五日目 12:00 回転寿司で昼食
買い物を終えて店の入口に着くと紙袋を持ってマリア姉さんが待っていた。
マリア「素敵な帽子ね。今買ってきたんでしょ?」
「うん、そうだよ。そう言うマリア姉さんだってたくさん買い物したみたいだね」
マリア「まあね。
それよりお昼食べに行きましょ」
「そうだね(さっきから少しお腹が鳴ってきたし)」
ということで服屋を出てレストランを探すことにした。
マリア「ところで何食べたい?」
「ん〜、(マリア姉さんといっしょなら)なんでもいいよ」
マリア「あらそう。じゃあ……あの店でいいわね?」
とマリア姉さんが指差した先には回天寿司があった。
「回天寿司か。オーブ近海で釣れた新鮮な魚を食べれそうだね」
マリア「でしょ?だから選んだのよ」
という訳でお昼は回転寿司を食べることにした。
店に入るとお昼時なだけあってお客はたくさんいるようだった。
マリア「席あるかしら?」
「どうだろう?……あっ」
とこちらに店員がやって来て
店員「いらっしゃいませ、二名様ですね。どうぞこちらへ」
と席を案内してくれた。
その案内された席は寿司が流れてくるレーンの終わりに近い場所だった。その後
店員「ではごゆっくりどうぞ」
と言って店員は去って行った。
向かい合って席に座ると
マリア「自分で好きな物を注文できるみたいね」
「そうみたいだね。さて、どんなネタがあるのかな?」
とメニュー表をみたらケバブとエビチリを巻いた『アスハロール』という名の巻き寿司が目についた。
「ねぇねぇマリア姉さん、コレ頼んでみようよ」
マリア「ん?どれどれ……アスハロール?他では聞いたことないわね」
「でしょ。早速注文するね」
とタッチパネルを操作してアスハロールを2個注文した。
それから上のレーンに品物を乗せた皿をリニアトレイン型の物体が運んできたので
「あっ、きたきた」
マリア「それじゃあ取っておいて。今お茶持ってくるから」
「わかった。あと適当に注文したりレーンから取ってるね」
マリア「えぇ、お願い」
と僕がアスハロールなる巻き寿司を取ったり他の寿司を注文したり取っている間マリア姉さんは二人分のお茶を取りに行った。
五日目 12:10 ノーランさんと相席
マリア姉さんを待っている間流れてくるネタの中からアナゴ・サーモン・イクラ・マグロ・玉子をそれぞれ二皿ずつ取った。
そして皿に醤油を垂らして待っていたらマリア姉さんがお茶を持って
マリア「お待たせ。それと入口でノーランさんに会って相席することにしたから隣に座るわね」
と言ってやって来た。
その後マリア姉さんが荷物を持って隣に座ったら
ノーラン「よっ、邪魔するね」
と言って向かい側にカウガール姿で紙袋を両手に持ったノーランさんが座った。
「お久しぶりです。今、同じネタを取りますね」
ノーラン「いいって、そんなの。食べたいのを適当に取るからさ。それよりさっさとそれ食べちまいな」
「そうですね。それじゃあいただきます」
マリア「私もお先にいただきます」
と二人でまずはアスハロールから食べ始めて
「あっ、チリソースがケバブとシャリに絡んで美味しい」
マリア「そうね。このチリソースそんなに辛くないし」
と味の感想を二人で言ってたら
ノーラン「ふ〜ん、それ美味しいんだ。じゃあ私も頼んでみるか」
こう言ってノーランさんもアスハロールを注文した。
「ところでノーランさん、気になったんですけどそれの中身はなんですか?」
ノーラン「あぁコレね。ルナへのお土産にゲーセンで『猫のぬいぐるみ』色々取ってきたんだ」
マリア「そうなんですか。私達もこの後何かルナへのお土産を買う予定だったんですけど他のを買ってあげた方がいいですね」
ノーラン「そうだな。その方がアイツも喜ぶだろうし。
んでそっちの方の紙袋の中身はなんだい?」
マリア「さっき服屋で買ったスキニーパンツやトップス等気に入った衣類ですよ」
ノーラン「そっか。じゃあ艦内で着ている姿を見るの楽しみにしているよ」
