七日目 07:00 起床〜食堂へ


目を開けるといっしょに寝ていたマリア姉さんの姿が見当たらなかったので寝返りを打って反対側を見ると
マリア「あら起きたのね。おはよう、シェルド」
とすでに起きていて見慣れたタイトスカートの制服姿のマリア姉さんがこちらを見ていたので
「おはよう、マリア姉さん」
と言ってベッドから起き上がった後
「おはようございます、ルナさん」
とマリア姉さんの隣にいたルナさんにあいさつをしたら
ルナ「おはよう、シェルド。私にもちゃんとあいさつしてくれたから……合格だな」
と返した。
その後
ルナ「先に食堂に行って注文してくるよ。もちろん……『3人分』な」
と言ってルナさんが
マリア「私は待っているからちゃんと顔を洗っておいで」
と言ってマリア姉さんが部屋を出た。
それから洗面所で顔を洗って寝癖が無いか確認を済ませたり服の襟元を正したりした。
それが終わって部屋を出たら
エターナ「ふ〜ん、そういうことね。昨日はマリアとイチャイチャして楽しんでいたのかしら?」
とエターナさんに見られた。

「おはようございます、エターナさん。でもそんなことはしていませんよ」
と僕が言ったら
エターナ「そう、嘘はついてないようね。それにルナが隣で寝ているのにそんなことしたらすぐ気づかれるわよね。
ということで私はこれで失礼するわ」
と納得してエターナさんは去って行った。
そして
マリア「見られたのが他の人だったら大変だったわね」
「うん、特にクレアにはね。
とまぁこの話はこれで終わりにして朝食を食べに行こうよ」
マリア「そうね。ルナが待ってるし」
ということで食堂に向かった。

食堂に着くと
ルナ「来たか。こっちだぞ」
と言いながら手招きしたのでそちらに向かうとマリア姉さんがルナさんの隣に座って僕がその向かい側に座ったら
マリア「ところで何を注文したの?」
ルナ「エッグベネディクトを一人2個とサラダにしたよ。そして飲み物は……まだ私が飲んだこと無いからオーブで砂漠の虎からブラッドが購入したブレンドコーヒーをアイスで」
「そういえばブラッドさんコーヒーを買っていたよね」
マリア「そうそう、私達も立ち寄っていた時にね」
ルナ「そうか、マリア達はオーブですでに飲んだことあるから味は……知っているんだったな」
と今日の朝食に関して話をした。


七日目 07:25 本日の朝食〜艦長からのお知らせ


ドク「おっはようさ〜ん。朝食持ってきてやったぜぇ〜」
こう言ってドクさんが今日の朝食を持ってきてくれたので
「ドクさんおはようございます」
マリア「いつもは調理に専念しているのに今日は配膳もやるんですね」
と言ったら
ドク「サエンとバイスがパースって町に出掛けててまだ帰ってこねぇからな。それにしても相変わらずシェルドとマリアは仲がいいな。
じゃあゆっくり食事を楽しんでろよぉ〜」
こう返して去って行った。
その後いただきますと言って食事を始めた。

本日の朝食のエッグベネディクトはマフィンの上にベーコン、ポーチドエッグをのせてその上からオランデーズソース(溶かしたバターに卵黄と酢とレモン果汁を混ぜた)を掛けた代物だ。
そしてこれといっしょにルナさんが頼んだサラダは千切りのキャベツやニンジン、コーン、スライストマト、パプリカ(赤・黄)にシーザードレッシングを掛けた代物、あとアイスコーヒーはオーブに立ち寄った際にブラッドさんが砂漠の虎アンドリュー・バルトフェルドさんの経営する店で購入した代物だ。
そしてエッグベネディクトにナイフを入れると割れたポーチドエッグからトロ〜リとした黄身が流れ出たのでそれをマフィンにつけて食べて
「出来立てだから熱々で美味しい」
マリア「そうね、あとベーコンの塩加減も丁度いいわ」
と感想を言ってたら
ゼノン「諸君おはよう、突然の艦内放送すまないな。
では本題を言うぞ。本日のミーティングは『09:00』から行うから遅れずに来るように。繰り返し言うぞ、本日のミーティングは09:00から行う。 以上だ」
と艦長からのアナウンスが流れたらサラダをムシャムシャ食べながら
ルナ「フム……普段より遅いなミーティング始めるの」
ルナさんがこう言ったので
マリア「そうね。08:00からいつも開始なのに」
とマリア姉さんが答えた。
そうこうしている内に食べ終えたので食器をカウンターに返して食堂を後にした。

