光発電を担う三基の軌道エレベーターがそびえ立つ地球の姿があった。
その地球を見て
「今からここに降り立つんだよなぁ〜」
と呟いたら
マリア「そうよ。私達にとって初めての大気圏突入でね」
「マリア姉さん今の聞いてたの!?」
マリア「えぇ、私だけじゃなくてルークさんとジュナス君にも聞こえたわよ」
ルーク「マリアさんの言うとおりですよ」
ジュナス「通信筒抜けだからなwww」
とみんなに聞かれていたようだった。
それから
マリア「さぁ、雑談はこれでおしまいにして本番に入るわよ。
全機、突入角度確認及びフィールド展開。これより大気圏突入開始!!」
とマリア姉さんの号令が通信で入ったので僕らの大気圏突入が始まった。

GNフィールドを展開して機首を地球に向けると一気に降下
その際大気との摩擦によって機体の表面が赤熱化して温度が上昇、さらにコクピット内の温度も上がり振動も伝わっていった。
そして眼下に雲海が広がる地球に無事降下したら
マリア「じゃあ一旦変形して高度4000m付近まで降りるわよ」
とマリア姉さんから通信が入ったのでMS形態に変形して再び降下した。

艦との合流地点の高度4000mまで降下したら再びクルーザーモードに変形
そして辺りには僕らの他に
・MAに変形して降下したAチーム
ノッセルに載って降下したBチーム
機体前方にシールドを構えて降下したDチーム
の姿があった。


四日目 14:20 突入を終えて


艦が見えて距離が縮まってきたら
ラ「皆さんお疲れ様です。もうハッチは開放してあるのでチームごとに順次着艦お願いします。
なお着艦してからの行動は『チームごとに自由行動とするのでリーダーに任せる』とのことです」
とラさんから通信が入った。それから
マリア「それじゃあ着艦後だけど私とシェルドは着替えて一旦展望室で待機、ルークさんとジュナス君は自由行動にするわ」
ルーク・ジュナス「わかりました」
「わかった」
と着艦後の行動をマリア姉さんから聞かされた。
その後大気圏内では初めてだったけど普段と同じように着艦を終えた。

着艦後機体から出るとすぐにロッカールームに向かった。
ロッカールームに入るとまずパイロットスーツを脱いでこの後オーブのアスハ代表に艦の案内をするので失礼の無いようにいつもよりしっかりと髪と身体を洗った。
そして服を着てロッカールームを出ると艦後方の展望室に向かった。

展望室に着くと先客としてワインを飲んでいるネリィさんがいた。そしてこちらに気づいたので
ネリィ「シェルドも景色を見に来たのかしら?」
「いえ、そういう訳じゃないんです。マリア姉さんから着替え終わったら取り合えずここで待機って言われたので来たんです」
ネリィ「そうですか。ちなみにクレア達は着水が待ち遠しいのでこの下の後部甲板に通じている扉の前に待機していますわ」
「ミーティングで言ってましたからね。
『地球の空気を吸いたい』

って」
と話していたら
マリア「お待たせ。あら、ネリィさんもこちらにいらしてたんですか」
こう言ってマリア姉さんが到着したので
ネリィ「こうして話すのは久しぶりですわね、マリアさん」
マリア「そうですね。ところでシェルドとはどんな話をしていたんですか?」
ネリィ「かくかくしかじか〜

といった感じの内容ですわ」
とネリィさんがマリア姉さんにどんな話をしていたのか説明した。
その後
マリア「そうでしたか。ちなみに私達の方はルークさんとジュナス君には自由行動を取らせました」
「多分だけどルークさんは射撃の練習に、ジュナスはエルフリーデさんといっしょに鍛練に励んでいると思うな」
ネリィ「私も同じことを思いましたわ。
ルークさんはスナイパーですしジュナスはエルフリーデのことが好きですからね」
と話していたら
ラ「まもなく本艦は太平洋へ着水するので衝撃に備えてください。
繰り返します、本艦は太平洋へ着水するので衝撃に備えてください」
と艦内アナウンスが流れた。