そして食事を終えて会計を済ませようとしたら
ノーラン「ここはアタシが払うよ」
「いやいや、僕達の分は自分で払いますよ」
マリア「そうそう、わざわざノーランさんがまとめて払う必要ありませんよ」
ノーラン「そう言ってもらえると嬉しいけど、相席してくれたお礼したいからさ。
ということで払って来るわ」
こうしてノーランさんが僕達の分も昼食代を支払ってくれた。
五日目 12:50 食後の行動
支払いを終えると
ノーラン「んじゃ、またな」
と言ってノーランさんは店を出てどこかへ行ってしまった。
それから僕らも店を出た後
「ねぇ、これからどこ行く?」
マリア「ルナへのお土産買いに行きましょ」
「わかった。ところでルナさんへのお土産って何にしたらいいかな?」
マリア「ん〜、ノーランさんが猫のぬいぐるみを大量にゲームセンターで獲得していたから他のにしましょ。
でもその前に荷物をエレカに置いて行きたいけど……いいかな?」
「うん、いいよ」
マリア「ありがと。それじゃあここで待ってて」
ということでマリア姉さんは先ほど買った物をエレカに置きに行った。
それから待つこと30分
マリア「ゴメンね、待たせて」
と息を切らした感じでマリア姉さんが戻ってきた。
「それより走って来たんでしょ。じゃあ少し落ち着いてから行こ」
マリア「ありがとう、シェルドは優しいね」
と人目を気にしないで僕の頭を撫でた。
その後マリア姉さんが落ち着いたら
マリア「さぁ、行きましょ」
「うん」
とルナさんのお土産を探すことにした。
お土産とは言うものの何を買ったらいいか僕が悩みながら歩いていたのに対してマリア姉さんがスタスタと歩いていたので
「あのさ、今どこに向かってるの?」
と聞いたら
マリア「家電製品を売ってる店よ。『画像を保存するUSBメモリーもっとほしい』って以前呟いてたから」
こう答えた。
それから15分くらい町を歩いたら目的の店に到着した。
「ここがそうだけど……大型店だからライルさんがいそう」
マリア「あぁ〜、確かに新商品を見て回っていそうね。
ってライルさんのことはいいから中に入りましょ」
「わかった」
家電量販店の中に入るとまずは店内の案内図を見た。
「え〜と売り場は
1F:炊飯器・冷蔵庫等のキッチン家電
2F:掃除機・洗濯機等
3F:テレビ・パソコン・カメラ等
ってなってるね」
マリア「それじゃあ3Fまで行きましょ」
「わかった」
エレベーターで上って目的の3Fに着いた。
マリア「さてUSBはどこに売ってるかな?」
「パソコンが売ってる場所の近くだからこの奥の方じゃないかな?」
マリア「そうかもね。見てわかるけどここら辺はテレビの売り場のようだから」
そう、僕らの目の前にはパソコンが見当たらずテレビがズラリと並べられていた。
なので売り場の奥の方へUSBを見に向かった。
五日目 13:50 ルナさんへのお土産〜モルゲンレーテ社へ
USBメモリーのある場所に着いたら
マリア「ねぇシェルド、どれを買ったらいい?」
と聞いてきたので
「容量が多い方がいいかも。
例えばこれとか」
と容量が32GBのを手に取って見せたら
マリア「なるほど。え〜と値段は……3,300CAPITALね」
「買うの?」
マリア「うん、2個買うわ」
ということで同じ物をもう1個手に取ると2個レジに持って行って支払いを済ませた。
購入後
マリア「そうそう、私は特に無いんだけどシェルドは何か欲しい物ある?
あるなら私待つけど」
「僕の方も特にこれといって今購入しておかないといけない物は無いよ」
マリア「そっか、じゃあもう用がないなら出よっか」
「そうだね」
ということで店を後にした。
家電量販店を出てから
マリア「どうする?艦に戻る?」
「そうだなぁ〜、モルゲンレーテ社に行ってみたいな。
ラナロウさんのルージュの武装気になるし」
マリア「いいわよ。でも門前払いになったらおとなしく引き返すわよ、わかった?