食堂を出たら
ルナ「じゃあ……私はこれで失礼するよ」
とルナさんが言って医務室に向かって行った。
そして残った僕らは
マリア「さてミーティングまで時間があるけどこれからどうする?」
「浴室の使用状況見てみようよ。空いてる時間があればそこ予約してさ」
マリア「いいわよ。行きましょ」
ということで浴室の方に向かった。


七日目 08:00 ミーティングの前に


浴室の前に着いたので早速使用予約の表を見たら
マリア「空いてる時間は22:00〜23:00の1時間だけね」
「そうだね。じゃあ書き込むよ」
マリア「えぇ、お願い」
ということでその時間を予約した。
それからその場を立ち去ろうとしたら
キリシマ「あらあら、今夜の使用予約ですか」
とたった今上がってきたキリシマさんに会ったので
「おはようございますキリシマさん」
マリア「朝風呂ですか?」
と声を掛けたら
キリシマ「えぇ、昨日は夜間訓練で入る機会が無かったんで朝食前にこうして入ってたわけよ。
ってことで今からメシ食ってくるわ、じゃあな」
と途中から口調を変えながら経緯を話した後キリシマさんは食堂に向かった。
そんなキリシマさんが去ってから
マリア「特にやること無いからミーティングまでいっしょに部屋にいましょ」
「うん、いいよ」
ということでマリア姉さんの部屋に向かった。

マリア姉さんの部屋に入ると二人でベッドに座った。それから
「そういえばマリア姉さんいつ着替えたの?」
と聞いたら
マリア「06:00に起きてルナに見張らせながらシェルドが寝ているすぐ横で着替えたわよ」
こう答えたので
「じゃあもしその時僕が起きて寝返りを打っていたら……」
と言ったら
マリア「えぇ、想像通りよ。でもそうなったらすぐさまルナがシェルドの目を塞いでいたでしょうね」
こう返した。だけど一呼吸置いて
マリア「な〜んちゃってね。見られるかも知れないからトイレの方で着替えたわよ」
と本当のことを言ったので
「そうならそうって言ってよぉ〜」
こう返したら
マリア「だってこうしてからかうの面白いんだもん♪」
と言った。その後
マリア「さてそろそろブリーフィングルームに行きましょ」
「そうだね。遅れて迷惑をかける訳にはいかないし」
ということで部屋を出た。

ブリーフィングルームに着くとこちらにネリィさんがやって来て
ネリィ「おはようございます。早速ですけどこのミーティングが終わったらまたココアを頂けないでしょうか?」
マリア「いいですよ。でも作って無いので待たないといけないんですが……」
ネリィ「構いませんわ」
マリア「わかりました。ではミーティングが終わり次第部屋で作りますね」
とマリア姉さんからココアをもらう約束をした。


七日目 08:55 開始5分前〜ミーティング


開始5分前になり僕らを含めてほとんどの人が座って待っている中
ジュナス「セーフですね」
エルフリーデ「そのようだな。そして我々が最後に到着か」
と言ってジュナスとエルフリーデさんが入って来た。
その後時刻が「09:00」になり艦長とニキさんが入って来たのでミーティング開始となった。

ゼノン「おはよう諸君、誰も遅れずに来たな。ではこれからミーティングを始めるからニキ頼むぞ」
ニキ「わかりました、ここからは私が話します。この後現在いる訓練地を離れて宇宙に上がります。
それから月面でキャリーベースと合同訓練に入ります」
とニキさんが言ったら
クレア「具体的に何やるの?」
すかさずクレアが質問をしたのに対して
ニキ「それならこれからちゃんと説明しますよ。
私達がキャリーベースの補給物資を狙う宇宙海賊役となり襲撃、それに対してシャノン達が迎撃に入る。

