五日目 07:00 起床〜本日のマリア姉さんの格好
朝になり目覚ましが鳴ったので止めたら
ジュナス「おっ、朝か。おはよう、シェルド」
「おはよう、ジュナス」
とジュナスも目覚ましを止めて起きたので挨拶をした。
それから
ジュナス「先に行くわ。どうせお前はマリアさんと朝食だろ?」
「あぁ、そうだよ」
ジュナス「んじゃ、またな」
「うん、また」
とジュナスは先に部屋を出て朝食を食べに行った。
そして僕も着替えて身だしなみを整えたら部屋を出た。
昨日の約束どうりマリア姉さんの部屋の前に着いて
「おはよう、マリア姉さん。入っていいかな?」
こう聞いたら
「おはよう、シェルド。入ってもいいわよ」
と返事が返ったので中に入るとそこには
・白のトップス
・淡いピンクのカーディガン
・デニムのショートパンツ
・素足にウェッジソールサンダル(緑)
・麦わら帽子
という格好のマリア姉さんが出迎えた。
その姿(特に脚)に見とれていたら
ルナ「マリアの方を見るのもいいが……私に何か言うことあるんじゃないか?」
こうルナさんに言われたので
「おはようございます、ルナさん。気づかなくてすみません」
とルナさんに挨拶をした。その後
ルナ「気にするな。悪いのは出かける格好を見せたいって言ってお前を呼び寄せたマリアが悪いからな。
まぁ、話しはこれくらいにして……朝食を食べに行くぞ」
ということで三人で食堂に向かった。
食堂に着くと
バイス「なぁサエン、こっちに来てよかったな♪(シェルドがいっしょなのは置いといて♪)」
サエン「あぁ、あんなのを拝めれるなんて最高だぜ(シェルドが隣にいなければもっとよかったんだけどな)」
クレア「うぉ!?マリアさんの格好すごいね。特にあの脚」
レイチェル「ほんと、スラッとしたあの美脚は羨ましいわ」
エリス「同じ女性として憧れるわね」
エルフリーデ「おいジュナス、どこを見ているのだ?行儀悪いぞ」
ジュナス「あっ、すみません(マリアさんの美脚に見とれていたなんて言えないな)」
等とマリア姉さんが、みんなの注目の的になっていた。
それから
ブラッド「(室内だからその麦わら帽子は取ってもいいのではないか?まぁ、それはさておき)
今日は何を食べるんだ?」
マリア「ホットドック×2とアイスココアを2セットお願いします。ルナは何を食べる?」
ルナ「私も同じのでいいよ。ということで……3セットに注文変更」
ブラッド「わかった。じゃあおとなしく席に着いて待っているがよい」
とマリア姉さんが注文を頼んだ。
五日目 07:20 本日の食事
注文を終えて席に着くと
ルナ「マリア、お前のこと……みんな見てたぞ」
「特に脚をね」
マリア「やっぱり普段と違う格好するとみんな見るわよね。でも…なんで脚ばっかり見るのかしら?」
とみんながマリア姉さんの方を見ていたことを話していたら
トニー「そりゃあ、普段のタイトスカート姿ではスリットからチラッとしか見えない太ももが丸見えだからですよ。
あぁコレ、注文のアイスココアね」
こう言ってトニーさんが飲み物を持ってきた。
マリア「ふ〜ん、そういうことだったんだ」
トニー「えぇ、そういうこと。それじゃあホットドックの方も今から持ってきますね」
ということでトニーさんは厨房の方に向かった。
マリア「ねぇシェルド、普段のタイトスカート以外にどんなの私に履いてほしい?」
「ん〜、そうだなぁ……スキニーパンツ履いているの見てみたいな」
ルナ「ふむ、スキニーパンツ姿か。私も見てみたいな。そうなると……色はタイトスカートと同じ色が良さそうだな」
マリア「なるほど、スキニーパンツね。それじゃあ今日のおでかけでいい物が見つかったら購入しよっかな?」
とマリア姉さんの服装について話していたら
トニー「ホットドック持ってきましたよ」
こう言ってトニーさんがホットドックを持ってきた。それから
