六日目 06:50 起床〜食事


『ルド……きて』
『シェルド、起きて。朝よ』
と声がしたので目を開けるとマリア姉さんが抱き締めながら上にのし掛かっていた。
マリア「おはよう、シェルド。あと10分ほどで7時になるところよ」
「おはよう、マリア姉さん。でも……この状況はどういうこと?」
マリア「フフッ、『06:00』にトイレに起きたあとシェルドの布団に潜り込んじゃった。
もちろん目覚ましは止めたわよ」
と経緯を話してくれてから
「ところで着替えはどうするの?」
マリア「朝食を食べ終わってから直ぐ出るから今のうちに着替えるわよ」
ということで布団を出て着替えることにした。
隣の部屋に移動したら
マリア「私は向こうで着替えるけど……覗いちゃダメよ」
「しないよ、そんなこと」
と釘を指してマリア姉さんが再び布団のある部屋に行ってから着替えた。

着替え終わったので
「マリア姉さん、入ってもいいよ」
と言ったら
マリア「わかった、じゃあ入るわよ」
と普段のタイトスカートの制服姿でマリア姉さんが入って来た。
それから
マリア「あっ、シェルドったら寝癖ついてるわよ」
「えっ?どこ?」
マリア「自分じゃ気づかないだろうからこっちに行きましょ」
ということで脱衣所で鏡を見ると後ろの方にピョンと寝癖が立っているが見えた。
そうしたら
マリア「直してあげるからじっとしていてね?」
「うん、わかった」
とマリア姉さんが櫛で僕の髪を鋤いて寝癖を直してくれた。

そして時刻が「07:30」になると
女将さん「おはようございます、朝食をお持ちいたしました」
と女将さんが部屋にやって来て朝食をテーブルに置いた。それから
女将さん「本日はオーブ近海で採れた魚をメインとして〜以下略

となっております。
ではごゆっくり堪能してくださいませ」
と料理の説明を一通りしてから部屋を立ち去った。
女将さんがいなくなってから
マリア「それじゃ食べましょ」
「そうだね、いただきます」
マリア「いただきます」
と食べ始めた。その間に
「ところでオーブを出国したらどこに向かって何を行うんだろう?」
マリア「そうねぇ〜、南下してオーストラリア、北上して北米大陸かユーラシア大陸ってところじゃない?
まぁ場所がどこだろうと大気圏内での戦闘訓練をやるだろうし」
と今後何をするのか予想してみた。


六日目 07:50 艦への帰路


朝食を食べ終わると
マリア「食べたばかりだから15分くらい休憩してから出るわよ」
「わかった。じゃあ膝枕お願いしてもいい?」
マリア「フフッ、言うと思った。でもいいわよ、こっちにおいで」
ということでマリア姉さんの膝枕でしばし休むことにした。
そんな状況が10分くらい経過したら
女将「お下げに参りました」
と言って女将さんが部屋に入って来た。
そして片付けながら
女将「あらあら、仲がよろしいのですね」
マリア「えぇ、二人でいるとたまにこうしていますよ」
女将「そうなんですか。ところでこの後はどうなさいますか?」
マリア「しばらくしたら出ますよ。港に停泊している艦に戻らないと行けないので」
女将「そうですか、ではまたオーブに立ち寄った際には当旅館への宿泊を待っております」
「あれ?お見送りしないんですか?」
と起き上がって僕が口を開いたら
女将「えぇ、各部屋の朝食を下げに回ったり次に宿泊するお客様のために布団のシーツの交換等やることがありますので」
こう答えた。
その後女将さんは食器を厨房へと運びに行くため部屋を出た。

女将さんが去ってから荷物を持つと
マリア「さて休憩も済んだことだし行くわよ。忘れ物無いわよね?」
「うん、大丈夫」
ということで旅館を出てエレカに乗ろうとしたら立ち乗り式のワッパがこちらに近づいてきて
ケイン「おぉ、シェルド殿とマリア殿もこちらに泊まっておったか」
と同じくこの旅館に宿泊していたケインさんに会った。
「おはようございます、ケインさん」
マリア「停めてあったワッパはケインさんが乗って来たんですね」
ケイン「さようでござるよ。ところで他にエレカが停まっておったが……誰が乗ってきたか二人は知っているでござるか?拙者より先に行ってしまわれたので」
「それに関しては僕らにもわかりませんね」
ケイン「さようでござるか。では拙者は先に艦に戻るでござるよ」
とワッパを走らせて艦に戻って行った。
それから
マリア「さぁ私達も乗って帰りましょ」
「そうだね。遅れる訳にはいかないし」
ということでエレカに乗ると艦への帰路に向かった。

帰りの車内では
「ねぇ、カガリさん達見送りに港に来るかな?」
マリア「そこはオーブ代表として行政府での執務優先で来れないかもしれないから期待はしない方いいかも」
と見送りに関する話をした。


