二日目 10:20 同行者続々と


ドゴスギア級を出てエントランスに着いたら
カチュア「ねぇねぇ、どこ行くの?」
シス「外?それとも…基地の中?」
マリア「基地の中よ。これから音楽室で私がピアノを演奏するけど二人も来る?」
カチュア「行く行く!!」
シス「マリアさんの演奏…聞きたいわ」
とカチュア・シスもいっしょに来ることになった。そしてその後ろから
ラ「マリアさんのピアノ演奏ですか…外に行こうとしたけど私も聞きたいわ!!いいですよね?」
ルーク「僕も…今回は射撃訓練をやめてマリアさんの演奏を聞こうかな」
マリア「えぇ、構いませんよ。演奏を聞きたい人を拒む理由はありませんからね」
これでラさんとルークさんも同行することになった。

さらに
ビリー「目的地はいっしょのようだな。俺もギターを弾きに行くところだぜ。何ならセッションするか?」
マリア「私のピアノとビリーさんのギターですか…いいですよ。そちらの方が面白そうですね」
とビリーさんからの提案で演奏が思いがけないことになった。

さて…他に音楽室に来る人はいるかな?


二日目 10:25 音楽室に到着


エレベーターに全員乗り込んだので扉を閉めようとしたら
ルナ「ちょっと待て、私も行くぞ!!」
とルナさんもエレベーターに乗り込んだ。
それから扉が閉まってB1Fの居住区に降下した。ちなみに降下中はマリア姉さんがルナさんにこれから何をやるのか説明していた。

それからしばらくすると到着音と共に扉が開いたので颯爽とエレベーターから出た。
その後エレベーターホールから左側の通路を通って目的地の音楽室に着いた。
早速音楽室の扉を開けるとそこにはピアノが置いてあるだけで誰もいなかった。
カチュア・シス「いつもここにいるバイスさんがいない!?」
ラ「そうね。普段ならドラムを叩いてる姿が目に映るのに…」
「そういえばブラッドさんが暇な人を連れて調理の手伝いをさせるって言ってたからそっちの方にいるかも…」
ルーク「いない理由…絶対それだよ」
ルナ「ここにいない奴のことなど今はどうでもいい。マリア・ビリー、準備よろしく」
マリア「それくらいわかっているわよ。じゃあ準備中みんなは適当な場所に座っていてね」
ビリー「俺は隣の楽器倉庫行ってチューニングすっからしばらくかかるわ。出来たら来るから呼びに来なくていいぜ」
こうしてマリア姉さんはステージのピアノに向かって、ビリーさんは隣の様々な楽器を置いている倉庫に向かった。そして僕らは観客席に座って演奏が始まるのを待つことにした。


二日目 10:30 ネリィさん登場!!


マリア姉さんの弾くピアノの音が響いている音楽室の扉が急に開いた。そしてそこには・・・
ネリィ「皆さんお久しぶりですね。先程ビリーさんにもお会いしました。これから演奏をすると言うなら私も御一緒にしてもよろしいですか?」
とフルートを携えたネリィさんがやって来た。

それに対してピアノを弾くのを一旦止めて
マリア「いいですよ。ネリィさんのフルートと共演なんて断る理由がありません」
とマリア姉さんが返答をしたのでこれで三人での演奏が決定した。それにしても…演奏曲が何になるのか楽しみだな。


二日目 10:35 指揮者としてやって来たのは・・・


ビリー「待たせたな。それと」
ハルト「演奏には指揮者が必要だろう!?私でよければ受け持つが…」
とチューニングを終えたビリーさんと共に指揮棒を持ったハルトさんが到着した。
ネリィ「ハルトさんの指揮ならいい演奏が出来そうですね」
マリア「そうですね。ハルトさん、よろしくお願いします」
ハルト「わかった。じゃあ一旦全員の音合わせをしてから本番をしよう。ところで今回の演奏曲は何かな?」
ビリー「そういや何をやるのか考えてねぇや」
ネリィ「ですわね。マリアさんは?」
マリア「私は『エターナルウィンド』を弾く予定でしたけど…」
ビリー「んじゃ、それで俺は構わねぇぜ」
ネリィ「私もですわ。ハルトさんもよろしいでしょうか?」
ハルト「あぁ、かまわんよ」

こうしてハルトさんの指揮の下で演奏曲はエターナルウィンドに決定した。


二日目 11:00 いよいよ本番開始!!