トニー「それと今日は俺もブラッドと買い出しに行くので出かけた先で会うかも知れませんね」
マリア「そうですか。けどトニーさんだけ同行というのは、なんですかね?」
ルナ「サエン、バイスは買い出しそっちのけでナンパ
ドク、ニードルはブラッドといっしょなら関わりたくない雰囲気を醸し出す
となると消去法でトニーが同行することになる。私の推測だが……どうだ?」
トニー「当たりですよ。さて、ブラッドに怒られるから話しはこれくらいにして仕事仕事っと。
あぁ、みんなは朝食ごゆっくりどうぞ」
と食材の買い出しに行くことを教えてからトニーさんは再び厨房に向かった。
トニーさんが去った後「いただきます」と言って食事を始めた。
今日の朝食のホットドックはレタス、ソーセージ、ピクルスをパンに挟んだところまでは同じだけど一方にはケチャップ・マスタードが、もう一方にはチリソースがかかっていた。そして
「あっ、このチリソース昨日ケバブにかけたのと同じだ」
マリア「あら、ほんとだわ」
と昨日アスハ代表と食べたケバブにかけた物と同じチリソースがホットドックにも使用されていた。
五日目 07:40 食事中の会話〜ミーティング前
そんなホットドックを食べていたら
ラ「みなさん、おはようございます。早速ですが連絡事項です、『08:00』より外出に関するミーティングを行います。外出を予定の人は必ず来てください」
と、ラさんからのアナウンスが流れた。それを聞いて
ルナ「留守番組に何かあった場合に備えて医務室で待機だから私には……関係ないな」
「それじゃあ医薬品の補充等はノーランさんに任せるんですか?」
ルナ「そうなるな(まぁ、この艦に乗船してからそんなに経ってないから補充の必要はないと思うけど念のためにな)
それよりマリア……」
マリア「お土産でしょ?それくらいわかってるわよ」
ルナ「ならいい」
とルナさんは話を切り上げた。
そして食べ終えると
ルナ「私がまとめて持っていくから二人は……ブリーフィングルームに行っていいぞ」
マリア「あらそう、じゃあ任せるわ」
「ルナさん、ありがとうございます」
とルナさんが食器を片付けてくれるということでお言葉に甘えて僕とマリア姉さんは食堂を出た。
ブリーフィングルームに着いたら
カチュア「マリアさん、シェルド、おはよう」
シス「二人ともおはよう」
ビリー「おはようさん。それにしてもマリアの格好は外出する気満々ってところだな」
マリア「カチュアちゃん、シスちゃん、ビリーさんおはようございます。この格好なんですけどシェルドに見せたくて朝起きてから真っ先に着替えたんですよ」
「三人ともおはようございます。ところでラさんとはいっしょに外出するんですか?」
ビリー「あぁ、もちろんルナさんもいっしょだぜ」
と先に来ていたビリーさん達と挨拶を交わした。
そこへ
ラ「おはようございます」
「ラさん、おはようございます」
マリア「おはようございます。今、ラさんのことについて聞いていたところでした」
ラ「(私について?)……あぁ、ビリーさん達といっしょに行くのか?ってことですね。もちろん行きますよ」
とラさんもやって来た。
それから席に着くとマリア姉さんはミーティングに備えて麦わら帽子をとった。そうしたら
クレア「このミーティングってどうせ外出時の注意事項でしょ?なんだろう?」
レイチェル「今日オーブを出国するとしたら帰還する時間についてじゃないの?」
エリス「あぁ、それかも(っていうかオーブにはルージュ用の新兵器の性能試験に行くことしか言われてないからどのくらい滞在するのか聞いてないのよね)」
と言って三人娘が入室してきた。
その後も今回外出を希望する人が続々と入室してきた。
五日目 08:00 ミーティング〜外出の準備
ブリーフィングルームに艦長とニキさんが入ってきたのでいよいよミーティングが始まる。