六日目 08:45 帰還


港に到着して艦に戻ろうとしたら一台のバイクがやって来た。
そしてヘルメットを取って降りたその姿を見て僕らもエレカをその場に止めると降りてその足でそちらに向かった。
「シンさん、どうしたんですか?」
マリア「もしかして私達の見送りに?」
シン「あぁ、アスハにいつ出港するか聞いてそれで何かと忙しいアイツの伝言を伝えに急いで来たんだ」
マリア「そうだったんですか。それでカガリさんは何と?」
とマリア姉さんが聞いたら
シン「『またオーブに来たらいっしょにケバブ食べような』ってのとラナロウって奴に『またシミュレーターで対戦しような』


だってさ」
「わかった、ラナロウさんにも伝えておくよ」
シン「じゃあ俺はこれで。また会おうな」
とシンさんはバイクに乗って走り去った。
それから僕らもエレカに乗って艦に戻った。

エレカを艦の駐車場に止めて降りるとそこにいたケイさんが
ケイ「お帰り。早速だけど体調チェックのために医務室に行ってくれ。それが終わったら出港後にやるミーティングまで自由時間だから」
と言ったので
「わかりました」
マリア「では私達はこれで失礼します」
こう答えてから医務室に向かった。

医務室に着くと
マリア「おはようございますノーランさん。そしてルナ、久しぶりね」
「おはようございますノーランさん、ルナさん」
ノーラン「二人ともおはよう」
ルナ「おはよう。早速だけど……マリアの方はノーランが見るからシェルドはこっちに来い」
と挨拶を交わしたらマリア姉さんをノーランさんが僕をルナさんが診ることになった。
その体調チェック中
ルナ「異常無し。ところでマリアといっしょに旅館に泊まったんだよな。その時マリアに何かやらしいことしてないよな?もし何かしたのなら……」
とNTでもない僕がルナさんのプレッシャーを感じたので
「何もそういったことはありませんよ」
と答えたら
ルナ「だろうな。動揺も見られないし。
ということで行ってもいいぞ」
「ありがとうございました」
とルナさんに怒られずに済んだので出ようとしたら今度は
ノーラン「マリアからお前に言っといてくれって頼まれてたから言うわ。『アスハ代表の伝言をラナロウに伝えに行くからゆっくりしてていい』ってさ」
とノーランさんからマリア姉さんの伝言を聞いたのち
「ありがとうございます。では失礼します」
と言って医務室を後にした。


六日目 08:50 オーブ出国


医務室を出た後自室に入ると先に戻っていたジュナスがいたので
ジュナス「お帰り」
「ただいま。こうして話すのは一日ぶりだね」
ジュナス「そうなるね。ところでオーブではどんなところを見て回ったりした?こっちはエルフリーデさんと刀剣を売ってる店で品物を見たりカフェで昼食を取ったりしてから夜に帰還したけど」
「そうなんだ。こっちはマリア姉さんとお揃いでこのペンダントを買ったり砂漠の虎が経営するカフェに寄ったり回転寿司で昼食を取ったりゲームセンターでルナさんのおみやげ入手したりしたな。
それから一旦帰還して風呂に入った後ミンミと夕飯を食べてから夜にまた外出してカフェでパンケーキを食べたら旅館で一泊
こんな感じだったな」
ジュナス「なんかたくさん行ったね。ちなみに夜の外出はマリアさんと?それともミンミと?」
「マリア姉さんとだよ。夕飯後に誘ってくれたんだ」
とお互いに昨日の外出時のことを話していたら
ラ「09:00になりましたのでまもなく出港します。繰り返します、まもなく出港します。
ちなみに甲板に通じる扉は開いているので外に出てもいいですよ」
と艦内アナウンスが流れたので
ジュナス「行くよな?」
「もちろん」
と早速部屋を出て甲板に向かった。

甲板に上がるとすでに艦は出港していた。そしてブリッジクルー、整備班以外の大半がいて各々景色を眺めていたので僕らも
ジュナス「風が気持ちいいなぁ〜」
「そうだね。天気も晴れてて」
と眺めていた。
それからしばらくすると甲板にニキさんがやって来て
ニキ「オーブの領海を離れたので今後のことについてミーティングを行います。なのでみなさん艦内に戻ってください」
と言ったので甲板を後にした。

ブリーフィングルームに着くとマリア姉さんが先にいたのでその隣に座った。
マリア「どこに行ってたの?」
「甲板にね。天気がいいし海風が吹いてて気持ちよかったよ」
マリア「そうなんだ。アナウンスで甲板に上がれるって言ってたのは聞いたけどラナロウさんを探していたら行けなかったからね」
「そういえばノーランさんから聞いたけどラナロウさんにカガリさんの伝言を伝えに行ってたんだよね。会えたの?」
マリア「えぇ、シミュレーターに挑戦していたから終わったタイミングで伝言を伝えたら