こんな感じです」
とニキさんが話を続けたら
ラナロウ「んで全員でキャリーベース襲うのか?」
エイブラム「その訓練の開始時刻は?」
と相次いで質問があったので
ニキ「そこは全員で一斉にではなく1チームごとですよ。
そして開始時間は『11:00』を予定しています。
ちなみに襲撃をかける順番はAチームからにします。なお宇宙に上がるのでキリシマのギラ・ズールは現在クラーケ・ズールに戻す作業に入っております」
こうニキさんは答えた。それから
ゼノン「他に質問のある者は?」
と艦長が聞いたら
エターナ「私達Dチームは主に艦の直援だけど今回の訓練をやるのかしら?」
こうエターナさんが質問をしたので
ニキ「もちろんDチームも今回の訓練はやりますよ。その際はキャリーベースと本艦の距離は縮まって行います」
とニキさんが答えたら
エターナ「なるほどね、ありがとう」
と返した。それに続いて
ゼノン「まだ他に質問のある者はいるか?」
と再び艦長が聞いたら
ネリィ「キャリーベースの襲撃訓練をしていない間は自由行動でよろしいでしょうか?」
とネリィさんが質問をしたので
ニキ「そうなりますね。その際別の訓練をしに出撃しても構わないのでそこはチーム毎に決めて後で報告書の提出をお願いします」
こうニキさんが答えたら
ネリィ「ありがとうございます。ではミーティングが終わり次第チームで今日の予定を相談しますわ」
とネリィさんが返した。

ネリィさんの質問後
ゼノン「遠慮せず聞きたいことはこの際どんどん質問していいぞ」
と艦長が聞いたけど誰も質問をする人がいなかったので
ゼノン「質問が無いのでミーティングはこれで終了だ。
では解散」
ということで今回のミーティングは終わった。


七日目 09:20 チームミーティング


ミーティングが終わりこちらにジュナスとルークさんがやって来たので
マリア「じゃあここで今後の予定決めましょ」
ということで今回はこの場で本日の予定を話し合うことにした。
マリア「まず『11:00』から訓練開始だから私達の番は午後になりそうね」
ルーク「そうでしょうね。訓練時間が30分間だとしても昼食を挟んで午後一番からの可能性がありますし」
「じゃあその間出撃は控えてシミュレーターやっていた方がいいかも」
マリア「そうね。あと訓練終了後は30分休憩した後また出撃するわよ」
ジュナス「その再出撃の際はどんな訓練をやるんですか?」
マリア「訓練というより一人一人バラけて中域を散策するいわゆる哨戒任務ね」
ルーク「哨戒任務ですか」
「そういえばまだやったこと無いね。
それで哨戒任務が終わったら自由行動?」
マリア「えぇ、そうなるわ。ちなみに哨戒に費やす時間は1時間を目処にするわね。
と、これまでに関して質問は何かある?無いならこれで終わりにするわよ」
「特にこれといった質問は何も」
ジュナス「シェルドと同じく何も」
ルーク「僕もありませんね」
マリア「じゃあおしまいにするから『11:00』まで各自自由行動ね」
ということで今回のチームミーティングは終わった。

ブリーフィングルームを出ると
ルーク「僕はいつも通り射撃訓練場に行ってますね」
ジュナス「僕は一足先にシミュレーターやってますよ。と言ってもブレイヴ以外の機体で挑戦ですけどね」
と各々行き先を告げてから去って行った。
そして残った僕らは
マリア「報告書の作成お願いしていいかな?ネリィさんの分のココア作らないといけないから」
「うん、いいよ」
ということでマリア姉さんの部屋に向かった。