音合わせとリハーサルを終えていよいよ演奏が始まった。

イントロはマリア姉さんのピアノソロで始まりネリィさんのフルートがAパートで、Bパートにはビリーさんのギターがそれぞれピアノと共演してサビに入ると全員が演奏するという構成に今回なっていた。

もちろん大きな音を立てず、静かに耳をすまして演奏を聞いた。


二日目 11:05 演奏終了後には・・・


演奏が終わって僕らが拍手をしているときだった。
ニキ「いい演奏でしたよ。また今度聞ける機会があれば来ます」
と声のした方を振り向いたら気づかないうちに、ニキさんが入口付近に立っていた。
「ニキさん…いつからそこにいたんですか!?」
ルナ「なんだ、知らなかったのか?二番の始め辺りに来たぞ。まぁ…演奏中後ろを振り向くなんて普通はしないから気づかないのも無理は無いさ」
と観客席最後尾に座っていたルナさんが教えてくれた。

ラ「それにしても…クレアがこの場にいたらサビで『なんとぉぉぉッ!!』ってMEPE発動したときの台詞叫んでいたでしょうね」
カチュア「それ、ありそうだね」
ルーク「でも、エリスとレイチェルがそうなることを読んでクレアの口をふさぎそうじゃないかな?」
シス「確かに…そうなるかも…」
とラさん達は三人娘がいた場合を想像していた。

演奏を終えたステージでは
マリア「ハルトさん、あのぉ…また今度演奏するときの指揮お願い出来ますか?」
ハルト「あぁ、構わないさ」
ビリー「まぁ、次がいつになるのか知らないけどよ」
ネリィ「ですわね。マリアさんとビリーさんは明日からドゴスギア級の運用で基地から離れるようですし…」
ハルト「そうだな。でも二度と会えなくなるわけじゃないから機会はあるさ。では私はこれで…」
どうやらまた今度演奏するときハルトさんに指揮をやってもらう約束をしていたみたいだった。
それからハルトさんがこちらにやって来たので僕の方から会釈をしたらハルトさんも会釈を返してくれた。
その後指揮棒を持ったハルトさんは音楽室から立ち去った。

さてと、演奏が終わったからこれからドゴスギア級のMSデッキに向かうとするか


二日目 11:10 各自退室


ネリィ「では、私もこれで失礼しますわ。それと…皆さんが来る前にですが普段ここでドラムをやかましいくらい叩いてるバイスさんがブラッドさんによってどこかへ連れていかれたみたいですわ。もちろん私には関係の無いどうでもいいことですけれど」
とバイスさんのことを思い出したネリィさんが退室していった。
ルーク「やっぱりブラッドさんが連れていったんだね」
ビリー「そのようだな。さてと、俺もコイツを片付けるとすっか。んじゃミーティングルームで会おうな」
とギターを持ってビリーさんが退室すると
カチュア「ビリー、置いて行かないでよぉ〜」
カチュアが後を追い掛けた。さらに
ラ「カチュア、倉庫に一人で行くのは危ないわよ。シス、いっしょにカチュアを追い掛けるわよ」
シス「わかった」
カチュアを追い掛けてラさんとシスが退室していった。

ルーク「僕も基地の方の射撃訓練場に行くよ。マリアさん、素敵なピアノ演奏ありがとう」
マリア「どういたしまして。また聞きたければいつでも言ってくださいね」
ルーク「そうするよ。それじゃあまた今度」
とマリア姉さんにお礼を言ってルークさんはB2Fのトレーニングルームの方に向かった。

それからピアノにカバーをし終えたマリア姉さんがこちらにやって来た。
マリア「私はこれからパメラさんを探すわ。艦内設備解説のときに風呂の沸かし方について聞き忘れちゃったからね。ちなみにシェルドとルナはどうするの?」
ルナ「私は…キャリーベースの自分の部屋にミーティングまでいるつもりだ」
「僕はドゴスギア級のMSデッキに行くよ。整備班のみんながまだ作業しているかもしれないから」
マリア「なるほど、じゃあ12:00にドゴスギア級の食堂前に集合ね」
ルナ「わかった。……って私とシェルドとマリアの三人で昼食を取るのか!?(マリアがそれでいいなら構わないけど)」
「僕もそれでいいよ」
マリア「じゃあ決まりね」
と、こうして昼食をいっしょに取る約束をした。
その後、音楽室を退室するまでは三人いっしょだったがエントランスでルナさん・マリア姉さんと別れて再びドゴスギア級のMSデッキへと足を運んだ。