ラナロウ『わかった。教えてくれてありがとな』

って言ったわ」
「あっさりとした返事だね」
マリア「そうね。そして話はここまでね」
とマリア姉さんが言ったら艦長とニキさんが入って来た。


六日目 09:10 ミーティング


ゼノン「みんな昨日は色々と楽しめたしこうして無事に帰還したな。
ではここからは気持ちを切り換えよう。ということでニキ、本日の予定をよろしく」
ニキ「わかりました。
現在本艦はソロモン諸島を南下しています。そしてバヌアツの海域を抜けてからオーストラリアにシドニー湾から上陸。
その後大陸西の砂漠地帯にある訓練施設にて大気圏内戦闘を一通り訓練
このようになっております。
質問はありませんか?」
と聞いたら
マリア「訓練までの間は自由時間ということでよろしいのでしょうか?」
とマリア姉さんが早速質問したのに対して
ニキ「えぇ、そうなりますね。甲板に上がって景色を眺めるのもシミュレーターに没頭するのも射撃訓練をするのも自室でくつろぐのも訓練施設に着くまで個人の自由ですよ」
こう答えた。それから
ニキ「他に質問のある方はいませんか?」
と聞いたけど誰もいなかったので
ゼノン「ではミーティングはこれで終了、解散していいぞ」
と艦長が言って今回のミーティングは終わった。

ブリーフィングルームを出たら
マリア「シェルド、どこに行くの?」
「シミュレーターをやりに。ルージュのオオトリ装備使えるかも知れないし」
マリア「あらそう、じゃあいっしょに行ってもいいわよね。私も挑戦してみたいし」
「うん、いいよ」
ということでMSデッキに向かった。

MSデッキに着くとライルさんを見つけたので
「おはようございます、ライルさん」
ライル「おはよう。マリアさんといっしょに僕に何の用かな?」
「はい、シミュレーターでルージュのオオトリ装備が使えるか聞きたくて」
と質問したら
ライル「それならもちろん使えるよ。ラナロウさんが帰還してからすぐにアップデートしたからね」
こう答えので
マリア「ということは昨日から使えたんですね。ありがとうございます」
「では早速挑戦してみます」
とお礼を言ってからシミュレーターの方に向かった。
それから挑戦しようとしたら
マリア「ねえ、せっかくだから副座式で挑戦してみない?一回ずつ役割を交替してさ」
とマリア姉さんが提案したので
「いいよ。それなら最初のメインとサブはどうする?」
マリア「シミュレーターやりたかったのはシェルドだから先にメインやっていいわよ」
「ありがとう」
ということで今回は副座式でルージュのオオトリ装備を使用しての挑戦となった。


六日目 09:25 シミュレーターに挑戦〜オルク襲来


幸いにも副座式が空いていたので早速僕が前の方にその後ろにマリア姉さんが乗り込んだ。
マリア「私の方で火器管制と索敵担当するからよろしくね」
「うん。それじゃあ始めるよ」
マリア「えぇどうぞ」
ということで海上ステージを選択して機体はルージュのオオトリ装備で今回の挑戦は始まった。

敵の機体はディン、バビといったザフトの飛行可能なMSだったので
マリア「序盤はビーム兵器を使わないでレールガンと対艦刀で仕留めるわよ」
「わかった。すれ違い様に斬ればいいんだね?」
マリア「そういうこと」
というわけで左のレールガンで遠くの敵を倒しつつ可能な場合は対艦刀で斬り落としていった。
もちろん敵も反撃をしてくるので回避とイーゲルシュテルンでミサイルを迎撃したりバビのビームをシールドで防御してなるべくPS装甲に負担をかけないようにした。
そんな感じで次々と撃墜していったら急にドォーンと音がした。
マリア「あら?被弾したっけ?」
「いや、シミュレーターからじゃなくてこれは……」
と僕が言おうとしたら
ラ「現在オルクが襲撃、総員直ちに出撃。繰り返します、現在本艦はオルクの襲撃に遭ってます。なのでパイロットは速やかに出撃してください」
とアナウンスが流れたので即刻シミュレーションを終了して席を立った。

マリア「コクピットに予備のスーツあるわよね?」
「うん、乗り込んだら着てすぐ発進でしょ」
マリア「そうよ」
と確認をしたら機体に乗り込んでコクピットに備え付けている予備のスーツを着た時
ラ「ハッチ開放、カタパルト正常、進路クリア、可能な者から順次発進どうぞ。
なお役割としてはDチームは直援にA、Bチームは空中の敵をCチームは水中の敵をそれぞれ迎撃してくだい」
と発進シークエンスがアナウンスされたので
「Cチームのシェルドです。水中でのビームの減衰率計算は大丈夫ですか?」
とブリッジに確認をしたら
ニキ「問題ありません。海上戦だとCチームに水中戦を任せるのは言ってなかったけど決めていたので整備班には対応を済ませておきました」
とニキさんが答えたので
「わかりました。では発進します」
こう言って通信を切った。その後
マリア「ジュナス君とルークさんがまだだけど行くわよ。マリア・オーエンス 出るわよ!!」
とマリア姉さんが発進してから
「シェルド・フォーリー 出ます!!」
と続けて発進した。


六日目 09:35 初めての水中戦


こちらを襲撃してきたオルクとは海でMSを用いて略奪行為を行う海賊のような集団である。
そして迎撃のため出撃した僕とマリア姉さんはクルーザーモードのまま海中へと潜ったら目の前に現れたのはグーン、ゾノ、アッシュのザフト制水陸両用MSだった。