マリア姉さんの部屋に入ると
「ネリィさんはまだ来てないね」
マリア「まぁ来るとしたらAチームのリーダーだから報告書を作成してからでしょ。
それよりパソコン立ち上げて作成よろしく」
「は〜い」
ということでフォン・ブラウンで撮った写真が飾ってあるマリア姉さんの机に向かうとパソコンを立ち上げて代わりに報告書の作成に取りかかった。
その間マリア姉さんの方はココアを作っていたけど
マリア「ねぇシェルドは赤と紫ならどっちが好き?」
と聞いてきたので
「その二つなら赤の方かな」
こう答えたら
マリア「なるほど、赤ね。ありがとう」
と返した。


七日目 09:55 ミリアムと会話


あとは哨戒任務を開始する時刻を記入するだけとなったら
ゼノン「さっきのミーティングで言うのを忘れたが訓練は30分行う。そしてBチームは昼食を挟んで『13:00』から開始、その後30分向こうの休憩時間となり『14:00』からCチーム、『15:00』からDチームの番となるから遅れないように。繰り返す、各チームの訓練開始時間はBチーム13:00、Cチーム14:00、Dチーム15:00だ。以上放送終了」
と艦長から艦内アナウンスが流れたのでそれを元に哨戒任務の開始時刻を『15:00』とした。

報告書が完成したのでプリントアウトをしたら
マリア「お疲れさま。じゃあこれ提出しに行ってくるわね」
とそれをを持ってマリア姉さんが部屋を出ようとしたので
「あのさ、それ艦長に提出した後展望室でいっしょに大気圏離脱の様子見よう」
と呼び止めたら
マリア「いいわよ。それじゃあそこの赤と青の水筒持って先に行ってて」
こう言って部屋を出た。
それから言われた通り3個置いてある水筒の内赤と青の水筒を首に下げると僕も部屋を出た。

マリア姉さんの部屋を出て展望室に着いたら
ミリアム「シェルドもここから大気圏離脱の様子見に来たの?」
と先客のミリアムが声をかけた。
「うん、そんなところ」
ミリアム「ふ〜ん。……ねぇ、この後マリアさんも来るの?」
「マリア姉さんならもちろん来るよ。それが何か?」
ミリアム「そうやって水筒2つ首に下げてるから気になってさ」
「まぁ、普通はそうなるよね。
……あっ、そういえばこうして話すの初めてかも」
ミリアム「確かにチームは別だしジュナスと違ってシェルドは剣術訓練する道場にこないからこっちの艦に配属されてからは初めてだね」
と話していたら
マリア「お待たせ。ちなみに二人でどんな会話をしていたのかな?」
こう言ってマリア姉さんが到着したので
ミリアム「マリアさんお久しぶりです。こうして会う機会はこれまでなかったよねって話してたんです」
とミリアムが答えたら
マリア「あぁ〜、言われてみるとそうね。私達チームも違うし」
とマリア姉さんが納得した。

その後
マリア「水筒こっちに寄越して、赤い方」
「わかった」
と赤い水筒の方をマリア姉さんに渡したら
ミリアム「ねぇねぇ、それの中身は何?」
とミリアムが聞いてきたので
マリア「ココアを入れてあるわ。もちろんシェルドの青い水筒も中身は同じよ」
とマリア姉さんが答えた。


七日目 10:20 宇宙へ再び


会話が一段落したので僕とマリア姉さんはベンチに座ってミリアムはてすりに捕まったら
ラ「これより発進して地球の自転に沿って大気圏離脱に入ります。繰り返します、これより発進して地球の自転に沿って大気圏離脱に入ります」
と艦内アナウンスが流れた。
マリア「発進するなら飲むのはやめといた方がいいわね」
「そうだね。浮上した後トランザムで加速を駆けるだろうし」
こう言ったら
ミリアム「あっ、見て見て。艦が浮いたわよ」
とミリアムが言ったので外を見ると艦が前進しながら段々と上昇して行った。