ゼノン「おはよう、諸君。今回集まってもらったのはオーブへの外出についてだ。
ちなみにまだ言ってなかったがオーブを出国するのは明日にするから今日は一日中自由行動にするぞ」
と艦長が言ったら
クレア「よっしゃあ、遊びまくるぞぉ〜!!」
レイチェル「ちょっと、まだミーティング終わってないわよ」
エリス「毎度毎度クレアが中断してすみません」
はしゃぐクレアとなだめるレイチェル、謝るエリスのやり取りが行われた。
その後
ニキ「話は私が続けます。
先ほど艦長が言ったとおり出国は明日にするのでオーブのホテルへの宿泊も可能にします。ただしその場合は明日の『09:00』に帰還してください。
ちなみに私からは以上なので誰か質問はありませんか?」
とニキさんが聞いたけど誰もいなかった。
ニキ「ではミーティングは終了とします」
ゼノン「外出する前に一つ言っておく。このあと準備をしたら艦の後部にある鍵のかかった扉の前に行ってくれ。
そこにケイが待っているから詳しい話は彼女に聞くように
以上だ」
ということでミーティングは終わった。
マリア姉さんが麦わら帽子を被ってからブリーフィングルームを出ると
「これからどうするの?」
マリア「日焼け止め塗るから私の部屋に行きましょ」
「うん、わかった」
ということでマリア姉さんの部屋に向かった。
そして部屋に入るとマリア姉さんは日焼け止めクリームを用意してサンダルを脱いでベットに座ると手に適量を垂らして腕に塗っていった。
その様子を見ていたら
マリア「こっち来て両手を出して」
「あっ、うん」
と近づいた僕の両手にクリームを垂らしたら
マリア「それ私の脚に塗ってちょうだい」
「えっ?僕がマリア姉さんの脚にコレを?」
マリア「そうよ。早くして」
と言って脚を伸ばしたので隣に座ると右脚から素肌の露出している太もも部分からつま先にかけて塗り始めた。
その途中
マリア「シェルドは自分で塗る?そ・れ・と・も・私に塗ってほしい?」
「(ここはもちろん)マリア姉さん、塗ってちょうだい」
マリア「フフッ、そう言うと思ったわ。それじゃあ塗るわよ」
「うん、お願い」
というわけで僕の身体にはマリア姉さんが日焼け止めを塗ってくれた。
五日目 08:45 扉の先には・・・〜いよいよ外出
日焼け止めを塗り終えたので部屋を出て先ほど艦長の言っていた場所に向かった。
ここは艦の後部にあり鍵のかかっている扉が合って気になっていた。
そこに着くとすでにみんながいた。それから
ケイ「お二人さんが最後だぜ。んじゃ、これから説明するぞ」
と言ってケイさんが鍵を解除して扉を開けた。
扉の先には艦と同じ色のエレカが数台駐車されていた。
クレア「この艦、エレカ積んでたの!?」
エリス「もしかして反対側にもエレカを積んでいるんですか?」
ケイ「いや、反対側はワッパを積んでいるよ。立ち乗り式とバイク型とトラック型の三種類をな。
今ミンミに開けさせといたからそっち乗りたい奴は向こうに行きな。こっちはスロープ出して発車できるようにしとくから」
とケイさんが言ったらワッパに乗りたい人はそちらの方に向かった。
そしてケイさんがエレカを発車できるようにスロープを出すと
ケイ「これでよし。それじゃあゆっくりオーブ観光に行ってきな!!」
と言ってMSデッキの方に立ち去った。
ケイさんが去った後マリア姉さんが運転席に、僕が助手席でエレカに乗り込むと
マリア「さてと、発車するわよ」
「いつでもどうぞ」
マリア「なら、出発」
「進行!!」
ということで艦を出てオーブへと上陸した。
艦の停泊している港から海岸線沿いを走ってすぐに
マリア「窓開けてもいい?」
「いいよ。それならこっちも開けるね」
マリア「えぇ、お願い」
と窓を開けた。
そうすると潮の香りがする海風が車内を通り抜けていった。