こちらを確認するとグーン、ゾノがフォノンメーザー、ライフルダーツを発射してきたので回避するとアッシュがクローで接近戦を仕掛けてきたのでそれを回避してからMS形態に変形してドレイクハウリングで撃破した。
それでも反撃の手は緩めなかったのですれ違い様に左手のビームサーベルでグーンを撃墜したら残りの機体がスーパーキャビテーティング魚雷を発射してきたので破壊していたら姿が見えなくなったのでどうやら一時撤退したようだ。
マリア「逃げちゃったわね」
「そうだね。やっぱりこっちがビーム兵器を水中で使えるのを脅威に感じたんだろうね」
とマリア姉さんと通信を交わしていたら
ジュナス「お待たせ」
ルーク「敵の姿が見当たらないようですね」
とジュナスとルークさんも合流したのでこれまでの経緯を話した。

ルーク「なるほど、ビームサーベルで撃墜後に撤退ですか」
ジュナス「まぁ水中での接近戦といえばクロー等の実体剣が定番だからね」
「それでこれからどうする?」
マリア「取り合えずこの場で待機。ただし警戒は怠らずに」
ルーク「わかりました」
ジュナス「了解です」
「わかった」
ということで敵がいないか辺りを見渡した。
その待機中
マリア「静かね」
「そうだね。こうして目の前を魚が横切ったり海底に珊瑚礁が広がってるのを見ていると」
マリア「こら、そんなのんきなこと言ってないでちゃんとレーダーを見なさい。いつ襲って来るかわからないのよ」
「それくらいわかってるよ。でも話しかけてきたのマリア姉さんの方からじゃないか」
と通信を交わしていたら
ジュナス「センサーに反応、11時の方角。さらに機種特定。これは……トリロバイト!!」
とジュナスから通信がかかった。

ジュナスが見つけたトリロバイトとはアロウズの開発した疑似太陽炉を3基搭載した水中用MAである。
武装はリニアスピア内蔵クローアーム、大小2種類のGN魚雷(大型の方はGNフィールドを突破可能)、対艦対地ミサイル、着弾すると硬化し敵機の動きを阻害する中に粘着性の物質が入っているケミカルボムと呼ばれる機雷だ。


六日目 09:55 予想外の遭遇


ルーク「オルクがこんな代物を持っているとは思いませんでしたね」
マリア「そうね」
「マリア姉さん、トリロバイトもう1機同じ方角から確認」
マリア「わかったわ。じゃあ各個撃破するからついてきて。ルークさんはジュナスと」
ルーク「わかりました」
ということで今度はトリロバイトとの交戦になった。
「それでどう戦う?」
マリア「2対1でこっちに数のアドバンテージがあるからシェルドは後ろに回り込んで。私が正面で対峙するから」
「わかった」
とクルーザーモードに変形して敵の背後を取りに行った。
僕が背後に回ろうとしたらGN魚雷(小)を撃ってきたので一旦トランザムを起動して振り切った。
そうしたらボズゴロフ級 を発見したのでそちらの撃破を優先した。

ボズゴロフ級とは全長270mで武装は艦の前後に魚雷を、艦上部に対空ミサイルポッドを搭載、水中用MSをドライチューブと呼ばれる4つの筒型格納庫に搭載し艦上部からは空中用MSを発着可能なザフトが開発した潜水空母だ。
そしてこちらに気づくと魚雷を放ってきたので回避したのちMS形態に変形してフルブラストを撃って撃墜したけどここでまだトランザムを解除してないのに気がついたのでトランザムを解除して再びトリロバイトの方に向かった。
だけどそこで目にしたのは既にマリア姉さんの手によって破壊された残骸だった。それから
マリア「見ての通りもう倒したわよ。それとあっちで爆発音したけど何があったの?」
と質問されたのでそうなった経緯を話したら
マリア「なるほど。多分最初に遭遇したグーン等の旗艦でしょうね。ここで撃墜できたのは大きいわよ」
と言った。
それからもう1機のトリロバイトを撃破したジュナス、ルークさんと合流したら
ラ「Cチームの皆さん無事ですか?先ほど大きな水柱がしたのですが……」
とラさんの通信が入ったので
「大丈夫ですよ。敵の旗艦を僕が撃墜した際に起こった水柱なので」
と返信をしたら
ニキ「わかりました。ではCチームの皆さんは上がっていいですよ。あの水柱を見て空中の敵も撤退していったので」
と今度はニキさんが通信に出たので
マリア「わかりました。ではこれより浮上したのち帰艦します」
とマリア姉さんが返信した。

通信を終えるとクルーザーモードに変形して浮上したらその足で艦へと帰艦した。
これで初めての水中戦は幕を下ろした。


六日目 10:20 出撃を終えて


着艦してコクピットから私服を持って降りるとケイさんがやって来た。
ケイ「お疲れさん。……ってコクピットん中で着替えたのかよ」
「出撃前にマリア姉さんとシミュレーターやってましたので。
それは置いといて今後の予定はどうなってますか?」
ケイ「それなら着替えてから医務室で出撃後の体調チェック終えたら自由にしていいって艦長言ってたぞ」
「わかりました。じゃあ早速着替えに行ってきます」
ということでMSデッキを後にした。