ある程度の高度に達したら
ラ「これよりトランザムを起動するのでみなさん衝撃に備えてください。
繰り返します、これよりトランザムを起動するのでみなさん衝撃に備えてください」
と艦内アナウンスが流れた。
その後壁にグッと押し付けられた感じが一瞬した。
「マリア姉さん、いよいよ大気圏離脱コースに入ったね」
マリア「そうね。でも宇宙に上がった後は訓練に入るからここで飲むのは無理そうね」
「それじゃあこの後マリア姉さんの部屋に置きに行けばいい?」
マリア「このまま持って行きましょ。途中休憩を挟んでシミュレーターやるから」
「わかった」
と話している間ミリアムは途中で口を挟まず外の景色を眺めていた。
しばらくすると展望室から見える景色が黒一色に染まったのでどうやら無事に大気圏離脱したようだ。
それと同時に
ミリアム「あっ、航行速度が遅くなった」
とミリアムが言ったのでトランザムも解除したようだ。

時刻は10:40になり
マリア「宇宙に上がったし私達はシミュレーターやりに行きましょ」
「そうだね。それじゃあミリアム、また機会が合ったら今回みたいに話し合おうね」
ミリアム「えぇ、いいわよ」
ということで展望室を後にしてMSデッキに向かった。

MSデッキに入りシミュレーターの方に向かうと先に挑戦していたジュナスの他にルークさんの姿があった。
「お待たせ」
マリア「早速だけどシミュレーター使いましょ。もちろん使用機体はブレイヴで」
ジュナス「わかりました」
ルーク「ところでシェルドもぶら下げてるその水筒は?」
「あぁこれね、マリア姉さんの作ってくれたココアだよ。一旦休憩するからその時いっしょに飲みましょうよ」
ルーク「いいですね」
マリア「はいはい、話はこれくらいにして始めるわよ。ジュナス君はもう乗り込んだから」
「は〜い」
ルーク「わかりました」
ということでシミュレーターに乗り込んだ。


七日目 11:05 シミュレーション〜ガガの大群襲来


シミュレーターに乗り込んだら
ラ「ハッチ解放、カタパルト正常、進路クリア
Aチームのみなさん発進どうぞ」
と発進シークエンスが流れたけど気にしないで機体はブレイヴを選択したら戦場の方はすでにマリア姉さんが決めていたので早速挑戦が始まった。

今回は宇宙が戦場で開始早々に赤い物体がこちらに突っ込んできたので全員で撃ち落としていった。
ジュナス「なぁ、次から次へと向かってくるんだけどこれ何?」
ルーク「しかもこちらを追尾するからホーミングミサイルでしょうかね?」
と二人が愚痴をこぼしていたけど
「ホーミングミサイルなんかじゃないよ。マリア姉さん、これトランザム起動したガガだよね?」
こう聞いたら
マリア「当たり。でもこれを破壊し尽くした後ガデッサ、ガラッゾ、ガッデスついでにリボーンズガンダムと戦うから頑張ろうね」
と返した。

現在交戦しているこのガガは下半身が無く武装も胸部バルカンのみという貧相な機体だ。
だけどブースターユニットを装備してトランザムを起動することによりミサイルのように突撃する特効機へと成り変わるしこれがこの機体の真の姿だ。なので
ルーク「これならフルブラストで殲滅した方がよくないですか?」
マリア「そっちの方が危険よ。撃ち漏らしたのが大量に突っ込んできたらあっという間におしまいになるわ」
ジュナス「じゃあこうして地道に破壊していくしかないのか」
「そういうことだね」
と確実に一機一機仕留めていった。

それは何機破壊したか数える気もしない時だった。
残りのガガを全て巻き込みながらこちらに向かう閃光と機体が見えたので
「ようやくお出ましか」
ジュナス「ガラッゾは僕が相手になるよ」
ルーク「なら僕はガデッサですね」
マリア「それじゃあガッデスは私が対処するからリボーンズガンダムはシェルドに任せるわよ」
「わかった」
と各々次の相手に向かって行った。