そんな道を走っていると目の前には花壇がたくさんある広場のような場所に到着した。
さらにそこから海に向かって延びている道の先には周りが花に囲まれている石が置いてあった。
マリア「あれがどうやら慰霊碑のようね」
「そうみたいだね。あっ、あそこが止める場所みたい」
と僕が指差した方を見るとバイクが一台止まるところだった。
そしてそのバイクから少し離れた場所にエレカを止めてから降りると
男性「珍しいな、ここに観光客が来るなんて。
いつオーブに来たんだ?」
マリア「昨日来たんですよ」
「でも観光というより仕事で来たから休暇ってのが正しいかも。僕らは戦艦で入国したので」
男性「戦艦で?……あぁ、そういや昨日見たことのない戦艦が入国したのを見かけたけどアンタ達のだったか」
とバイクに乗っていた男性と会話をした。
五日目 09:30 慰霊碑での出合い〜ルージュの新装備
マリア「そういえばお互いまだ名乗ってないわね。私はマリア・オーエンス」
「僕はシェルド・フォーリー」
男性「俺はシン・アスカ、よろしく」
とまだやっていなかったのでお互い自己紹介をした。
シン「なぁ、さっきI.W.S.P.装備のルージュが飛んでたの見たけどアレって二人が乗っている艦の機体か?」
マリア「えぇ、そうよ。ルージュの新装備の性能試験をしたいからってオーブ側から依頼があって来たの」
シン「ふ〜ん、それじゃあアンタ達は傭兵なのか?」
「そうなるね。ところでアレはオーブ解放戦線の慰霊碑だよね?僕らもお参りに来たんだ」
シン「そうだよ。けど、縁もゆかりも無いのにわざわざお参りに来るなんてアンタら物好きだな」
マリア「そうかもね」
と話してから三人で慰霊碑の前でお参りをした。
それから
シン「じゃあ、俺はこれで」
とシンさんはバイクに乗って去って行った。
「行っちゃった」
マリア「そうね。
さて、お参り済んだから私達も行きましょ」
「うん、そうだね」
こうして僕らもエレカに乗り込むと市街地へと向かった。
市街地に通じる道を走っていたら
「あっ、ラナロウさんのルージュだ」
マリア「ほんと?じゃあ止めるわよ」
ということで一旦停車して降りて海上の方を見るとそこにはI.W.S.P.じゃなくて見たことのない装備のルージュの姿があった。
マリア「あれが例の新装備のようね」
「そうだね。ミサイルポッド搭載と対艦刀をマウントしているのを除いたらアカツキのオオワシ装備に似ているな」
マリア「ってことは複合兵装か」
と話していたら2門の砲搭からビームキャノンとレールガンが同時に発射された。
「マリア姉さん、今の見た?」
マリア「えぇ、もちろんよ。
右側:ビームキャノン
左側:レールガン
と左右で異なる砲搭になっているみたいね」
こうマリア姉さんが言ったら海側から強い風が吹いてきたのでエレカに乗り込んだ。
それから再び市街地へと走り出したら
マリア「あの装備ってウチに配備されるかしら?」
「実戦での性能を知りたいならそうするんじゃないかな?」
マリア「そうね。
ところで話は変わるけど市街地に着いたらどこに行く?」
「昼食には早いからアクセサリー店等を巡り歩こうよ。気に入った物があればそのつど買っていって」
マリア「いいわね、そうしましょ」
と、これからどうするか話し合った。
五日目 10:00 ハウメアのアクセサリー
市街地に入ったら
マリア「え〜と、駐車場は……」
「あった、あそこだよ」
と駐車場を見つけて止めるとエレカを下りた。それから
マリア「さぁ、行こっか」
「うん」
と手を繋いで中心街を散策し始めた。
マリア「どの店に入ってみる?」
「そうだなぁ〜」
と歩いていたら
サエン「そこのお嬢さん達、俺達とオシャレなカフェなんてどうです?」
バイス「俺らがおごるから金の心配はいらないぜ♪」
遠くから二人のナンパしている声がしたので
マリア「あっちに行きましょ」
