ラ・ミラ・ルナさんのお小遣い稼ぎ大作戦
食☆堂
ジュナス「いいんですか?こんなのオゴってもらっちゃって…」
ラ「遠慮しないでたんと食べなさい!」
ジュナス「ありがとうございます、いただきます!」
クレア「あ〜、いいな〜アタシもそれ食べたい!
なんでジュナスにだけごちそうしちゃってんのさ?私の分は?」
ラ「あるわけないでしょ…
なんでジュナスにだけって、そりゃお礼よお礼。
隠し撮りしてた懲罰の映像高く売れたから…」
ジュナス「ブフォ!?」
クレア「あ、ジュナス今器官に入ったね?
にしても売れちゃったんだ、アレ…この世界は歪んでいる…」
ラ「ふふん、なかなかの値段でね☆」
ジュナス「ごほ、ごほっ…売れたって…ホントに売ったんですかぁ!?
どこに!?というかどの映像!?どの時に撮ったヤツですかぁ!?」
ラ「企業秘密です答えられませーん」
ジュナス「し、信じられない…なんてことを…」
ラ「ごめんね、当時はお給料日前でお金が必要で…」
ジュナス「せめてもう少しマシな言い訳をしてくださいよぉ…」
クレア「まさか許可もなく売っちゃうなんて、これが人間のやることかよ…」
ラ「私が悪いんじゃないわ、なかなか上がらないここの給料が悪いのよ…
でもまさかあんな映像で儲けられるなんて!」
ジュナス「くぅ……参考までに聞きますけど、何人くらいに…」
ラ「あーそれ聞かない方が幸せなヤツだから。
…あ、これまでの報酬はそのごはんってことで☆」
ジュナス「………(絶句)」
クレア「畳み掛ける狂気…流石にアタシもドン引きですよラ・ミラさん!?」
ラ「それにしても…普段のここでの生活みててもわかるけど」
ジュナス「な、なんですか?」
ラ「アンタには変態淑女を惹きつける才能があるみたいね…
なんなんだろうね?何回やらせても初々しい感じの反応がいいのかな?」
クレア「ラさん、やめてくださいセクハラです…」
ラ「そこで悪い話じゃないと思うんだけど…
ねぇ、私と組まない?そしてお小遣い稼ぎをしましょ!?」
ジュナス「………(絶句)」
クレア「エゴだよそれは……」
ラ「そう、私の顧客情報とアンタの変態引き寄せ力があれば利益の永久機関!
そうよ…今こそ変態淑女に高く売れるような映像を生み出し続け
お小遣い稼ぎ帝国を築き上げる時なんだわ!」
ジュナス「落ち着いて。とりあえず落ち着きましょう!」
クレア「うん、とりあえず一回落ち着いた方がいいわこの人…」
ジュナス「とにかく、もう絶対にあんな映像なんか!
協力なんて絶対にするもんかぁ!!」
ラ「なにが不満よ、おカネの方は九割九部九厘ピンハネはするけど
アンタにもちょっとはあげるから」
ジュナス「この人おかしいよ…」
クレア「ちょっとラさん、いくらなんでもいい加減にした方がいいんじゃないの?
少しはジュナスの気持ちってもんをさ…」
ラ「あ、クレアも協力してくれたらちょっとは分け前あげるわよ?
ネオジオングのガンプラくらいなら軽く買えるくらいには…」
クレア「うっ…!!」
ジュナス「揺らぐな!」
ラ「ねぇ協力しない気なの?マジで?