「それくらいわかってるよ」
と次の目的地が決まったのでエレカを止めてある駐車場に向かった。
駐車場に着いてエレカに乗り込むと被っている帽子を脱いですぐさまモルゲンレーテ社へと進路を進めた。
モルゲンレーテ社はオーブの兵器開発を担う国営の会社である。
また、連合とストライク、デュエル、バスター、イージス、ブリッツの初期GATシリーズを共同開発したりアークエンジェルの開発にも携わっている。
そしてたどり着くと一般用駐車場にエレカを止めた。
中に入ってからは受付に身分証を見せて目的を話したらここで待つように言われたのでベンチに座って待つことにした。
「もしかしたら取り合ってくれるのかな?」
マリア「どうかしら。でもあぁして掛け合ってるなら可能性あるわよ
」
と話していたら
????「アレ?お前達何でいるんだ?」
と後ろから声をかけられたので振り返るとそこにはカガリさんがいた。
マリア「あら、カガリさん。こちらにいらしてたんですか」
「僕らがいるのは午前にラナロウさんのルージュを見かけたので例の装備について聞きに来たんです」
と説明をしたら
カガリ「あぁ〜、『オオトリ』のことか。なんなら今から見に行くか?」
と提案をしてきた。
「あの装備、オオトリって言うんですか?」
カガリ「そうだ。(そういや知らなかったんだな)ちなみに私もシミュレーションで試したけどI.W.S.P.みたいな複合兵装だったから私には合わなかったな」
マリア「そうですか。それで今見ることは可能ですか?」
カガリ「あぁ、そのために来たんだったな。じゃあ私が受付に言っておくから待ってな」
そう言うとカガリさんは受付に向かって行った。
それから約5分が経って
カガリ「ちょうどエリカが出たから助かったよ。さぁ、行こうぜ」
と言って戻ってきたので僕らはカガリさんの後についていくことにした。
五日目 14:30 オオトリの解説
移動中は
カガリ「今日は自由行動だったんだろ。どこに行ったんだ?」
マリア「まず慰霊碑を訪れてそれから〜以下略
といった感じですね」
カガリ「そうか。ところで虎の店ではケバブを食べたか?」
「コーヒーを飲んだだけなのでケバブは食べてませんね」
カガリ「ならいいんだ(よかった、二人がヨーグルトソース派に移り変わらなくて)」
と僕らがここに来るまでどこに立ち寄ったか話した。
そしてルージュの格納庫に着いたら
エリカ「案内ご苦労様。あとは私が解説するのであなたの役目はこれで終わりですよ」
カガリ「そうだな。じゃあ二人のことよろしく頼むな」
とカガリさんは案内役をエリカさんにバトンタッチして去って行った。その後
エリカ「さて、早速だけど二人にはヘルメットを被ってもらうわ」
ということでヘルメットを渡されたので被った。
エリカ「それじゃあ説明するわ。
だけどその前に確認だけど海岸線からオオトリ装備を見たのだったわね?」
「えぇ、そうです。
ビームキャノンとレールガンを同時発射しているところでした」
マリア「他にミサイルと対艦刀も装備していましたね」
エリカ「えぇそうよ。I.W.S.P.みたいな複合兵装だけどジェットストライカーみたいに飛行することも可能よ」
「それはやはりオーブが島国だからですか?」
エリカ「そうなるわね」
マリア「それで、武装以外の特徴はどうなんですか?」
エリカ「それについてはこっちに来ればわかるわよ」
ということでエリカさんの後を付いていった。
そうしてたどり着いた場所ではルージュからオオトリを外す作業が行われていた。
マリア「どうして外しているんですか?」
エリカ「こっちの方が全貌を見渡せるからよ」
マリア「そうですか」
とマリア姉さんが言ったらオオトリの機首が姿を表した。
「あっ、ルージュに接続している時は機首が折り畳まれていたんですね」
エリカ「そうよ。ちなみにオオトリに他のストライカーパックを上乗せすることも可能なのよ」
マリア「そうなんですか。ところでスカイグラスパーみたいにパイロットが乗るなんてことは無いですよね?」
エリカ「当たり前でしょ。コレに乗ったらルージュと合体した際パイロットがどうなるか想像つくでしょ?」
マリア「念のためですよ、念のため」
と更にオオトリについて話した。
五日目 15:20 艦への帰還
エリカ「さて他にオオトリについて聞きたいことはあるかしら?」
「ないですね」
マリア「私も」
エリカ「それじゃあ受付まで戻りましょ」
ということでヘルメットを取ってエリカさんに渡した後受付に向かった。
そしてたどり着くと
マリア「急に来たにも関わらずオオトリの解説をしてくれてありがとうございました」
エリカ「どういたしまして。あっ、またオーブに来た際は寄ってね。今日みたいに私が解説するわよ」
マリア「ぜひお願いします」
「では僕らはこれで失礼します」
と交わして社屋から出た。
時刻は15:30
マリア「さて、帰ろっか」
「そうだね。今から帰れば浴室使用の予約時間に間に合うし。
それと帰りは僕が運転するよ」
マリア「あらそう、じゃあ頼むわね」
ということで僕がエレカを帰りは運転することにした。
帰り道の車内では
マリア「今日は色々な出会いがあったわね」
「そうだね。あとアポ無しだったけどモルゲンレーテ社に入れたから昨日カガリさんの艦の案内役やったかいがあったよ」
マリア「そうね。カガリさんには感謝するわ」
と今日のことについて振り返ってみたり
マリア「あっ、そうそう今のうちに聞きたいんだけどお風呂から上がったらどうするの?