「そうだね、見つかると面倒だし」
ということでその場を離れて別の通りの方に向かった。
マリア「こっちも人通りが激しいわね」
「オーブの中心街だからね」
マリア「そうね。……あっ、ねぇ、あの店に寄ってみよ」
とマリア姉さんが指差した方を見るとアクセサリーショップがあったので寄ってみた。
入ってみると店内にはオーブで御守りとされる『ハウメア山の石』を使ったペンダント、チョーカー、イヤリング、ピアス、ネックレス、ブレスレット等があった。
マリア「ん〜、ど・れ・に・し・よ・う・か・な?」
「マリア姉さんならどれでも似合うよ」
マリア「ありがとう。でも、シェルドとおそろいの物買いたいから悩んでいるの」
「そうだったの!(てっきりマリア姉さんの分だけだと思ってたよ)」
こう話していたら店員が
店員「姉弟でおそろいの物をお求めでしたらこちらはいかがですか?」
とペンダントを薦めてきた。
それを見て
マリア「あら、いいわねコレ。写真を入れられるロケットペンダントだわ」
「あっ、ほんとだ(他より大きいのはこういうことか)」
店員「気に入ったようですね。どうします?」
マリア「二つお願いします。ちなみに値段はおいくらですか?」
店員「こちらはですね、合計で
16,000CAPITAL
となっております」
マリア「16,000ですね」
とショートデニムのポケットから財布を取り出してぴったりの代金をマリア姉さんが支払ったら
店員「ありがとうございます。姉弟で素敵な思い出を」
と店員が言った。
それから早速ペンダントをかけると店を後にした。
マリア「せっかく買ったから写真入れたいわよね?」
「うん。だから次はゲームセンター寄ろうよ。プリクラ撮ってさ」
マリア「プリクラか……いいわね、それ」
ということで次の目的地はゲームセンターに決まった。
五日目 10:30 プリクラを撮りに
ゲームセンターを探していたら
エターナ「あら、こんなところで会うなんて偶然ね」
とエターナさんと出会った。
そのエターナさんは
・スカイブルーのミモレ丈ワンピース
・差し色に赤いベルト
・ピンクのパンプス
それに黒い日傘を差すという格好だった。
「エターナさんは見てわかるけど一人なんですね」
エターナ「えぇ、一人の方が気楽に出歩きできるからね」
マリア「でも一人だとナンパされるんじゃないの?」
エターナ「それが……『高嶺の花』って雰囲気だから今まで声をかけてくる人いないわよ」
とエターナさんが愚痴をこぼした。
それから
エターナ「ところでお揃いのペンダント着けているのね」
マリア「あぁ、コレね。さっき向こうにあるアクセサリーショップで買ったばかりよ」
「ちなみにハウメアの石で作られているんですよ」
エターナ「あらそう、じゃあ早速行ってみるわ。
ということでお互いこの自由時間を楽しみましょうね」
と言ってエターナさんはアクセサリーショップの方に向かって行った。
エターナさんと別れて再び探していたら
マリア「あれじゃない?」
「あっ、そうだね。早速入ろう」
マリア「えぇ」
とようやくゲームセンターを見つけたので中に入った。
中に入ると他に目をくれずプリクラの機械へとまっしぐらに向かって行った。
置いてある場所に着いたらプリクラの機械はちょうど並んでいなかったのですぐさま中に入ってカーテンを閉めた。
それから機械を操作して撮影のポーズを決める段階になったので
「ねぇ、どんな体勢で撮る?」
と聞いたらマリア姉さんは背後に回って両手で僕の身体を抱き締めたら
マリア「右と左、どっちがいい?」
と逆にこう聞いてきたので
「左の方で」
と答えたら抱き締めたまま左肩に顔をのせて頬を密着させた。
そんなマリア姉さんの顔がすぐ隣にあるのにドキドキしていたらパシャッと撮影がされた。
その後撮影された物に書き込むことが可能になったらそれを見て