二日目 11:20 MSデッキの様子


艦のMSデッキにたどり着くと左舷シミュレーターでは
シャノン「遠くから撃ってばっかのトリッシュ、チマチマと攻撃してイライラするカルと違ってアンタとの対戦はこうしてお互い積極的に接近戦を挑めて楽しいな」
ギルバート「ハハハッ、そう言ってもらえるとうれしいな。しかし…負けるわけにはいかん!!」
シャノン「アタシだってシミュレーターといえど簡単に負けやしないよ!!」
今度はシャノンさんはR・ジャジャでギルバートさんのボルトガンダムと対戦していた。
そして
トリッシュ「カル、次の獲物はどこにいるんだい?」
カル「7時、9時、11時、の方角です。なので3時の方角に移動して引き付けてからハイマット・フルバーストでまとめて撃破が効率的ですよ」
トリッシュ「わかった。んじゃアンタは引き続き索敵していな」
カル「わかりました」
と副座式の方ではトリッシュさんとカル君がフリーダムで挑戦しているみたいだ。
(それにしても…まだ続けていたんだな)
って思いながら四人を見ていたら
ケイ「おぉ、来たか。コレが資料な」
「ありがとうございます。ところで現在何かやることは……」
ケイ「見てのと〜り、なぁ〜んにもねぇからそこら辺でソイツを見ときな。んじゃ、アタシはこれから基地の連中に顔を見せに行ってくっから。ちなみにダイスじいさん達は外に出かけた」
とケイさんがやって来て予備パーツ等の数量をまとめた資料を僕に渡してここにいない整備班のみんなの行き先を教えたらデッキを去って行った。

それから右舷の方に行って誰も使用していないシミュレーターに座って渡された資料に目を通していたらお腹がなる音がしたので艦の食堂へと足を運んだ。


二日目 11:55 食堂前での待ち合わせ


約束している時間の5分前に食堂の入口に到着すると
「(うわっ!!もうルナさんいるよ)いつからここにいたんですか?」
ルナ「お前が来る5分前だから…11:50だな。しばらくするとマリアも来るだろう」
「ですね」

そして僕が到着してから3分後
マリア「二人共お待たせ。それと……」
マーク「管制塔でマリアに誘われたんで今日はよろしくな」
ニキ「私も誘われたので今回は同行しますよ」
とマリア姉さん・ルナさんだけでなくマークさんとニキさんとも昼食を取ることになったところで食堂の中に入った。

はたしてブラッドさんはどんなピザを僕らに提供してくれるんだろうか……


二日目 12:00 問答無用な注文



食堂に入るなり
ブラッド「よく来たな。さぁ、今からピザを焼くから席に着いているがいい!!」
ルナ「その前に飲み物だが……アイスラテ頼む」
ニキ「私はアイスコーヒーをお願いします」
マーク「俺は…そうだな……コーラでいいや」
マリア「私はアイスティーのレモンで」
「僕はアイスミルクティーを」
ブラッド「わかった。トニー、貴様が飲み物を作ってろ!!私はピザを焼くので忙しいからな!!」
トニー「りょ〜かい」

そして飲み物を注文した後、席に座ると
ルーク「ブラッドさんの作るピザはどんなのかな……おやっ?」
トニー「ルークか、ちょうどいいやコレをマーク達んとこに置いといてくれ。今、お前の分を作ってやるから」
ルーク「いいですよ。では…温かいココアをお願いします」
トニー「任せとけ、んじゃよろしく」
とルークさんが僕らの飲み物を運ぶことになった。

それから
ルーク「はいっ、みんなの飲み物だよ。さっきのやり取りは見ていた……よね?」
ルナ「当然だ」
マーク「せっかくだからお前もいっしょに食べようぜ」
マリア「何も注文していないでしょ」
「ピザならみんなで食べた方がおいしいですよ」
ルーク「じゃあ…お言葉に甘えてそうしてもらうよ」
こうしてルークさんもいっしょに昼食をいただくことになった。


二日目 12:05 ピザの待ち時間


ルークさんのココアが運ばれてきた後、ピザが焼き上がるのを待っている間は
ルナ「ところで…私は見に行かなかったが、この艦のブリッジはどうだった?」
ルーク「僕も行かなかったから知りたいな」
ニキ「それならば、こちらの資料を見ればわかりますよ」
とニキさんが持っていたこの艦に関する資料をみんなで見ることにした。

