ジュナスくん、鍛錬をする
エルフリーデ「ジュナス…先日はふがいない姿を見せたものだな?」
ジュナス「そのことはできるだけ触れないでほしいな…
心の傷として深く残っているんです…」
エルフリーデ「いかんな、男がそんなことでは!
そうだ…雑念を取り払ってやる!来い!」
ジュナス「来いって…?」
稽☆古☆場
ジュナス「稽古場かぁ、女子寮にこんな部屋があったなんて…」
エルフリーデ「でははじめるぞ!竹刀を構えるのだ!」
ジュナス(なんで騎士なのに剣道スタイルなんだろ…)
中略
ジュナス「いたっ!エルフリーデさん、ちょっとは手加減してくださいよ…」
エルフリーデ「…どうした!?腕が鈍っているぞ!」
ジュナス「あいたたた…
そりゃあゲームからはリストラされて最近の仕事といえば
オペレーターの予備役かここの雑用ばっかりですからね…」
エルフリーデ「全く情けない…肉体も錆付いているのではないか!?
上を少し脱いでみろ、筋肉の付き方を見てやる!」
ジュナス「は、はい…な、なんか恥ずかしいな…」
エルフリーデ「ふん、筋肉の付き方は…まぁ悪くは無いか…
まだ子供かと思っていたが、男の体付きになりつつあるな…」
キリシマ「あ〜らエルフリさん!なにやってんだ(自主規制)か!?」
ジュナス「ち、違いますよ!稽古をつけてもらってるんです…」
エルフリーデ「全く、少し目を離していたらすっかり腕が鈍ってしまったようだ」
キリシマ「そいつはいけませんわねぇ…少しワタクシも協力してさしあげますわ!」
ジュナス「は、はぁ…ありがとうございます…(嫌な予感が…)」
キリシマ「昔から心頭滅却すりゃ火もまた涼し、っていいますものね☆
精神鍛錬の一種、禅ってヤツを叩き込んでさしあげますわ!」
エルフリーデ「なるほど禅か、ケインから聞いたことがある」
ジュナス「禅か…そういうのちゃんとやるのははじめてだな」
キリシマ「そんじゃ、ワタクシが手ほどきしてさしあげます!」
エルフリーデ「私も禅については詳しくはないからな…よろしく頼む!」
キリシマ「とにかく禅なんてもんは…座禅を組んで集中集中アンド集中ですわ!
精神に乱れがあればワタクシが「励まし」をブッコみますわ!
簡単でしょ?」
ジュナス「なんだかわかったようなわかんないような…
はげましってなんですか…?(嫌な予感しかしないけど…)」
エルフリーデ「励まし…そうか!「渇!」というヤツだな!?」
キリシマ「その通り! バシーッ!って叩き込んでさしあげましてよ!
さ、そうと決まればさっさとおっぱじめますわ!」
…………
キリシマ「準備できましてよ☆
さ、ハラは決まりやがりましたか?」
エルフリーデ「想像していたものとかなり違うが…
…いや、キリシマ殿が言うのならこれが正しいのだろう!
ジュナス!集中するのだ!」
ジュナス「いや、禅って絶対こんなのじゃないでしょ!!
な、なんで僕はこんな荒縄でどこかで見たような縛られ方をしてるんですか!?」
キリシマ「初心者の方は痛さにビビって逃げ出す事もありやがりますので、それ防止ですわ!」
エルフリーデ「奇怪とは思ったが…キリシマ殿がそう言うのなら間違いあるまい!
禅の正装とはおもしろいものだな…」
ジュナス「なに納得してるんですかぁ〜!」
キリシマ「そんじゃ〜おっぱじめるぜい!集中なさーい!」
ジュナス「集中しろったって、こんな…」
キリシマ「乱れてやがりますわ!かーーーつッ!」
ビシッ!
ジュナス「いたぁい!!違う!違いますってそれ絶対!
禅ってなんか棒みたいなものでたたくものでしょ!
それって、む、ムチじゃないですかぁ!!」
キリシマ「ゴチャゴチャうるせぇってんですわ!」
ビシッ!ビシッ!
ジュナス「いたいいたい!やめてくださいよ本当にぃ!!」
キリシマ「ジュナスさん……違いましてよ?
「励まし」してやってんだから「やめて」じゃなくて「ありがとうございます」ですわ!」
ジュナス「えぇ…」
キリシマ「オラオラァ!アタイが満足するまでほどいてやんねぇぞ!?
ありがとうございますって言いやがりなさーい!!オホホホホホ!!」
ビシッ!ビシッ!ビシッ!
ジュナス「あ、あぁ!痛い痛い!ありがとうございまぁす!!」
キリシマ「ものわかりがよくなってきやがりましたわねぇ!
快感ですわ☆」
エルフリーデ「こ、これが禅、というものか…///
深い、深いぞ!!」
ジュナス「絶対違ぁーーう!!」
おめでとう!
ジュナスの数値には表れない覚醒値が10上がった!