マリア「フフッ、シェルドったら顔赤くなっているわね」
「こんなに密着していたらそりゃあなるでしょ」
と言ったらマリア姉さんは『相合い傘』を書き込んで
マリア「はいっ、これで完成」
と言って完了ボタンを押した。
こうしてできあがったプリクラは1シート4×4の16枚となっていた。
五日目 10:45 カフェに寄ると
プリクラを持ってカーテンを開けて機械から出るとその足でゲームセンターを出た。
それから
マリア「ちょっと喉乾いたから何か飲みたいけど……いいかな?」
「うん、いいよ」
ということで近くのカフェ「TIGER COFFEE」に寄った。
コーヒーの香りが漂う店内に入ると
店員「いらっしゃい、お好きな席にどうぞ」
とサングラスをかけてアロハシャツを着た店員が出迎えた。
そして僕らは窓際の端の席に座ると早速メニュー表を眺めた。
マリア「ブレンドコーヒーの種類多いわね」
「そうだね。でもこうしてどの豆をどのくらいの割合で配合しているのかまで表示されてあるから結構本格派だよ」
マリア「それじゃあ2種類頼んで飲み比べする?」
「うん、そうしよう」
マリア「じゃあ店員を読んで注文するわね」
と呼び出しボタンをマリア姉さんが押したらこちらにさっきの店員がやって来た。その後
店員「決まったようだね。さぁ何にする?」
マリア「この虎ブレンドAとBをください」
店員「コーヒーだけでいいのかね?」
マリア「えぇ、コーヒーのみです」
店員「わかった、それじゃあ待っててくれ」
と注文を頼んだらコーヒーを注ぎに向かった。
待ってる間
「ねぇ、あの人って元ザフトの『砂漠の虎、アンドリュー・バルトフェルド』だよね?」
マリア「でしょうね。コーヒー好きで今はオーブに住んでいるってのは有名だし、そもそもこの店名とメニュー名からして本人ですよって言ってる感じよ」
と店員の正体について話し合っていたら
ブラッド「邪魔するぞ」
とブラッドさんが来店してきた。
そしてこちらに気づくと
ブラッド「ほぅ、貴様らもここで休憩か」
「えぇ、そうです。ところでトニーさんはどうしたんですか?」
ブラッド「あいつには新鮮なうちに艦に買った物の搬入を頼んだ」
マリア「そうですか。じゃあ夕飯は艦で取る予定なので楽しみです」
ブラッド「そうか、では私は離れた席に」
と言ってカウンターの端に座って行った。
それから
店員「お待たせ、ブレンドAとBだよ。ではごゆっくりどうぞ、昨日オーブに入国した艦のMSパイロットのお二人さん」
と言ってコーヒーを持ってきた。
マリア「ありがとうございます。でも……なぜ私達のことを知っているのかしら?」
店員「カガリから君達のことを聞いたんでね。まさかここに来るとは思ってなかったよ」
「じゃあ、あなたはやっぱり……」
店員(以下バルトフェルド)「あぁ、そうさ。僕がアンドリュー・バルトフェルドだよ」
五日目 11:00 砂漠の虎のコーヒー
バルトフェルド「僕がアンドリュー・バルトフェルドだよ」
こう言ってサングラスを外して素顔を見せた。
それから
バルトフェルド「じゃあカウンターの彼の注文を取りに行くよ」
ということでブラッドさんのところに向かった。
マリア「さて、飲んでみますか」
「そうだね(どんな味か楽しみだな)」
ということで一口目を味わった。
僕が飲んだブレンドAはモカをベースとしていて苦みとコクのバランスがほどよくて飲みやすかった。
それを数口飲んだら
マリア「そっちも飲ませて」
「いいよ。その代わりマリア姉さんの方もらうね」
マリア「えぇ、どうぞ」
と飲み比べをした。
マリア姉さんの飲んでいたブレンドBはハワイコナをベースとしていて先ほどまで飲んでいたブレンドAより苦みが強かった。
そんな飲み比べを僕らがしている一方カウンターではブラッドさんとバルトフェルドさんが話をしていた。