ガガの次に戦うことになったリボーンズガンダムはビームサーベル、通常のビームライフルより出力の高いバスターライフルメインのガンダム形態と遠距離砲撃型のリボーンズキャノンに変形可能な機体である。
またキャノン砲は分離して大型フィンファングとしてシールド、腰の小型フィンファングと併用することも可能だ。
更にキャノン形態のマニュピレーターはワイヤーで伸ばして触れると電撃を流すエグナーウィップと呼ばれる武器になっている。
それだけでなくトランザムも可能となっている。


七日目 11:25 リボーンズガンダムを相手に


早速リボーンズガンダムの方はフィンファングを射出してきたのでこちらはクルーザーモードに変形して回避に専念することにした。
四方八方から大小合わせて12基のフィンファングから放たれるビームを掻い潜っていたら向こうはキャノン形態でこちらを待ち構えていて右側からエグナーウィップを発射してきた。
(やばっ!!)
と思った時にはすでに遅く機体が捕まってしまい電撃を浴びることになった。
その後フィンファングにロックオンされたので覚悟をしたらリボーンズキャノンを狙った射撃がされたのでそれを避けるためエグナーウィップをほどいたから解放された。

こちらが動けるようになった後
ジュナス「大丈夫か?宇宙の声でお前がピンチって聞こえたんだけど」
とジュナスの機体が接近してきた。
「ありがとう、援護のタイミングバッチリだったよ(ってか宇宙の声すげぇな)
ところでガラッゾはどうしたの?」
ジュナス「トランザム使って振り切った……っと話はこれくらいにしないとな」
と今度はジュナスの方にフィンファングが襲いかかった。
こうしてここからはジュナスといっしょにリボーンズガンダムと戦うことになった。
ガンダム側は僕がキャノン側はジュナスが対応と挟み撃ちにするとジュナスの方にフィンファングは小型のみ展開して牽制、さらにキャノンを放ちつつこちらにバスターライフルによる射撃と接近戦を仕掛けてきた。
「普通の機体より手強いな」
ジュナス「あぁ、お前が接近戦で動きを止めてもこっちにはキャノンとフィンファングで牽制仕掛けるから隙を全く見せてくれないな」
と決定打に欠けてた時
マリア「お待たせ、ガッデスとジュナス君がほっといていたガラッゾ倒したわよ」
とマリア姉さんが加勢に入った。

ジュナス「あっ、ガラッゾはマリアさんが倒したんですか」
マリア「えぇ、ジュナス君の後を追いかけていてこっちに気づいていなかったからフルブラストで消し去ったわ。
その後ガッデスの方はトランザムで接近してバラバラに解体、そして今に至ると」
こうマリア姉さんが経緯を話した後
マリア「それじゃあ私は横からね」
とリボーンズガンダムの側面から攻撃を仕掛けた。
さすがに3方向から同時に攻撃されると防御が疎かになる部分が見つかってきたので僕が正面から接近戦に対応してジュナスは背後でフィンファングとキャノンに対応している隙にマリア姉さんがトランザムでフルブラストを横っ腹に撃ち込んでようやく撃破することが出来た。


七日目 11:45 シミュレーション終わりの休憩


僕らがリボーンズガンダムを倒すと今回のシミュレーションが終了したのでその間にルークさんの方はガデッサを倒していたようだ。
そしてシミュレーターから出ると
マリア「みんなお疲れさま。この後だけど20分の休憩を挟んでからもう一度シミュレーションやるわよ」
「それじゃあ昼食は2回目のシミュレーション終わりってこと?」
マリア「えぇそうなるわ」
ルーク「それじゃあ早速ですけど紙コップ取りに行きますね」
ジュナス「あっ、僕も行きますよ。ルークさんに任せっきりはよくないので」
ということで二人はMSデッキを去って行った。