マーク「全長630m・全幅200m・カタパルトの配置はゼネラルレビルといっしょだな」
マリア「そうですね。でも艦底部がすっきりとしていて大気圏内航行可能な万能型になっていますよ」
ルナ「他にもブリッジの構造をクラップ・カイラム級と同様にしたことでドゴスギアの艦底部長距離メガ粒子砲を艦上部に搭載して火力があるな」
ルーク「デュートリオンビーム送信機と艦の動力源をGN粒子でまかなうのも特徴だね」
「ついでにこれも見る?MSの予備の装備等をまとめた資料なんだけど……」
マーク「さっきから持っているのが気になっていたけどそんな内容の資料か。見せてくれ、こういったことを確認しておくのも必要だからな」
と今度は僕の持っていた資料をみんなで見ることにした。
そうしている間にピザはちゃくちゃくと焼き上がっていていく。


二日目 12:10 ピザの名前の由来


ブラッド「待たせたなゴミ共、まずはコレを食べるがいい!!」
とブラッドさん自ら持ってきたのは
マーク「生地にトマトソースを塗って上にチーズ・バジルをのせただけのシンプルなピザだな」
ルナ「手抜き……なのか!?」
マリア「違うわよ。コレって『マルゲリータ』ですよね」
ブラッド「ウム、そのとうりだ。手抜きではなくこれで完成しているれっきとしたピザなのだ!!」
ルーク「まぁ、話はこれくらいにして食べようよ」
ニキ「ピザが冷めてしまいます」
と二人が言ったので話はここで一旦終わった。そしてブラッドさんは再び厨房に向かって行った。それから最初から切れていたピザを分けたところで全員で「いただきます」と挨拶をした。
ルナ「さっきの続きだが……これで完成品とはどういうことだ!?」
マリア「それはね、昔イタリアのとあるピザ職人がマルゲリータ王妃に作ったのがこのピザだったという話があるからよ」
ニキ「補足ですがトマトソースの赤、チーズの白、バジルの緑がイタリアの国旗を表しているそうです」
「だからこのピザは『マルゲリータ』って名前なんだね」
マリア「えぇ、そういうことよ。ルナもわかったわよ…ね?」
ルナ「わかった。しかし…シンプルだが美味しいな。やはり冷凍物と手作りの差は大きい」
ルーク「それにしても…次はどんなピザが出てくるんでしょうね」
マーク「魚介類たっぷりのシーフード系・肉たっぷりのミート系等いろいろあるからな……」
「それだけじゃなくてピザ生地ってこれと同じふっくらとしたのと薄いクリスピータイプの大きく分けて二種類あるからそれも気になるな」
ニキ「そうですね。次はどんなピザが出てくるのか見物です」
とマルゲリータの名前の由来と現在作っているピザについて話ながら食べていたらあっという間に無くなった。
だから早く次のピザを食べたいなwww


二日目 12:20 続いて出てきたのは


サエン「みんな、お待たせ。次はこれだよぉ〜」
トニー「さらに、こいつもあるぜ!!置いとくからゆっくり食べていけよ」
と二人が持ってきたのはエビ・ホタテ・イカがメインのシーフードピザとベーコン・サラミがメインのピザだった。
マーク「こっちのベーコンのピザは生地が薄いな」
ルナ「しかも…このベーコンは薫製したやつを使用しているみたいだな」
ニキ「さて、どのような味がするのか食べてみましょう」
と僕らが食べ始めたときだった。
ギルバート「この艦の食堂やっているみたいだな」
トリッシュ「そうか、ならアタシら座っているから適当になんか注文しといてくれ」
ギルバート「ガハハハッ任せとけ!!」
シャノン「ということだから行くよ」
カル「わかりました」
シミュレーターを終えた四人もどうやらここで食事を取るようだ。


二日目 12:40 食事を終えて


ニキ「さて、私はこれで失礼します。艦長とミーティングについての打ち合わせがあるので」
ピザをみんなで食べ終わると先にニキさんが食堂を後にした。
マーク「ところでミーティングは13:00だったな」
マリア「えぇ、今からミーティングルームに行くと12:50に着くので、それでも10分は待つことになりますね」
ルナ「だからと言って他の場所に行ってて遅刻するわけにいかないな」
「ならミーティングルームに行って待つことにしたほうがいいかも」
ルーク「そうだね。それに、ミーティングルームに先にいる人とお互いに何をしていたか話すのも暇つぶしになるし」
ルナ「その案に異論無し」
マリア「私もよ」
マーク「んじゃ全員一致というわけでミーティングルームに向かうか」
マリア「それじゃあ、みんなは先に行ってて。食器を返して来るから」
「僕も手伝うよ。一人で全部は持てないでしょ」
マリア「あら、ありがとう。じゃあねぇ…お皿は私が持って行くからコップをお願い」
「わかった」
こうしてマークさん達が食堂を出て僕とマリア姉さんが食器を返しに行くと
バイス「マリアちゃんと……シェルドか♪食器はそこに置いといてね♪今洗うから♪」
ブラッドさんに連れてこられたバイスさんの姿があった。
ちなみに僕らが食べているのをチラチラと見ていたからいるのはわかっていた。
それから言われた場所に食器を返して食堂を後にしてミーティングルームにマリア姉さんと二人で向かった。


