ジュナスくん、地獄へいく
ある日のこと
ジュナス「え、配置転換…ですか?」
ニキ「そうです。今日から貴官は『パイロット件オペレーター予備員』から
『雑用係件オペレーター予備員』への配置転換となります」
ジュナス「うぅ…ついにこの時がきたか…
でも仕方ないですね、もう決まったことみたいだし…」
ニキ「そういうことです。
では身支度を整えたらラ・ミラ・ルナさんに報告してください。
雑用係としては部隊の女子寮への配属が決まってますので…」
ジュナス「じょ、女子寮に!?僕は男なんですけど…大丈夫なんですか?」
ニキ「大丈夫もなにも…上が決めたことです。
品行方正に過ごしていただければ、何の問題もないはずですが」
ジュナス「はぁ…」
〜ジュナスくん、はじめての女子寮入り〜
ジュナス(ここが女子寮…なんだか緊張するな…)
ラ「あ〜あ、案内係とか面倒くさっ…」
ジュナス「すみません、手間をかけさせちゃって…」
ラ「ホントによ!ったく…
だいたい、なんで女子寮なのに男のアンタが雑用係で配属なわけ?」
ジュナス「そんなこと、こっちが聞きたいくらいですよ…
それ以前に、まさか雑用係だなんて…なんでこんな配置になったんだろ?」
ラ「そりゃ…ねぇ?最近のジュナスくんって
覚醒値もなきゃ魅力値も減って、オマケに格闘キャラのお株も奪われてるじゃん?」
ジュナス「ぐ…」
ラ「だいたい、最新作からリストラされている身なんだから
パイロットなんてやってられないから配置転換ってことでしょ?
…メタい発言だけどまぁ、私元はゲームのシステムオペレーターだからセーフよね?」
ジュナス「ラさん、クレアみたいなノリになってますけど…」
ラ「マジで?あーもう最悪…
それにしたって変な配置転換だけどね、私が出撃させられることだってあんのにさ!
アンタでも誰でもいいけど代わりに出ろっつーの。ねぇ?」
ジュナス「ま、まったくその通りです…(相変わらず荒んでるなぁ…)」
ラ「ま…いつかまた覚醒値を取り戻して、ゲームでもパイロットとして復活したら
また昔みたいな配置に戻る事もあんじゃないの?」
ジュナス「そうか…そうですよね!
頑張って力を取り戻せば、昔みたいに…
それまではどんな仕事も頑張ろう!」
ラ「全く単純なヤツ…とにかく今いるメンツはこの部屋に集めといたから。
テキトーに挨拶してね。」
ジュナス「わかりました!」
ニキ「ということで…今日から女子寮の掃除洗濯等の雑用係として配属になったジュナスさんです」
ジュナス「よ、よろしくおねがいします!」
カチュア「え〜!なんで女子寮なのにジュナスなの〜!?」
ジュナス「うん、そうだよね…やっぱり気になるよね…」
エリス「そうですよ…なんでジュナスがこんな配置に?」
ニキ「上が色々と検討を重ねた上で決定した事ですので…」
キリシマ「ったく相変わらずおカテぇこと言ってますのね?」
エターナ「まぁいいじゃない?
きっといい経験になると思うわ…ジュナスくんにとっても、私たちにとっても。ね?」
ジュナス「はぁ…」
クレア「ま、安心しなって。
このクレア・ヒースローがここでの生き方を教えてやるぜ!なんてね」
エルフリーデ「雑用係とはいえ、軍に忠誠を誓う身!
気を引き締めてかかれよ、ジュナス」
シス「よろしく……」
ジュナス「(良かった…思ったより皆暖かく迎えてくれてる…
こ、こちらこそよろしく!
いたらない所もあると思うけど、一生懸命頑張ります!」
エターナ「あらあら、初々しくてかわいいじゃない…」
レイチェル「エターナさん、あんまりからかわないであげてくださいね…」
ニキ「しかしこの環境で男性一人です。なにか問題行動があった場合は即処罰となります
皆さんも監視してなにかあったら報告するように」
カチュア「は〜い!」
ジュナス「か、監視って…」
ニキ「思春期の男子など発情期のサルと同じようなものと聞いたもので」
ジュナス「はぁ…」
ニキ「処罰などは…実質寮長のキリシマさんらのお嬢様会に一任します。
キリシマさん、お願いしますね」
キリシマ「お? なぁるほど、ニキさんも話のわかるお方ですわね♪
…ジュナスさん?なんかやらしいことでもやらかしやがったら…わかってますわね?」
ジュナス「は、はい…(つまり…囚人みたいな環境ってことか…)」
挨拶が終わって
ジュナス「あぁ疲れた…
暖かかったような、厳しかったような不思議な挨拶会だったなぁ…」
ラ「あ、そういえば言い忘れてた。
ジュナスくん今日から寝床はここね」
ジュナス「ここって…物置にしか見えないんですけど…」
ラ「…なんか言った?私さっさと帰りたいんだけど」
ジュナス「いえ、なにも…
囚人どころか、奴隷みたいな生活になるんじゃないか?これ…」
暗雲立ち込めるジュナスくんの新生活はどうなっていくのか!?
前フリ、おわり