普通ならロッカールームで着替えるけど今回は自室で着替えることにした。
何故なら出撃時コクピット内に置いておいたこの服を再び着るのにちょっと抵抗があるからだ。
そんなわけで部屋に戻るとベットの下から服を取り出してそれに着替えた。
着替え終わると部屋を出て先にランドリーに行きパイロットスーツ等の洗濯物を入れて洗濯機を回してから医務室に向かった。

医務室に入ると
ノーラン「出撃ごくろうさん。アンタを除くとルークとジュナスだけだね済ませてないの」
と言ったノーランさんしかいなかった。そして体調チェックをしている最中
「ルナさんはどうしたんですか?」
ノーラン「ルナならマリアの体調チェック終えたら隣の自室でいっしょにいるよ」
「そうですか」
ノーラン「あぁ、だからどこも異常無いからマリアに会いに行きな」
とチェック終わりの合図として肩を叩いた。それから
「ありがとうございました」
と言って医務室を出たら
ルナ「入っていいぞ。マリアに用があるんだろ」
とルナさんが言ったので
「ではおじゃまします」
こう言って部屋に入った。
中に入ったら
ルナ「マリアから聞いたぞ。敵の潜水空母を沈めたそうだな」
「えぇ、トリロバイトの魚雷をトランザムで回避したらその先にいたので」
マリア「その代わり私一人で戦わないといけなかったけどトランザム起動してビームサーベル2刀流で細切れにしたわ。
っとさっきの戦闘に関することはこれでおしまいにして本題は何?」
「もう一度いっしょにシミュレーターやろうと思って」
マリア「いいわよ。私も心残りな気分だったからね」
ルナ「なら私は医務室に戻るよ。ルークとジュナスが来たようだしね」
こう言ってルナさんは部屋を出て隣の医務室に向かった。
そして残った僕とマリア姉さんは
マリア「じゃあ私達もシミュレーターやりに行きましょ」
「うん」
ということでMSデッキへ向かった。


六日目 10:40 シミュレーターに再び挑戦


MSデッキに着いてシミュレーターの方に向かうと
エターナ「二人もこれから挑戦?」
とエターナさんが声をかけた。
「えぇ、さっきのオルク戦前に挑戦していたのでもう一度やろうと思って」
マリア「ちなみに副座式でね」
エターナ「ふ〜ん、そうなんだ。じゃあせっかくだし私と協力プレイしましょ」
マリア「えぇいいわよ」
「僕も構わないよ」
ということで今回の挑戦はエターナさんと協力プレイをすることになった。

僕らは再びオオトリ装備のルージュを、エターナさんはケルディムGNHWを使用してステージは小島や岩礁がある海上を選択した。
エターナ「ビットとライフルで援護するから中・近距離はよろしくね」
「わかりました」
マリア「お願いするわ」
と開始をしたら小島からガズウート、ザウートの砲撃が放たれたのでエターナさんがライフルビットで全て撃ち落としてくれた。
エターナ「空中だけじゃなくてこういった小島からの砲撃にも注意しないとね」
マリア「そうね」
「なら先に潰しておこうよ。空中の方はエターナさんに任せるね」
ということで小島に砲台として配置しているガズウート、ザウートから倒していくことにした。

ガズウート、ザウートはザフトの砲撃戦を主眼に置いていて高い火力を持つMSだ。そのため戦艦の砲台として活用もされる。またタンク形態にも変形可能で脚部にはキャタピラも装備されているけど機動性は低い。
さらに接近戦用にバルカンを搭載しているけどMSの機動性に対応しきれないので
「今だ、そこッ!!」
と対艦刀で簡単に撃破可能だった。
そして1機、もう1機と立て続けに倒して小島の敵を全滅させた後上昇したら
エターナ「お疲れ様。こっちはジェットストライカー装備のウィンダム、ダガーLと交戦したわ」
と言ってエターナさんが合流してきた。
それから出てきたのは連合のMAザムザザー2機だった。
「よりによってコレかぁ〜。しかも2機相手に」
マリア「攻撃するにも陽電子リフレクターが厄介ね」
エターナ「あと脚部の高出力ビームと接近した際のクローに気を付けないとね」

ザムザザーは陽電子リフレクターと呼ばれる射撃兵装を無効にするシールドを備えている。
武装は機体側面のビーム砲に4つの脚部に搭載されている高出力ビーム砲ガムザートフ、単装ビーム砲、イーゲルシュテルンと接近戦用の大型クローヴァシリエフだ。
ちなみにヴァシリエフを使用する際ガムザートフは使えない設計となっている。


六日目 10:50 エピオン参上!!