夕食まで時間あるけど」
「それならここ数日やってないから射撃訓練かな」
マリア「そっか、じゃあ……私もやっておこうかな。いつ白兵戦に遭遇してもいいように。
ということでお風呂上がりはいっしょに射撃訓練ね。いいでしょ?」
「うん、いいよ」
と入浴後に何をするのか話したりした。
艦に帰還してエレカを指定の場所に駐車して降りて荷物を持って駐車場を出たら
ケイ「お帰り、楽しめたかい?」
とそこにいたケイさんが声をかけた。
マリア「えぇ、とっても」
「ところでケイさんはなんでここに?」
ケイ「誰が帰ってきたか逐一報告のためさ。
あぁ、そういやこれから風呂だろ?暇だったから整備班で浴室をちょっと改装して前から付けときたかった『ある機能』を追加しといたぜ」
マリア「ある機能ですか」
「詳細を言わないってことは見てのお楽しみですね」
ケイ「そういうこと」
マリア「それじゃあ早く行きましょ」
「そうだね。それじゃあケイさん、僕らはこれで」
ケイ「じゃあな」
ということで入浴の準備をしに部屋へ向かった。
さてケイさん達が付けた機能はどんなものやら
五日目 16:00 入浴〜お風呂の新機能
自室にたどり着いて中に入ったけどジュナスの姿は見当たらなかった。
だけどそれは置いといて入浴の準備を済ませたらさっさと部屋を出た。
脱衣所に入るとすぐさま水着に着替えて浴室に入った。
まだマリア姉さんは来ていなかったけどシャワーで身体をさっと洗い流して浴槽に入った。
その後
マリア「やっぱり先に入ってたか。ゴメンね、遅くなって」
と言って紐と縁がピンクの白いビキニを着たマリア姉さんが入って来てシャワーを浴びると僕の隣に入って来た。
マリア「そういえばケイさんが付けた機能ってどれかしら?」
「あっ、まだ探してないや」
ということで一旦浴槽から上がると二人で浴室を見渡したら
「あれ?こんなところにタブレット端末置いてあるよ」
マリア「どれどれ?……あら、ほんとだわ」
と浴槽のお湯が出る場所の上にタブレット端末があるのを見つけた。
そして画面には
天井:ノーマル
壁・床:ノーマル
決定
と表示されていた。
マリア「どういう意味かしら?」
「わからないけど取り合えずこの天井の方からタッチしてみるよ」
と紐で繋がれているタッチペンで画面の天井と表示されている場所をタッチすると
ノーマル、朝日、昼間、夕日、星空、満月、etc.
と選択画面に切り替わった。
「もしかして浴室の天井と壁・床を自分の好きな背景に変更できるようになったんじゃ……」
マリア「そうかもね。それで……早速だけど夕日に変えていい?」
「うん、いいよ。それじゃあ」
と夕日を選択したら今度は壁・床をどれにするか決めることにした。
先ほどと同様に壁・床をタッチすると
ジャングル、海岸、山、雪山、草原、沙漠、etc.