二日目 12:50 三人娘からの質問攻め


僕とマリア姉さんがミーティングルームに到着するとマークさん達以外はまだ来ていなかった。
マリア「やっぱり早過ぎたね」
「そうみたい。でも…そのうち誰か来るから座って待っていようよ」
マリア「そうね、そうしましょう」
と座ろうとしたら
???「いつもながら、お二人さん早いねぇ〜」
声がしたので振り返ると三人娘がいた。
マリア「そんなこと無いわ。私達も今来たばっかりよ」
エリス「そうですか」
レイチェル「クレアのはやとちりね」
クレア「ハハハッそうみたい」
「ところで三人は昼食をどこで食べたんだ?僕らはマークさん達とブラッドさんの手作りピザを食べたけど…」
エリス「私達の方は、フォン・ブラウンのマクダニエルで昼食をとったわ」
レイチェル「まだミーティングまで時間があるから、そのブラッドさんの手作りピザがどうだったか話してよ」
クレア「そうそう、アタシ達はただ街をブラ〜って歩いてただけで特に話すこと無いし…」
マリア「えぇ、いいわよ。でもここじゃあ他の人が来たとき邪魔になるから向こうでね」
三人娘「は〜い」
というわけで三人娘にブラッドさんの手作りピザについて話すことになった。

空いている適当な場所に座ると
クレア「何種類作ったの?」
エリス「トッピングは何だったんですか?」
レイチェル「ピザ以外には何を食べたんですか?」
と質問攻めにあった。


二日目 13:00 ミーティング開始


マルゲリータ・シーフードピザ・スモークベーコンのピザを食べたことを三人娘に話している間に他の人も続々とミーティングルームへと入って来た。そして
マリア「そろそろミーティングが始まるから話はここまでね」
クレア「えーっ!!もっと聞きたいよぉ〜」
レイチェル「作業が早く終わればいくらでも聞けるからここまでよ」
エリス「そういうこと。では、また機会があればまた話を聞かせてください」
とエリスが言い終えたら艦長とニキさん、それにパメラが入って来たので室内はそれまでとは一転した空気になった。
ゼノン「みんな遅れずに来たようだな。作業の説明の前にだが、パメラから渡したい物があるのでまずはそちらから」
パメラ「わかりました。では、これから渡す物について説明しますね。これは、艦の設備解説のときに話すのを忘れた湯沸かしの説明書です。これを読んで今日から早速艦での入浴を楽しんでみてください」
それから僕らにその説明書を渡すと
パメラ「私からは以上です。みなさん、作業の方を頑張ってくださいね」
と言ってミーティングルームを後にした。
そして早速説明書を読もうとしたけど
ニキ「説明書を読むのは後回しにしてください、作業開始が遅くなりますよ。まぁ……作業終了後の自由時間がなくなっても私は知りませんし、その場合は自己責任ですがね」
このニキさんの一言で全員読むのをやめた。

ゼノン「では本題に入るぞ。と言ってもキャリーベースの部屋にある荷物をまとめた段ボールをこっちに運んで行くだけだがな」
ニキ「ちなみに艦の部屋割表をここに置いておくのでミーティング終了後に、これを忘れずに持ってください」
と入口付近に設置した机の上にそれを置いた。
ゼノン「それと、作業が終了したのはいちいち報告する必要は無いから終わり次第各自、自由行動をとってくれ。もちろん外出も可能だ。私からは以上だが、誰か質問は無いか?」
ブラッド「艦長、私から質問では無いけれど一つ言いたいが構わんな?」
ゼノン「ん!?あぁ、いいぞ」
普段のミーティングにはいないのに今回珍しくやってきたブラッドさんから
ブラッド「今夜は全員19:00に、この艦の食堂で夕食をとってもらうぞ。私がとっておきの鍋を振る舞うからな。ゴミ共、外食は絶対するなよ!!」
と夕食に関することだった。(それにしても……もう夕食のプランが出来てるなんて)
ゼノン「他に質問、あるいは何かここで話したいことのある者はいないか?」
と艦長は聞いたけど誰もいなかった。
ゼノン「誰からも質問等は無いのでミーティングはこれで終了だ。では部屋割表を忘れずに持って作業に取り掛かってくれたまえ。以上解散!!」