私のオゴったごはん食べた時点で報酬受け立った…つまり許可したのと同じよ。
断るなら食ったもん全部吐き出しなさい!吐け!!」
ジュナス「くそぉ、迂闊だった…食べるべきじゃなかったんだぁ…」
クレア「やっぱこの人、世界の歪みだわ…」
ラ「それにイケないお姉さまがたから
もう映像撮影の依頼をいっぱい受け取っちゃってるから…ほらこの書類」
ジュナス「そんなもの、捨ててください!」
クレア「…依頼ってどんなの?参考までに見せてもらいましょうかね?」
ラ「ちょっとだけね?」
クレア「見せてもらおうか、変態淑女からの依頼の内容とやらを!なんちゃって……
………(絶句)」
ジュナス「ちょ、ちょっとクレア…どんななの?」
クレア「と、とても口に出せない…
こんなの、フツーに精神崩壊ものじゃん…」
ジュナス「も、もう想像もしたくない…」
クレア「ラさんねぇ、こんな事やらせて…ジュナスが彗星がバァーみたいになったら責任とれんの?」
ラ「別にいいじゃん、今のジュナスなんて壊れてもいいオモチャみたいなもんだし」
クレア「いやいや、今のジュナスだってウチのイケないお姉さまがたの
欲望の捌け口というか、防波堤としては必要な存在なんよ…」
ジュナス「どういう認識のされ方してるんだ僕は…?」
ラ「…それに別に大したことじゃなくない?ただ街中で」
ジュナス「ま、街中で!?な、なにをさせようっていうんだあなた達は!?」
ラ「口が滑ったわ…
いいじゃん、アンタにはその時になったらわかることだから。
私は嫌な思いしてないから」
ジュナス「サイコパスですか!?サイコパスなんですかラ・ミラ・ルナさん!?」
クレア「あぁ…震えが止まりません…」
ジュナス「ど、どんな内容だっていうんだ…!?」
ラ「…マジで協力しないつもり?サイテー!」
クレア「サイテーはアンタだ…」
ジュナス「そろそろ目を覚まして…」
ラ「ふぅん…協力しないっていうなら、これまで撮ったアンタの恥ずかしい懲罰映像…どうしちゃおうかな?」
ジュナス&クレア「………(絶句)」
ラ「あ、そうだ。第二女子寮のみんなにも見せてあげよっかな〜、これ?」
ジュナス「そ、それだけはやめてぇぇ!!」
クレア「ラさんダメそれ、超えちゃいけない一線それ…限界点…」
ラ「超えちゃいけない一線なんてスタートラインみたいなもんよ」
クレア「ダメだって、ここでのイケないお姉さまがたからの恥ずかしい扱いも
「この女子寮だけ」で済んでるからジュナスの精神ももってるようなものなんだから…」
ジュナス「クレアの言うとおりなんです、これだけは考え直してぇ…」
ラ「いいのジュナスくん?
これ見たら第二女子寮の皆のアンタを見る目も変わっちゃうだろうね〜、ねぇ?
リコルちゃんとか噂大好きだからすぐ広まっちゃうと思うけど?」
ジュナス「勘弁してくださいホントにぃ…」
ラ「ん?今なんでもするって」
ジュナス「言ってません!!」
ラ「そう…まだ向こうの皆からはああいう扱いは受けてないんだっけ?
じゃあ大変ねぇこれから…」
ジュナス「ぐっ…!」
ラ「いつも爽やかでいい子、で通ってるジュナスくんが裏では…
ねぇ、この映像見たらどんな顔するかな?例えばミリアムちゃんとかパメラちゃんとかさ…」
ジュナス「やめてぇぇぇ!!想像もしたくなぁい!」
ラ「あはは、ねぇあの顔みてよクレア。
たまんないわね、皆が熱中するわけだわ…」
クレア「あぁついにこの人も『覚醒』しちゃった…」
ジュナス「助けてクレア、このままじゃ僕この人に社会的に殺されちゃうよぉ!!」
クレア「いやまぁもうゾンビ兵くらいには死んでるようなもんだけど…これ以上はまずいよねぇ…
でもあの人とんでもない交渉カード持ってるから…」
ジュナス「いっつもクレアが「許可するぞ」とかネタにしてた所為じゃん!なんとかしてよぉ!」
クレア「いやだって、ホントにビデオに撮ってるとは思わないじゃん…?」
ラ「なによ、泣く事ないじゃん…
いいわよ、私も流石に冷静になったわ…」
ジュナス「や、やっと考え直してくれたんですね!?」
クレア「アタシのHGネオジオング購入チャンスが無くなったのはちょっと残念…」
ジュナス「クレア少し黙ろうか」
ラ「えぇ、私は考え直したわ!
アンタに直接頼むよりうちの部隊のイケないお姉さまがたに
協力してもらった方が早そうだもんね〜」
クレア「た、確かに…」
ジュナス「あぁ…世界の悪意が見えるようだよ…」
※依頼の内容はご想像にお任せします。