マリア「どう戦う?」
エターナ「私が引き付けるから下に回って対艦刀を突き刺してね」
「わかった」
と倒す段取りが決まったので僕らが降下してエターナさんが正面で対峙することになった。
早速エターナさんはライフルビットの攻撃とシールドビットの防御でザムザザーの注意を引き付けた。
そこで1機の下に潜り込んで対艦刀を突き刺そうとしたら
マリア「もう1機こっち狙ってるわ」
とマリア姉さんが警告したおかげで回避に移れた。
「ありがとう、助かったよ」
マリア「いくらエターナが正面で対峙しているからって油断大敵よ。副座式じゃなかったら今の攻撃でシェルド完全にやられてたわ」
「うん、反省する。だから自分でもレーダーを見て判断するよ」
それから接近は諦めて下からレールガンを撃ってみたら1機が死角をカバーするように陽電子リフレクターを展開してきたので撃破は困難になってきた。
そんな状況に
「あっ、誰か参戦してくる」
マリア「ほんとだ。機種は……エピオンね」
とMA形態のエピオンがやって来た。

途中参戦してきたガンダムエピオンはOzのトレーズ・クシュリナーダ指揮の元開発された決闘用可変MSである。
この機体はビームソード、左腕のシールドに内蔵されたヒートロッド、両腕前腕部のクローといった接近戦用の武装しかなく射撃兵装は一切装備されていない。
また双頭の竜を彷彿させるMA形態へと変形可能である。
更にゼロシステムと呼ばれる現在の状況から導き出される様々な可能性の未来を算出し、勝利への最短の選択肢をパイロットの脳へとダイレクトに伝達する戦闘補助システムを搭載している。
そのエピオンはMS形態に変形するとザムザザーの攻撃を回避しつつハイパービームソード(ビームソードを最大出力で展開)で一気に2機を一刀両断した。
その様子を見て呆然としていたら
ケイン「今しがた倒したあの機体は何と言うでござるか?」
とエピオンから通信が入った。
「エピオンに乗っていたのはケインさんでしたか」
マリア「あの機体はザムザザーと言って射撃兵装を無効にするバリアを搭載したMAです」
ケイン「そうでござるか。『ザムザザー』と言うのでござるな」
エターナ「倒してくれたのはありがたいけど……何で参戦したの?」
ケイン「シミュレーターをやろうとしたら使用状況で三人が苦戦中なのを見て助太刀致そうと思ったからでござるよ」
とケインさんは参戦した理由を話した。

こうして今回の挑戦は終了した。


六日目 11:05 メインとサブを交代して


終わったのでシミュレーターから出ると
エターナ「お疲れ様。ところでこれからどうするの?」
マリア「もう一度同じ機体で挑戦するわよ」
「今度はマリア姉さんがメインで僕がサブだけど」
エターナ「そう、じゃあ仲良く頑張ってね。私はこれで失礼するわ」
と言ってエターナさんはその場をあとにした。
それからメインとサブを入れ換えて再び副座式に座ったら
マリア「今度は宇宙に場所を移して挑戦しましょ」
とマリア姉さんが提案してきたので
「うん、いいよ」
と返答をしたのち挑戦が始まった。
今回挑戦するステージは遠くに光る星が見えるけど周りに何も見当たらない宇宙空間だ。
そして最初に遭遇したのは連合のメビウス・ゼロ、エグザスのガンバレル搭載MA2機だった。
この2機の装備している4基のガンバレルとはメビウス・ゼロの方は実弾でエグザスの方はビーム砲とビームカッター搭載という違いはあるけれど有線ケーブルで繋がれているので本体から分離してオールレンジ攻撃が可能なスラスターを兼ねている攻撃用ポッドなので
「先にエグザスから倒そうよ。メビウス・ゼロの方は実弾だから被弾してもPS装甲が働くし」
マリア「そうね。本体の武装もレールガン、バルカンしか無いし」
ということで狙いをエグザスに絞った。

2機は早速ガンバレルを展開しつつ本体のレールガンを撃ってきたので回避して
マリア「ミサイル撃って迎撃したときの爆発に乗じて接近するわよ」
「わかった。じゃあその間ガンバレルの索敵やってればいいんだね」
マリア「そういうこと」
と作戦は決まったのでエグザスに向けてミサイルを発射した。
そうしたらガンバレルでミサイルを迎撃してきたのでその隙に本体に接近しようとしたけどメビウス・ゼロの方のガンバレルがこちらを取り囲むように展開してきたので回避した。
マリア「やっぱりそう簡単には近づけてくれないわね」
「うん、こうして片方に仕掛けようとしてももう片方がカバーに入ってくるからね」
と中々攻め込めずにいたら
ルナ「ずいぶんと苦戦しているようだな。私が手助けしてやるよ」
とルナさんから通信が入ってからメビウス・ゼロとエグザスの周りにファンネルが展開された。

その後
「あの白いのはキュベレイだね」
マリア「そうね。キャリーベースや月の基地のシミュレーターでルナがよく使う機体の一つだし」
とルナさんが今回使用する機体がこちらでも確認することができた。