それから各自、部屋割表を持ってミーティングルームを出て作業へと取り掛かった。
僕も忘れずに部屋割表を持ってミーティングルームを去ろうとしたら
ケイ「さっき言い忘れたけど作業終了後にキャリーベースのMSデッキに来て自分の工具をこっちに持ってくるのを忘れんなよ」
「わかりました」
それから
マリア「作業が終わり次第エレカの駐車場に来てね。いっしょに外出しましょう」
「うん、いいよ。午前中はずっと基地だったからね」
マリア「じゃあ、そういうことで」
マリア姉さんと外出の約束をした。

さてと、さっさと終わらせて自由行動をとろう!!


二日目 13:20 運搬作業


ミーティングが終わりキャリーベースの自分の部屋にたどり着くとジュナスは既に荷物を持っていった後だった。
だけどそんなことは気にしないで僕も段ボールを抱えて部屋を後にした。
運搬する途中で下ろして休みながら進んでドゴスギア級のあるドックにたどり着いたら桟橋部分で部屋を確認してから艦に乗り込んだ。

僕とジュナスの部屋は艦の左舷側で医務室に程近い場所にあった。
そして中に入ると
ジュナス「やっと来たか。今日からここが僕らの部屋だな」
「そうなるね」
ジュナス「ちなみにベットはキャリーベースと同じく部屋の入口から見て右側がお前で左側が僕にしたけど……構わないよな?」
「あぁ、それでいいよ。っていうか既にジュナスが荷物を置いてるじゃん!!」
ジュナス「一応聞いただけだよ。ところでこの後の予定は何かある?」
「この後は、整備用の自分の工具を持ってきてそれが終わったらマリア姉さんと外出するよ」
ジュナス「そっか。んじゃ僕はこれからエルフリーデさんのところに行ってくるよ。またな」
「うん、また(エルフリーデさんのところへ行くってことは基地の道場で試合するのかな?)」
と思いながらも作業をしつつ部屋を後にするジュナスを見ていた。

ジュナスが去ってからも引き続き作業をしていたら
????「入るぞ、いいか?」
「誰だか知らないけど、どうぞ」
と部屋に入って来たのは
「ルナさんじゃないですか!?どうしたんですか?」
ルナ「私の荷物をマリアに任せて、こっちの医務室にキャリーベースで使用していた物を運び終えたから……暇つぶしに」
「そうでしたか……ってマリア姉さんに任せてないで今から自分の荷物を整理しに行ったらどうですか?今頃カンカンに怒っていると思いますけど……」
ルナ「そうかも知れんな。じゃあ……私はこれで失礼するよ」
と部屋をルナさんが出たときだった。
マリア「こんなところで何をしているんですか?医務室の方の作業が終わったら部屋の荷物の整理でしたよね?私に運ばせるだけでなく、それもやれと言うのですか?」
ルナ「いっ…今からやるよ。私が悪かった」
マリア「それならいいけど」
案の定、マリア姉さんに見つかって説教をくらってシュンとしたルナさんであった。そんなルナさんが自分の部屋に向かって行った後
マリア「あら、ここってシェルドの部屋なんだ。でも……今はまだ作業しているかもしれないから邪魔しちゃ悪いわね」
と言ってマリア姉さんも部屋の前から立ち去って行った。
それからしばらくして荷物を全部収納し終えたので段ボールをたたんで再びキャリーベースへと足を運んだ。


二日目 14:10 工具の移動作業


キャリーベースのMSデッキにたどり着くとそこにいたのは基地の常駐整備士のスタンさんだった。
「スタンさんお久しぶりです。ここで何をしているんですか?」
スタン「シェルドか、久しぶりだな。何をしているかというと、この艦の整備士になったから機体を見ていたんだ。そっちはどういった用件でここへ?」
「僕の方は自分の工具を取りに来ました」
スタン「そうか。ちなみにケイ・ミンミ・ライル・ダイスじいさんは、もう取りに来たからお前で最後になるな」
「僕で最後ですか!?じゃあ早く行かなくちゃ!!スタンさん、また今度お会いしましょう」
スタン「おぅ、また今度な」
と、会話を切り上げてから倉庫にある工具箱を持ってMSデッキを立ち去った。

それからドゴスギア級のMSデッキの倉庫に工具箱を置いたら
ミンミ「シェルドさんお疲れ様であります」
「ミンミ、お疲れ様。今は整備で何かやることはあるかな?」
ミンミ「今は何もやることは無いのであります」
「そうか、無いか……だったら僕はこれで失礼するよ。またね」
ミンミ「えぇ、またなのであります。……あっ!!(シェルドさんがどこに行くのか聞くのを忘れたのであります)」
と話しかけてきたミンミに今は整備の作業が無いのを聞いたらエレカの駐車場へと向かった。


二日目 14:15 いざ外出!!