と選択画面に切り替わったので
「夕日が合うのってどれだろう?」
マリア「沙漠なんてよさそうじゃない?きっとオアシスが出てくるわよ」
「じゃあそれにするね」
と沙漠に決定したら
天井:夕日
壁・床:沙漠
と表示されたので決定をタッチすると一瞬で天井が夕日のオレンジ色に染まり壁には砂丘と地平線が浴槽にはオアシスに床一面は砂模様という背景になった。
それを見て
マリア「これ……どういう仕組みかしら?」
「多分浴室全体に液晶パネルを敷き詰めてタブレット端末で変更できるようにしたと思う」
マリア「なるほど」
とマリア姉さんが納得したのちタブレットを元の場所に置いて再び浴槽に浸かった。
五日目 16:25 髪の洗い合い
「あのさマリア姉さん、ちょっといいかな?」
マリア「ん?なぁに?」
と返事をするのと同時に僕がマリア姉さんに抱きついたら
マリア「あらあら、相変わらず甘えん坊さんね」
そう言って頭を撫でてくれた。
それからしばらくすると
マリア「あっ…、そうそう頭を撫でてたら思い出したけど愛用のシャンプー、リンス持ってきたの忘れてたわ。今から取りに行くからあっちの椅子に座って待ってて。シェルドの髪を洗うから」
と言ってマリア姉さんが脱衣所の方に向かい僕は椅子に座って待つことにした。
その後再び浴室に入ってきたマリア姉さんはシャンプーとリンスのボトルを持ってきた。
そして僕が座っている後ろに立ってシャワーの温度調節をしたら
マリア「それじゃあ洗うから目をつぶっててね」
「わかった」
ということで僕の髪を洗い始めた。
まず髪を濡らしてそれから適量のシャンプーを手に取ると両手で泡立ててそれを根元から毛先にかけて優しく撫でるようにつけてからシャワーで洗い流した。
マリア「どう?気持ちいいでしょ?」
「うん、ほどよくマッサージされてる感じがして気持ちいいよ」
マリア「よかった、じゃあ次はリンスをするね」
とシャンプーと同じ要領で今度はリンスをやってくれた。
それが終わって髪にシャンプー、リンスがまだ付着してないかの確認も済ませたら
マリア「もう目を開けて大丈夫よ」
「あっ、これでおしまい?」
マリア「そうよ。そしてシェルドが私の髪を洗う番だから」
「へっ?マリア姉さんの髪を僕が?自分で洗うんじゃないの?」
マリア「せっかくこうしていっしょに入っているんだからシェルドに洗ってほしいんだけど……嫌?」
「ううん、そんなことないよ」
マリア「じゃあお願いね」
と僕がマリア姉さんの髪を洗う番になったので今度はマリア姉さんが椅子に座って僕がその後ろに回り髪を洗い始めた。
マリア姉さんのロングヘアーは艶があって根元から毛先にかけてシャンプー、リンスをしていくとまとまっていった。
そして洗い終わってから目を開けたマリア姉さんはこちらに身体ごと振り向いて
マリア「ねぇどうだった?私の髪を洗った気分は」
と聞いてきたので
「またこうしていっしょに入ったら洗いたいな」
と答えた。
さて髪を洗い終えたからマリア姉さんといっしょに浸かるとするか。
五日目 16:45 入浴時間終了
浴槽に浸かってしばらくするとマリア姉さんが足を開いていたので
「ねぇ、足の間に座っていい?」
と聞いたらそれを待ってましたと言わんばかりに僕をそこに引き寄せてギュッと強く抱き締めた。
「やっ、やっぱり誘っていたんだ」
マリア「そうよ。一回やってみたかったから……って顔赤いけどのぼせた?」
「違うよ。マリア姉さんがこうして抱き締めるから身体が密着してそれで……」
マリア「ふ〜ん、自分から抱きつくのは問題ないけど私からだとこうなるんだぁ〜。そんなシェルド、か〜わいい。
じゃあ今回は時間ギリギリまでこのままでいましょ」
ということでマリア姉さんは離さなかったしその間僕は何も言わない状態だった。
時刻が『16:55』と僕らの入浴時間があと5分になると
マリア「そろそろ時間だから上がりましょ」
と言って抱き締めていた手をほどいたので
「あっ、もうこんな時間なんだ。なんだか長く感じたよ」
と言ったら
マリア「あらそう、じゃあ……シェルドといっしょに入る場合毎回こうしよっかなぁ〜」
こう返事をした。
それから
マリア「次に入る人のためにしておかないとね」
と言ってタブレットを手に取ると設定を元に戻した。
その後シャワーを浴びて各々脱衣所に向かった。 次に入る人が誰かわからなかったけど誰も入って来ないのでどうやら男性陣ではないようだ。
そして服を着てドライヤーで髪を乾かしたら脱衣所を出てマリア姉さんを待つことにした。
僕が出てから5分後マリア姉さんが脱衣所から出てきた。
マリア「あら待っててくれたんだ。先に行っててもよかったのに……」
「こっちには誰も来なかったから僕らの次に入るのは誰かな?って気になったからそれで待っていたんだ」
マリア「そっか。でもこっちにも誰も入って来なかったわよ」
「あっ、そうなんだ」
とこのあと誰も浴室を使用することがないことがわかったので二人で隣のランドリーに行って洗濯物を入れて洗濯機を回そうとしたら
マリア「いっしょに洗濯しても別にかまわないでしょ」
と言ってマリア姉さんが僕が洗濯物を入れたのと同じ洗濯機に自分の洗濯物を入れてそのままスタートボタンを押した。
マリア「さぁ洗い終わるまで時間があるから射撃訓練していましょ」
「あっ、うん」
ということでランドリーを出て射撃訓練場へと向かった。