六日目 11:20 次の相手は……


ルナさんが放ったファンネルの一斉射撃によってメビウス・ゼロとエグザスはあっという間に破壊された。
それから敵が来るまで
「こっちでは初めてですねルナさんとこうしてシミュレーターに挑戦するなんて」
ルナ「医務室にいてもやること無いからな。だから……暇潰し」
「そうですか。けど助かりました」
ルナ「どういたしまして。ところでマリアも同じ機体を操作しているのか?」
マリア「そうよ。ルナが来る前にシェルドがメインで私がサブだったから今回は逆にして挑戦よ」
ルナ「そうか、副座式での挑戦か」
と話していた。
それから次の機体がお出ましだけど
ルナ「これは……サイコガンダムか?けど宇宙で使えたっけ?」
マリア「似ているけど違うわよ」
とマリア姉さんが言った通りサイコガンダムでは無くデストロイガンダムだった。

デストロイガンダムは連合の開発した拠点攻略・防衛用可変MSである。
両腕と背部バックパックにザムザザーと同じく陽電子リフレクターを、装甲は着弾時に展開して実弾を無効にするTP(トランスフェイズ)装甲なので射撃兵器に関する防御は万全だ。
武装の方も
・頭部:イーゲルシュテルン、ツォーンMk2
・胸部:スーパースキュラ×3
・腕部:シュトゥルムファウスト
・背部バックパックユニット:ミサイルランチャー、ネフェルテム503、アウフプラール・ドライツェーン

と多彩である。
ルナ「それで……どう戦うんだ?」
「接近戦には対応してないので懐に潜り込んで斬りつけるのが効果的ですね」
ルナ「なるほど、じゃあ私がファンネルで援護に回るよ」
マリア「よろしくね」
ということで作戦は決まった。
そしてデストロイの方は早速腕を飛ばしてきたので
マリア「気をつけて、あれジオングみたいに指がビーム砲になっているわ」
「それと陽電子リフレクターってビームシールド搭載しているので射撃は無駄ですよ」
ルナ「わかった」
とシュトゥルムファウストを回避しつつ接近した。
その間キュベレイからファンネルが放出されて本体の周囲に展開したらデストロイはMA形態に変形してシュトゥルムファウストを戻した。
ルナ「変形するのか。しかも……見た目はビグ・ザムにそっくりだな。
まぁそれは置いといて」
とファンネルで攻撃を仕掛けたら陽電子リフレクターに弾かれた。
ルナ「本体にもシールド展開か。なら私も接近戦を仕掛けるしかないな」
ということでルナさんもデストロイに突っ込んで行った。


六日目 11:25 デストロイの次はこの機体


こちらの接近に対して再びシュトゥルムファウストを飛ばして背部ユニットのミサイルランチャーと周囲を攻撃可能なビーム砲ネフェルテム503を放ってきたけど
ルナ「ミサイルは私に任せろ」
とルナさんがファンネルで全て迎撃してネフェルテム503とシュトゥルムファウストを回避した。

それから相手の下から懐に潜り込んだら
マリア「覚悟しなさい」
ルナ「もらった」
とマリア姉さんは対艦刀でルナさんはビームサーベル二刀流で斬りつけた。
ルナ「図体が大きいから中々切断できないな」
マリア「けどダメージとしては蓄積されているから攻撃の手を休めちゃダメよ」
ルナ「それくらいわかってるさ」
「っ!?マリア姉さん、ルナさん、回避して。シュトゥルムファウストにロックされた」
ということで一旦離れたら今までいた場所をビームが横切った。
マリア「ありがとう、助かったわ」
ルナ「今度はこっちが助けられたな、礼を言うぞ」
「どういたしまして」
それから再び接近してコクピット部分をマリア姉さんが対艦刀で貫いてデストロイを撃破した。
ルナ「ようやく撃破したな」
マリア「そうね。だけどまだ終わりじゃないみたいよ」
とマリア姉さんが言ったら次の相手としてガンバレルダガーが20機出てきた。
ルナ「マリア、シェルド、どんな機体だ?」
マリア「コクピット周りと動力部等にラミネート装甲って耐ビームコーティングが施されているわ」
「あと背中のバックパックにガンバレルって有線式ビーム砲を搭載してます」
ルナ「なるほど、ドーベン・ウルフ等のインコムみたいなのを装備か。なら……ファンネルでバックパックを破壊すればいいんだな」
マリア「そういうこと。そして私達は今まで使わなかったミサイルを全弾発射、レールガン、ビーム刃を切った対艦刀で挑むわよ」
「わかった、出し惜しみは無しだね」
とルナさんに機体の解説をしたのちどう戦うか方針が決まった。

相手は早速こちらを取り囲むように4基のガンバレルを展開しながら右手のビームライフルを撃ってきた。
ルナ「ふっ、これくらい回避するのは……造作もないな」
マリア「シェルド、ミサイル四方八方に発射するわよ」
「うん、弾幕にするんだね」
ということでオオトリのミサイルを全て発射した。
ミサイルはガンバレルから放たれたビームによって破壊されたけどその時生じた爆風を煙幕変わりにして包囲網から抜け出した。