ミンミと別れてから艦及び第1ドックを出てエントランスホールに着くと
シャロン「あらあら、誰かと思えばシェルドじゃないですか。これから外出ですか?」
「はい、そうですけど…それが何か?」
シャロン「私がたった今帰ったら駐車場にマリアがいたので声をかけたら貴方を待っているとお答えしましたわ。なので早く行って差し上げなさい!!ではごきげんよう」
とシャロンさんが既にマリア姉さんが駐車場にいて僕を待っているのを教えると、両手にたくさんの買物袋を引っ提げて居住区へと向かって行ったのを見届けた後に駐車場へと歩んだ。

それから駐車場に着くと
「お待たせ、さっきシャロンさんに会ったよ」
マリア「あらそうなんだ。じゃあ私がいることを教えたかしら?」
「もちろん教えてくれたよ」
マリア「そっか、じゃあ話はここまでにして早く乗りましょう」
「そうだね」
それからエレカに乗り込むとマリア姉さんが運転席に、僕が助手席に座った。
マリア「ところでどこに行く?私はどこでもいいけど……」
「僕も特にこれといって行きたい場所が無いんだよね」
マリア「それなら……とりあえずフォン・ブラウンに行きましょう。いいわよね?」
「うん、いいよ」
マリア「それじゃあ出発!!」
こうして行き先がフォン・ブラウンに決定するとエレカはそこに向かって走り出した。


二日目 14:20 行き先変更


基地を出てから5分たったときだった
マリア「フォン・ブラウンに行く前にちょっと寄りたい場所があるけど…いい?」
「うん、構わないよ。ちなみにどこなの?」
マリア「そろそろ見えて来るわ……ほら、あれよ」
と指差した場所にはドーム状の建物が見えてきた。
「あそこって艦と基地の射撃塲では使用できないバズーカ・ロケットランチャーを撃てるんだったよね」
マリア「えぇそうよ。こんなときしか行く機会が無いからなんだけど……ダメ?」
「さっきも言ったけどマリア姉さんが行きたいなら全然いいよ」
マリア「よかった、反対しなくて。じゃあ進路変更するわよ」
とエレカを建物へと向けるマリア姉さんであった。


二日目 14:25 武器選び


駐車場にエレカを停めて建物内に入ると
ラナロウ「へぇ〜、珍しいな。お二人さんもここに来るとは」
マリア「最初はフォン・ブラウンに行く予定でしたけどこんなときじゃないと来れないから……つい」
ラナロウ「ハハハッ、なるほどね。確かにそんな気分にもなるわ。んじゃ、一足先に」
とラナロウさんがバズーカを抱えて射撃塲に向かった。

マリア「さ・て・と私達もここに突っ立ってないで行きましょう」
「うん」
それから
マリア「私はロケットランチャーにするけどシェルドは……ラナロウさんと同じバズーカね」
「うん。対サイコミュ兵器の特殊弾頭を使ってみたくてね」
と倉庫で今回使用する武器を選び終えたら
ビリー「カチュア・シスをルナさんに任せといてよかったぜ……っておまえらもここに来たのかよ!?」
「僕らだけで無くラナロウさんも来てますよ」
マーク「やっぱりアイツも来てたか」
エターナ「あらあら、みんな考えることは同じみたいね」
と引っ越し作業を終えた人が続々ここにやって来た。


二日目 14:30 訓練開始


おのおの使用する武器を持って訓練施設に入ったら
ラナロウ「おうおう、団体さんの到着ですか。おまえら他に行くとこねぇのかよ」
と案の定ラナロウさんに言われた。
エターナ「そういうあなただってここに来ているからお互い様じゃない?」
ラナロウ「俺は今は特に行きたいとこが無いからここにいるだけさ」
エターナ「ふ〜ん」
「ところで話を変えるんですけどデニスさん・グレッグさんはいないんですか?いつもここにいるのに見当たらないので……」
ラナロウ「あぁ、あいつらなら向こうの砲座のシミュレーターやってるぜ。なんでも『誰にも破られないハイスコアをたたき出してやる!!』って意気がっていたな。興味あんなら挑戦してみたらどうだ?」
「そうですね、考えておきます。では、これで失礼しますよ」
ラナロウ「おぅ、頑張れよ!」