「あの二人どんな話をしているんだろう?」
マリア「商談の話じゃないの?さっきからコーヒー豆を一種類ずつ見せてるし」
「そうかもね。……あっ!」
と僕が言ったらブラッドさんがお金を置いて立ち去って行った。
コーヒーを飲み干して席を立つと
マリア「長居は無用ってことで出よっか」
「うん」
マリア「それじゃあ、勘定お願いします」
とカウンターに向かってマリア姉さんが言ったら
バルトフェルド「合計で700だよ。それとさっき彼、ブラッド君がこのブレンドAを購入したから君達の艦でいつでも飲めるようになったよ」
「さっき話していたのはやっぱりコーヒーの購入に関することだったんだ」
バルトフェルド「なんだ、見てたのか」
マリア「えぇ。…あっ、代金渡しますね」
とマリア姉さんがコーヒー代を渡したら
バルトフェルド「まいどありぃ〜。またオーブに寄ったら来てくれたまえ」
こう言ってバルトフェルドさんが見送ってくれた。
僕らが店を出たら
エリス「あっ、マリアさんにシェルド」
レイチェル「ほんとだ」
クレア「この店で飲んでたんだ」
と三人娘に遭遇した。
マリア「えぇ、見てわかるけどたった今出たところよ」
「ちなみにここ、砂漠の虎の店だよ」
と言ったら
クレア「マ ジ で!?
んじゃ早速!!」
とクレアが店内に入って行ったので
レイチェル「私達も入りましょ」
エリス「そうね。クレアが催促する前に
ということで私達はこれで失礼します」
後を追うように二人も店内に入って行った。
五日目 11:20 服屋で買い物
クレア達と別れて町を歩いていたら
マリア「ねぇ、さっきからすれ違う人がこっちをチラ見してくるけど……なんでかなぁ?」
「そりゃあマリア姉さんの生脚を見ているに決まってるよ。
ほらっ、目線が下向いてるでしょ」
と僕が言ったら次にすれ違った人の目線をマリア姉さんが見て
マリア「あぁ〜、確かに脚を見ているわね」
と言った。
それから服屋を見つけたので店内に入ってみた。
入店したら
マリア「ここからは別行動にするわ。
シェルドも買いたい物あったら見に行ってていいわよ」
「うん、わかった。じゃあ入口で待ち合わせよう」
マリア「えぇ、そうしましょ」
と一旦別れて店内を散策することにした。
この店は1Fがレディースの物を売っているのでメンズの物を売っている2Fへと上がって行った。
(ほしい物か……まぁ、品物を見ていれば何かしらあるかもな)
こう思いながら商品を見ていたら
???「よぉ、お前も来てたのか」
と声をかけられたので振り返ると商品を買い終えたビリーさんがいたので
「誰かと思ったらビリーさんでしたか。ここにいるということはラさん達も下にいるんですか?」
ビリー「いや、ルナさんはルナさんで二人を引き連れて別行動だ。
で、そっちはマリアといっしょなんだろ?」
「えぇ、下にいますよ。それとここに来る前にナンパしているバイスさんとサエンさんを見かけてカフェでブラッドさん、クレア達に会いましたけどそちらは誰かに会いましたか?」
ビリー「こっちはまだ誰とも会ってないな」
と商品を見るのをしばし忘れて話し込んだ。
それから
ビリー「さて、ここらで切り上げるとするか。じゃあまた後でな」
とビリーさんは店を出て行った。
ビリーさんが去ってから再び商品を見ていたらカーキ色の帽子に食いついたので値段を見たら現在の所持金で買える額だったので購入を決意した。
早速レジに持っていって
「お願いします」
店員「こちらですね、ちなみに包装はどうしますか?」
「あっ、いらないです」
店員「わかりました。では2,500CAPITALになります」
「2,500ですね。では」
とちょうどの金額を渡して
店員「ちょうどお預かりします。ではレシートを」
と商品とレシートを受け取ったら
店員「まいどありがとうございます」
と言って店員は僕を見送った。