その後残った僕らはMSデッキの壁に背中を寄りかからせながら床に足を伸ばして座ると水筒のココアを飲みながら
マリア「どうだった?」
「フィンファングの方に気を取られて本体の動きを全く見てなかったから実戦だと確実にやられていたな。今回のジュナスみたいな援護が必ずあるとは限らないし」
マリア「なるほど、オールレンジ攻撃への対応が課題になったのね。
同じファング持ちでも私の相手のガッデスはリボーンズガンダムみたいにビームライフルを装備していなかった分接近戦に持ち込んで撃破しやすかったけど」
「ガッデスはビームサーベルファングが遠距離攻撃の要で他に武装は腕のバルカンとファングの制御アンテナにも用いるヒートサーベルとヒートカッターだからね。
……ねぇ、この後のシミュレーションもオールレンジ攻撃対策やりたいんだけどそうしてくれないかな?」
マリア「いいわよ。ジュナス君とルークさんにも来たら言っておくから」
と今回の反省と次の課題について話し合った。
そんな時
ラ「これから緊急ミーティングを行います。繰り返します、これから緊急ミーティングを行います」
と艦内アナウンスが流れた。
「緊急ミーティングって何だろう?」
マリア「さあね、でも行くしかないでしょ」
「うん、そうだね」
ということで水筒を首に下げたままMSデッキを後にした。

ブリーフィングルームに着くとすでにニキさんの姿があり
ニキ「二人ともお疲れさまです。艦長が来たらすぐ始めるので座って待っていてください」
と言ったのでその通りにした。
僕らの後にも次々と艦内アナウンスを聞いて部屋に入って来たけど
「そういえばネリィさん達Aチームの姿は見当たらないね」
マリア「そうね。帰艦した様子も無さそうだから今回のミーティングと何か関係がありそう」
とこの場にいないAチームについて話した。


七日目 12:10 ミーティングの内容


Aチーム、ブリッジクルー、整備班、調理班、常駐医の二人以外全員集まったところで艦長が入って来て早速
ゼノン「各自やることがある中すまないな。
Aチームとキャリーベースの訓練中にちょっと報告が挙がってきたのでこうして集まってもらった」
と言ったら
ラナロウ「そういえばそのAチームの連中まだ帰艦してねぇけどキャリーベースにいるのか?」
こうラナロウさんが質問したので
ゼノン「あぁ、一旦向こうに着艦させてもらって今はこっちに向かっているところだ」
と答えた後
ゼノン「では話を続けるが、まずはこの映像を見てほしい。ニキ頼むぞ」
ニキ「わかりました。では流します」
と艦長が部屋を暗くしたらニキさんがプロジェクターを作動した。

スクリーンに映されたのはAチームとキャリーベース隊が撮影したと思われる未確認機体同士の戦闘であった。
それを見て
マリア「あの機体は赤いフラッグかしら?」
「フラッグならあんなライフル持ってないよ。それにディフェンスロッドとプラズマジェットエンジン見あたらないし」
マーク「それと味方のガンダムらしき機体なんだが大型の滑腔砲を装備しているな」
エルフリーデ「さらに敵の機体もフラッグに似ているがあんな実体剣装備は聞いたことないぞ」
エターナ「それにジンクスみたいな機体もいるけど疑似太陽炉は搭載されていないわね」
エイブラム「それに戦艦もいるがあのような形状の艦は見たこと無いな」
キリシマ「ってかコイツらビーム兵器一切使ってねぇで実弾でドンパチ……ですわね」
と様々な感想を述べた。

映像を見終わり
ゼノン「ちなみにこのアンノウンとの遭遇を避けるために今は移動中だ」
と艦長が言ったら
ラ「ハッチ開放、Aチームの皆さん着艦どうぞ」
とアナウンスが流れたので
ゼノン「帰艦するようだしこれからネリィ達から詳しい話を聞きたいので今回はこれで終わりにする。
以上解散」
ということでミーティングは終了した。

ミーティングが終わると
「マリア姉さん、これからどうする?」
マリア「予定を変更して昼食を取りましょ。ジュナス君とルークさんもいいわね?」
ジュナス「えぇ構いませんよ」
ルーク「わかりました」
ということでこれから昼食を取ることにしてブリーフィングルームを後にしたら
マリア「シェルド、水筒部屋に置くから先に行って注文しておいて」
「わかった」
とマリア姉さんに水筒を渡すと食堂に向かった。