それから『対サイコミュ兵器訓練用』と書かれた場所にたどり着いて装置を作動して訓練にはげんだ。
この訓練は、ファンネル搭載機に見立てたロボ目掛けてバズーカの弾を撃つという感じのものだ。
ファンネル搭載機に生身で相手をする機会はめったに無いけどそれでも万が一のためにこうして行える。ちなみにこうした訓練は特殊部隊のエコーズでも行っているみたい。


二日目 14:40 訓練の途中で


この施設ではただ平地から撃つだけでなくリフトアップをすることによって高い場所から敵を討つ訓練も可能となっているので設定をそう変更しようとしたときだった
ラナロウ「どうだ?調子は」
「順調ですよ。残りの弾頭を使ってこれから高い場所から撃つ訓練をするところです」
ラナロウ「そうか。んじゃ俺はデニス達がやってるシミュレーターに挑戦してみるわ。あいつらよりも高いスコアをたたき出したくなったからな。ちなみにこうしておまえと話すのはそっちに向かうついでさ」
と言い残してシミュレーターの方へと足を運んで行った。

それから設定を変更して再び訓練に励んだ。
夕食まで時間はたっぷりあるから僕もこれが終わったらそのシミュレーターに挑戦してみようかな。


二日目 14:50 対空砲座のシミュレーター


全ての弾頭を撃ち終えてリフトを元に戻した。
その後バズーカを倉庫へ片付けに行ったらマリア姉さんが先にいた。
マリア「あら、シェルドも終わったのね。だったらここを出てフォン・ブラウンに向かう?」
「その前に対空砲座のシミュレーターに挑戦したいけど……駄目かなぁ?」
マリア「いいわよ。挑戦が終わるまで待つから」
「ホントに!?ありがとう!!」
こうしてマリア姉さんがOKしてくれたので二人でシミュレーターがある部屋へと向かった。

それからしばらくして部屋にたどり着いた。そうしたら
デニス「おぉ!!シェルドにマリアか。久しぶりだな!!」
マリア「えぇ、お久しぶりですね」
「僕らの他にマークさん・ビリーさん・エターナさんも来ていますよ」
デニス「そうか!!ならいっちょ挨拶してくるわ!!じゃあな!!」
とシミュレーター終わりのデニスさんに会ったけどマークさん達も来ているのを話したらすぐさまそちらに向かった。久しぶりに会っても相変わらず熱い人だった。
デニスさんが去ってからラナロウさんとグレッグさんが挑戦している後ろを通り過ぎて空いている機械に座って難易度をとりあえずEASYMODEにしてシミュレーターを起動した。
ちなみにマリア姉さんは僕の背後に休めの姿勢で眺めることにしたみたいだ。

このシミュレーターは戦艦に搭載されているのと変わらない対空砲座を使用してスクリーンに映る敵の機体を撃破するタイプになっている。だけどシミュレーターなので弾薬は実際に出ないけど軌跡はCGで描写はされる。また実戦のように敵の反撃も、もちろんあるのでこちらが撃墜判定を受けるのも再現される。


二日目 15:05 訓練を終えて


僕の放った機銃が命中して撃墜した機体・かわしたけど味方に設定された機体に撃墜された敵機等が画面上に映されていたときだった。
急に赤い閃光に画面全体が包まれた後に真っ暗になってENDの三文字が画面上に表示されたのでシミュレーターが終了した。
どうやら敵の狙撃で艦が撃沈されたのをプログラムに組み込まれているみたいだ。ちなみにこれはいつ起こるのかは完全にランダムになっているようだ。
それから機械から立ち上がると
マリア「終わったみたいね。じゃあここを出てフォン・ブラウンに行こっか」
「そうだね」
とすぐさまシミュレータールームを出た。
その後
マーク「もう終わるみたいだな。お疲れ」
ビリー「お疲れさん。もしどっかでルナさん達に会ったら俺のことは話さなくていいからな!!」
マリア「それくらいわかってるわよ」
エターナ「ところでこれからどこに向かうのかしら?」
「フォン・ブラウンですよ。ではこれで、お疲れ様ですエターナさん」
エターナ「えぇお疲れ様(いいわねぇ〜二人で仲良くお出かけは)」
と、まだ訓練をしている三人に挨拶をした。
それから施設を出てエレカに乗り込んだらマリア姉さんが発進させてフォン・ブラウンへと進路を向けた。