六日目 11:45 シミュレーション終了〜昼食


敵の包囲網を突破したらルナさんがファンネルを射出した。
ガンバレルよりサイズの小さいファンネルはダガーの迎撃を掻い潜って発射体勢に入った。
その後当初破壊する予定だったバックパックではなく頭上からの攻撃をしたのでファンネルのビームに貫かれた機体は爆散した。
それを見て
マリア「ルナに頼ってばかりじゃいけないわね」
と言ってマリア姉さんがレールガンでファンネルの対象外だったダガーを次々と撃破していった。
こうして全てのダガーを倒したら今回のシミュレーションは終了した。
終わったのでシミュレーターから降りると同じタイミングでルナさんも降りてきた。
「お疲れ様です」
ルナ「お疲れ。久しぶりに挑戦したから結構楽しめたよ」
マリア「よかったわね。ところでこれからいっしょに昼食どう?」
ルナ「あぁ、構わないよ」
ということで食堂へと向かった。

食堂に入ると
ルナ「誰もいないな」
マリア「そうね。いつもなら2〜3人いるけど」
「まぁそれは置いといて注文しようよ」
ルナ「そうだな」
と僕らの前に食事をしている人はいなかったけどそれはさておき注文をしに行ったらブラッドさんが
ブラッド「貴様らも甲板で食事か?」
と言ったので
「甲板で食事ってどういうことですか?」
と聞き返したら
ブラッド「クレア達がおにぎりやサンドイッチを頼んで甲板で食べに行ったのでそれに続いて他の連中も食べに行ったから聞いたのだ」
こう答えた。それから
マリア「ちなみに私達はここで食べますよ。
サンドイッチでツナと玉子とBLTとハムチーズを飲み物はアイスミルクティーお願いします」
ルナ「私もマリアと同じので」
ブラッド「わかった。各々3セットだな。作るから待っているがいい」
ということで注文を終えたら入口に一番近い席に座った。

サンドイッチを待っていたら
バイス「あぁ〜、往復疲れた♪」
とバイスさんが戻ってきた。そしてこちらに気づくと
バイス「おぉ!?マリアちゃんにルナちゃん(オマケにシェルド)じゃねぇか♪元気出てきたぜぇ〜♪」
と張り切って厨房に向かった。
それを見て
ルナ「口には出さなかったけどシェルドは私とマリアのオマケ扱いだったな」
マリア「あっ、ルナったらバイスさんの心を読み取ったわね」
ルナ「そうなるな」
「ところで話変えるけど食後は甲板に上がってみない?」
マリア「いいわよ。ルナはどう?」
ルナ「私も……いいぞ。たまには外の空気を吸わないとな」
ということで食後の行動が決まった。


六日目 12:10 食事中の出来事〜甲板で眺めていたら


バイス「マリアちゃ〜んルナちゃ〜んお待たせ、昼食だぜ♪」
トニー「シェルドの分は俺が持ってきたぜ。コイツがどうしてもってうるさいからな」
と二人が僕らの昼食を持ってきた。
それからマリア姉さんのいただきますの号令で食べ始めた。
ルナ「こうして食堂で静かに食べるなんて……滅多に無いな」
マリア「そうね。私達しかいないから」
「うん、いつもは先に誰かしらいるからね」
と話していたら
クレア「ごちそうさ〜ん、エリスとレイチェルの分もコップ持ってきたよぉ〜!!」
と言ってクレアがやって来たのに対して
ブラッド「ほぅ、こういうのはエリスかレイチェルが持ってくる場合が多いが貴様が持ってくるとはな。何か良くないことの前振りでなければよいのだが……」
とブラッドさんが言ったので僕とルナさんが『ウンウン』と頷いたら
クレア「こらぁ〜、そこの二人、よくも相づちしたなぁ〜!!」
と言ってこちらを指差した。さらに
クレア「今度暇な時間見つけてシミュレーターで対戦だからね。こてんぱんにやっつけてやる!!」
と言って食堂を去って行った。

そうこうしている内に食べ終えたので食器をカウンターに返して食堂を出たら
マリア「それじゃあ甲板に行きましょ」
ルナ「その前に……ノーランに一言声をかけに医務室に行ってくるよ」
マリア「わかったわ。それならシェルド、先に行ってましょ」
「うん」
ということでルナさんは医務室の方に向かって僕らは甲板へと向かった。

甲板に着いたら
マリア「ん〜、気持ちよくていい風」
と言ってマリア姉さんが背伸びをした。
それから手すりに掴まって
マリア「今はどの辺りかしら?」
「そろそろオーストラリアが見えてもいいよね」
と眺めていたら
ルナ「待たせたな、ところでシドニー湾はまだ見えないのか?」
と言ってルナさんがやって来た。
「まだ見えないですね。ちなみにノーランさんは何て言ってましたか?」
ルナ「あっさりOKしてくれたよ。一人で充分ってことで」
マリア「まぁ医務室の世話になることなんて今は無いからね」
ルナ「そういうことさ」
と話していたら
ラ「間もなく本艦はシドニー湾を通過してオーストラリア大陸に突入します。
繰り返します、間もなく本艦はシドニー湾を通過してオーストラリア大陸に突入します」
とアナウンスが流れた。
その後シドニー湾を一目見ようと甲板に続々と集まって来た。